剱岳〜快晴の岩と雪の殿堂
- GPS
- 48:47
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,836m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 3:09
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 8:27
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 4:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢山の鎖場と下りのカニのよこばい後の梯子と危険な箇所は多々有りますが、前剱前後のガレ場で落石に気を付けるのが一番緊張しました。 よこばいは、足を伸ばして岩棚に右足を載せればしっかりした岩棚になっているので数歩で終わります。 平蔵の頭付近の鎖場の登りが長めで少しキツいです。 鎖場等で取り付く岩の角が、永年の利用で丸くなって滑りそうな箇所も多いです。雨等で濡れている時は一層の注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 剱澤小屋に2連泊しました。午後からシャワーも使えて快適でした。登頂前日の夕食後に小屋の佐伯新平さんから剱岳の危険箇所に関するレクチャーが有って大変参考になりました。 今年はコロナの影響で内蔵助山荘や大日岳山荘は営業していませんでした。 ミクリガ池温泉♨️も日帰り入浴は中止していました。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
https://youtu.be/VLKm0E2AV6Y
昨年から計画し、1月末に剱澤小屋に予約を入れていましたが、コロナの影響で富山直行便が運休だったり一部予定変更も有ったものの無事に剱岳登頂を終えることが出来ました。
羽田から北陸新幹線で富山に到着して駅前のホテルで一泊し、翌朝不要な物はホテルに預けてアルペンルートで室堂に着きました。
例年だと観光客であふれている室堂バスターミナルもガラッガラ、多少の観光客や登山者がいる程度で登山届を提出し、ターミナルを出て立山玉殿の湧水で水を補給して出発しました。
ターミナルの登山届の受付での話では、今年は雄山神社は閉鎖中との事で雄山に向かう方はガッカリしていました。
雷鳥沢キャンプ場へ、帰りの登り返しに憂鬱になりながら石畳の遊歩道を下りてスカスカのキャンプ場を抜けて浄土橋を渡り、いよいよ雷鳥坂を登ります。
見上げるだけで一層憂鬱になる急な坂道、そして有難いけどピーカンの日射しで長袖のインナーシャツを脱いで半袖シャツだけでも汗だくになって、ようやく剣御前小屋の前にたどり着きました。
しかし、登って来る途中には「今年は、内蔵助山荘·大日岳山荘は営業していません。」と言う立看板が有り、とても残念に思いました。
目的の剱岳は少しガスがかかってますが正面に見ながら剱沢キャンプ場に下りて行きます。キャンプ場横の警備派出所で記念撮影をして、剱澤小屋に到着しました。
ザックを下ろし、部屋は一部屋に四人(8人か10人)に制限しているとの事で、この日は一部屋三人で蚕だなの二階部分を貸切で使え快適で、とりあえず明日の朝の準備を簡単してシャワーを浴びてスッキリしました。
登頂日(8月25日)
夜中、一旦目が覚めて外に出ると空は満天の星空で、こりゃ〜朝も晴れるなぁ〜と期待をして寝直し、午前3時半過ぎに起床してごそごそと出発の準備を始め4時過ぎに薄明かるくなってきてますが、まだ足下が暗いのでメットにヘッデンを点けて出発しました。
山には、点々とヘッデンの灯りが続き多くの方々が登り始めてます。
剣山荘を通過して間もなく、剱沢の向こうの後立山連峰の山並みがオレンジに染まり、鹿島槍の左側から太陽が顔を出しました。
一服剱に着いて空腹になり小屋で作って貰った弁当をあさげで食べ、いよいよ本格的な岩場の連続が始まりました。
こんなコロナの時期でも、たくさんの登山者がいて(自分もその一人)普段ならどれだけの人で混みあうのか驚き、鎖場とガレ場が続き油断できないと緊張の繰り返しでした。
