テント泊で飯豊山〜大日岳(川入登山口より)
- GPS
- 23:15
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 2,979m
- 下り
- 2,964m
コースタイム
05:40御沢野営場
08:40地蔵山、三国岳の分岐
09:40三国小屋
11:20切合小屋
14:00本山小屋
15:25御西小屋(テント設営)
9日(2日目)
05:50御西小屋(ザックデポ)
07:00大日岳
08:30御西小屋(テント撤収)
11:10本山小屋
11:30一ノ王子(テント設営)
10日(3日目)
04:30一ノ王子(ザックデポ)
04:50飯豊本山
05:30一ノ王子(テント撤収)
07:20切合小屋
08:35三国小屋
09:15地蔵山、三国岳の分岐
11:10御沢野営場
天候 | 1日目(8日)朝のみ晴れ→夜まで小雨 2日目(9日)朝のみ晴れ→夜までガス 3日目(10日)晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山カードは御沢野営場の管理棟内に記入用紙があるので記入後入山 下山カードがミシン目で切り離せるので下山時に提出 道の危険箇所は他の東北の山よりも確実に多いが特に気になった場所のみ _J小屋跡〜三国小屋 剣ヶ峰の岩稜 ほぼ両側が切り落ちている岩場を歩かなくてはならない 雨の日は足元が滑りやすいのでより注意して歩きましょう! ⊆型后措鐚山 剣ヶ峰同様に危険な岩場の登りがあるので慎重に登りましょう 集中力を切らさないように休憩をこまめに取るようにしましょう! 下山後は御沢野営場から民宿街を抜けたところにある【いいでのゆ】でお風呂に 現在は沸かし湯のみの営業で温泉は入れないとの事 一刻も早く体を洗いたかったのでもちろん入浴(昼350円、夜150円) http://www.town.yamato.fukushima.jp/hotspring/iidenoyu_inf.html |
写真
感想
今回飯豊山に行こうとした理由は単純に「テント泊がしたい」これだけ
仙台に住んでる身としては出来るだけ近場が良い
そう考え色々調べてみたら唯一できるのが飯豊であった
ただ山都町では自然保護の為できるだけ山小屋泊での計画を勧めているようだ
山都町HPより飯豊山 山小屋情報23年度版
http://www.town.yamato.fukushima.jp/iidesan/yamagoyajoufou.htm
本山小屋ではテント場無しになっているが少し下った一ノ王子で可能
御西小屋にもテント場があります
7日の夕方に仙台より移動
仙台宮城インターより飯坂インターで降り国道13号線で米沢へ
米沢からは国道112号線で喜多方へ抜け国道459号から県道385線へ
真っ直ぐ走れば御沢野営場に着く
時間的には約3時間弱で着いた、まぁ4時間みれば余裕だろう
高速で喜多方まで来ればもっと早く着くとは思うが時間もあるしお金をケチったw
御沢野営場には20時に着いたが車は停まっているものの明かりも無いし
人の気配が感じられない、、、車のエアコンを使いたかったがあきらめて
窓を少し開けテント用のランプで照らしながら晩飯を食べた
その後は明日に備え21時には就寝
翌日車のドアの開け閉めの音で起きた時間は4時半
予定としては6時スタートの予定でいたので少し早い、、、
しかし目が覚めてしまってはどうしようもない
昨日のうちに買っておいたHMのしらす釜揚げ弁当を食べ
トイレ、準備運動、装備の確認、登山カードの記入を経て時間は5時50分
良い思い出作らせて頂戴よと一人つぶやきクライムオン!
