立山&TJAR
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
天候 | 8/11:雨のち晴れ、8/13:曇り、8/14:雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
8月11日 雨のち晴れ
今回は古川さんと2人でトランスジャパンアルプスレース(TJAR)の観戦目的でテント泊で立山へ。
フル装備で歩くのは室堂〜雷鳥沢の1時間だけなので、軽量化は意識せず全装備重量はカメラを除いて約23kgだ。
夏休みとお盆休みが重なる日程なので、案の定アクアライン・金田入口から渋滞し、そのまま八王子までノロノロで、石川PAまで4時間20分もかかる大渋滞にはまってしまった。
八王子からは渋滞は解消したものの、扇沢まで8時間以上も掛かってしまい、2:20に到着。無料駐車場は満車だが、有料ははまだまだ空きがある。12時間1,000円の第1と第2、24時間1,000円の第3があるが、もちろん第3に駐車。この罠のような判りにくい違いに気付かずに第1と第2に駐車する人も多いに違いない。
ビールを飲み、シートを倒して仮眠。
4:30トイレへ。非常に暑い。5:00前にチケット売場に行列が出来はじめたので、慌ててザックを担いでチケット売場に行くと既に30m位の行列が出来ていた。行列はどんどん延びて5:30には80m以上になった。
行列は代表者だけで良いとのことなので古川さんには改札口に先回りしてもらう。5:35チケット販売開始、15分程で順番が来て室堂往復チケット9,050円を購入する。
始発は6:30なので改札前で30分以上待つ。関電トンネルトロリーバスは来年から電気バスになるので今年がラストランになるとのこと。名物駅員・中里さんの名調子の弁当売りもいつものように楽しい。
6:30の始発バスは4〜5台で発車したが、2台目の乗降口付近に乗車し、黒部ダムに着くと先頭でトンネルを出てダムの堰堤を渡って500m先のケーブルカー駅まで急ぐ。ケーブルカーの定員は130名だが、バスの乗客は200人以上なので始発に乗るためには急がねばならないのだ。
しかし、観光客はダムの展望台等で観光してから先に進むのでケーブルカーに乗りはぐれるリスクはそれ程高くは無いと思われる。
ケーブルカーの改札口前で駅員さんからロープウェーの整理券「1」を貰った。これは良い気配りだ。次からは急がずとも乗り継ぎが出来る。黒部平で屋上の展望台に行ってみたが、やはりガスで展望ゼロだった。
ロープウェイとトロリーバスを乗り継ぎ、室堂に着いたのは7:55。扇沢から1時間25分掛かった。室堂ではガスでは無く雨になっていたので、待合室でしばらく待機したが同じ思いの人で混み合っていた。1時間近く経っても止まないので諦めてカッパを来て外に出ると雨は上がっていた。
カッパを着ると雨が止むのは良く経験する山のあるあるだが・・・・。室堂ターミナルの出口では「山の日ウィーク」のイベントが行われており、富山県各地の市町村のテントが並び観光案内や名産品の販売をしている。
玉殿の湧水を飲んで出発。ガスで景色は見えず、雨は降ったり止んだりを繰り返している。室堂周辺は見渡す限りのチングルマの綿毛が素晴らしい。みくりが池は周囲に雪が残っている。
石畳と階段のアップダウンを繰り返し、40分で雷鳥沢のキャンプ場に到着。雨だしまだ朝なのでテントの数は300張のキャパに120張程度と少ない。
トイレのある管理棟と水場の間のスペースに空きがあったので、そこに決めて受付をして設営した。幕営料は1人1日500円だが、2日目以降は何日でも1,000円なのだ。
隣のテントの御夫婦は岡山県から来たそうだが、北陸道経由で立山駅まで7時間で来たそうだが、我々は渋滞で8時間掛かったのだ。
テントを設営した頃には晴れ間が広がり始めた。昼食は手早くカップめん。大好きなマルタイの長崎ちゃんぽんをイオンで見つけて持って来た。
11:25サブザックを背負って一ノ越に向かう。結構な急登でなかなかしんどいが、たくさんの高山植物が目を和ませてくれる。一ノ越の直下で室堂からの登山道と合流し、1時間35分で一ノ越に到着。
一ノ越から室堂や雄山など北側の展望は良いが、五色ヶ原や薬師岳などの南側はガスで見えない。ベンチで休みながら行動食を食べる。
一ノ越から室堂経由で戻ることにするが、途中に雪渓の横断が2ヶ所あった。大きい方の雪渓では営林署の森林パトロールの人達が雪切りをしてくれていた。有難い。
日本最古の山小屋「立山室堂」を見てから室堂ターミナルへ。朝は人影まばらだった山の日ウィークのイベント会場は大勢の人で賑わっている。室堂からは剱岳が見えている。やはり剣はカッコ良い。みくりが池には立山が映って美しい。
テントに戻りお楽しみの温泉へ。温泉はお馴染みの雷鳥沢ヒュッテへ。露天風呂はなく内風呂だが、広くてシャンプー、ボディソープがあって快適だ。山の温泉は石鹸類使用不可のところが多いが、ここは使えるので嬉しい。窓からは雷鳥沢と立山が見晴らせる。風呂上がりに生ビールで乾杯!
