剱岳登攀と別山〜立山縦走

2012年08月02日(木) ~ 2012年08月04日(土)

• GPS: 21:20
• 距離: 19.6km
• 登り: 2,089m
• 下り: 2,101m

コースタイム

8/2(木)　室堂平8:45-みくりが池-9:30雷鳥沢キャンプ場9:45-雷鳥坂-11:15剱御前小舎(昼食)12:00
　　　　　-12:10剱御前12:20-剱御前小舎-13:35剣山荘/泊
8/3(金)　剣山荘4:50-5:10一服剱5:15-6:00前剱6:05-6:55平蔵の頭-カニのタテバイ
　　　　　-7:35剱岳(朝食)8:15-カニのヨコバイ-平蔵の頭-10:10一服剱-10:35剣山荘(昼食)12:15
　　　　　　-12:40剱澤小屋12:50-剱澤キャンプ場-13:50剱御前小舎/泊
8/4(土)　剱御前小舎4:50-4:55剱御前5:00-5:05剱御前小舎-剱御前小舎6:00-6:35別山6:40
　　　　　-6:50北峰6:55-別山-7:55真砂岳8:00-8:55富士ノ折立6:40-9:15大汝山9:25
　　　　　　-9:45雄山10:20-11:30一ノ越11:40-12:10室堂山荘-ミドリガ池
　　　　　　　-12:30みくりが池温泉(入浴)13:10-13:25室堂平

天候

晴。3日間素晴らしい快晴。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

富山地方鉄道立山駅前に大きな無料駐車場が数ヶ所。1,500台収容できるとか。
駅前の一番近い駐車場に入れましたが、
平日の朝6時というのに、既に7割方は埋まっていました。

コース状況／危険箇所等

剱御前小舎から剣山荘への道は5〜6ヶ所雪渓をトラバースします。
雪をきれいにカットされていて、快適に歩けますが、
途中、目の前を長径50�僂呂△蠅修Δ粉笋�音もなく跳ねて行きました。。
雪の上を転がる岩は音もたてないので気づくすべはないし、
1mずれていたら…💦
気をつけましょう。
剱岳はカニのタテバイ・ヨコバイや平蔵の頭など名高い難所だらけ。
クサリなどはキチンと整備されていますが、しっかり3点確保しましょう。
前日も前剱の鎖場で滑落があって重傷者がでたり、
7/22にも転落で死者が出たとか。
最終日は、別山から立山を縦走しました。
大汝までは快適な稜線歩きでしたが、
雄山からの下りは、
雲霞のごとく押し寄せる登山者と下山者の群が鉢合わせ大渋滞。
一ノ越から雄山へピストンする登山者や観光客がこんなに多いとは。
立山の縦走は、早朝下山者のいないうちに雄山に登って、
それから別山を目指す逆ルートをとったほうがよいかもしれません。

写真

8/2 8:54

立山を映すミクリガ池。

8/2 9:15

眼下に雷鳥沢キャンプ場。
これから、その向こうの雷鳥坂をよじ登り別山乗越を越えていく。きつそう(笑)

8/5 0:26

雪渓を渡る風が冷たい。
汗まみれの体には何よりのプレゼント。

8/2 10:42

雷鳥坂は高山植物の花盛り。
なかでも清楚なチングルマが美しい。

8/2 10:46

コバイケイソウの花。

8/2 11:14

雷鳥沢を鳥瞰。

8/2 11:15

見上げれば剱御前小舎の立つ別山乗越も間近。

8/2 11:18

別山乗越から剱岳の雄姿。

8/2 12:03

タカネヤハズハハコ。別名タカネウスユキソウ。
覚えられん(笑)

