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Yamareco

記録ID: 263996
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

厳冬期、那須五岳縦走(那須岳こと、茶臼岳、南月山、黒尾谷岳、朝日岳、三本槍岳、那須連山縦走)

2013年01月24日(木) ~ 2013年01月26日(土)
情報量の目安: S
都道府県 福島県 栃木県
 - 拍手
GPS
50:20
距離
25.4km
登り
1,975m
下り
1,978m

コースタイム

6:20大丸温泉駐車場
7:05峠の茶屋
7:35中の茶屋跡7:40
8:15外輪山夏道合流
8:30茶臼岳8:55
9:35牛ヶ首
10:35日の出平10:40
11:15南月山
12:50黒尾谷岳13:00
14:45南月山14:55
16:10牛ヶ首
16:45峰の茶屋跡避難小屋16:55
17:20那須岳避難小屋

行動時間11時間


二日目

5:00那須岳避難小屋
5:45峰の茶屋跡避難小屋
7:00朝日岳7:05
7:35熊見曽根
10:30三本槍岳10:35

13:00北湯温泉分岐
14:00赤面山分岐
15:00スキー場分岐
16:30スキー場頂上
17:30中の大倉山付近ビバーク

行動時間12時間30分

三日目

6:40ビバーク地点
7:35北湯温泉
8:15北湯入口
8:40大丸温泉駐車場
天候 24日、晴れ、微風
25日、晴れのち、吹雪
26日、雪
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大丸温泉駐車場、無料、トイレあり
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト
大丸温泉駐車場のトイレにあり

大丸温泉駐車場〜中の茶屋跡
峠の茶屋まで、登山道にしっかりした踏み跡あり、アイゼンなし
中の茶屋跡まで、12月とは違う道がついてましたが、わかりやすいです、アイゼンなし

中の茶屋跡〜茶臼岳
ここよりアイゼン、ピッケル装備で茶臼岳へと直登
クラストしていて踏み抜く事無くアイゼンよく効く

茶臼岳〜牛ヶ首
途中ショートカットをする、登山道はアイゼン必要

牛ヶ首〜日の出平
牛ヶ首からすぐ踏み跡無し、ここからワカン装着

日の出平〜南月山
普段は風が強いらしく、全体的にアイスバーン
ワカンを外し滑らない様に出ている小石を踏んで歩く

南月山〜黒尾谷岳
当然踏み跡無し
またワカン装着
最初踏み抜き易い、途中急斜面を降りる所は雪の具合が悪いと雪崩易いかも知れません

牛ヶ首〜峰の茶屋跡避難小屋
地熱で地面が出ている所もありますが、避難小屋側は凍結箇所もあるため要アイゼン

峰の茶屋跡避難小屋〜那須岳避難小屋
下りはじめはわかりやすいが、途中の看板より雪が深くなりトラバース気味に歩き、10mほど林の中を進んだ所に開けた場所有り。
そこより開けた斜面をおおよそ真っ直ぐ下ると左側に避難小屋あり

峰の茶屋跡避難小屋〜熊見曽根〜清水平
要アイゼンピッケル
熊見曽根より踏み跡無し
下り始めると踏み抜く箇所有りワカンに変更

清水平〜三本槍岳
清水平より北湯温泉分岐へ行かずショートカット、この辺り踏み抜き多し
夏道を外さなければ踏み抜き無し

北湯温泉分岐〜スキー場分岐
はじめは夏道わかりずらいが、尾根が下り始めると比較的分かり易い
途中より木に赤テープあり、ほぼ真っ直ぐ

スキー場分岐〜北湯温泉
踏み跡無し、ワカンでスネ辺り
分岐からすぐは遊歩道の杭が見えるが、その先地図でトラバースに入る所が分かりにくい
夏道を無視して、斜面を数m下るとトラバースした夏道が解る
雪で完全に斜めになっている為滑落に注意したい
道は分かり易い

北湯温泉〜大丸温泉駐車場
ワカン、アイゼンナシ
この先は一般道、車道を通る為分かり易い




峠の茶屋登山口の鳥居
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峠の茶屋登山口の鳥居
中の茶屋跡と茶臼岳
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中の茶屋跡と茶臼岳
これより直登します!
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これより直登します!
直登中に朝日岳を望む
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直登中に朝日岳を望む
茶臼岳山頂の社
日の出平への登り
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日の出平への登り
ワカンナシでは太ももまで踏み抜く箇所有り
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ワカンナシでは太ももまで踏み抜く箇所有り
日の出平までの自分のトレース
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日の出平までの自分のトレース
普段はよほど風が強いのでしょう、完全に凍結してます
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普段はよほど風が強いのでしょう、完全に凍結してます
日の出平
南月山山頂
南月山方面
中央より右よりの尾根を登り、稜線を左上のピーク・南月山へ戻ります。パンチありました
中央より右よりの尾根を登り、稜線を左上のピーク・南月山へ戻ります。パンチありました
黒尾谷岳、ここを人が訪れたのはどの位ぶりだろう?
黒尾谷岳、ここを人が訪れたのはどの位ぶりだろう?
那須岳避難小屋
那須岳避難小屋の中、朝はマイナス8℃
那須岳避難小屋の中、朝はマイナス8℃
朝日岳からの茶臼岳、朝日で赤らんでます
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朝日岳からの茶臼岳、朝日で赤らんでます
朝日岳山頂と茶臼岳
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朝日岳山頂と茶臼岳
熊見曽根東端から1900mの辺り
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熊見曽根東端から1900mの辺り
三本槍岳山頂、強風・吹雪でマトモに立っていられず、視界不良でこんな写真しか撮れませんでした
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三本槍岳山頂、強風・吹雪でマトモに立っていられず、視界不良でこんな写真しか撮れませんでした
三本槍岳についた時はこんなでした
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三本槍岳についた時はこんなでした
三日目朝の北温泉への降下点の手前、自分のトレースを振り返る
三日目朝の北温泉への降下点の手前、自分のトレースを振り返る

