朝日連峰
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- GPS
- 19:15
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 3,570m
- 下り
- 3,586m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:36
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 11:01
天候 | 曇り⇒雨⇒晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に良いが、小朝日から日暮沢への道はきつい。 |
その他周辺情報 | 大井沢温泉 湯ったり館 300円 |
写真
感想
4連休は本来は北海道へ行こうと思っていましたが、コロナの影響で予定が見えなくなり中止。
どうしようかと悩んでいたところ、劔岳に行く話があがり、劔岳に行く予定で調整をしていましたが、毎日天気とにらめっこをしてどうしても晴れが見込めないし、西日本の方が天気が悪いという事で、なるべく東へ。北へと探していたところ、朝日岳と月山・鳥海山が何とか行けそうだった為、早速この山域の地図を購入し、計画を立てた。
直前になりGOTOキャンペーンも色々混乱が起こっている中、金曜日の夜に東京を出発。
月山ICまで450Kmを2人で交代をしながら目指す。同じような事を考えている人が多いのか、東北道もそれなりに車が繋がっていました。月山PAで仮眠を行い朝日岳日暮沢小屋へ到着。駐車場はだいぶ車が止まっており、ギリギリに置く事が出来た。朝食を取り、支度を行い入山。
Day-1
本日の予定は
日暮沢小屋〜竜門山〜寒江山〜狐穴小屋〜中先峰〜以東岳〜以東小屋とロングコースとなっている。
まずは清太岩山を目指すが、いつの間にかユーフン山に居た。(笑)
竜門山からは主稜線となる。翌日は以東岳からここまで戻り、大朝日岳を目指す予定である。
森林限界は1500m弱位である。竜門小屋で一本立てる。
竜門小屋の目の間には水場があり、冷たい水がじゃんじゃん出ており、水の不安なく進む事が出来る。
竜門小屋をすぎて、コースタイムをかなり巻いていることが判ったので、ここからは少しペースダウンを行い、
高山植物を楽しみながらゆっくり写真を撮りながら進んで行く。寒江山・寒江山北を過ぎて狐穴小屋に到着。
ここでも休憩を行い、水を補給する。冷たくて美味しい水が飲み放題で嬉しい。
ここまでは、ガスガスではあったが雨に降られることは無かったが、狐穴小屋を過ぎた辺りからポツポツと降って来た。
中先峰を過ぎた辺りからは風も強くなりだいぶ本格的な雨になって来た。
先頭の2名は、若さ故なのかここまでレインを着ずに歩いていたが、松虫岩の手前辺りで高度も上がって来たことも関係したのか寒さを感じレインを出して着こんでいた。
ガスガスの以東岳に到着して早々に以東小屋を目指す。
狐穴小屋に着いた時に以東小屋の小屋番とあって挨拶をしていたが、小屋番さんが我々の到着を待っていてくれた。
ここの小屋の水場は小屋から少し下がった所にあり急登の雪渓を越えなければならない。小屋番さんがステップを切ってくれていたがその作業を横目に水場を目指すが足元が悪く、3回程転倒しながら恐る恐る水場に着いた。
アイゼン必携である。(笑)
翌日も水の心配は不要なコースの為、そこそこ汲んで引き上げた。
我々が到着した時には2パーティ3名が既に到着をしていたが、単独の方が続々と到着してきて、小屋はのベッドはほぼ一杯となった。
最後に5人組が到着したが、そのメンバは屋根裏の3Fのテラスに入った。
ビール1缶を3人で分け食事を取って翌日に向けて就寝しようとして居たら丁度夕日が小屋に射しこんで来た。
急いで外に出るとガスは取れ、素晴らしい夕焼けを望むことが出来た。風が冷たくてさむさを感じては居たが、久しぶりの夕焼けにしばらく見とれていた。
翌朝は、またガスに包まれていた。
Day-2
以東小屋〜以東岳〜中千峰〜狐穴小屋〜寒江山〜竜門小屋〜竜門山〜西朝日岳〜中岳〜大朝日小屋〜大朝日岳〜小朝日岳〜古寺山〜ハナヌキ峰〜日暮沢小屋
とこれまたロングコースになっている為、早々に準備を行いまだ、薄暗い中出発をした。
