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Yamareco

記録ID: 217341
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳・鋸岳(黒戸尾根から)

2012年08月18日(土) ~ 2012年08月19日(日)
 - 拍手
GPS
00:44
距離
20.1km
登り
3,600m
下り
2,338m

コースタイム

■ 8/18(土)
8:53 尾白渓谷駐車場
8:57 竹宇駒ヶ岳神社
10:19 笹ノ平分岐点
11:27 刃渡り
11:46 刀利天狗
12:26 五合目小屋跡
13:21 七丈第一小屋
13:35 七丈第二小屋
14:27 八合目御来迎場
15:48 駒ヶ岳神社奥社
15:52 甲斐駒ヶ岳山頂直下分岐
16:20 摩利支天
16:56 甲斐駒ヶ岳山頂直下分岐
16:59 甲斐駒ヶ岳
18:34 六合目小屋(六合石室)(泊)

■ 8/19(日)
4:48 六合目小屋(六合石室)
6:12 烏帽子岳方面分岐
6:51 中ノ川乗越
7:34 第二高点
7:56 大ギャップ下部
8:45 鹿窓
8:52 小ギャップ
9:05 第一高点(鋸岳)
  (大休止・9:30出発)
9:43 角兵衛沢のコル
12:20 戸台川(角兵衛沢道標)
13:25 丹溪山荘跡
14:44 大平山荘
15:08 北沢峠(長衛荘)
天候 ■ 8/18(土):薄曇のち雨
■ 8/19(日):晴のち曇・一時雨・のち晴
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
■ 行き: 自宅〜(電車)〜JR長坂駅〜(タクシー17分・3,410円)〜尾白渓谷駐車場
■ 帰り: 北沢峠〜(南アルプス市営バス)〜広河原〜(山梨交通バス)〜JR甲府駅〜(電車)〜自宅
コース状況/
危険箇所等
■ 尾白渓谷駐車場にトイレ、売店前に登山ポストあり。

■ 黒戸尾根はハシゴや鎖場はあるが、特別に危険と思われる箇所はなし。

■ 今回歩いた鋸岳のルートは目印のピンクリボンが短い間隔で付けられており、これを見失わないように歩けば道迷いすることはないはず(逆に、いつまで経ってもピンクリボンが現れなかったら、道を間違えている可能性大)。それでも、自分は何度かルートミスをしてしまった。

 ・六合目小屋〜三ツ頭 … 三ツ頭までは尾根の東側の樹林帯にピンクリボンと踏み跡があったため、それを進んだところ途中でルートを見失ってしまった。斜面を強引に直登して稜線に出たところ、三ツ頭と烏帽子岳を結ぶ登山道に出た。それを引き返して鋸岳と烏帽子岳の分岐へ戻ることができた。
 ルートを見失う手前に稜線へ登る道があったのか・・・と思ったが、あらためてガイドブックの説明を読んでもよくわからない。

 ・中ノ川乗越〜第二高点 … 中ノ川乗越からガレ場を登りきった後、草の生えた左側へ進むべきなのに、右側の岩場を登ろうとしてしまった。なお、ここのガレ場はすべての石が浮き石状態で非常に落石が起きやすく、一抱えもあるような石が簡単に崩れ落ちてしまった。これも、わずかな差で落石の起きにくいルートがあったのだと思うが、自分の能力では見極められなかった。
 
 ・大ギャップの巻き道 … 第二高点から数十mくらい(?)下り、大ギャップから落ち込んでいるガレ沢をトラバースして対岸に渡るのが正しいルートなのだが(対岸にはちゃんとピンクリボンがあった)、それを見落してガレ沢を登り始めてしまった。後から来た2人組に呼びかけてもらって間違いに気づくことができた。

 ・角兵衛沢のコルからの下り … ここも浮き石だらけの急なガレ場で、ガラガラと足元の石を崩しながら下っていったが、ある程度踏まれて浮き石の少ないルートがガレ場の左端のほうにあった。

 ・戸台川の河原 … 鋸岳から下ってきて戸台川(角兵衛沢出合)に出て、対岸に渡った後、どう見ても登れないような急斜面にピンクリボンが付いていたりして、それに惑わされてかなり時間をロスしてしまった。そういう場所では河原の上流方向にもピンクリボンがあったので、そちらへ進むのが正解だったようだ。また、丹溪山荘跡への分岐も河原の中州のようなところにあってわかりにくい。

