頸城山塊縦走を目指して・・・
- GPS
- 30:32
- 距離
- 45.1km
- 登り
- 3,752m
- 下り
- 3,254m
コースタイム
4:40 海谷三峡パーク(駒ケ岳登山口)
4:56 ロッジこまがたけ
5:16 はしご(1)
5:36 はしご(2)
6:32 二本木
6:36 ブナの泉(?)
6:59 大神堂登山口(根知ルート)分岐
7:00 駒ケ岳山頂(朝食)
7:44 登山道標識
8:15 クサリ・ロープ(危)
9:31 鬼ヶ面山分岐
9:34 山頂(脇小ピーク)(昼食)
10:48 海谷渓谷分岐
11:15 はしご(危)
12:25 鋸岳山頂
13:10 雨飾山分岐(間食)
14:50 鋸岳登山口
14:55 雨飾山荘
■2日目
5:19 雨飾山荘
5:49 難所のぞき
6:54 一ぷく処(朝食)
8:19 中の池
9:54 小谷温泉分岐
10:34 雨飾山山頂(休憩)
11:42 金山分岐
12:37 荒菅沢
13:16 ブナ平
14:03 登山口(休憩)
15:22 雨飾荘近道
15:33 雨飾高原露天風呂
16:43 雨飾高原キャンプ場
■3日目
5:54 雨飾高原キャンプ場
7:53 金山登山口
9:20 乙見山峠
11:36 赤尾遊歩道入口
12:05 赤尾展望台
12:17 赤尾岳山頂
12:39 遊歩道出口(きはだ清水)
13:05 ひこさの滝遊歩道入口
13:37 ひこさの滝
14:06 中間出入口分岐
14:54 笹ヶ峰山頂
15:30 遊歩道入口
15:47 笹ヶ峰登山口
■4日目
8:04 帰宅
天候 | 晴れ時々もくもく、夕方からは雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
は余すことなく使います!迎えも友達に来ていただきました!感謝してます。地元 という・・・(以下省略) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<道の状況> ■基本的に1日目は私の中では危険というか恐怖でした。急勾配な登山道に、垂直の はしご、クサリやロープは見飽きるほど。特に今回は縦走用の大きいザックでした のでしんどかったですね。ヤブの稜線ですので、ザックに枝が引っかかるのなん の・・・。サーマレストのマットがボロボロになります(汗)捨てカラビナとか皆持 っていったりするんでしょうか? 2日目以降は特に危険箇所はありませんでした。雨飾温泉→山頂までに1つ、小谷温 泉までに2つはしごもありますが、さほど問題ではないかと。 <登山ポストの有無> ■今回のルートでは、雨飾山荘、雨飾高原キャンプ場、笹ヶ峰登山口にポストあり ます。私も雨飾山荘で投函しました。 <温泉> ■今回は雨飾山荘(雨飾温泉)、雨飾高原露天風呂にお世話になりました。 <飲食店> ■ラーメンが食べたかった!!食堂のニューミサ行きたかった!!でも帰宅が朝早 かったので諦めました・・・。 |
写真
感想
「海谷三山を制覇したい」これは以前からの夢であり、目標でした。
「難路」「健脚者向け」という言葉はよく耳にしていたし、聞かれなくともあの岸
壁と稜線を見たら怖気づいてしまうほどのものでした。
しかし盆休み前。仕事柄、三連休なんてほとんどない私は、盆休みという長期連休
を前に「縦走がしたい!!」という思いが強まり、地元の名峰を歩きつくす「頸城
山塊完全縦走」を計画してしまったのです。
当初の予定は、
海谷三峡パーク→西海谷山塊(海谷三山)→雨飾山荘→雨飾山→金山→焼山→火打山
→高谷池ヒュッテ→妙高山→燕温泉
というもので、海谷三山と頸城主峰五山を巡るなんとも贅沢なルートでした。
もう8月に入る前からテンションは上がりっぱなし、縦走のことしか考えられない毎
日(笑) 雨飾山荘に予約を入れたり、よく行く「ウエスト 上越店」で道具を揃え
たり、富山のデポでセールの山服買ってみたり・・・準備は万端でした。
因みに出発が8/16(木)ということもあり、実家では親戚が集まってドンチャンやっ
ていたわけで(汗)私がわくわくしていたのもあり、さほど眠れずに当日を迎えるこ
ととなりました。
<8/16>
妹をたたき起こし、海谷三峡パークを目指す。4時過ぎに到着すると辺りは真っ暗。
