秀麗富嶽十二景(一番〜四番/雁ヶ腹摺山・姥子山・牛奥ノ雁ケ腹摺山・小金沢山・ハマイバ・大蔵高丸・笹子雁ヶ腹摺山・滝子山)
- GPS
- 34:46
- 距離
- 43.7km
- 登り
- 4,121m
- 下り
- 3,899m
コースタイム
06:15 笹子駅
06:39 新中橋
07:49 笹子雁ヶ腹摺山(四番)(1357.7m)
08:36 米沢山
09:11 お坊山
10:05 曲り沢峠(平ツ沢峠)
11:15 鎮西ケ池
11:26 滝子山(四番)(1590.3m)
12:00 鎮西ケ池
12:45 大谷ケ丸(1643.8m)
13:03 米背負峠
13:20 天下石
13:54 破魔射場丸(ハマイバ)(三番)(1752.0m)
14:30 大蔵高丸(三番)(1781m)
15:02 湯ノ沢避難小屋
4/14(日)
05:00 湯ノ沢避難小屋
05:48 黒岳
06:30 大峠
07:22 雁ヶ腹摺山(一番)(1874m)
08:10 姥子山(一番)(1503m)
09:35 雁ヶ腹摺山(一番)(1874m)
10:15 大峠
11:15 黒岳
12:17 牛奥ノ雁ケ腹摺山(二番)(1995m)-12:30
13:02 小金沢山(二番)(2014.3m)-13:30
14:22 石丸峠
14:55 小屋平
15:20 上日川峠-15:30
16:15 千石茶屋
16:35 大菩薩峠登山口BS
16:44 大菩薩の湯
天候 | 4/13(土) 晴れ 4/14(日) 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【電車】 4:40 立川駅 6:05 笹子駅着 4/14 【バス】 18:33 大菩薩の湯BS 18:57 塩山駅 【電車】 18:57 塩山駅 20:27 立川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【笹子駅→笹子雁ヶ腹摺山】 駅前の国道20号線を甲府方面に進み、新中橋から左の側道に入って突き当ったところが登山道入り口です。 尾根道に出て鉄塔方向に右折して、ゆるい登りが続いて笹子雁ヶ腹摺山(四番)山頂に至ります。 【笹子雁ヶ腹摺山→滝子山】 山頂手前にクサリが設けられている米沢山や、狭く樹林に囲まれているお坊山を経由して、どんどん下って滝子山(四番)を目指します。 曲り沢峠を過ぎ、沢べりに至ると別な登山道と合流し、そのまま進んで防火帯の幅広の登山道を登って、鎮西ヶ池を経て滝子山山頂に至ります。 滝子山山頂から富士山の手前に三ツ峠山、北に目を向ければ、小金沢山に延びる尾根が見て取れます。 【滝子山→湯ノ沢峠】 滝子山から鎮西ヶ池まで戻り、北上して大谷ヶ丸方向に進みます。 樹林に囲まれた大谷ヶ丸、米背負峠や天下石を経て樹林がなくなった南斜面を登るとハマイバ丸(三番)に至ります。 ハマイバ丸山頂は、多少樹林に囲まれています。 ハマイバ丸から植生保護の登山道を進み、大きな岩が露出している大蔵高丸(三番)に到着します。 大蔵高丸からさらに北上し、ゆるく上り下りすると湯ノ沢峠の十字路が現れ、西に折れると湯ノ沢峠避難小屋に至ります。 避難小屋の先には駐車場と綺麗な公衆トイレ(冬期閉鎖中)があり、小屋脇から小道を2分ほど歩くと十分な水量の水場もあります。 【湯ノ沢峠→姥子山】 湯ノ沢峠から北上すると、路面は背丈ほど伸びた笹に囲まれた深いワダチ道に続き、砂礫地帯、富士山の眺望が素晴らしい白谷ノ丸、広葉樹林帯を通過して展望の利かない黒岳、その先が大峠に向かう右折路が現れます。 右折するとすぐびっしりコケむした倒木が路面に広がり、そこを過ぎると白樺林の中に下りの登山道が延びています。 時折平坦になる以外は降下を続け、正面の雁ヶ腹摺山を見上げるころ、大峠の休憩舎が見えてきます。 舗装路の右には10台ほど駐車できるスペースとトイレ、正面には登山道と登山ポストがあります。 登りだしてすぐ木橋があり、せせらぎが聞こえ、御硯水と記された石が現れます。 樋はあるのですが、残念ながら連結していないので、水は川から直接確保します。 そのまま樹林の中の登山道を進み、ひび割れた巨岩の神奈備石を過ぎれば、草原に延びる登山道に変わり、正面に雁ヶ腹摺山(一番)山頂が見えてきます。 雁ヶ腹摺山山頂は広く、旧500円札の撮影地の表示などがあってにぎやかです。 雁ヶ腹摺山から下り、舗装路を過ぎて登り返すと西峰・東峰の二つの峰を持つ姥子山(一番)に至ります。 東峰は、南面が切れ落ちていて広角の展望が開けています。 【黒岳→小金沢山】 黒岳から北上すると、すぐ倒木に行く手を阻まれ、跨いだり、くぐったり、迂回したりを繰り返します。 