大普賢は試練の山(伯母谷覗-大普賢岳-山上ヶ岳)
- GPS
- 07:29
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,761m
- 下り
- 1,829m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 8:02
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山上ヶ岳は問題ありません。大普賢までの往復は、難所はありませんが、ところどころルート不明瞭。レンゲ谷は、確かに難路。テープや石積みくらいは読めるようになってから通って下さい。 |
写真
感想
しばらくお誘いが続いていたのですが、今日はもともと予定がなく、今までいろんな理由で行けなかった計画からひとつまみ。結構ぎりぎりまで、竜ヶ岳の紅葉と悩んだのですが、一度は訪れてみたかった伯母谷覗に行ってきました。私が考えていたのは山上ヶ岳経由のコースであり、そうするためにはソロか、男性のみのパーティでないと駄目なので。
目覚ましよりも早く起きてしまったので、予定(4時30分)よりも早く、3時30分に家を出ました。清浄大橋の駐車場には5時30分頃到着し、少し仮眠しましたが、その後眠れなくなったので、諦めて6時にスタートしました。Windy.comでは高い雲も低い雲もないという予報でしたが、YamaYamaでは中層雲がしばらく出るという予報で、こちらが的中でした。
山上ヶ岳の登りは、基本的にえぐい斜度もなく、ペースさえ守ればきちんと登れる程度です。道はよく踏まれており、迷う心配もありません。前回来た時は下りだけ通ったのですが、観音峯と稲村で消耗した私は、途中で予備の水500mLも飲み干してしまっており、危うく立ち往生しそうなところ、お助け水に助けられたという記憶があります。今回はそのお礼も兼ねていたのですが、人間の記憶はおかしなもので、もっと下にあると思っていたのが、ちょうど登山道の中間点あたりにあったようです。
朝の雲の色や日の当たり具合は美しかったのですが、木が多くて写真的にはもうひとつ。心のカメラで楽しみながら登っていましたが、洞辻茶屋あたりから山頂方向がちらちら見えるようになり、なんだか白いなあと思いました。すると、鐘掛岩までやってくると、それこそ「どーん」といった感じで霧氷の登場。まさかこの日に霧氷が見られると思っていなかったので、テンション上がりました。ただ残念だったのは、雲が多くて青空と霧氷のコンビネーションが見られなかったこと。それから、木道は滑りやすくなっているので注意が必要です。
西の覗も、前来た時はふらふらで、写真1枚撮っただけだったのですが、今回はゆっくりと眺望を楽しめました。もう少し粘れば雲が退いてくれると睨んだのですが、先が長いので次へ。宿坊を経て大峰山寺に着きましたが、SARS-CoV-2の影響で門扉は閉ざされています。そのまま地蔵山方向へ。最初少し狭い箇所がありますが、その後は安心して歩ける道になります。そして、このあたりから雲が晴れだして青空が見えてきます(そのかわり、霧氷も溶けていきました)。
小笹の宿を経て、阿弥陀森分岐へ。ここから、本日の目玉である伯母谷覗へ。後で登り帰さないといけないとわかっていると辛い下りです。危険箇所はありません。地図ではすぐだと思ったのですが、そこそこ歩くと到着。ここからは大普賢が絶景ですね。東から当たる太陽も美しい。眺望が南東方向に制限されていたことは残念ですが、一度来ておきたかったので満足。
ただ、ここで大変葛藤がありました。というのも、先述の如く、今回は久しぶりのソロで、ソロのリズムやモティベーションを維持する方法を忘れかけていたのですね。距離が長めだったこと、その日の目標を果たした後の支ルートのピストン、途中から見えている大普賢までの上り下り、帰りにレンゲ谷を通る不安、できれば8時間くらいでゴールしたかったのが、既に3時間半経過している、理由はいくらでもありますし、そもそもソロなので誰に遠慮する必要もありません。引き返そうかという誘惑に駆られたのですが、そこで思い浮かべたのがしばしば同行する方々。私は、少し親しくなったら失礼な放言を連発する奴ですが、その暴言にもかかわらず、一緒に山に行こうと言って貰える果報者です。そして、特に親しくしていただいているおふたりの女性が、それぞれ結構な難コースに挑戦しておられるので、私がこんなくらいで音を上げていたらそのうち置いて行かれるなと思い、なんとか単独行者であり続けようと、大普賢までの行程に踏み出しました。
この過程も、一部道がわかりづらいところがあって、ログも外れている箇所がありますが、基本的に危険箇所はありません。横から見ると、とんでもない上り下りに見えましたが、実際に挑戦してみると、そこまできつくはなかったです。大普賢の頂上まで到達したら、前回来た時は見えなかった大峰の絶景も待っていてくれました。ただ、明王ヶ岳は山名標が見当たりませんでした(地蔵岳もわからなかった。今日は山上ヶ岳を過ぎてからは誰とも会いませんでしたが、大普賢の往復以降はそこそこの人とすれ違いました。
さて、実はここまで書いてこなかった問題がひとつあって、それはお手洗いです。清浄大橋にはお手洗いがあるのですが、その後、どうやら洞辻茶屋かどこかにもあったはずなのですが、そこは行かず。大峰山寺にあるだろうと高をくくっていたら見つけられず、そのまま歩いていました。再び山上ヶ岳に戻ってきても、やはり見つけることができず、宿坊の方に行けばあるのかも知れないとは言え、今年は閉鎖しているかも知れない。しばらく悩んだ末、さっさと下山にかかることにしました。間に合うのか?
山上とレンゲ辻の間は、以前に登った時は本当にしんどいと思いましたが、下りでもしんどかったです。救いは、レンゲ谷を上から見下ろすと大変美しかったこと。なんとかレンゲ辻まで到着し、ここからの下りが今日最後の難題。最初は急坂をつづれ織りで下りますが、それは地図からもわかることだし、他のレポートにも書かれていること。そこから先の、ガレ谷下りは、膝にも来るし、道がわかりにくいところはあるし。崖沿いの道になってほっとしていたら道が細くて滑落しそうだし。普段だったら嫌なはずの階段が、一気に標高を落とすことができるので嬉しかったですし、ようやく到達した林道終点が有難かったです。ここからはスピードmaxで駐車場へ。
最後、ごろごろ水を汲んで京都へ。しかし、京奈和道が激混みで、心が折れて大阪回りで帰宅。水が腐るといけないから、ゆきさんに「即日お届けします」と言ってご自宅近くまで渡しに行ったら、行きも帰りも嫌らしい信号に引っかかるしで、余計なことをするんじゃなかったと後悔しました。
ところで、今回も鐘掛岩のあたりでログが止まってしまいました。今回は、他のアプリも道連れに落ちたので、ログが直線化しています。
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