感想

長編になりました、駄文ですがよろしくお願いします。


前回去年の12月に茶臼岳のレコです
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-252542.html


那須岳と言って茶臼岳、朝日岳、三本槍岳はよくありますが、那須五岳縦走の記録は殆ど無く、(レコ内で1件見つけました)しかも厳冬期は無いのでやってみました。


6:20大丸温泉駐車場
予定よりおおはばに遅れスタート
登山道は12月よりしっかり踏まれており、車道を歩かず直線的に登る

7:05峠の茶屋
樹林帯のなかの道は夏道とは違うルートではあるが踏み抜く事無くしっかりした道、アイゼン無し

7:35中の茶屋跡7:40
朝日岳が美しい
今日は奇跡的にその風程度
アイゼン、ピッケル装備して、ここより茶臼岳へ直登!

8:15外輪山夏道合流
12月より雪が少ない様だ

8:30茶臼岳8:55
良く晴れ展望が素晴らしい




ここより牛ヶ首への夏道はロープウェイ山頂駅経由だが、冬季と言う事で?ショートカットしてがれ場を降る


9:35牛ヶ首
ここから日の出平方面は踏み跡無し
歩き出してすぐ踏み抜きがヒドく、スグにワカン装着


10:35日の出平10:40
この先は普段よほど風が強いらしく、全体的にアイスバーン

11:15南月山
ワカンを付けても灌木帯で踏み抜きがヒドい、ザックを木にデポし空身で向かう

ここから黒尾谷岳へはかなり下って登る…
つまり帰りはかなり登る…
当然トレースなし夏道が分かりにくい

12:50黒尾谷岳13:00
ここに人が辿り着いたのはどの位ぶりだろう?

振り返る…
あそこにもどるんだよな…
ケッコウパンチあるな…

14:45南月山14:55
少し曇り始める

16:10牛ヶ首
地熱で地面が出ているが、避難小屋に近づくと凍結しています、要アイゼン

16:45峰の茶屋跡避難小屋16:55
ここは宿泊禁止なので那須避難小屋に向かう
下り始めは道が分かりやすいが、看板より先トラバースした後林を10mほど抜けると開けた土地にでる
アイゼンではカナリもぐるが下りなのムシ
この辺りで道が分かりにくく若干ウロウロするが、その開けた場所からほぼ真っ直ぐ降ると左側に避難小屋がある


17:20那須岳避難小屋
小屋内は二段になっており上の段に荷物を広げる
雪をビニール袋に集めてきて水をつくり食事を取る
当然今日一日誰とも会っていない
ヤマを独り占めだ
18:30頃就寝


行動時間11時間


二日目

3:00起床
恐ろしくグダグダして時間が過ぎる

5:00那須岳避難小屋
まだ星空が見える、晴れている

5:45峰の茶屋跡避難小屋
ここより冬道、剣ヶ峰直登
剣ヶ峰山頂付近で朝日がでる

昨日から気になっていたが、登山道に犬の様な足跡が残っていた
そしてここで犬の吠える声が聞こえた
かすれていたが何度も吠えている、猟犬がはぐれて野良になったモノだろうかる

7:00朝日岳7:05
今日も素晴らしく晴れている

7:35熊見曽根東端
この先1900m付近の雪の跡より風の強さがわかる
しかしクラストしていて歩きやすい

ここの下りでは踏み抜き箇所多い
下りきる辺りでワカンに換える
清水平を北温泉分岐に向かう途中より急に天候が荒れ始める
雪雲の存在に全く気付かなかった

夏道が分かりにくい
視界不良で現在位値が掴みづらい
iPhoneの地図で現在位値を確認すると、夏道を外れているがそのまま分岐に向わず三本槍岳を目指す

この辺りは道迷い注意と言われている場所、そんな所で吹雪に見舞われるとは…
俺を試すチャンスだな、とか思う

それにしても灌木帯の踏み抜きが酷い。
一度夏道を横切ってしまうも、なんとかルート維持をして三本槍岳に向かう


それにしても吹雪が強い
昨日とは大違いだ
これぞ厳冬期の冬山!
どんどん視界が悪くなる


10:30三本槍岳10:35
マトモに立っていられない強風のなか写真をとり撤収

登りはピークを目指せばおおよそ辿り着けるが、下りは降り間違わない様注意して降りる

ある程度降りた所から、清水平へと向かう

荒れて気温が下がっているお陰か、踏み抜きにくくなっている

風も更に強くなり、何度かホワイトアウトする

熊見曽根東端への登りの辺りいいるはずだが遠望が出来ない為現在位値がはっきりしない
地形から見ると夏道より東側にいるはずだ
とにかく風が強い、灌木の影で風をよけようも効果なし
少しの窪地と灌木との陰でザックを下ろしスグ出たテントシートを被りiPhoneGPSにより現在位値確認とカロリーメイトを摂る

