船窪小屋へ行って来ました(船窪岳・七倉岳)
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- GPS
- 28:06
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,595m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
5:00七倉山荘-6:40唐沢のぞき-9:25天狗の庭9:40-10:30船窪小屋11:00-11:45船窪乗越-12:00船窪岳第1ピーク(昼食)12:20-13:30第2ピーク-14:20第1ピーク-14:30船窪乗越-15:10水場分岐-15:15水場15:20-15:30水場分岐-16:00船窪小屋
9/2
5:30船窪小屋-5:40七倉岳5:55-6:00船窪小屋-6:25天狗の庭-8:00唐沢のぞき-9:00七倉山荘
天候 | 9月1日曇り時々晴れ(13時半以降雨) 9月2日濃霧のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝5時まだ数台の空きあり トイレ:登山口入口にトイレ施設あり(キレイなトイレです) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に木の根が多く、雨の日は滑りやすいので注意(詳しくは感想にて) 登山ポスト:ゲート手前にあり(黄色い郵便ポスト型) 下山後の温泉:七倉山荘¥600(こじんまりした露天風呂からは緑が美しく最高) 朝9時には入浴O.K.でした 下山後の甘味:七倉山荘のソフトクリーム¥380(四種類あって今回はリンゴ) |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
♪船窪小屋へ行って来ました
今回の山登り、目的は「船窪小屋」。前々から気になっていたこの小屋、小さいけれど、お父さんとお母さんの温かい人柄が魅力。七倉岳までなら日帰りも可能だけど、この機会に小屋に泊まって、船窪岳と七倉岳、北葛岳も行ってしまおうという欲張りな計画。
最近はテレビ放映の影響もあって大人気の様子。夏山最盛期の週末にはさぞかし混みあうだろうと、少し時期をずらしてこの日程にしてみた。
事前の天気予報では土曜日晴れ→雨(たぶん夕立)、日曜日は曇り時々晴れ。小屋からの夕日、朝日も見られるのでは・・・と大いに期待して出発。
★七倉駐車場〜唐沢ノゾキ
5:00に駐車場スタート。天気は問題なし。ゲート近くに登山ポストがあるので、あらかじめ記入してきた登山届を提出。
歩き始めてすぐにトンネルがあるが、この直前で右折すると登山標識がある(意外にも?ここを右折せずにまっすぐトンネルを歩いていってしまう人が少なからずいるらしい)。
登山道にとりつくとすぐに九十九折れの急登(激下り)。ここはあせらず今日一日のペースをつかむためにもゆっくりゆっくり登る。樹林帯を行くのでかなり暑いが、こまめに水分補給しながら登っていくと、思いの外早く唐沢ノゾキに到着。この区間、お花も少なく少し退屈だがまだまだ序の口。
★唐沢ノゾキ〜天狗の庭
いよいよ今回最大のヤマ場である鼻付八丁のある区間。やはりウワサ通りの急登り(激下り)。ただ、登山道はよく整備されていて、道に迷うこともないし、先週登った奥丸山に比べるとはるかに歩きやすい。
途中、ハシゴ、ハシゴ、ハシゴの連続。こういうの楽しくて大好きだが結構疲れる。延々と樹林帯を歩いていき、ようやく少し明るくなってくると天狗の庭に到着。
★天狗の庭〜船窪小屋
天狗の庭近辺はクロマメノキが多い。周囲も開けていて景色もいいので楽しく登れる。船窪小屋に近づくにつれ、チングルマの穂、ワレモコウ、ウサギギク、ウメバチソウなどなど、まだまだたくさんのお花に出会えた。