■ 鋸岳を登るのに、ロープや登攀具は必要ないと思う。荷物が重くなればそれだけ行動力が落ちるし、危険箇所でロープだ何だともたもたしているより、さっさと通過してしまったほうが安全だろう。でも、必要だと思ったものがいくつかある。

 ・ヘルメット(落石に備えて。自分が落石を起こさないこと・ガレ場に先行者がいたら安全な場所で待機することも)
 ・ルートファインディング能力(ピンクリボンはちゃんと付けられているので、あとは広い視野でそれを見つけられるかどうか。ガレ場でも落石の起きにくいルートを見つけられるかどうか)
 ・雨の日はゴムイボ付きの軍手など(濡れた鎖は滑って素手では持てない)
 ・多少なりとも岩登りの経験(長い鎖場があるので、腕だけで登ろうとしたら力が持たない)
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
七丈小屋
尾白渓谷駐車場の売店。
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尾白渓谷駐車場の売店。
店先に登山ポストあり。
店先に登山ポストあり。
トーテムポール(?)からスタート。
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トーテムポール(?)からスタート。
竹宇駒ヶ岳神社で登山の無事を祈る。
竹宇駒ヶ岳神社で登山の無事を祈る。
尾白川にかかる吊橋を渡る。清流では親子が水遊びしていた。
尾白川にかかる吊橋を渡る。清流では親子が水遊びしていた。
ここキケン! 下を向いていると、赤く血塗られた木の幹に必ず頭(背の高い人は顔面?)をぶつけます。私もしたたかにぶつけました。
ここキケン! 下を向いていると、赤く血塗られた木の幹に必ず頭(背の高い人は顔面?)をぶつけます。私もしたたかにぶつけました。
九十九折りの道を行く。このへんは奥多摩あたりを歩いているのと変わらない雰囲気。
九十九折りの道を行く。このへんは奥多摩あたりを歩いているのと変わらない雰囲気。
クマザサが茂る平坦な場所に出ると間もなく、笹ノ平分岐点。
クマザサが茂る平坦な場所に出ると間もなく、笹ノ平分岐点。
標高を上げるにつれてガスが出てきた。
標高を上げるにつれてガスが出てきた。
樹間からこの日初めての眺望。上空には青空が見えるが、下のほうからはゴロゴロと雷鳴が聞こえてくる。
樹間からこの日初めての眺望。上空には青空が見えるが、下のほうからはゴロゴロと雷鳴が聞こえてくる。
刃渡り。右奥にちょこっと見えているピークは鋸岳のようだ。
刃渡り。右奥にちょこっと見えているピークは鋸岳のようだ。
ハシゴをいくつか登って・・・。
ハシゴをいくつか登って・・・。
刀利天狗に到着。
刀利天狗に到着。
ムーミンのニョロみたいな不思議な植物。
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ムーミンのニョロみたいな不思議な植物。
途中の切り株に「五合目まで15分」の彫り込みが。地図のコースタイムに比べてあまりに短く「ホントかよ」と思ったが、実際にはここから10分足らずで着いてしまった。
途中の切り株に「五合目まで15分」の彫り込みが。地図のコースタイムに比べてあまりに短く「ホントかよ」と思ったが、実際にはここから10分足らずで着いてしまった。
五合目小屋跡の平坦地。
五合目小屋跡の平坦地。
ここは甲斐駒からの下山時は上り坂、登山時は下り坂でちょっと変則的。写真の方向へ下っていくと、すぐに鞍部に出る。
ここは甲斐駒からの下山時は上り坂、登山時は下り坂でちょっと変則的。写真の方向へ下っていくと、すぐに鞍部に出る。
屏風岩。ここからハシゴ、鎖場、急な岩場が連続する。
屏風岩。ここからハシゴ、鎖場、急な岩場が連続する。
登山道には随所に石碑があり、信仰の山だということを感じさせる。
登山道には随所に石碑があり、信仰の山だということを感じさせる。
木橋を渡り、再びハシゴ。
木橋を渡り、再びハシゴ。
急な岩にはステップが切ってあって、見た目ほど登りにくくない。
急な岩にはステップが切ってあって、見た目ほど登りにくくない。
七丈第一小屋に到着。
七丈第一小屋に到着。
小屋の水の美味しかったこと!
小屋の水の美味しかったこと!
少し先へ進むと七丈第二小屋。右側のハシゴを登って先へ進む。
少し先へ進むと七丈第二小屋。右側のハシゴを登って先へ進む。
甲斐駒の山頂あたりが見えてきた。
甲斐駒の山頂あたりが見えてきた。
小屋の上のほうにテント場がある。広くはないが平坦で張りやすそう。
小屋の上のほうにテント場がある。広くはないが平坦で張りやすそう。
黒戸尾根を振り返る。
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黒戸尾根を振り返る。