ちょっと早くつきすぎたので、明るくなるまで朝食と準備に費やします。
まだ朝早いのもあり、見渡しても登るのは私一人。街灯では虫を追っかけとるニイ
チャン方がいたくらいで。そもそも登山者が多くない山なんですけどね。
次第に明るくなるとともに、私も出発します。心配そうな母親と妹。特に母ちゃん
は海谷の険しさを聞いているからでしょうか、「気をつけてこいよ!」と、特に心
配そうです。それをよそに20kgを超えるザックにロープをくくりつけ、登山口のう
まうま清水(名前不明)を汲み、気合十分なおれの山旅は始まる・・・。
■登山口〜駒ケ岳(1487m)
駒ケ岳山頂までは、今までに幾度となく登ってきたもの。ペースも順調で、バック
に見慣れた糸魚川の風景と、日本海を眺めながら進みます。青海の黒姫山とこない
だ登った明星山が見事です。
山頂手前で根地ルートと合流し、山頂へ。山頂では日本海側の展望はありません
が、それでも明日以降に行く「焼山」「金山」「雨飾山」それから後立山連峰がお
出迎えしてくれました。東海谷山塊の岸壁も圧巻です。
と、ここでロープがないことに気づく!しまった!ちゃんとくびってなかったのも
あり、木々が多く、大きなザックではあちこちに引っかかっていたせいです
ね。。。
■駒ケ岳〜鬼ヶ面山(1591m)
駒ケ岳以降は私にとって未踏のルート、なんだかんだいってやっぱり不安ではあり
ました。特に「崩落につき健脚者以外通行禁止」と聞いていたので(汗)
ただ、藪ではありますが登山道が不明瞭ということもなく、道に迷わず進むことが
できました。
鬼ヶ面山への中間でしょうか?おそらく1491mピークかと思われますが、山と高原地
図に記載の難所があります。ピークから岸壁を下ります。鎖とロープがあり、足場
が殆どありません。下を見れば谷底が見える、何ともスリリングな場所です。
鬼ヶ面山山頂へは行くことができず、登山道は山頂を右に巻くように続きます。巻
いたのち、暫くすると山頂脇の小ピークへと出る分岐があり(看板等はなし)まっす
ぐ進むと、展望のよいピークへと出ます。雨飾山の展望がよく、雨飾山荘も見えま
す。余談ですが、FM-NIIGATAの電波バッチリ入りました!おかげで天気予報を聞く
ことが出来ました。ここで夕方前には下山しなければならないことを知る(汗)
■鬼ヶ面山〜鋸岳(1631m)
眼下には海谷高地(732高地)が見えるようになります。結構広いんですね!
また、途中で海谷高地へと続く分岐が出現します。右手には小さく「海谷」の文
字。見るからに急勾配な気がしますが、実際はどうなんでしょうか。
分岐から暫くして山と高原地図に記載の難路2が出現。ほぼ垂直なはしごがありま
す。岩に打ち付けられとって、足元はなし。ロープ伝いにはしごに近づき、横から
足を伸ばして取り付きます。雨天時、注意したいですね。はしご上り中に下を見た
ら・・・これは体験するのが一番ですね(怖)
鋸岳山頂手前では、雨飾山荘へと山頂へ向かう分岐があります。分岐手前には、私
が通ってきたルートを遮るようにトラロープが張ってありました。まるで「この先
通行禁止」とでも言わんばかりの。またいで、進みます。
直進するとものの数分で山頂です。今までの道とは違い、ちゃんと草刈がしてあり
ました。
山頂の展望は見事でした。頸城山塊の景色が素晴らしいです。とりわけ雨飾山はと
ても近く、今回の山行で一番の展望でした。山頂には標柱らしきものが倒れている
だけでした。今度標柱、持って行こうかな(笑)三角点も藪の中にあります。三等で
した。
■鋸岳〜雨飾山荘(雨飾温泉)
さっきの分岐を下ります。ロープと鎖があり、山と高原地図の難路3となっていま
す。今までの難路1、難路2と比べれば、どうってことはないです。足元が見えると
いうのと、勾配が言うほどきつくないという点で、恐怖も殆ど無かったですね。
ロープを下ると、今までとは打って変わり、緩やかな歩きやすい登山道となりま
す。一部、登山道にジバチ(の巣)がいたので注意したいですね。
雨飾山分岐では「健脚者以外は通行不可」の注意書きがありました。
分岐を過ぎてからは、少々アップダウンを繰り返します。疲弊しているので、キツ