倒木地帯を過ぎて川胡桃沢ノ頭、笹原を通って、2回ほどピークかと勘違いする登りを過ぎて牛奥ノ雁ヶ腹摺山(二番)に至ります。 こちらの山頂も広く、重なった峰々の先に富士を望むことができます。 北上して縦横無尽にけもの道が通っているゆるやかな笹原を経て、こがね色に輝く笹原の山腹を登りきると小金沢山(二番)に到着です。 小金沢山山頂からも重なった峰の先に遠く富士山を拝めます。 【小金沢山→石丸峠】 北側の斜面に延びる登山道は、一部凍結したところもあり、やせ細った尾根道や高低差の大きな岩場など、険しい箇所があります。 その先は一転して笹原に至りますが、すぐに登り返し、牛の寝通りと合流して広大な笹原が広がる石丸峠に到着します。 |
写真
感想
【計画】
会社のイケメン佐藤君から秀麗富嶽十二景のパンフレットをもらったのは3月6日の社内駅伝大会の日。
開けば富士山の美しい写真がたくさん掲載されています。
山行中、富士山を見ると得した気分になるので、行ってみたくなります。
始発で笹子駅から出発し、湯ノ沢で1泊して小金沢山に向かって歩けば一番から四番まで登頂でき、そのまま石丸峠を経由して裂石、大菩薩の湯で汗を流してバスで塩山駅に向かうルートを計画しました。
【ニューアイテム=GREGORY・CONTOUR 50】
ザックは今までdeuter・Futura 32を愛用していました。
日帰り山行で32リットルは程よい容量なのですが、泊まりでシュラフやマット、コッヘルと食糧を携行しようとすると、かなり厳しいので、50リットルのザックを新調しました。
ショップであれこれ見せてもらい一番背負い加減がよかったGREGORY・CONTOUR 50にしました。
3月に出たばかりの新作で、色は鮮やかなリフレックスブルーです。
今回から山頂表示と一緒に写っていますが、パッキングが悪いせいか、マットが外付けになってしまい何とも残念な姿です。
やはりマットはコンパクトなものに変えたいものです。
【湯の沢峠避難小屋】
外観はかなり傷んでいますが、電気が通じている上、布団も置かれている豪華な小屋です。
丸太作りで木の間には布切れなどで目張られています。
一番乗りの義務として、まずは掃き掃除をしましたが、カーペットが敷かれているので、なかなかきれいになりません。
"コロコロ"があればいいのですが、そんなものは当然無く、イライラしながらホウキを振るい、最後に土間の埃を掃き出してヨシとしました。
この日は私一人だったので寂しい思いをしました。
星を眺めたり、地図を開いたりして過ごし、20時には眠りに就きましたが、夜中に鹿と思われる足音で何度か起こされました。
【秀麗富嶽十二景】
今回は十二景のうち四景・8座から富士山を拝むことができました。
今のところ姥子山(一番)がお気に入りです。
山頂から眼下に遮るものがないため開放的ですし、富士の裾がキレイに見えます。
同じ一番座の雁が腹摺山は旧500円紙幣に印刷されたことで有名ですが、視界の左右に樹林が邪魔をするので視界が狭く窮屈な印象です。
富士山に近い山頂からもっとダイナミックな富士山を見れることを期待して次回の計画を立てようと思います。
【ドMルート?】
今回のルートは意外とアップダウンが激しく、体力が削られます。
しかも、黒岳から姥子山間はピストンなのでほんの数時間前に下った道を登って引き返すと言う、正に登り返しのルートになります。
ロッジ長兵衛のご主人から、歩行中、富士山の景色が楽しめる小金沢から南下する方は多いと聞かされました。
肉体的にも精神的にもドMルートかもしれませんが、人が少なく自分のペースで歩けるいいルートです。
【山の名前】
ハマイバ丸は、漢字を当てると破魔射場丸と記されているものが見受けられます。
破魔矢を射る山とでも言うのでしょうか、縁起のいい、何か言い伝えでもありそうな山名です。
雁ヶ腹摺山は、文字通りの山名ですが、大峠から黒岳に向かう途中で見慣れない綺麗な鳥の羽根(写真49)を見つけたので本当に雁が飛んでいる山なのかもしれません。
【暦】
東京(東京都)
2013年4月13日(土)
日の出 5:11
日南中時 11:42
日の入り 18:12
月の出 6:42
月南中時 13:47
月の入り 20:56
今回も思い出に残る山歩きを楽しむことができました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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LArcさん、お疲れ様でした!