甲斐駒山頂の東側は切り立った岩壁になっている。
甲斐駒山頂の東側は切り立った岩壁になっている。
八合目御来迎場。2本の石柱は倒壊した鳥居の跡。
八合目御来迎場。2本の石柱は倒壊した鳥居の跡。
北杜市の街並みと、その奥は秩父の山々だろうか。
北杜市の街並みと、その奥は秩父の山々だろうか。
険しい山肌。こうして見ると、どこをどうやって登るのかと思えてしまう。
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険しい山肌。こうして見ると、どこをどうやって登るのかと思えてしまう。
岩場には可憐な花が咲いていた。
岩場には可憐な花が咲いていた。
北岳。やっぱり格好いい。
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北岳。やっぱり格好いい。
オベリスクが特徴的な鳳凰三山が見える。
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オベリスクが特徴的な鳳凰三山が見える。
この鉄剣が見たくて黒戸尾根を登る人も多いのではないだろうか。
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この鉄剣が見たくて黒戸尾根を登る人も多いのではないだろうか。
八ヶ岳の向こうには巨大な入道雲が。
2
八ヶ岳の向こうには巨大な入道雲が。
鉄剣と鳳凰三山。
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鉄剣と鳳凰三山。
低いところにあった雲が見る見るうちに沸き立って、雷の音も上に上がってきた。
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低いところにあった雲が見る見るうちに沸き立って、雷の音も上に上がってきた。
イルカ岩とクジラ岩?
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イルカ岩とクジラ岩?
稜線を進む。
山頂まであと少し。
山頂まであと少し。
駒ヶ岳神社本社(奥社)。石祠や石柱がまだ新しい。
駒ヶ岳神社本社(奥社)。石祠や石柱がまだ新しい。
鋸岳へと連なる稜線。
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鋸岳へと連なる稜線。
山頂直下の分岐。
山頂直下の分岐。
アサヨ峰を経て鳳凰三山へ続く稜線(早川尾根)が美しい。
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アサヨ峰を経て鳳凰三山へ続く稜線(早川尾根)が美しい。
予定より時間が早いので、摩利支天へ寄っていくことにする。
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予定より時間が早いので、摩利支天へ寄っていくことにする。
近くに見えた摩利支天だが、なぜか大幅に遠回りするようにロープが張ってあり、思った以上に時間がかかった(そして疲れた)。
近くに見えた摩利支天だが、なぜか大幅に遠回りするようにロープが張ってあり、思った以上に時間がかかった(そして疲れた)。
摩利支天の頂上は意外に広く、様々な石碑や鉄剣があった。
摩利支天の頂上は意外に広く、様々な石碑や鉄剣があった。
壊れて首の取れた像。
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壊れて首の取れた像。
これはまだ新しい。
これはまだ新しい。
甲斐駒山頂を振り返って、道が遠回りしていた訳がわかった。切り立った崖になっていてとても真っ直ぐは来られない。
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甲斐駒山頂を振り返って、道が遠回りしていた訳がわかった。切り立った崖になっていてとても真っ直ぐは来られない。
分岐へ戻り、甲斐駒山頂に到着。
分岐へ戻り、甲斐駒山頂に到着。
一等三角点。
山梨百名山。
もうひとつ看板が。
もうひとつ看板が。
ロープ、ハーネスはなくてもよいが、ヘルメットはあったほうがいいと思った。
ロープ、ハーネスはなくてもよいが、ヘルメットはあったほうがいいと思った。
いよいよ鋸岳へ足を踏み入れる。
いよいよ鋸岳へ足を踏み入れる。
まずは急な下り。行く先には岩が乱立している。
まずは急な下り。行く先には岩が乱立している。
一番奥に見えるのが第一高点か。
2
一番奥に見えるのが第一高点か。
流れる雲に稜線が見え隠れする。
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流れる雲に稜線が見え隠れする。
鎖を下った後、一旦トラバースして・・・。