テントに戻って夕食。今日の夕食は2回戦構成。まずはそうめん。揖保乃糸3束を茹でて冷たい水で締め、わさび、ネギ、ミョウガの薬味で食べる。すこぶる旨い。山バイアスに加えて冷たい水で締めたそうめんは旨いのだ。
2回戦は鰻丼。鰻の蒲焼き缶詰を湯煎してご飯に載せ、蒲焼きのタレを掛けて出来上がり。これも旨い。
夕食が終わって外に出ると隣のテントの岡山の御夫婦が夕食中。なんと焼き肉を食べていた。牛肉とソーセージを冷凍して持ち込んだという。なるほど。ご飯はメスティンで炊いており、固形燃料1個でほったらかしで焦げは一切無く絶妙の炊き上がりだった。
今夜はペルセウス座流星群の極大日なのだが、夜になって空は曇ってしまったので流星はおろか星も見えない。LEDイルミネーションを点灯させるとお隣さんや周囲の人達に大受けだった。19:30就寝体勢。
8月12日 曇り
0:00と2:00に起きて空を見たが、星は見えなかった。
4:45起床。シュラフに入ると暑かったので上に掛けて寝た。天気は曇り。朝食はパスタ・ペペロンチーノとコーヒー。
6:50出発。前回2016年大会で望月選手がトップで一ノ越を通過したのが9:00頃だったので、8:30頃一ノ越に着くように出発する。ゆっくり登ったが、昨日より10分早く一ノ越に到着した。
途中GPSで選手の現在位置を確認すると、全体に前回より遅く、お目当ての望月選手はトップグループから随分遅れている。一ノ越の直下で出逢ったTJARの関係者らしい人によると、望月選手は今回は無補給完走に挑戦しており、山小屋やコンビニでの食料調達を一切せずに食料8日分を全て背負っていて苦戦しているとのこと。
一ノ越にはTJARのスタッフが数人おり、トレラン愛好者らしい人も数人いる。また、選手30人の名前と「太平洋にドボンしよう」と書かれた応援旗が立っている。
稜線付近はガスで展望は無い。一ノ越は風が強く寒い。ツェルトを被ってしばらく待機したが、なかなか選手が近づかないので雄山に向けて出発した。
雄山の登りはたくさんの登山者で渋滞ぎみ。この状況ではTJARの選手も下山しにくそうだ。トップは石田選手のようだが、すれ違うことなく山頂に着いてしまった。
山頂にはトレランの格好をした男女6人の若者がいたが、女子3人は何故か靴を脱いで裸足になっている。女子3人は「盛り上げ隊」と書かれたタスキを掛けている。
しばらく待っていると03吉藤選手がガスの中から現れた。走るというより普通に歩いて通り過ぎて行った。トップの石田選手は途中の登りと下りが別ルートになっているところですれ違ったようだ。
雄山の山頂は多数の登山者で溢れているが、縦走路に入ると途端に人が少なくなる。縦走路に入って大勢の選手とすれ違う。大会初日でみな元気なせいか、声を掛けると笑顔で返してくれる選手が多い。
大汝山と大走り下降点の中間付近で望月選手に出逢った。丁度休憩する処で、おにぎりを頬張ったりしている。声を掛けると気さくに応じてくれ、写真を撮っていたら望月選手の方から「一緒に写真を撮りませんか?」と声を掛けてくれ、握手をして一緒に写真を撮ってくれた。
周囲にいた数人のTJARファンも続いて撮影会になってしまったが、望月選手は嫌な顔もせずに応じてくれている。