かったですね。なお、雨飾山荘までに3つの川を渡ります。どれも大きくはないです
が増水時は注意でしょうか。ここでようやく水汲みが出来ます。
■雨飾山荘
先月お世話になったばかりで、見覚えのある方々にほっとします。山荘のお姉さん
は私のことを覚えていてくれて、嬉しかったですね。温泉は熱めですが気持ちがよ
く、内湯からは、さっきまで歩いていた西海谷山塊も見えます♪真夏でも涼しい山
荘にはほんとに癒されますし、地元の食材を使った料理も美味しかった!食事中に
は山荘の方が料理や雨飾山の話をしてくれ、とても楽しい時間を過ごすことが出来
ました。9時消灯でしたがなかなか寝付けず、ラジオでも聞こう・・・と取り出す
も、AMもFMも電波状況は悪かったです。
なお、山荘手前ではかろうじてFMが入ります。なぜか北陸のラジオがわりとよく聞
こえ、石川、能登、富山の天気予報を聞くことが出来ました。FM新潟は微妙で
す・・・。
<8/17>
■雨飾山荘〜雨飾山(1963m)
朝、事前にお願いをしていたお弁当を受け取り、出発します。山荘の入口にはうま
うま清水(名前不明)がありますので、大量に頂きます。殆ど水汲み場がないので
(汗)
雨飾山までは急勾配が多々ありますが、昨日の様な滑落の恐怖もなく、ただ「しん
どい、しんどい」と思いながら登りつづけていました(笑)
前日からずっと、携帯電話は使用できませんでしたが、薬師尾根(この登山道)では
ところどころ電波が入りました。心配する友達から「無事か!?」「生きとる
か!?」と、メールもたくさん来ていて、有難かったですね。
ところどころ展望がよく、海谷三山をはじめとする海谷山塊(「阿彌陀山」「鉢山」
「昼闇山」等々・・・)がよく見えます。日本海や黒姫もね。
とりわけ中の池から分岐までは急勾配で疲弊しますね。途中、笹林の中に休憩ポイ
ントがあり、腰掛けられるようになってます。ちょうど中間ぐらいで、休憩にいい
です。
山頂では360度の展望が!・・・雲もくもくのせいでNGでした。先月来たばっかりで
したので、山頂のノートにはしっかりと先日の私の汚い字がありました(笑)
■雨飾山〜雨飾高原キャンプ場
笹平で電波がわりと入りますので117へかけたのですが、予想通りの「夕方から雷
雨」とのこと。金山方面を諦め、ひとまず下山します。無念です・・・。
2ヵ所のはしごはいつもなら問題ないのですが、大型ザックを背負っていると面倒で
したね。慎重に下ります。
荒菅沢では未だに残雪がありました。ヒンヤリして気持ちいいのですが、まだ溶け
ないなんて!昨年の雪の多さが分かります。
荒沢菅からちょっと登りますが、あとはずっと下り。特に問題もなくキャンプ場に
到着しました。
■雨飾高原キャンプ場〜雨飾高原露天風呂
テント設営後、露天風呂を目指します。ちょっと距離ありますが、汗を流したかっ
たし。
途中で「雨飾荘 近道」の看板があります。この近道は、展望台へも行けるようで
す。なお、雨飾荘手前で舗装路へと出ます。
露天風呂はまたしても熱めのお湯で、水を加えながら入りました。アブが多く、あ
まりノンビリできませんでした(汗)いつもお世話になっているので、500円コインを
入れてきました♪
戻りは舗装路で。雨飾荘手前では「雨飾名水」と書かれた清水があり、風呂上りの
に美味しく頂きました♪
雨飾高原キャンプ場には管理棟に売店があり、ビール、地元のアイス、サイダーな
んかも売っていました。めちゃくちゃ美味しいのでぜひご賞味下さい。ビールは勿
論、アサヒでした。そりゃそうか(笑)
夕方、ひどい大雨と雷でした。雷は近くに落ちなかったし、雨も通り雨のようで夜
には止んだんですが(汗)ルートを変えたのは正しい選択だったと感じました。
<8/18>
■雨飾高原キャンプ場〜乙見山峠
皆とは反対方向へと進み、妙高を目指す。雨飾荘までは、昨日と同じルートを歩き
ます。
雨飾荘からは「林道妙高小谷線」を進みます。林道とはいえ、ずっと舗装路が続き
ます。序盤は振り返れば後立山連峰が見える好展望です。
金山登山口を通過し、さらに歩くと、松尾川を渡ってすぐ道が舗装路から砂利道へ
と変わります。ここからは容姿端麗な大渚山(1566m)がよく見えます。
乙見山峠はトンネル(乙見隧道)となっており、新潟県と長野県の境界になってま
す。