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鎖を下った後、一旦トラバースして・・・。
また真下へ下る。雨で濡れた鎖は素手ではツルツルで、ゴムイボ付きの軍手を着用した。
また真下へ下る。雨で濡れた鎖は素手ではツルツルで、ゴムイボ付きの軍手を着用した。
八ヶ岳が雲海に浮かぶ。日暮れが近い、急がねば。
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八ヶ岳が雲海に浮かぶ。日暮れが近い、急がねば。
密生したハイマツをかき分けて進むところも多い。
密生したハイマツをかき分けて進むところも多い。
西側から稜線を越えて雲が流れ込んでくる。
西側から稜線を越えて雲が流れ込んでくる。
何とかヘッデンが必要になる前に、六合目小屋に辿り着いた。
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何とかヘッデンが必要になる前に、六合目小屋に辿り着いた。
大きな平たい岩の陰に入口がある。中へ入ると男性2人のグループがテントを張って、すでに休んでいた。20時頃に就寝。
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大きな平たい岩の陰に入口がある。中へ入ると男性2人のグループがテントを張って、すでに休んでいた。20時頃に就寝。
翌朝は4時前に起床。同じく鋸岳へ向かうというお2人より少し先に出発。たおやかなシルエットは仙丈ヶ岳。
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翌朝は4時前に起床。同じく鋸岳へ向かうというお2人より少し先に出発。たおやかなシルエットは仙丈ヶ岳。
行く先を望む。登山道は稜線右側の樹林帯に続いている。
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行く先を望む。登山道は稜線右側の樹林帯に続いている。
烏帽子岳。
雲海から朝日が現れた。
雲海から朝日が現れた。
朝日が出たのは嬉しいが、まだら模様の木漏れ日とオレンジ色の光に惑わされ、ピンクリボンと踏み跡を見失ってしまった。
朝日が出たのは嬉しいが、まだら模様の木漏れ日とオレンジ色の光に惑わされ、ピンクリボンと踏み跡を見失ってしまった。
間違えて烏帽子岳への道に入ってしまった後、引き返して正しい分岐へ復帰。ここには何本ものピンクリボンが付けられていた。
間違えて烏帽子岳への道に入ってしまった後、引き返して正しい分岐へ復帰。ここには何本ものピンクリボンが付けられていた。
左に北岳、右に仙丈ヶ岳。さらに奥へと南アルプスの峰々が連なる。
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左に北岳、右に仙丈ヶ岳。さらに奥へと南アルプスの峰々が連なる。
第二高点を望む。
2
第二高点を望む。
中ノ川乗越から第二高点へ登るガレ場はすべての石が浮き石。触れる端からガラガラと音を立てて崩れ落ち、盛大な落石を起こしてしまった。先行者がいる場合、ヘルメットは必須だ。
中ノ川乗越から第二高点へ登るガレ場はすべての石が浮き石。触れる端からガラガラと音を立てて崩れ落ち、盛大な落石を起こしてしまった。先行者がいる場合、ヘルメットは必須だ。
ガレ場の上部は草の生えた左側へ進むべきなのに、間違えて右側の岩場を登ろうとしてしまった。
ガレ場の上部は草の生えた左側へ進むべきなのに、間違えて右側の岩場を登ろうとしてしまった。
岩場を少し登ってさすがにおかしいと思い、左へトラバースしたところ赤丸のマーキングがあった。
岩場を少し登ってさすがにおかしいと思い、左へトラバースしたところ赤丸のマーキングがあった。
ようやくガレ場を脱出。
ようやくガレ場を脱出。
鉄剣の立つ第二高点から第一高点を望む。
2
鉄剣の立つ第二高点から第一高点を望む。
通過困難な大ギャップを巻くため、一旦樹林へ入って高度を下げる(ここでも最初、ルートを間違えた)。
通過困難な大ギャップを巻くため、一旦樹林へ入って高度を下げる(ここでも最初、ルートを間違えた)。
正しいルートを行けば、「至 第一高点」の道標がある。
正しいルートを行けば、「至 第一高点」の道標がある。
大ギャップから落ち込むガレ沢を見下ろす。本来ならこのガレ沢をトラバースして対岸へ渡るべきなのに、間違えて大ギャップへ登り始めてしまった(そちら方向にもピンクリボンがあったので・・・)。
大ギャップから落ち込むガレ沢を見下ろす。本来ならこのガレ沢をトラバースして対岸へ渡るべきなのに、間違えて大ギャップへ登り始めてしまった(そちら方向にもピンクリボンがあったので・・・)。
