薬師岳・北ノ俣岳・雲ノ平(お花畑と夕焼け)


- GPS
- 55:31
- 距離
- 56.9km
- 登り
- 3,844m
- 下り
- 3,842m
コースタイム
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:46
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:20
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:35
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
■会社の同僚から
8月7日(金)のこと、会社の同僚が、3泊で折立から薬師、黒部五郎、水晶、雲ノ平を周回してきたらしい。小屋ではコロナ対策で衝立が設置されていたり、利用者がインナーシュラフ持ち込むことになっており、宿泊人数も制限しているとの情報。「予約さえとれれば快適」とのことでした。
翌8日(土)、自宅のパソコンで雲ノ平山荘のwebをみると、11日であれば空きがあることがわかり、急きょ予約。さらに10日は太郎平小屋の予約を入れることができました。インナーシュラフも、8日の夕方には自宅に配達到着。まさに、ぎりぎりのタイミングで小屋泊の山行きとなりました。
※インナーシュラフの他、アルコール、体温計など持っていきました。
※インナーシュラフはロゴスの製品アマゾンで2500円
※太郎平小屋では、4畳のスペースの両端に一人づつ。2畳分の間隔を空けるという対策がとられています。館内ではマスク必須。消毒液も配置されています。
※雲ノ平小屋では、衝立版でスペースが区切られています。館内ではマスク必須、消毒液も各所に配置。宿泊可能人数も少なく、かなり疎な感じです。なお、壁に貼られた番号札をみると、昨年までのピーク時にはすごい人数が泊まっていたことが想像できました。
■前日9日(日)
前日は足慣らしで医王山でトレラン、その後五箇山観光。
その日のうちに折立入りします。臨時駐車場しか空きはありませんでしたが、スペースが広く、静かで、キャンプ気分でくつろげたのでかえってよかったです。で、この日は車中泊。
■一日目10日 薬師岳・北ノ股岳
まだ暗い内にスタートします。しかし、薬師岳には重たい雲がかかっていてテンションがダウン。午前7時に太郎平小屋に到着。さすがに、この時間ではチェックインできず、荷物も置けないとのことで、そのまま、ガスがかかる薬師岳に向かいます。
「天気外してしまったか!」と思いつつも、標高を上げていくと、西側から天気が回復する傾向が見られたため、足が軽くなります。チングルマやハクサンイチゲなどのお花畑もあり、写真もとりながら、青空となるタイミングにうまくあわせて、山頂に到着。ベストのタイミングで登ることができました。
薬師岳山頂では、展望をゆったりと楽しみました。剱岳や立山のガスがとれそうなので待ちましたが、結局とれず。それだけが少々残念でした。
下山のルートも素晴らしく、薬師平の湿原、高山植物、山々の展望。北アにありながらこれほどたおやかかな感じの山は珍しいですね。
そして、昼前に太郎平小屋に戻ります。チェックインできましたので、荷物を減らして北ノ俣岳に散策に向かいます。こちらの登山道沿いもチングルマ街道になっており、本当に花の多いエリアであることを実感します。北ノ俣岳もたおやかな山。一日目は素晴らしい2座に登ることができました。
夕食後は夕景を楽しみます。この日は夕焼けが美しく、夕焼けに染まった薬師岳や水晶がとても印象的でした。
■二日目11日 雲ノ平・祖父岳
二日目が晴れた場合は黒部五郎を回って雲ノ平入りする計画でしたが、「午後から天気が崩れそうとの情報(小屋のホワイトボード)」があったため、雲ノ平に直行します。しかし、薬師沢小屋を過ぎたあたりから雨。雲ノ平のアラスカ庭園ではガスで真っ白となりました。雲ノ平の散策を今回一番の楽しみとしていたため、とてもがっかりです。周回から直行に変更したため二日目の行程はとても短く、9時頃には雲ノ平山荘に到着。チェックインします。
時間もあるので、水晶まで往復してみようかと進みますが、ガスはとれず。途中ですれ違った方々が「水晶は爆風だった」との情報もあり、祖父岳までいくも、ここで思案(山頂では電波が届き天気予報が得られます)しましたが、天気はさらに悪化とのことで、結局断念。雲ノ平山荘に戻ります。
