初挑戦! ジャンダルム(西穂〜奥穂〜前穂)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 2,489m
- 下り
- 2,477m
コースタイム
- 山行
- 2:58
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:58
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:48
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
ジャンダルム!なんと誘惑的な響きだろう。岩登りをやらない初心者レベルの自分にとって剱岳や大キレットなどは難所中の難所で、その攻略には苦労してきました。それらより遥かに難易度の高い西穂〜ジャンダルム〜奥穂ルートは高根の花と諦めていましたが、百名山が終わって次の目標である百高山の中に西穂高岳が入っていることもあり、ここを何度か歩いたことのある師匠と一緒に挑戦することにしました。
初日、上高地から西穂山荘に上がり、テントを張った後、独標まで偵察に出かけました。快晴の中、360度の絶景を楽しみ、帰ってくると山荘は人で溢れていました。
二日目、岩場に慣れていないので念のため、4時半前に出発。それでも先行者が多い。今日も天気がよくて安心。雨でも降ろうものなら中止しなければなりません。独標を過ぎたところでなんと事故発生。大下りが渋滞しているようで、下りに入る手前で動きが止まり、しばらく立ったまま停滞していました。すると4〜5人先にいた男性がフワ〜っと左側に倒れ、そのまま岐阜県側の斜面を滑落していき、100〜150mくらいでようやく止まりました。目の前にいた若いカップルの男性が救助に降りようとするのを、滑落した男性のグループのリーダーらしき男性が必死に止め、携帯電話か無線で救助を要請していました。連絡がついたようで、リーダーが見守っていた我々に先に行くように促したので、後ろ髪をひかれる思いで出発。落ち方は足を滑らせたのではなく、立ち眩みみたいな感じでした。後で聞いた話では、被害者は負傷しただけで命に別条はなかったようで安心しました。
気を取り直して難所の大下りを通過。ピラミッドピーク、チャンピオンピークを過ぎてようやく西穂高岳に到着。しばし周囲の景色を楽しみます。ここからも結構なアップダウンが続き、気の休まる暇もありません。間ノ岳、天狗岳を過ぎるといよいよジャンダルムが近づいてきました。ジャンダルムの山頂に小さく人影が認められて、あんな切り立った岩山を登れるんだろうかと思いましたが、後ろ側に回り込んだら案外簡単に山頂に立てました。
平らな山頂で10分ほど眺望を楽しんだ後、最後の難関、馬の背に向かいます。結構な急勾配を慎重に登り終えるとビクトリーロード。余裕を持って奥穂高岳山頂を目指します。山頂には12時13分到着。案外早く着いたのにはびっくり。しばし周囲の眺望を堪能して穂高岳山荘に向かいますが、下りで大渋滞していて、50分近くかかりました。着いてみるとテント場もいっぱいで、なんとかヘリポートに張ることができました。小屋前に韓国からのグループがいたのでちょっとお話。かなりの弾丸ツアーのようでした。
三日目は前穂経由で岳沢に下ります。吊尾根はトラバースになっていて歩きやすい。紀美子平から前穂岳への登りは急ですが、標高差はさほどなく楽勝。しばし眺望を楽しんで下山します。重太郎新道はかなりの急勾配。下りでもきついのに、かなりの重装備を担いで登ってくる若いソロ女性もいてびっくり。昨日の韓国人グループはてんでばらばらに降りていきます。よほどのベテラン揃いなのか、もしトラブルがあったらお互いの連絡はどうするんだろうと、他人事ながら心配になりました(その後、2013年夏、中央アルプスで多くの韓国人が遭難する事故がありましたが、これも団体行動をせずにばらばらに勝手な行動をした結果だったようです)。
岳沢小屋に着くと、ちょうどヘリが飛来してきてしばらく待機させられました。テラス拡張工事用の生コンを運んできたようです。小屋で30分ほど休憩した後、岳沢を下り、バスターミナルには11時20分到着。自分にとっては少し過重な課題でしたが、なんとか無事に終わってホッとしました。また一つ自信がついた、というかステップアップしたことを実感できた山行でした。
※過去レコ 2020年5月15日作成
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