大ギャップ。落石を起こしながら苦労して登っていくと、追い付いてきたお2人に下から「こっちにルートがありますよ〜!」とコールしてもらい、下り返す。
大ギャップ。落石を起こしながら苦労して登っていくと、追い付いてきたお2人に下から「こっちにルートがありますよ〜!」とコールしてもらい、下り返す。
たび重なるルートミスと落石起こしまくりで、とても前を行くことはできないと思い、お2人の後につかせてもらうことにした。上のほうに見えるのは鹿窓。
たび重なるルートミスと落石起こしまくりで、とても前を行くことはできないと思い、お2人の後につかせてもらうことにした。上のほうに見えるのは鹿窓。
鹿窓へは長〜い鎖場を登っていく。
鹿窓へは長〜い鎖場を登っていく。
鹿窓を抜けて山梨側に出た。
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鹿窓を抜けて山梨側に出た。
小ギャップへと鎖場を下る。
小ギャップへと鎖場を下る。
小ギャップからは、ほぼ垂直な岩壁に鎖が付けられている。かなり長く見えたが、登ってみると鹿窓の鎖場のほうが長かった。
小ギャップからは、ほぼ垂直な岩壁に鎖が付けられている。かなり長く見えたが、登ってみると鹿窓の鎖場のほうが長かった。
ようやく鋸岳の第一高点に到着。「いやはや、参りました」の表情。晴れていれば素晴らしい展望だそうだが、残念ながらガスに巻かれて何も見えず。
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ようやく鋸岳の第一高点に到着。「いやはや、参りました」の表情。晴れていれば素晴らしい展望だそうだが、残念ながらガスに巻かれて何も見えず。
第一高点で休憩後、角兵衛沢のコルへ。ここで横岳方面へ下山するお2人と別れ、角兵衛沢を下る。
第一高点で休憩後、角兵衛沢のコルへ。ここで横岳方面へ下山するお2人と別れ、角兵衛沢を下る。
角兵衛沢も一面のガレ場。中ノ川乗越から第二高点への登りほどではないが、足元が崩れて非常に歩きにくい。
角兵衛沢も一面のガレ場。中ノ川乗越から第二高点への登りほどではないが、足元が崩れて非常に歩きにくい。
しかし実は、ある程度踏まれたルートがガレ場の左端にあった。
しかし実は、ある程度踏まれたルートがガレ場の左端にあった。
草木の生えたところとガレ場を何度か繰り返す。
草木の生えたところとガレ場を何度か繰り返す。
ようやく樹林帯に入り、ほっとする。土の地面って何て有難いんだろう!
ようやく樹林帯に入り、ほっとする。土の地面って何て有難いんだろう!
大岩小屋は気づかぬうちに通り過ぎてしまった。途中で大きな水音が聞こえたので、そこだったのだろうか。
大岩小屋は気づかぬうちに通り過ぎてしまった。途中で大きな水音が聞こえたので、そこだったのだろうか。
小さな沢で水を補給し、しばし休憩。
小さな沢で水を補給し、しばし休憩。
戸台川の河原(角兵衛沢出合)に降り立った。ここから対岸に渡った後、丹溪山荘跡への道がよくわからず、コースタイム30分の区間を1時間以上もかかってしまった。
戸台川の河原(角兵衛沢出合)に降り立った。ここから対岸に渡った後、丹溪山荘跡への道がよくわからず、コースタイム30分の区間を1時間以上もかかってしまった。
ここ数日の雨のせいか川は水量が多くて流れも速く、なかなか渡渉できそうな場所が見つからない。渡れるかどうかぎりぎりの飛び石を意を決してジャンプし、ようやく「山と高原地図」に書いてあるこの看板に辿り着いた。
ここ数日の雨のせいか川は水量が多くて流れも速く、なかなか渡渉できそうな場所が見つからない。渡れるかどうかぎりぎりの飛び石を意を決してジャンプし、ようやく「山と高原地図」に書いてあるこの看板に辿り着いた。
ここが赤河原分岐だろうか。
ここが赤河原分岐だろうか。
さらに進むと北沢峠方面を示す道標が。これで一安心。
さらに進むと北沢峠方面を示す道標が。これで一安心。
丹溪山荘跡。
最初のうちは荒れた急坂でどうなることかと思ったが・・・。
最初のうちは荒れた急坂でどうなることかと思ったが・・・。
やがて、よく踏まれた歩きやすい道になる。
やがて、よく踏まれた歩きやすい道になる。
八丁坂を登り切るとほとんど平坦になり、しっとりと苔むした樹林帯になる。こういう場所が好き。
八丁坂を登り切るとほとんど平坦になり、しっとりと苔むした樹林帯になる。こういう場所が好き。
途中で何度か林道と交差する。地図には載っていないようだが、治山工事のために最近作られた道だろうか。
途中で何度か林道と交差する。地図には載っていないようだが、治山工事のために最近作られた道だろうか。
大平山荘。水量豊富な水場があり、冷たくて美味しかった。
大平山荘。水量豊富な水場があり、冷たくて美味しかった。
さらに山道を進んで長衛荘へ。
さらに山道を進んで長衛荘へ。
北沢峠にゴール!
北沢峠にゴール!