一番気を付けてたのはガレ場での落石と、手や足を掛ける際の岩が脆かったり角が丸くなっていたりしており、注意深く見て選別する必要が有ります。
永年、多くの登山者が登っているので岩の角が丸くなりツルツルになっている足場等が有って、これは雨等で濡れていると一層危険だと実感しました。
前剱に平蔵の頭を越え、いよいよカニのたてばいです。先ほどまで下から見ていると少し渋滞していましたが、取付き箇所に着くと誰も居なくマイペースで登れて予想していたほど簡単で、手前の平蔵の頭前後の方が難易度は高く感じました。
たてばいを登って、間もなく山頂とガイドブック等には出ていたので期待していましたが、下山時のよこばいのスタート地点を通過して早月尾根との分岐を通り、けっこうガレ場が続きようやく山頂の祠の裏が眼に入り、山頂に到着しました。
山頂には、多くの登山者が祠の前で交代交代で記念撮影をして、お互いに撮影会となって自撮り棒を取り出さなくでもOKでした。
山頂からの360度の絶景を楽しみ、立山の遠く向こうには槍の穂先も見えて最高の空模様でした。
ただ気温が高い為か、やや靄がかかった感じで富士山等は確認出来ません。
山頂で絶景を眺めながら山カフェタイムを楽しみ、たくさん写真を撮って満足していよいよ下山です。
下山もマイペースで、後続の方に道を譲りのんびり降りました。
問題のカニのよこばいも誰も前後に居なく、右足をゆっくり下ろして岩棚にしっかり載せて左移動でスンナリ短い梯子を下りて終わりました。
ただやはり平蔵の頭と前剱の数ヶ所のチョット長めの鎖場とガレ場には緊張しました。
ザレてる箇所でのスリップの可能性も有り、浮石に乗らないよう滑らないよう石を落とさないよう、前に人が居なくても気を使いました。
一服剱まで戻り、剣山荘が目の前となりようやくホッとし、下山途中のカフェタイムで剱岳を眺めて一呼吸ついて剱澤小屋に戻りました。
小屋に戻っても今年はランチをやっていないため、小屋の売店でカップヌードルを買って昼食を済ませてシャワーを浴びてサッパリしました。
昼チョット過ぎなので室堂まで戻って富山市内に戻る事も可能ですが、なかなか岩を登り下りして酷使した足は疲れていて、やはりもう一泊したのが正解だったとつくづく感じて夕食を食べてぐっすり寝ました。
8月26日(下山日)
翌朝、今日もドピーカン小屋に泊まってる多くの方々は前日の私のように剱山頂に向かって出発して行きました。
私は朝食を済ませ、のんびりと出発の準備をしてお世話になった小屋と剱岳に頭を下げ別れを告げて、室堂までの登山道を戻りました。
途中の剣御前小屋の前でザックをデポし、3年前にガスガスど少し登って断念した剣御前に寄道をしました。
やはり、この剣御前からの剱岳の眺めは最高で威風堂々の剱の姿に惚れ惚れして、また登りに来ようと強く思い、剱に別れ告げて室堂に向かい富山の駅前のホテルに戻りました。
夜は、近くの居酒屋でノドグロの塩焼きで無事に剱岳登頂を終えた祝杯を一人でこっそり上げて、最高の天気の中での山行を終えました。
※ログが何かの弾みで不調となり、室堂とミクリガ池の間が何故か三往復になったり、剱澤小屋と剣山荘の間も往復したりする軌跡が出てしまいました。
Padkunさん、お疲れ様でした。好天に恵まれての遠征、羨ましい限りです。
移動含めると4泊5日でしょうか?天候不順予備日考えると…難しいなー( ;∀;)
お疲れ様でした。
hikaruさん、コメント有り難うございます。
今年一月末に計画して剱澤小屋に予約していたので、コロナの影響も有りますが決行しました。
アンラッキーと言えば不謹慎ですが、この時期に登山者も少なめで小屋もゆったり過ごせ、登山道の鎖場も渋滞すること無くマイペースで登ることが出来ました。
富山市内に前後一泊づつ、小屋に二泊で四泊五日ですが富山直行便が運休で一泊余裕を持って計画しましたが、室堂から富山に戻る日に北陸新幹線で東京経由で帰道可能です。
剱そのものの登り下りは結構ハードなので、下山後に室堂まで戻るのはキツいと思います。
天気が良くて最高のコンディションでしたが、一度は登る魅力の有る山なので機会があれば是非挑戦して下さい。
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