■乙見山峠〜赤尾岳(1441m)
トンネルを過ぎてからは、一部舗装されてますが、殆ど未舗装。展望もあま
り・・・。1回乙見湖と、妙高山の尾根がちらっと見えたくらいです。
杉の沢林道を通り、カラマツ?林へと差し掛かると暫くして赤尾岳遊歩道の標柱が
左手に出てきます。藪も殆どないですが、あまり足の踏み跡がありませんでした
(汗)結構な急勾配で疲弊します。ただ、足元は柔らかい土なので負担はさほど大き
くないですね。
赤尾岳展望台というところがあり、標柱も立ってます・・・が、木々の中にあり、
あまり展望はよくありません(汗)妙高、火打方面は雲がかかり見えませんでした
が、雲が無ければ、木々の隙間から見えるのかもしれませんね。
因みに展望台は山頂ではなく、この先に山頂があります。もう暫く上りが続きま
す。山頂には三角点も標柱もありませんでした。お札があったなあ。
下りはどっかに分岐があるはずなんですが、気づかずに林道へ出てしまいました
(汗)
出口には「きはだ清水」があり、とてもよく冷えていて美味しかったです♪
■赤尾岳〜笹ヶ峰(1545m)
また林道を通り、杉野沢橋を渡ると左手に「ヒコサの滝遊歩道」という標識があ
り、真川沿いに遊歩道が続きます。一部急勾配がありヘロヘロになりますが、それ
でも全体的には歩きやすい遊歩道だと感じました。ヒコサの滝展望台(1378m)からは
迫力のある滝が見え、来て良かったと思わされます。
分岐から笹ヶ峰へは、しんどい上りが続きます。でも道はしっかりしていて、日帰
りだったら問題ないかと。
山頂の展望は無いです。標識は新しく、もしかしたら昨年か今年に作られたものか
もしれません。三角点は三等でした。
下りはわりと緩やかで、街の格好をした方(カップル?)ともすれ違いました。よく
その格好で来たものだと思う一方、それほど容易に来れるということでしょうか。
■火打山・妙高山登山口
登山口へ着くと、駐車場脇の林の中へテントを張ります。テントを張っていたのは
私だけでした。そりゃそうか(笑)
またしても夕方からどしゃ降りと雷。でも雷は近くに来なかったようで、遠くでず
っと鳴っていました。
夜・・・
ふとテントから出てみると、さっきまでの雷雨が嘘だったかのように晴れ、星空が
広がっていました♪素敵すぎ!!やっぱりテント泊って、いいですね♪
■帰宅
翌朝、支度をし、友達が来るのを待つ。一緒に妙高山へと向かうためです。
しかし、登山口へ来た友達はなんともラフな格好。。。あれ?
「迎えに来たよー」と、彼はただ迎えに来ただけでした。おれの真意がうまく伝わ
らなかったみたい(汗)
こうして私の3泊3日は終了したのです。疲れましたね。
<総括>
■テント泊するとよく擦れる背中。今回は膿がでてしまいました(汗)
■足、酷使したせいか、足の指先が痺れています。もう半月以上経過したんですが
(汗)さらに、右足の爪をやってしまいました・・・。2本の爪が紫色に(汗)
■アブ、蚊にはこっぴどくやられました(汗)特に1日目、2日目はひどかったです
ね。ふくらはぎだけで10ヵ所以上ですよ・・・。
■シゲクラ尾根を通れなかったのは残念でした。いつか近いうちにやりたいです
ね。
コメント
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充実した縦走をしているようで、羨ましい。
今年度は年明けから、山に行き過ぎて休暇が・・・。
7〜9月は、我慢のオフシーズン化。
トレイルランに寄り道している分、休暇とお金の消費がやばい。
とりあえず、PC購入おめでとう。
重装備での海谷三山は厳しかったと思います。
でも、この縦走をやり遂げたと言うことは、今後の自信につながります。
重倉尾根は残念でしたね、私もまだなんです。
コメ、有難うございます。PC購入により、ヤマレコへも本格参入です!本来の目的だったルートにいけなかったのは残念ですが、でも、俺らしいかなといった縦走となりました。
コメント、有難うございます。初の縦走で海谷三山は厳しかったですが、色々な意味でよい経験となりました。この経験は、今後に生きてくると思ってます。
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