秀麗富嶽十二景を巡る山歩き、素晴らしいですね。
LArcさんの歩かれたコース、私もいつかは…ともう何年も思っていますがいまだに実現できずにいます。
展望の良い笹原は奥秩父南部の魅力ですね〜。
とても羨ましく拝見させていただきました。
それにしても2日間でアップダウンの40キロ越えで、体力的にはきつそうですね。
お疲れ様でした。
LArcさん、確か「美し郷」仲間だったように記憶しておりますが、
S(秀麗)F(富嶽)J(十二景)仲間にもなれて光栄です♪
・・・って勝手にすみません
私は日帰りで行けるSFJ制覇を2012年に企画したものの、
登頂しても に出会えずリベンジを要す もあり、
まだまだ時間がかかりそうです。
お互いSFJ情報の交換ができれば嬉しいです
LArcさん、こんばんは。
最近、泊りで距離を伸ばされてますね。
なんか随分バージョンアップされてますね。
羨ましい感じです。
私も一泊で思いっきりロングしたいのですが、
小屋泊りでもそれなりに荷物重くなりますからね。
テント縦走なんて、膝・腰がもたず、もう無理ですし。
二日連チャンはキツそう!
初めまして!
keichiro01と申します。
「縦断」に加えて「横断」とは!!
歩ける体力は勿論ですが、
そのアイデアも素晴らしいですね!!
こういうワクワクするようなレコは、
自分の計画を見直したくなるから困ります〜
小金沢連嶺南下を考えているところに
このレコを見て
ちょっと(いや…かなり)心が揺れましたが
「普段はMのくせに山歩きになると途端にヘタレな自分に
このコースはまだまだ荷が重いだろっ!」
と、
すんでの所で踏み止まりました。(笑
高尾や奥多摩方面のレコも
是非是非参考にさせて下さい!!
gaiaさん、いつもコメントありがとうございます。
運よく2日とも晴れたので、いつでも振り返れば富士山を拝むことができました。
ちょっと欲張りすぎのドMルートなので、しんどいのですが、富士山に励まされているようで力が湧いてくるから不思議です。
帰路についた時には、また歩きたいなと思わせる、そんな楽しい山行でした。
Liccaさん、いつもコメントありがとうございます。
「美し郷」仲間・・・入れていただき光栄です。
美し郷には3月に冬期休業明けに行き、お庭も拝見してきました。
これから暖かくなるとますます行きたくなります。
さらにSFJにも加えていただきまして。。。
今度行かれる時はお天気に恵まれるといいですね。
私はまだ四景・8座なので、これからがんばってコンプリート目指そうと思ってます。
yamaheroさん、いつもコメントありがとうございます。
この夏、もうちょっとチャレンジしてみようかなと考えているので、連チャン・ロングに挑んだのですが、限界でした。
確かに荷物の重さが、足腰に与える影響を考慮していませんでした。
装備の充実は、いくつになっても嬉しいものです。
が、最近、ウチにいるよりお山に出かけた方が家庭円満なので。。。そこはそれでいいのかどうか・・・
でも、泊ると格段に行動範囲が広がりますし、普段、見れない美しい星空や新たな出会いがあって、本当に楽しいのです。
今度はどこに行こうか、とあれこれ考えるのも、もちろん、皆さんのレコを拝見するのも楽しくて、楽しくて。
ますますお山にハマっていきます。
keichiro01さん、はじめまして。
コメントをいただきありがとうございます。
私のようなもののレコが参考になるかどうか疑問ですが、お暇な折に覗いていって下さい。
今回は体力的に限界の山行でしたが、また行ってみたいな、と思えるルートでした。
小金沢連嶺を南下するルートは、富士山を見ながら、しかも近づきながら歩けます。
体力に見合ったルートを選択すれば、素晴らしい山行が約束されたも同然です。
ですから、どうか踏みとどまらないでいただき、レコを拝見できるのを楽しみにしています。
イケメンなどではないので恐縮です。
佐藤です。
ふと思い出して、昨年ご一緒した陣馬〜高尾の記録を辿ってきたのですが、早速、秀麗富嶽を楽しんでいただけたようで何よりです。
むしろ、すでに追い越されてしまった感が…
僕も、秋頃からは秀麗富嶽エリアに赴きたいと思います
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