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記録ID: 29993
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沢登り
尾瀬・奥利根

広堀川/入道沢から八海山「日帰り」(2008.10)

2008年10月12日(日) [日帰り]
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moko その他1人
GPS
12:00
距離
11.9km
登り
1,484m
下り
1,468m

コースタイム

広堀橋5:30-6:50古雪沢出合-7:50入道沢3段30m滝-10:208mチムニー滝-12:50源頭/昼食13:50-14:20入道岳-15:00五竜岳-15:50阿寺山-17:30広堀橋
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
・ 広堀橋に「阿寺山コースは登山道流失のため入山禁止」の立て看板があった。林道にバリケードあり
・ 登山道流失というように、夏のゲリラ豪雨のせいだろうか広堀川の沢筋は大量の土砂で荒れていた
・ 古雪沢出合手前のゴルジュを抜けると直ぐに入道沢が右岸から合流している。入道沢は、ほとんど伏流となっており「これじゃあないよなあ」と通り過ぎてしまう。地図でよく確認して、やはり入道沢だということになった
・ 標高1050m地点の3段30m滝までは、所々滝があるがやはりゴーロ状の沢筋である
・ 3段30m滝から目覚めたかのように入道沢の核心部がはじまる。1段目は容易。2段目はロープを出して左のリッジを登る。途中に残置はなく、終了点にハーケン1枚の残置。3段目は少し傾斜が緩むが、ツルッとしたスラブ滝でテクニカルな感じの登りが楽しい。
・ その先は両岸が切り立ってきて、胎内に入り込んでいくかのよう。その中に適度な難しさの滝が続く
・ 4段30m滝の3段目は傾斜が強く、見た感じ登れそうもない。後で「上信越の谷」で確認したところ「残置ボルトを利用して越えた」とあった。我々は左岸の草付きにロープをのばした。4段目落ち口へのトラバースはかなり悪かった
・ 8mチムニー滝の上に崩壊したスノーブリッジのブロックが見えた。8mチムニー滝は左岸のグズグズの斜面をトラバースして通過
・ その先からスノーブリッジが断続的に続く。右岸側は垂直からオーバーハングした岩壁で50m以上。左岸側はそれより少し傾斜は落ちるが脆く崩壊した壁になっている。最初のスノーブリッジは大分天辺が薄くなっているが素早く下を通過。二つ目は厚み十分だが、中間部が崩壊してブロックで谷を埋め尽くしている。恐る恐るスノーブリッジ下のブロックを乗り越えていく。こういう危険を冒すようなことをしてはいかんなあと思いつつ…
その先2つ似たようなスノーブリッジを潜った。「どうする?」と聞く相棒の声が小声だったのが可笑しかった
・ スノーブリッジの合間にはやはり適度な難しさの滝。2段20m滝を越えると沢は一旦開ける。目の前には2段25m滝
・ 「上信越の谷」では2段25m滝を危険極まりない所と書いている。見た感じではそうは見えなかったのだが、確かにちょっと悪くて、ロープを出さなかったのを少し後悔。まあロープを出したとしても草付きのトラバースなのであまり有効ではないが…
・ 再び両岸が切り立ち、谷を埋める巨岩の合間に滝が続く。出口にチョックストーンの見える10m滝は、落ち口に残置のスリングが見えたのでロープを出していく。次の12m滝はチムニー状、やはりロープを引いていく。残置ハーケンが2カ所あった。その上の幅広なスラブ滝を越えると入道沢の核心部は終わった
・ 八海山の最高峰である入道岳に登り、阿寺山を廻って広堀橋に下山した。阿寺山周辺は紅葉の盛りだった。登山道は蛇食(ジャバミ)清水下から沢筋が山抜けのようになっていた。復旧は当分先の話だろう。我々は沢筋を歩いて下りた。
3段30m滝、入道沢の核心部がはじまる
3段30m滝、入道沢の核心部がはじまる
3段30m滝、3段目
3段30m滝、3段目
4段30m滝
8mチムニー滝
8mチムニー滝、滝頭へのトラバース
8mチムニー滝、滝頭へのトラバース
青空、紅葉、スノーブリッジ
青空、紅葉、スノーブリッジ
スノーブリッジを潜る
スノーブリッジを潜る
谷筋を埋める巨岩とブロック
谷筋を埋める巨岩とブロック
2つ目のスノーブリッジ
2つ目のスノーブリッジ
谷底から上流を見上げる
谷底から上流を見上げる
2段25m滝
10m滝の上から
10m滝の上から
チムニー状の12m滝
チムニー状の12m滝
登ってきた谷筋
入道沢の源頭部
八海山、大日岳方面の稜線
八海山、大日岳方面の稜線
越後駒ヶ岳
紅葉の稜線を行く
紅葉の稜線を行く
阿寺山へ向かう
池塘と八海山
阿寺山周辺

感想

入道沢に行こうと、珍しく相棒のhamaの方から言い出したので出かけてみた。
越後三山周辺は水無川や北ノ又川の記録は見るが、八海山の西側はあまり目に留まらない。だから、入道沢と言われても、そんな沢が本に出ていたような気もするなあという位の印象しかなかった。
入道沢は短いながらも、その核心部は密度が濃く、まるで越後の沢の全てが凝縮されているかのようだった。
信仰の山、八海山の奥底を垣間見たような気がした一日だった。

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