8/2 12:03

紫が鮮やかチシマギキョウ。

8/2 12:03

エゾシオガマ。

8/2 12:09

トウヤクリンドウ。

8/2 12:12

別山乗越から剱沢と別山。

8/2 12:37

剣山荘目指して雪渓を行く。
八ッ峰が険しく聳える。

8/2 12:52

行く手に剱岳が姿を現す。
聳え立つ岩の塊。

8/2 12:57

落石に驚いて見上げる雪渓。
すごい傾斜。

8/2 13:06

剣山荘が見えてくる。

8/2 13:32

クルマユリがあでやか。
これぞ夏の花だね。

8/5 0:53

青い畳とよく乾いた寝具。ゆったりと眠れそう。
寝具はブレスサーモだった。

8/2 17:34

普段はまったく興味がないのにバンダナが欲しくてたまらない。剱岳ブランドの力？
衝動買いの誘惑と一晩格闘。

8/3 4:51

剱沢の御来光は後立山から。
五竜が朱に染まる。

8/3 4:54

朝日に輝くチングルマの実。

8/3 5:04

モルゲンロートに染まる剱御前。剣山荘はまだ夜明け前。

8/5 23:59

一服剱2,618mから前剣。
圧倒的な重厚感。登れるの？

8/3 5:23

朝を喜ぶ花。
クルマユリとハクサンフウロ

8/6 0:01

前剣を目指す。
人は四足歩行だった。。んだ

8/3 6:17

岩場を攀じり、
平蔵の頭をめざす。

8/6 0:21

平蔵の頭を登る。

8/6 0:21

これが高名カニのタテバイ。

8/6 0:23

タテバイの最上部。
3点確保でクリアしていく。

8/3 7:14

平蔵の頭を振り返る。
はりつく人が芥子粒のよう。

8/3 7:45

剱岳頂上から
北アルプスの大展望。

8/6 0:34

剱岳三等三角点。
「点の記」のときのものではなく平成13年の設置だとか。

8/3 7:50

八ッ峰の向こうに後立山連峰。
優美な白馬岳。

8/3 7:49

鹿島槍はやはり男前。

8/6 0:38

カニのヨコバイ。

8/3 8:50

平蔵の頭。
拡大して登山者数えてみて。

8/6 0:41

平蔵の頭を登る。

8/6 0:43

岩場に咲くハクサンフウロ。

8/3 10:13

一服剱から前剱を振り返る。
また来るよ。

8/3 11:13

剣山荘まで帰り剱沢を眺めながらビール。ぷは。んまい。

8/3 13:12

剱沢中腹から剱岳。
剱沢のテントが色とりどり。

8/3 13:49

ミヤマリンドウ。
タテヤマリンドウかな？

8/3 13:49

ヨツバシオガマ。

8/3 13:50

イワツメクサ
とミヤマリンドウ。

8/3 14:33

2泊目は剱御前小舎。
窓に靴下を干したのは私です

8/3 15:03

部屋には12枚の蒲団が敷き詰めてあったが結局泊は8人。

8/3 19:03

剱御前小舎から雲海の夕焼け。
富山湾は雲の下。

8/4 4:26

剱御前夜明け前。後立山連峰が淡く染まり始める。

8/4 4:37

yos894愛用のアルパインクルーザー。
いくつの山に登ったかな。

8/4 4:56

文字どおり朝飯前の一登り。剱御前で迎える後立山連峰からのご来光。

8/4 5:02

朝日の中で歓声があがる。

8/4 5:05

草たちも朝日に輝く。

8/4 6:04

別山から遥か西に白山。
あちらも今花盛りだろうなぁ

8/4 6:47

別山北峰から正面に剱岳。
雄姿を心に写す。

8/4 7:04

別山南峰までまで戻りいよいよ立山縦走を開始。

8/4 7:52

南東遥かに富士山。
左右に八ヶ岳と南アルプス。

8/6 8:39

真砂岳頂上に咲くタカネツメクサ。かな？

8/4 8:20

内蔵助カールを見下ろす。

8/4 8:46

室堂や雷鳥沢を鳥瞰。
ミクリガ池ミドリガ池が蒼い

8/4 9:21

黒四ダムを見下ろす。アーチを歩いた時はけっこうな迫力だったのだけど。

8/4 9:25

大汝山3,015m。
今回の最高峰。
左に剱、右に白馬岳。

8/4 9:59

雄山3,003m。
すぐ先に大汝山、左奥に剱岳

8/6 8:42

雄山の頂上は雄山神社。
拝観料払って下で待たされて上にあがると小学生たちと一緒に祝詞をあげてもらって万歳三唱させられてとっとと追い出された。

8/6 8:43

人気の雄山は一ノ越から往復の登山者でぎっしり。登りと下りがかちあって大渋滞。
小学生もやたらと多い。
富山の小学生はみんな雄山に登るのだとか。

8/4 12:23

ミドリガ池に映る逆さ立山。

8/4 12:42

日本一高所の湯、みくりが池温泉。
白濁の硫黄泉が理屈抜きに心地よい。
残念ですがサービスショットはありません。

撮影機器：

PENTAX Optio W60 PENTAX

感想

ikomaniyon

3日間快晴に恵まれ、剱岳の登攀や立山の稜線歩きを堪能しました。
剱岳の雄姿、北アルプスの大展望もたっぷり楽しみました。

剣山荘はとてもきれいな山小屋でした。
いつ建て直したのってスタッフの方に訊くと、5年も前とのこと。
5年もたつと、
ちょっとしたところに埃がたまったり、輝きがなくなってくるものだけれど、
お世辞抜きで本当にきれいです。
きれいなのはアルバイトが頑張っているからだとも。
オーナーが厳しいので隅から隅まで磨いているのだそうです(笑)。
さらに翌朝、二人の若い女性スタッフが、
宿泊客が脱いだスリッパを一足ずつ丁寧に雑巾で拭って、
左右重ねて収納していました。
スリッパって、汚れた底を足が直接触れる内面に重ねて仕舞うので、
汚いイメージが強くて嫌いなのですが、
こんな気遣いされると抵抗なく履けて嬉しいですね。
世の中見習ってほしいものです。
山小屋だから汚くて当たり前という感覚がありましたが、
そうではなくて、やはり気遣いが大切なのですね。
おかげさまで気持ちよくすごさせていただきました。
ありがとうございました。