無補給について尋ねると、全装備重量は15〜16kgで、メディアに大きく取り上げられてしまい、後に引けなくなって後悔していると冗談っぽく語ってくれた。前回は前人未踏の5日切りで4連覇を果たし、「同じ事を続けてもね」とも言っていた。
またそこで出逢った若い女性は14大坪選手の友人との事で、合流したらしばらく一緒に歩く予定らしいが、大坪選手はだいぶ遅れていてまだ御前小屋あたりにいるようだ。
結局稜線から降りるまでに30人中17人の選手に出逢う事が出来た。その中には最終順位1位の垣内選手、2位の船橋選手、3位の近内選手、4位の江口選手・佐幸選手がいた。彼らは走ったり、凄いスピードで歩くのかと思っていたが、意外に普通よりやや早いくらいのペースで歩いていた。
大走りを下って1時間15分で雷鳥沢に到着。今日のお風呂は昨日と違う「ロッジ立山連峰」にする。浴室の大きさは雷鳥沢ヒュッテと同じ位で、角部屋なので展望は良い。シャンプーと石鹸が備え付けられている。ロッカーは無くて貴重品はフロントに預けるようになっている。
風呂上がりにビールを買って帰り、コッヘルに冷たい水を張って冷却。夕食はエリンギ炒めからスタートし、鮭トバを炙り、じゃがりこのポテトサラダ、五目炊込みご飯、味噌汁、コーヒー。炊込みご飯はメスティンで炊き、少し焦げたところが却って美味しい。
19:40頃急に雨が降り出し、気温も急降下した。20:00頃就寝。
21:30頃トイレに起きた古川さんから「星が出ている」と声を掛けられ、外に出てみると稜線付近に雲があるものの上空は晴れており、星がたくさん見えている。流星はたまに見えるが流星群という程では無く期待外れだった。星の写真を撮ったが、あまり旨くは撮れなかった。
22:10再度就寝。
8月13日 雨のち曇り
3:45起床。雨が降ったり止んだりを繰り返している。コーヒー、赤飯、棒ラーメンの朝食。
カッパを来て撤収し、6:00に出発。出発時雨は降っていなかったが、いつ降ってもおかしくない感じなのでカッパを着て出発したが、結局室堂まで雨は降らなかった。
室堂まで1時間も掛からないが、来る時同様に階段の登りがきつい。
室堂からの始発便は7:45だが、7:30の臨時便が出た。扇沢まで殆ど待ち時間なく臨時便で乗り継ぎ出来、1時間21分で扇沢に到着した。
黒部ダムでは晴れ間が見えたが、扇沢では曇りだった。駐車場は満車になっており、8km下ったところの臨時駐車場からシャトルバスで輸送していた。駐車料金は500円でシャトルバスは無料らしい。
大町温泉郷で汗を流し、安曇野インターに向かうが途中で大渋滞に遭遇。渋滞の原因はなんと「大王わさび農場」だった。わさび農場を過ぎるとスイスイ走れたが、対向車線は延々と渋滞が続いていた。
CoCo壱番屋・安曇野インター店で定番の「黒部ダムカレー」の昼食。黒部ダムカレーは大町周辺の町おこしで色々なお店や施設で提供しているが、ココイチでも店舗限定メニューとして安曇野インター店だけで提供しているのだ。
帰りはお盆休みのUターンラッシュは15日以降だと思っていたが、甲府から高井戸まで渋滞した。
天気はイマイチだったが、TJARの選手を間近に見る事が出来、望月選手とは会話と記念撮影まで出来て大満足の夏休み山行だった。再来年はゴールの大浜海岸に行ってみよう。
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