新穂高温泉〜双六岳〜槍ヶ岳〜上高地
- GPS
- 21:59
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 2,908m
- 下り
- 2,483m
コースタイム
新穂高温泉(06:37)→笠新道分岐(07:46)→わさび平小屋(07:58)→秩父沢(09:26)→イタドリヶ原(10:04)→シシウドヶ原(10:53)→鏡平小屋(12:03)→弓折乗越(13:24)→双六小屋(14:53)
【2日目】
双六小屋(04:49)→双六岳(05:36)→双六小屋(07:31)→樅沢岳(08:00)→千丈乗越(10:38)→槍ヶ岳山荘(11:38)→槍ヶ岳(12:18)→槍ヶ岳山荘(12:54)→槍沢大曲(15:30)→ババ平(15:53)→槍沢ロッジ(16:20)→横尾(17:45)
【3日目】
横尾(07:22)→徳沢(08:14)→明神(08:57)→上高地(09:47)
天候 | 8/1〜3全て晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:上高地→(バス)→新島々→(松本電鉄)→松本→(あずさ)→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山計画書は左俣林道ゲート前に投函。 ・コース全体に若干の残雪があるが、アイゼンは不要。特に槍沢近辺の多く残る。 ・槍沢の残雪は一部、スノーブリッジとなっており、所々穴が開いているので、踏み抜きに注意。 ・その他、特に危険箇所は無し。 ・上高地のアルペンホテルにて入浴。午前受付は10時迄。 |
写真
感想
登山を始めて7年となり、色々と歩いてきたが、いよいよ槍に行くことにした。昨年、表銀座から常念、蝶と歩いてので、今回は双六から裏銀座を通り、槍に登り、上高地に降りるルートとした。昨年の縦走では、食料を沢山持ちすぎて、装備が重く、かなり疲労したことから、今回は食料計画を見直し、かなり軽量化出来た。それでも17kgはあるが・・・。
【前夜】
予約しておいた毎日アルペン号で新穂高温泉に向かう。本バスは八ヶ岳の未濃戸口、上高地を経由し、新穂高温泉に向かうものであった。連休前の平日と言うこともあり、座席は2席/人でかなり空いていた。のんびりと2席を使用しながら寝ようと思ったが、いまいちポジションが決まらず、寝付くのに苦労した。そんなことでウトウトしながら新穂高温泉についた。
【1日目】
新穂高温泉は初めてである。上高地と違い、閑散としていた。川岸には幾つものホテル、旅館があるが、何件かは閉館しており、ひっそりとしていた。バスターミナルの横のトイレで用を足し、準備を整えて出発する。
橋を渡り、佐俣林道を歩く。準備しておいた登山計画書を投函したかったが、見あたらず、ロープウェイ乗り場まで行ったが、見あたらなかった。仕方が無いのでそのまま歩いていると、林道ゲート前に計画書入れがあったので計画書を投函した。
ゲートを潜り、林道を歩く。林道は、コンクリートの簡易舗装路と砂利道が交互に現れ、歩きやすかった。しばらく歩くとわさび平小屋に着く。多くの登山者が休憩していた。バスを降りてから何も食べていなかったので、軽く行動食を食べた。直ぐに出発し、林道を更に進む。
笠ヶ岳への笠新道分岐を過ぎ、下抜戸沢を過ぎると橋が現れ、橋の手前から登山道に入る。登山道に入ると展望が開け、美しい山並みが見える。更に高度を上げていくと、右手に奥穂〜西穂の稜線が現れる。非常に険しい。
秩父沢に着く。上部には大量の残雪があり、雪解け水が多く流れていた。タオルを水に濡らし、顔、首筋を洗うと生き返った。しばらくするとシシウドヶ原の到着し、行動食を食べる。気がつくと水が少なくなっていた。私のイメージだと水場が多くある印象であったが、この先水場がないので、近くの雪渓から垂れる水を何とか汲んだ。
更に高度を上げる。鏡平に着くと目の前に槍〜キレット〜北穂の稜線が現れる。この稜線は色々なところで見たが、今まで見た中で一番でかく見えた。池面に写る槍を写真に収め、小屋に到着する。小屋で水が売っていたので100円/Lで購入した。周りの人達はカキ氷を食べており、非常に旨そうであり、自分を食べたかったが、我慢した。