感想

■ 2ヶ月ほど前から計画していた山行が、ようやく実現できた。

■ 今回は黒戸尾根の長いルートと、鋸岳の危険箇所を歩くので、できるだけ荷物を軽量化した。ザックは310gのサブザック(THE NORTH FACEのバート26)。六合目小屋に泊まるのを前提にテントは持たず、シュラフと個人用マットのみ。コンロも持たず、食料はパンと魚肉ソーセージ。荷物の総重量はおそらく6kgを下回っていたと思う。

■ 鋸岳は上級者向けの山、ということはガイドブックなどで承知していたが、予想以上に経験値の高さを要求される山だった。正しいルートを注意深く歩けばとりわけ危険というわけではないが、それができない人には危ない山。自分にはまだちょっと早かったかもしれない。特に落石を起こすのは、今回は誰も怪我させなかったからよかったものの、殺人行為に等しいということを肝に銘じるべきだ。
 でも、今回がいい経験になったのも確か。やっぱり難しい山に挑戦していかないと、いつまで経ってもレベルを上げられない。

■ 途中からご一緒させてもらったお2人は先輩と後輩という感じだったが、先輩のほうは行動も判断もしっかりしていて、なかなかリーダーシップがあったと思う。こういう人と一緒ならパートナーも安心だ。
 そのお2人とは「鋸岳は1回登れば十分だな〜」と意見が合ったが、今回があまりにも下手くそな山行だったので、もし機会があればもう一度やり直したい気もする。

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コメント

何やらスゴいところに行ってたのですね(驚)
いつの間にか鋸岳に行っていたとは!ビックリです。
体力ありますねえ。さすがです。

ルーファイが難しいのですね。
私もいつか行こうかと思っていましたが、当分の間やめておきます。

多少のミスはあったにせよ、よい経験ができてよかったですね!
お疲れさまでした。
2012/8/27 0:08
geraniumさん、こんにちは。
いやあ、荷物が軽かったですから。
黒戸尾根を日帰りしたというレコがたくさんアップされていますが、
日帰り前提ならシュラフやマットもいりませんし、水は行き帰りとも
七丈小屋で補給できますから、さらに軽くできると思います。

鋸岳はピンクリボンが整備されているにも関わらず、ルートミスを
何度もしてしまったのは恥ずかしいです。
後続のお2人に追いつかれないように・・・という焦りも多少あったの
かもしれません。
(結局は、お2人とご一緒したおかげで無事登頂できたのですが)
2012/8/27 12:13
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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