小屋に到着するとまだ時間も早いせいか静かだ。小屋脇にはコマクサの葉がフサフサしていて、ほんの少し前までコマクサが可憐な花を咲かせていたことがうかがえる。
到着の鐘を鳴らしていただき、お茶をごちそうになってしばし休憩。キベリタテハもやってきて一緒に休憩。
小屋への宿泊手続きを済ませ、ザックをデポして船窪岳(第二ピーク)まで向かうことにする。今行けば夕食までには十分戻ってこれる時間だ。お父さんに夕立が来るのでは、という話をすると、「パラパラっとくるくらいだろう」とのことなので、雨がひどくなったり、コースタイムを大きくオーバーするようなら途中で引き返してくると伝えて第二ピークへ。
★船窪小屋〜船窪岳(第一ピーク〜第二ピーク)
この区間、ヤセ尾根が続き、斜面が崩落しているような箇所もあるので慎重に歩く。目の前に針ノ木岳や立山方面、高瀬ダムが見えて景色が良い。しかし、ハシゴ、ワイヤー、ロープの連続になるので、くれぐれも景色に見とれて転倒しないよう要注意だ。
お花も、トリカブトを筆頭に、アキノキリンソウ、サラシナショウマ、シシウド、第二ピークに近づくと、シナノナデシコ、リンドウなど多くの種類が楽しめる。
さて、展望のない第二ピークを後にして小屋へ戻る途中、ポツポツと降り始めた雨。木陰で早めに雨具を着込み再出発。雷もなっていないので大丈夫そうだが、雨が降ったことによって、登山道の難易度が上がった。雨の日は木の根やハシゴが滑りやすい。より一層の注意が必要だ。
小屋の水場にも立ち寄るが、ここもウワサ通りの危険な水場。特に雨降りの日には滑落要注意だ。
16時頃小屋に戻り、夕食までのひと時をのんびり過ごす。
★船窪小屋
夕食がスゴイ!古代米のごはん、野菜の煮付、山菜天ぷら、生春巻・・・すごいボリューム。最後にはクロマメとブルーベリーのゼリーがデザート。山の幸満載の美味な夕食に大満足。
19時からは船窪小屋恒例のお茶会。ネパールティーをいただきながら、針ノ木古道復活のDVDをみんなで鑑賞。その後自己紹介タイム。山好きな人が集まる小さな山小屋ならではの楽しみだ。最後はペンパさんの歌でしめくくり8時に消灯。
翌朝は5時から朝ごはん。バランスのとれた民宿風の朝ごはんで、これがまたおいしい。
出発前に小屋前でお母さん、スタッフの皆さんと記念撮影。お母さんは、出発する人の手をとって送り出してくれる。何とも温かい見送りだ。
★船窪小屋〜七倉岳
本当は北葛岳まで行きたかったのだが、今朝は早朝霧雨でその後もガスが濃く、行っても景色は期待できそうになかったので、今回は七倉岳まで行って下山することに。
こんな日はライチョウ出そうだよね、と言っていた矢先、何と!七倉岳山頂でライチョウさん登場。こっちへおいでとばかりに前を歩き、岩場に登るとしばらくポーズをとってくれる。まさか今回ライチョウに会えるとは思っていなかったので感激ひとしお!
★追記
・下山時、天狗の庭から唐沢ノゾキまでの間でオコジョに遭遇。チョロチョロをすばしっこいので写真には撮れなかったが、こんなに間近でオコジョを見たのは初めて。オコジョも怖いもの見たさで穴から顔を出したり引っ込めたり、しばらくオコジョ観察。
・この夏はほんとうに多くのライチョウに出会えた(白馬岳、爺ケ岳、立山、大日岳、そして七倉岳)。今シーズンの登山テーマがライチョウに出会う山歩きだったので、目的は存分に達成。かわいいライチョウさんをこれからも見守っていきたい。
・下山後の温泉は時間も早かったので露天風呂を貸切状態。森の緑を眺めながらセミのさわやかな声を聴きながらの入浴は高原ならでは。楽に登れる山はないが、下山して温泉につかると、キツイ登りや疲れも忘れ、もう次の山歩きを考えてしまう。
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