御沢野営場近くのロープゲートから歩き始める
15分程林道を歩くと飯豊の登山口となる、立派な杉の巨木が迎えてくれた
登山口手間には綺麗な水の小川が流れており浸かったら気持ち良さそうだ
入口の祠に両手を合わせ無事を祈願
最初から結構な急登が続き約1000mほどを一気に登るので足に嫌でも負担がかかる
負担が大きい登りをした時には休むを繰り返し、なるべく乳酸が溜まるのを抑えた
三国岳、地蔵山の分岐少し手前にある峰秀水はこれまでの疲れが吹っ飛ぶ美味しさ
冷たい水が五臓六腑に染み渡る
今回のザックの重さは約24キロ、軽量化が大事なのはわかるが最低限よりも
テントで快適に過ごすにはになってしまうので重量化になってしまう
剣ヶ峰の岩稜ではザックの重さに気をつけて登らないとバランスを崩して
折角登った1000mを一気に下る事になる、、、途中水場の表示があったが
簡単に下って登れるような場所じゃなかったので確認する事はしなかった
三国小屋の小屋番さん聞いたところ、この水場は危険なうえに水量が期待できなく
水場の表示を外したいくらいだと話されてました
三国小屋に着いてから天気は下り坂、切合小屋に着く頃には雨に
小屋内は火気厳禁との事、雨が当たらないように少し屋根が出ているベンチで食事
こちらの小屋では水が豊富絶えずホースから水が流れており水溜から杓子ですくって使用する
十分な水を補充し飯豊本山に向かう
初日の風景写真は諦めて登山道に咲く植物を撮りながら登った
一ノ王子ではテントを張ってる最中のようで3つのテントが確認できた
本山小屋の小屋番さんはいろんな意味で有名だったので挨拶だけでもと小屋を覗く
小屋の中に入るも宿泊客の相手で忙しそうなので覗いただけでスルーした
天気が悪かったおかげで体力の消耗もあまり気にならない
休憩もとらず御西小屋を目指す15分位歩くと飯豊本山の山頂
ここでも景色が見えず証拠写真を撮って先を急ぐ
飯豊本山から御西小屋までは花もたくさん咲いていて晴れたら最高なんだろうなと
思いながら歩いた、飯豊では他の山ではもう咲き終わりの花々がまだまだ見頃
一部低い藪?漕ぎがあるので雨が降った日、朝露がある場合はカッパ着用が良い
御西小屋に着いた頃には疲れて早く横になりたかった
早速、小屋番さんにテント設営の手続きをして外の天気がすぐわかる場所を選ぶ
すぐ近くに高校生のワンゲル部の7人がテント泊のようだ
さすが高校生!就寝時間まで笑い声が途絶える事はなかった
深夜1時頃に目が覚めて外を見てみると星空が凄く綺麗だった
遠くに街の明かりも見える御西から見て大日岳の右側に見えるって事は新潟?
少し外に出て星空を入れたテント場を撮ってみた
朝4時に起きると昨日まで見れなかった景色が目の前に広がっている
日の出までの時間、あっちにウロウロこっちにウロウロ写真撮り
肝心の日の出はいまいちのようでガッカリ
同日のヤマレコを拝見していたら丁度御西小屋に泊まった時に「山と渓谷」
のライターさんとカメラマンさんがいた様で来年の8月号で飯豊を紹介するらしい
プロが撮るとどんな絵になるのか楽しみである
気を取り直してテントにザックをデポし大日岳を目指す
24キロの重さが無い事がこんなに楽だとは、走って登れそうだw
まぁ実際は結構キツイ登りが続くのでとても走れないわけだが、、、
山頂に着くと先に登頂していた方がいたので少しお話をさせて頂いた
話を聞くと昨日飯豊本山で日本100名山を達成したとか
凄い!!まさか百名山達成した方にお会いできるとは!
無理言って百名山でもない大日岳の山頂で写真撮らせて頂きました
9日の朝は本当に天気が良く遠くに磐梯山、吾妻連峰、朝日連峰も見る事ができた
御西小屋に帰ってくるとすでにガスが巻いてきて視界が悪くなっていた
2日目も朝7時過ぎの段階で視界が利かなくなった
今日は切合小屋までゆっくり写真撮りながら歩く予定だったがこの視界の悪さでは
話にならない、、、
今回の目的の一つでもあるイイデリンドウ
晴れた時にしか見れないと言う、大日岳に登りで撮れたと思ったリンドウはミヤマリンドウだった
御西小屋の小屋番さんと今朝御西小屋に着いたハイカーさんに
イイデリンドウの咲いている場所、特徴を聞いて本山小屋を目指す
青い色の花を注意して探すと玄山道分岐から駒形山までの間にたくさん咲いていた
太陽が見えなくなっても咲いていてくれたイイデリンドウに感動した
イイデリンドウを探しながら今日はどこでテント泊にするか悩んでいた
このまま飯豊本山の姿を見ないで帰るのはとても悔しい
かと言って一ノ王子で泊まると明日の帰りがキツイ、やっぱり切合で張るか
とその時一瞬だがガスが切れて絶景が目に飛び込んできた!一ノ王子でテントを張ることに決定!
明日の朝がラストチャンス!
