剱岳〜立山縦走
- GPS
- 50:00
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,962m
- 下り
- 1,955m
コースタイム
- 山行
- 3:14
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:38
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:36
天候 | 1日目:雨 2日目:晴れ 3日目:霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰路は、室堂から扇沢へ移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
剣岳は、危険な場所だらけ。立山も滑落すれば重大な事故につながるところは随所にありました |
その他周辺情報 | 下山後は大町温泉郷の「薬師の湯」を利用。反省会は松本まで移動し信州郷土料理居酒屋「萬来」にて。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
みなさん、お疲れ様でした。O会長にはすべての段取りのご面倒を、U中さんには車や食糧の調達などロジの繁務を、U木さんには遠路はるばるのご見参を、誠にありがとうございます。
剱岳は、小生も長年の夢でした。病気の後遺症のリハビリを始めたばかりのころ、映画「剱岳 点の記」(2009年)がヒットしまして、「いつかは、こんな山に登りたいな」と思いつつ、リハビリの効果は斑模様だったので「そんなこと言っても、この身体じゃ無理だろう」と落ち込んだことが沢山ありました。
今回登頂できたのも、皆さんのご協力あればこそであります。私だけが勝手に思っているかもしれませんが、このお三方とは、アイコンタクトで大体、何を考えているか分かるような信頼感がありますので、天気さえ大丈夫なら、きっとてっぺんを踏めるだろうと思っていました。ただ、「現物」を目の前にすると、「ここ、ほんとに登れんのかな?」と不安もよぎりましたね、正直に申し上げると。
後遺症が癒えた2年ほど前から、トレーニングを始めました。上半身(ダンベル、ゴムロープ、腹筋、背筋、腹斜筋)、下半身(スクワット、坂道ダッシュ)、ロードワークなどです。それでも、前夜は興奮して眠れず、登りの前半でバテたのには困りました。それでもてっぺんに立てたのは、信頼できる仲間と一緒だったからにほかなりません。
今回、U木さんが剱で大事なものを忘れてきてしまったそうです。それを手にするため、再訪のお考えとか。タイミングが合えば、またご一緒したいですね。今度は早月尾根からも攻めてみたい。トレーニングしとかんとならんな、こりゃ。
※写真のキャプション、一部訂正しました(夕日→朝日など)。あしからず、ご了承ください。
Nじ拝
雪と岩の殿堂と言われ、小説や映画の舞台になった剣岳。あこがれの山でした。念願かない、その山頂を踏むことができました。同行の仲間の皆さん、山仲間の皆さんに感謝いたします。また、お盆休みを取得させていただいた職場の皆さんにも御礼を申し上げます。
頑張れば登れないことはないと自分を勇気づけ、研究してきました。しかし、実際に登ってみると、長丁場の歩行時間と高度感はかなりのものがありました。帰途、前劒の急斜面では、疲労のせいか体のバランスがうまくとれなくなっていました。仲間の理解もあり、ゆっくり下りてきました。
最も緊張したのは、前劒の鉄橋でした。幅50センチほどでしょうか。長さ2メートルほどですが、落ちたら命はありません。そろりそろりと渡りました。今も思い起こすと、足元が震えます。カニのたてばいは難しくありません。カニのよこばいは、足元はすっかり何もないので、下を見ないようにゆっくり進みました。
また、6時間以上の長丁場なのに、トイレは一か所もありません。身体を隠す場所もありませんので、体調管理は非常に重要です。
難所に次ぐ難所を乗り越えて思ったのは、やはり練習の大切さです。毎冬、三点確保の練習をしているのですが、練習でできないことは本番ではできません。三点確保講習はまた受けたいと思いました。
劒沢小屋の皆さんにもお世話になりました。二泊しましたので、二泊目はゆっくりと休み疲れが取れました。コロナ対策も万全で、ゆっくりと眠ることができました。
今回は、毎日あるぺん号を利用しましたが、室堂に来るならとても便利ですね。竹橋から室堂までノンストップで来られます。ダブルシートにしましたので、よく眠れました。また利用したいと思います。
この3年間「今年こそ」と思い続けた剱岳にようやく登ることができました。日本海に停滞する前線の影響で、ここのところの北アルプス北部は悪天候が続いていましたが、絶対に晴れて欲しかったアタック当日は1日中見事な晴天となり、剱山頂に到達した安心感と達成感の中、360度の大パノラマ、大絶景を拝むことができました。山の神様に心から感謝です。剱岳が「国内最難関」と言われる理由がわかりました。体力も技術も必要な山です。「カニのたてばえ」を越えて山頂にたどり着いても、下りは「カニのよこばい」「平蔵のコル」「平蔵の頭」「前剱の門」と難所が続き、そして前剱からの不安定なガラ場の長い急斜面を落石に注意しながら下りてこなければなりません。誰でも行ける山ではないことを実感しました。春先からジョギングして体作りをした甲斐がありました。次回は紅葉の頃に早月尾根から登ってみようかと思います。今回この山行を企画してくださった、O会長、そしてもいつも一緒に歩いてくださるNさん、Uさん、楽しい山行をありがとうございました。(反省会もご馳走になり、ありがとうございました!)次回もご一緒できますこと、楽しみにしております。
今回参加した中で、剱岳への思い入れが最も少なかったであろう私ですが、それでも事前にYouつべを見ながら「かにのたてばい、よこばい」の越え方をイメトレし、準備万端のはずでした。しかし登る過程で、起伏と難易度のバリエーションに富んだコースの厳しさを、身をもって知ることになりました。と言うのも、難所の一つ一つはそれほど長くありませんが、ときに少ないホールドを探す慎重さや、体重を支えるだけの膂力、それから高度感に打ち克つ精神力が必要なポイントばかりだったからです。さらに往復で距離が長く、上り下りのコースも微妙に異なるため、相当な体力も必要でした。
当日は好天に恵まれ、なんとか無事に帰ってくることができましたが、同行の皆さんの協力があってこそだと感じています。企画してくださったO会長、いつもご一緒してくださるNさん、Uさん、本当にありがとうございました&お疲れさまでした。年齢を考えると今後何度も登れる山ではありませんが、しっかり体力と体調を維持して、スタンプを取りに再訪できればと思います。
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