マイナス16℃風速は20mを軽く超えているだろう

そこから夏道に戻り登り始めるも、更に強い風雪と踏み抜きで足が止まる
その時少し視界が開け熊見曽根東端方面と清水平の木道が確認出来た

ここでこれ程の強風ではこれ以上標高を上げる事は危険と判断し、北温泉へ下山する事にする。


13:00北湯温泉分岐
この先も視界が悪く地形図とGPSを確認しながら進む

14:00赤面山分岐
この先の小ピークからの道が分かりにくく少し往復した

そこを下りて開けた尾根に出ると風も格段と弱くなり視界も開ける。
真っ直ぐ進むだけだが木々に赤テープもあり分かり易い

15:00スキー場分岐
ここから北温泉に向かうのだが、少しすすんでからトラバースするのだが、そこへの降下点が見つけられない

地形図で無い沢が右側にある
しかもiPhoneの電源が落ちまくり現在位値確認が出来ない

一度分岐まで引き返し、テントシートを被りiPhoneを充電し体勢を整える
現在位値をはっきりさせるため一度スキー場に向かう


16:30スキー場頂上
スキー場は稼働していない…
しかし展望台があり、ここにあがりiPhoneを確認すると充電8%、アンテナ全開、3Gも入っている
家と会社に電話し、今日下山出来ないもしれないが心配するなと告げる

また分岐に戻り少し違う向きに進みGPS確認、先ほどの道が正しい事を確認し戻る

夏道は分かりにくいが斜面を真っ直ぐ降り、トラバース道にでる

トラバース道は雪が積って斜面なっている


17:30中の大倉山付近ビバーク
スキー場への看板を確認しこの道が正しい事を確信する
しかし、この先の道の明瞭さに確信がなく、暗くなり始めヘッドライトも不調ぎみ…
ここは無理をせずビバークする事にする。
なるべく平らな場所をみつけテントを張る

眠いので腹が空いたら起きるだろうと先ず寝る

夜中に目を覚まし、水を作りカロリーを摂取しまた寝る


行動時間12時間30分


三日目
風は無いが雪が降り続いている

3時に目覚ましを掛けるが二度寝…

5時過ぎに起きて食事をし出発
6:40ビバーク地点
この先ははっきり道が分かる
パウダー状の雪が気持ち良い、ワカンで進む

北温泉への最後の降下点もハッキリしている
樹林帯で、きっと雑誌で取り上げるスノーハイクってこういう所を指して言っているんだろうな…と思う


7:35北湯温泉
なかなか趣きがあって良い
しかし、外の滑り台付きの温泉って…
平たい顔族、確認出来ず

駐車場より先で除雪車とすれ違う
この山行始めての人だ

8:15北湯入口
そのまま車道を歩く

8:40大丸温泉駐車場

行動時間、2時間




午後から仕事だ!
急いで神奈川の自宅に帰り、ちゃんと午後からの仕事に間に合わせる

ちなみに、大丸温泉駐車場の自販機のコーラとポカリはシャーベット状でした!


☆反省、感想

ヤマレコでもあまり見掛けない
那須五岳縦走、しかも厳冬期!
やってやりました

二日間でやるつもりが荒天により三日目に及ぶ、予備日を設定出来て無かった事はホントに反省


初日は微風、
二日目は快晴からの急変での厳冬期っぷり、かなり楽しめました


まだ足りない装備がいくつかわかっりました

あんなにヤられたのに下山した日の夕方には仕事しながら…

早く次のヤマに行きたい…

って思ってました!

2月は厳冬期南アルプスに行きたいです!

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コメント

お疲れ様でした
検索では見つからず、地域から探し出しました。

ビバークとはかなりドキドキですね。

青空と氷がきれいですね。
2013/2/22 0:37
遅くなりました
先程、南アルプスより帰って来ました。

ビバークと言ってもテントありなので、むしろ好んで泊まった感アリですσ(^_^;)

南アのレポートは後日!
2013/2/23 18:41
お気に入りに
登録させていただきます
とても真似できませんが(^-^)
2014/11/28 7:24
Re: お気に入りに
どうぞどうぞ
五岳はやりませんが、また雪が積もったら那須登ろうと思ってますよ
2014/12/1 1:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
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茶臼岳〜三斗小屋温泉〜三本槍岳〜朝日岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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