本山小屋でテント設営の手続きをする事に
テント泊をしたい旨伝えると雨降るぞ〜雷危ないぞと脅される
さすが名物小屋番さん!話が面白く会話を楽しんだ、個人的には好印象
小屋泊まりした方の話では最初は規則に厳しく、口うるさいと感じるが
慣れてくるとやさしい一面もあり良く思えてくるらしいw
規則に厳しく口うるさくするのも登山客の安全を第一に考えてくれているからだと思う
一ノ王子にテントを張り終え、しばらく昼寝を決め込む
この場所は本山小屋の水場の近くだった、外に出ていると良く水場の場所を聞かれた
水先案内人であるw
飯豊の山にも慣れてきて山に住んでいるかのような錯覚に陥る
誰に遠慮するわけでもなく、好きな時間に外に出て、好きな事ができる
テント泊は最高である
19時過ぎには周りはどんどん暗くなる、物音一つ無い静けさが怖かった
簡単に夜ご飯を済ませ就寝
22時頃だっただろうかテントに打ち付ける風の音で目が覚めた、台風のような強風
一ノ王子は風が強いとは聞いていたがここまで煽られるとおちおち寝てられない
とても心配になり外を見てみるとガスが凄い勢いで流れていた
風の音を聞かないように深くシュラフに潜り込む、いつの間にか寝ていたようだ
午前3時頃にまた目が覚めた風の音は小さくなっていたので外に出てみると
夜空には満点の星空、遠くに喜多方市の明かりも見えた、しばらく外で星を眺める
4時過ぎになると本山小屋でも外出可能になったようで夜明けを待つ人で騒がしくなっていた
ここで日の出を撮るか、本山まで登るか迷ったがとりあえず登る事に
登ってる途中で日が出ればそこで撮れれば良いと思っていた、なかなか出てこない
もちょっとで飯豊本山、ここまで来たら山頂から撮りたいと思い山頂までダッシュ!
間に合ったw
日の出が雲と雲の間から顔を出した美しい!
まさか飯豊本山から日の出を見れるとは、切合までいかなくて良かった
山頂では朝日に照らされながら自分撮りをした、振り返ると北股岳方面はガスが濃い
おかげでガスに映る影飯豊を撮る事が出来た
その後は本山小屋の小屋番さんに帰りの挨拶をして一ノ王子へ
小屋番さんは朝忙しい中わざわざ見送りもしてくれ、今度来るときは写真持ってきてと頼まれた
次回来るときは額にでも入れて持ってこようw
テントを撤収後8日登った道を下山
登ったときはガスで何も見えなかったので新鮮である
飯豊連峰の雄大さにため息が止まらない、見晴らしが良くなると立ち止まってしまう
今回の山行は残念な日が多かったが素晴らしい景色も見れたし
何よりも人との出会いが嬉しかった
各山小屋の小屋番さん、きのこ採りのおじさん、飯豊で日本百名山を達成した方
子供連れのお母さん、大日、飯豊の山頂両方で一緒になったおじ様、写真好きで百名山ハンターのお兄さん
ワンゲル部の学生さん、など他にもたくさんの方とお話できた
聞くとほとんどの人が県外の方
「こんにちは、どちらまでですか?」から始まる飯豊の夏、最高に満喫できた
次回は飯豊温泉から北股岳を通り本山まで登ってみたい
長文に付き合っていただきありがとうございます
〜ponsuke〜
初めましてponsukeさん
美しい山と花の写真の数々とても感動しました(^^♪
飯豊山素晴らしいですね(拍手) 私の行ってみたい山のトップクラスに入りますが、今の私の実力&体力では行けそうもない山のトップクラスかも(ToT)/~~~
でもこのレコの景観を見ると引きつけられます。
もう少し訓練を重ねて実現出来る様、頑張ります。
本当に今回の写真には魅了されました。 感謝です!
初めまして、ponsukeさん。
お疲れさまでした、飯豊の夏、素晴らしいです!
山への視点や楽しさが伝わってくる写真も楽しませてもらいました。
テント泊の飯豊も、良いですね!
私も現在、飯豊のテント山行を計画中なのですが、ザックが24kg・・・、参考にさせていただきますw
>BOKUTYANNさん
自分も飯豊には以前から登りたくて
ただ飯豊は怖い山、一人では行かない方が良い
と周囲の方から言われていたので決心つきませんでした
重いザックでも歩ける事がわかったので
気を引き締めて挑戦してきました!