先に進む。左手には槍〜穂高の稜線、左手には笠ヶ岳〜弓折岳も稜線見えて非常に贅沢な歩きとなる。この先の弓折乗越までの緩やかの登山道も見えた。弓折乗越からは緩やかな登山道となり、幾つかの雪渓を越えていく。
しばらくすると鷲羽岳が大きく見えるとその手前に双六小屋が見えた。ペースが上がる。緩やかに下って行き、双六小屋のキャンプサイトに到着した。すぐに受け付けを済ませ、テントを設営する。サイト地面は土なのでペグが使えた。設営後、小屋に行き生ビールを流し込んだ。旨かった。更に缶ビール購入し、テントに戻り、あられをつまみながら夕食の準備をした。夕食はフリーズドライの麻婆茄子である。アルファ米と麻婆茄子を戻し、コッヘルに入れて食べる。最近のフリーズドライ製品は非常に旨い。しかも軽く、小さく登山食にはもってこいだ。但し、値段が高いのが欠点であるが。食べ終わったコッヘルにみそ汁を入れ(これまたフエイーズドライ製品)コッヘルを綺麗にして片づけた。
その後、持参したウイスキーを飲みながらのんびりした。しばらくすると眠くなったので寝た。あまり寒くなく、持参した#4シェラフで丁度良かった。
【2日目】
周りが騒がしくなり、目が覚める。時計を見るとまだ午前3時だ。夏山のテン場は朝が早い。私はいつもそんなに早く行動しないので、シェラフの中でのんびりしていた。
東の空がうっすらと明るくなったころ、テントの外に出た。空には雲は無く、今日も天気が良さそうだ。双六岳をピストンするため、水筒と行動食、一応雨具をしょって出発する。急登を登り切り、雪渓を渡ると、双六特有な緩やかな丘となる。振り返ると槍が見える。双六山頂の道標が見えてから、しばらくして山頂に着いた。写真を撮り、すぐに出発する。目の前の丘には登山道とその先に槍が聳えている。気持ちの良いところだ。
双六小屋に戻り、朝食を食べる。昨晩の残りごはんをお茶漬けにして食べた。テントを撤収し、荷物を片づけて出発する。
急登を登り切ると、これから歩く、西鎌尾根とその先に槍が見える。まだ遠い。振り返ると丸い山頂の双六岳、その先に三俣蓮華岳が見えた。いずれは蓮華を経て、雲の平方面を歩きたいと思った。
先に進む。これといって急登も無い、穏やかな尾根を歩き、幾つものピークを越え、幾つもの雪渓を越える、次第に槍が大きくなってきた。次第にザレた登山道となり、急登となってきた。急登を登り切り、槍ヶ岳山荘に到着する。目の前には憧れの槍がある。既に槍には多くの人が取り付いていた。山荘前にザックをデポし、私も槍に取り付く。道は非常に良く整備されており、手がかりも多くあり、全く問題無い。多少渋滞していたが、30分程度で山頂に着いた。思ったより山頂は広く、皆写真を撮っていた。私も写真を撮ってもらい、ゆっくりと周りを眺めた。360°の展望であり、大天井岳に続く東鎌尾根、今まで歩いてきた西鎌尾根、キレット〜北穂に広がる南稜、そしてバリルートの北鎌と広がっていた。
2日目の宿泊は槍ヶ岳山荘テン場で露営するつもりであったが、時間も早いことから、ババ平まで下ることにした。槍のカールを一気に下る。雪渓の雪溶け水で顔を洗っていると、数m上で休んでいた単独男性が2mほど滑落した。滑落距離は対したことはなかったが、岩に頭を強打したため、額を大きく切った。かなり出血しており、近くの人が直ぐに止血をした。止血したタオルは直ぐに真っ赤になり、血が滴り落ちていた。携帯が通じたので槍ヶ岳山荘に連絡を取り、救助を要請した。しばらくするとヘリが飛んできて、レスキュー隊員が男性をヘリに乗せ、一気に飛んでいってしまった。
落ち着いたところで更に下る。雪渓が多く残る槍沢を抜けるとババ平が見えた。ババ平に着いてテントは設営しようとしたが、とてもテントを張るスペースがないので、横尾まで行くことになった。
1時間40分ほど歩き、ようやく横尾に着いた。直ぐにテントを設営し、ビールを飲みながら夕食の支度をする。夕食を食べ、ウイスキーを飲みながらゆっくりする。直ぐに暗くなったので、寝た。
【3日目】
2日目で横尾まで来たので上高地まで3時間程度だ。時間もたっぷりあることから、のんびりと朝食を食べて、テントか乾いてから撤収した。長い林道を歩き、上高地に着く。多くの観光客がいた。いつもの様にアルペンホテルで入浴をし、さっぱりしたところで帰路についた。
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