(過去レコ)茶臼岳→上河内岳→聖岳→赤石岳
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 40.9km
- 登り
- 5,232m
- 下り
- 5,013m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:25
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:00
天候 | 三日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
赤石岳も聖岳も単発ではどちらも過去二回登っていたが、その間の尾根がつながってなかった。長大な南アルプスは尾根をつないで歩いてこそ、その真価が分かる。
前日22時頃自宅発、雁坂トンネル〜静岡市経由で沼平のゲートには丁度良い午前4時頃に着く。上空は満天の星空だが、何故か静岡市内では土砂降りの所があった。
ウソッコ沢小屋を過ぎてしばらく進んだ所で、二組に分かれた総勢49名の学校登山の軍団に行き会う。
茶臼岳分岐ではザックは分岐に残し、カメラのみ持って行く。
上河内岳へ向かう途中では、亀甲状土の草原から眺める上河内岳の颯爽とした山容にほれ込む。その後、間もなくして稜線の東側からガスが湧き始めた。
上河内岳は三度目にして初めて展望が得られた。
聖平の分岐へ着いた時、時間が早いので聖岳へ行くことも考えたが、すっかりガスに覆われていたので行く気にならず。
聖平小屋では夕食の16時半までが長かった。
二日目
午前3時前に目が覚め、身支度して小屋を出る。
小聖岳の手前で森林限界を抜け出て好展望となる。
5時丁度に登頂したが、僅か1〜2分遅く、太陽は雲海上で輝いていた。
山頂の西側には雲海上に影聖が見られた。
山岳写真を撮るにはまだ夜が明けきっていなかったので奥聖へ行く。
月刊誌ヤマケイで無雪期の聖岳東尾根の記録を読み、いつか機会があれば歩いてみたかったが、もう行ける体力はなくなってしまった。
聖本峰に戻った時には次々と登山者が上がって来ていた。
聖兎のコルへは標高差400mの急な下り。
ここをテン泊装備一式担いで、上りに歩くのは大変だろう。
ここ以上に、荒川前岳への上りは更に標高差が大きい。
南アルプスの大変さを避けるには北行がいいだろうと思う。
兎岳避難小屋は屋根部分がコンクリ製だった。
中盛丸山はすっきりしたスマートな山容だが表示類は何もない。
双耳峰の大沢岳南峰は頂上の西側が今にも崩落しそうな岩場。
ガラガラの岩場の急斜面を下ったテン場で水をたっぷり飲み、生き返った気分。
赤石岳は、標高は悪沢岳より20m低いが、山の貫禄は南アルプス南部では随一と言えよう。三方の名の付く平のうち、南の百間平が最も素晴らしい。赤石岳への大斜面を目(ま)の当たりにして2800m近い平坦なプロムナード、稜線漫歩が楽しめる。
振り返ると聖岳にはガスが掛かり始めていたが、赤石岳はまだ掛かっていなかった。
赤石岳登頂時は濃いガスで馬ノ背が見える程度。
稜線分岐から東へ下った水場周辺は高山植物の咲き乱れるパラダイスであった。
富士見平でもガスで山は見えなかった。
赤石小屋は10年前にも泊ったことがある。
畳の寝床に分厚いシュラフ、毛布2枚も付いていた。
宿泊の受付も感じの良い若い女性に代わっていて好印象だった。
三日目
朝食は後回しにしてもらい、サブザックにカメラのみ入れて富士見平へ。
前日の聖岳と違い、今日は日の出までたっぷり余裕がある。
身体は少し汗ばんでいたが、じっとしていると少しだけ寒い。
4時55分、オレンジ色に染まる空に雲は全くないパーフェクトな日の出だった。
赤石岳の山肌もモルゲンロートに染まる。それは限りなく黄色に近いオレンジ色だった。私以外は誰も来なかったが、小屋では日の出は見えず、富士見平へ来て本当に良かったと思う。
小屋へ下って食事。大半の人は5時からで、私を含めて5時半からは3人だけだった。
小屋は森林帯ではあるが、小屋の南側は大変好展望。富士見平では見えなかった兎岳が綺麗な三角形となっている。
6時丁度、小屋のスタッフに丁重な挨拶をして、標高差−1430mの椹島へ下る。
好天の週末なので大勢の登山者と行き会う。
東海フォレストのバスは、8:00の次は10:30、2時間待ちなので、標準CT2時間15分の烏森山へ行く。サブザックに入れ替えるほど重い物はもう残ってなかった。
登山道はとても緩やかな勾配で、遊歩道という感じ。
烏森山頂上は西側が広く切り開かれ、上河内〜聖〜赤石、右端には悪沢岳か千枚岳が見えていた。ぐるっと周回した山の頂が見え、感慨無量だった。
10:30のバスの登山客は20数人で、沼平下車は私だけ、あと全員は夏期臨時駐車場。
静岡市へは出ず、梅ヶ島の『黄金の湯』に入って、安倍峠から身延町へ抜け、甲府南ICから高速に乗ったが小仏トンネルの渋滞がひどく、雁坂トンネル経由の方が早かったかも。
今回の山行で、鋸岳〜北沢峠〜光岳までの登山道が切れ目なくつながった。
改めて思うが、南アルプスの全山縦走は艱難辛苦の賜物だと思う。
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