登ったら意外にもハイカーさんがたくさんいて
怖いどころか楽しくしょうがありませんでしたw
写真はいつも見た人が行ってみたくなるようにを心がけて撮ってます
お褒めいただきありがとうございます
飯豊山いつの日か登れると良いですね
>ma-kuroさん
ma-kuroさんレコはいつも拝見させていただいてます
とても参考になってます!
今回出足で躓きましたが終わって見れば最高の山行になりました
山小屋で知らない人とお話するのも良いですが
テントでのんびり自由気ままのが自分には合っているようです
ma-kuroさんのテント泊のレポ楽しみにしています!
飯豊のすばらしい写真の数々、そして自分の山時間を大切にしていることが感じられる記録、とてもわくわくしながら拝見しました。
飯豊、ずっと憧れの山です。山登りを始めた時はハードルが高すぎて挑戦できませんでしたが、この夏ようやく訪れることができるかなと思っています。
レコ大変参考になりました。
本当に、本当に飯豊に行きたいなぁって心から思う記録のアップありがとうございます。
私ももし飯豊に行けて、帰宅したらponsukeさんの記録をまた拝見したいと思っています。
>keen2さん
ma-kuroさんとの山行レコいつも楽しく読ませていただいてます!
まだ山登りは始めたばかりですが山の魅力にどっぷりハマってしまいました
私生活の大半を山に注いでしまっていますw
自分も飯豊に登るなんて考えてもいませんでした
登って見て今までの好きな山ランキングの上位をごぼう抜き
初登場堂々の1位です!w
テント泊のレポ楽しみにしています!
ponsukeさん、初めまして。
花の写真も景色の写真も日の出の写真もとても綺麗で参考になります!
快晴の登山も良いですが、どの写真を見ても雲が素晴らしい景色をよりいっそう引き立たせていますね
飯豊山はまだ登ったことがないのですごく行ってみたくなりました
素晴らしいレコをありがとうございました!
>kiyoponさん
初めまして、写真をお褒め頂きありがとうございます
当初は快晴の山の写真狙いだったのですが、、、
雲が良いアクセントになり良い絵が撮れました!
狙ってなかったので結果オーライですw
kiyoponさんのレコも拝見しましたが美しい写真が多く
こちらこそ参考にさせていただきます
また覗かせていただきます!
ponsukeさんこんにちわ!
素晴らしい写真ですね!花も綺麗ですが、空の撮り方素晴らしいですね、参考にさせていただきます。構図が斬新で、例えば画像97とか、非常に勉強になります。当方次回の山行は10月の薬師、黒部五郎をテント泊で予定してますが、晴れたらponsukeさんの撮り方を参考にして撮ってみます。
画像41の右端は私です、撮られてたんですね!気が付きませんでした!あそこは御西のピークかと思って行ったんです。実は違いましたけど。それでは次回の美しい写真期待してます。
PS:空が多く写っている写真は広角で撮ったものですか?
mtkenさんご無沙汰してました
やっと写真の整理ができアップできました
写真の撮り方を褒めて頂きありがとうございます!
いつも直感で撮影してますw
画像41の写真
3人目はmtkenさんだったんですね!「山と渓谷」楽しみですね!
薬師、黒部五郎羨ましすぎます!9月に表銀座予定してたのですが
上司に9月の連休はNOと言われて凹んでます
最近は広角にはまっていていつも下記のレンズを使用しています
AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ponsukeさんこんにちわ。
レンズ情報ありがとうございます。望遠が欲しいと思っていましたが、この写真みたら広角が欲しくなりました!表銀座残念でしたね、でも山行頻度が多くて羨ましいです!
mtkenさんこんにちわ
望遠レンズ本当は持って行きたいのですが、いかんせん重いので
広角1本マクロ1本になっちゃいますねw
この広角レンズは結構寄れるのでマクロいらない気もしますが
綺麗なボケは広角では出せないので必然的に、、、
山での広角レンズは凄い威力を持ってます
私たちも10-12日飯豊山にいっておりました!
10日にどこかですれちがっていたかもしれません。
一ノ王子でテント泊されたのですね、すごい!
大日岳へ向かう途中に通った時、「うわぁ、このテン場はすごいなぁ〜。風がすごそ〜」と思ったんですが、本当に風が凄かったんですね。
素敵な写真ありがとうございました。
>kamehibaさん
初めまして10日に川入から登られたのですね!
確実にすれ違っていると思いますよw
一ノ王子は本当に風が強くあの石積みは大袈裟ではない事がわかりました
後ほどレコ拝見させて頂きます!
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