雨は降って無くガスガスの中、以東岳まで戻る。
中千峰の辺りから太陽がガスの向こうに見えだしてきて上空はガスが晴れているであろうことを見て取れた。すると次第に上部の方からガスが切れて行き後方の以東岳の頭や青空を望めるようになってきた。やった!と時間と共にどんどんガスが取れて行き眼前に朝日連峰の山々が広がりだす。朝日が眩しい。風も北よりの為、乾いた空気と青い空に包まれていく。
視界がはっきり効きだした頃に狐穴小屋に到着した。ここで一本立てて2回目の朝食を取り水を飲み竜門小屋を目指す。
久しぶりの陽射しが気持ちがいい。眼前に広がるのどかな風景。雄大な景色が気持ちがいい。すべてが最高の時間である。
緑の草むらに映えるニッコウキスゲ。チングルマやハクサンイチゲなどの高山植物が色どりを豊かにしてくれる。
ホントにたまにヒメサユリやハクサンチドリなども見て取れた。雄大な景色と色とりどりの高山植物を見ながら竜門小屋に到着した。
ここでも湧水がとても気持ちよく湧いていて冷やしてあるビールが冷たくて美味しそうで思わず手が出そうであったが我慢をして休憩をして先に進む事とした。昨日通った日暮沢小屋から尾根の分岐を過ぎ、遠くにあった大朝日岳はだいぶ手が届くところに見えるようになった。
西朝日岳の手前辺りでヘリが一機飛んできた。荷揚げか?と思ったが、小屋とは違う方角で何やらスピーカーから声掛けをしている。
事故の様である。ヘリは10分程は中岳とのコルの辺りにホバリングをして去って行った。西朝日岳で今回初の先行の登山者に出会う。
日暮沢小屋から西朝日・大朝日・小朝日を経て日暮沢小屋に戻る同じルートを進む方であった。 その方からヘリの話を聞くとやはり事故との事である。我々もこれから向かうルートの為、気を引き締めなおして進む。西朝日から先は山影になり風が余りあたらず時折暑さを感じる場面もあったが、無事に中岳を通過する。大朝日岳は目の前だ。
金玉水は興味があったがこの辺りからもうすでに3人とも歩き疲れて初めていたせいか、誰も金玉水に水汲みに行こうとは言わずに大朝日岳小屋をめざす。そして、小屋に到着。荷物をデポして、久しぶりの空身に3人とも歓喜しながら大朝日岳山頂を目指す。
この辺りは沢山の登山者が居る。いままでの10倍以上いるのではないだろうか。15分程で山頂に到着。運悪く山頂はガスで覆われていたがここでも沢山の登山者が山頂で休憩をしていた。ここで初めて3人の集合写真を撮り、これ以上高所に行かなくていい事を喜び、小屋に戻り休憩を取った。
後は小朝日岳の登りを頑張れば、下山のみである。
途中ヒメサユリの群生を見ながら、イチゴを収穫しつつ進んで行く。小朝日岳への登り返しは意外ときつく、暑さも手伝い体力を奪われた。
ミニスゴ乗越と言ったところであろう。ここから下山と思いつつも、ここからが本当の地獄の始まりであった💦
ハナヌキ峰分岐迄の下りは緩いのだが、赤土露出しており、花崗岩質の地形の為、えぐれており滑りやすく歩きにくい。少しでも油断をすると簡単に転倒しそうである。転ばないように慎重に足を出していくがだんだんとつま先が痛くなってくる。
また、ハナヌキ峰分岐からは登り返しや平坦な道が続き精神的に削られていく。そして最後の最後に竜門滝への急な下りと滑りやすい木の根が疲労感に追い打ちをかける。沢床が見えようやく下山か?と思いきや林道崩落で悪路を登り返す。暑さと疲れと足の痛みで当たり所の無い思いが沸々と湧き上げて来る。
林道の終点はまだか。まだかと足を出していくとだんだんと道幅が広がっていきようやく橋が見えたこの橋を渡れば林道終点!
とようやく車道に出た。後は小屋を目指して林道を歩く。最後の踏ん張りどころである。とその時、路駐している車が見えた!
やった!!!着いた!!!!!と歓喜と安堵に暮れてようやく駐車場に戻って来た。長かった…。そしてきつかった。すぐさま靴を脱いで足を休ませる。
メンバ3人とも疲労感にあふれていた。と同時に雨もポツポツと…。早く温泉に入りたい… 目指す温泉に向かうが道路は通行禁止となっていてどこでも良いから近くの温泉にと大井沢温泉へ飛び込んだ。。。
とても充実した2日間であった。
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