山荘内でコーヒーのんだり、デッキで景色を眺めたりして時間をつぶしていると、天気が悪化するという予報とは裏腹に、晴れそうな雲行きとなりました。そこで、スイス庭園や雲ノ平山荘の北側の尾根筋に露岩などを散策。ガスもとれ、青空もでてきて、赤牛、水晶などの展望も得られ、本当に来て良かったなぁと思いました。(この露岩の付近やスイス庭園付近では電波が届きます)
■三日目12日 折立
三日目は朝から雨です。雲ノ平から薬師沢に下る急降下の道は、岩が滑りやすくおもいのほか時間がかかりました。太郎への登り返しも、雨の中ヤル気もおきません。
太郎からの下りで、雨域を抜けたのが救いでした。ひたすらくだって折立に到着。下界は晴れています。山の天気予報は難しいですね。
■おわりに
金曜日に山小屋の情報を得て、土曜日に予約して急きょ向かった薬師岳・雲ノ平。一日目は文句なしの展望と花と夕景。二日目もガスが夕方にはとれて景色がみられたので十分楽しめました。
周回ルートから雲ノ平直行に変更し、赤線接続もできませんでしたが、贅沢を言ってはいけませんね。とても楽しい三日間でした。山小屋情報をくれた同僚に感謝です。
コメント
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薬師〜雲ノ平 いいですね〜
土曜日に急遽予約して出立とは
日ごろからアンテナ張り巡らされているお陰でしょうか
雲一つないとまではいかなかったようですが、贅沢は言えませんね〜
それにコロナ禍下での山小屋状況良くわかりました
予約さえ取れれば普段よりましのようですね〜
似たようなところ、秋に遠征連れてってもらえるようなので
足を引っ張らないように、精進します(笑)
cyberdocさん、こんばんは。
会社の同僚のおかげです。
なかなか、生の情報がないので、ありがたいです。
土曜の朝は、天気予報みたり、予約したりで、バタバタしてました。
小屋は、予想以上に疎で、気をつかっているのだと思いました。
それにしても、この宿泊者数だと、経営的には厳しいでしょうね。
秋に行くのですか! とてもいいところです。
天気良いといいですね。
satfourさん、こんばんは
このお盆weekは天気が微妙で難かしかったですね。
私も毎日天気予報と睨めっこでしたが、
satfourさんも天気に一喜一憂の山行だったようです。
私は特にそうですが、天気によってもメンタルの変動が激しく、
それが著しく歩くスピードに反映されます。
不思議なものですね。
薬師岳が徐々に晴れていく様子、太郎平小屋の夕景、
気分の高揚が容易に想像できます。
小屋の対策、かなり人数を絞っての営業を強いられているのですね。
泊る方からしたら安心ですが、経営は大変そうです。
来年以降、普段通りに戻るといいですが。
栂海新道のゴールの海岸線、懐かしかったです。
hirokさん、こんばんは。
太平洋高気圧は高気圧といっても、決して好天とはかぎらないので
難しいところです。
晴れれば気持ちよく歩けるし、ガスだと、とたんに足が鈍ります。
それでも、こんな状況のなか、雲ノ平まで行けたことに
ほんとうによかったと思います。
小屋も人数制限している分、経営的には厳しいと思います。
登山道の整備など、ボランタリーにやっていただいてますので、
コロナではありますが、できるだけ泊まることで
貢献できるのではないでしょうか。
岩稜よりもたおやかな山が好みですので、
薬師岳は、花有り、展望有りで最高でした。
そうそう、栂海新道、今夏は通れないようですので、
いったい、いつ、いけるのか、になってます。
satfourさん、こんばんは。
このあたりの山域、北アの中でも一番好きな山域です。
しかし、遠くて出来れば日帰りは避けたいため、そう頻繁には
行けず。。
それにしても、この時期は小屋の玄関に「布団一枚に2名になります」と
書いてあるのが常な時期ですが、ゆったり快適でいいですねえ。
実はテント泊は50泊以上していると思いますが、小屋泊は未経験です。
こんな夏であれば、小屋泊もありだなあ。
黒部五郎岳は残念でした。私、最も好きな山の一つなのですが
考えてみるともう7年もご無沙汰です。
北アの奥座敷、またのんびり歩きたいものです。
youtaro さん、こんばんは。
折立、とおいですよね〜。
北アの最奥という感じのエリアですが、
お花も多くて、山もすごくて、楽しめました。
黒部五郎は昨年登ってますので、雲ノ平の散策を最優先としました。
ぼーっと山を眺めている。それだけで、幸せを感じました。
小屋は、予約がとれれば、とても快適です。
ただ、空きすぎて経営を心配してしまいます。
私たちが行くことで、お役にたてるのではないかと思います。
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