双六岳・鷲羽岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 3,305m
- 下り
- 3,290m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 8:15
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 10:45
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
その他周辺情報 | 新穂高の湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ポール
テント
|
感想
9月23日 晴れのち曇り
君津18:45-21:15足立21:35-23:00談合坂SA23:55-3:10新穂高温泉-3:30鍋平公園駐車場
鍋平公園駐車場6:15(45)7:00新穂高温泉7:10(1:05)8:15わさび平小屋8:35(55)9:30秩父沢9:45(1:00)
10:45シシウドヶ原11:05(40)11:45鏡平山荘12:20(55)13:15弓折分岐13:30(1:00)14:30双六小屋
(計6:20)
今回のテーマは7/30〜8/3の折立〜新穂高温泉への「西銀座ダイヤモンドコース」縦走で見えな かった山を見ること。薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳に登って百名山完登を果たしたものの、ガスと雨で山の姿は殆ど見る事が出来ず、心残りの山行だったので、双六岳から鷲羽岳まで行き、前回見られなかった山々を見るのが目的だ。
荷物は19kg、聖の分は14kgと意外に軽い。
18:45に君津を出発。気温19℃と涼しく、小雨が降っている。首都高速はほぼ全域で激しく渋滞しており、川崎の大師ICで降りて下道を行くが、都内に入ると下道も混雑。芝浦から上野は再度首都高に乗ったが、上野からの4号線が事故や故障車で大渋滞。結局聖のアパートに着いたのは21:15。君津から2時間30分も掛かってしまった。
21:35に聖のアパートを出発。新宿〜高井戸間で渋滞したが、その先は渋滞なし。談合坂SAで タンメンとチャーハンの夜食を摂った。松本ICで降り、市内のコンビニで明日の朝食と昼食を購 入して新穂高温泉に向かう。
3:10に新穂高温泉に着いたが、当てにしていた深山荘(しんざんそう)の登山者用無料駐車場は満車。入口に交通整理の人がいて、1:00に満車になったとのことで、バス停周辺の有料駐車場か 、県道を少し戻って2kmくらい登った先の鍋平公園の無料駐車場を勧められた。有料駐車場に行ってみたが、駐車料金は市街地並みで2日後の昼前まで置いたら5,000円以上も取られてしまう。 仕方ないので鍋平公園駐車場に入った。気温は8℃、晴れ。そのまま車中で仮眠。
3:45〜5:00まで仮眠。150台ほど置ける駐車場には立派なトイレがある。朝食を食べ、身支度をして6:15に出発。気温9℃、晴れてはいるが雲が多い。
車道を行くと新穂高温泉まで45分くらい掛かってしまうので、ロープウェイの鍋平駐車場付近から下る登山道らしき道が地図にあるので、そこを下る事にした。鍋平駐車場には1回(?)300円の登山者用駐車場があり、50台ほどの車があった。300円ならここでも良かったが、トイレが無いのでやはり、鍋平公園駐車場で良かった。
鍋平駐車場から遊歩道に入るが、登山道が見つからない。GPSで見ても地図と実際が違っていて見つからない。踏み跡を辿ってしばらく藪漕ぎしたが見つからずにいると、やはり道を探していた他のパーティーが登山道入口を見つけた。縄張りがしてあり、廃道のようだが、他に道は無さそうなので、自己責任で突入した。かなりの急傾斜で路肩が崩れた場所も多く、やや危険な道だったが、なんとか下り切った。ロープウェイ駅の近くに出ると思っていたら、観光案内所前に出たのは意外だった。道を探すのに時間が掛かってしまったので、出発してから45分も掛かってしまった。結果論だが、車道を歩いても時間は同じだった。
バス停周辺には大勢の登山者が居て出発の準備をしている。登山計画書を観光案内所前の岐阜県警山岳救助隊詰所のポストに投函して出発。まずは蒲田川に架かる橋を渡る。
昨夜見た有料駐車場は満車。閉鎖された村営ホテルの前に3台停まっているが、これもありかも? 路駐の車も多い。
しばらくは舗装された林道歩き。気温は11℃と低いが、身体が温まったのでフリースを脱ぐ。
橋を渡り左俣谷の右岸に入るとまもなく笠新道入口。水場のコップで一口飲む。
笠新道入口から10分ほどでわさび平に到着。休憩とトイレをする。わさび平小屋はちょうど上高地から入山したときの明神の小屋のような存在で、大勢の登山者がここで最初の休憩を取る。 ここに前泊する登山者も多いようだ。
わさび平から約15分、奥丸山方面への橋のところが小池新道入口だ。その先に自転車が2台置いてあった。新穂高温泉からここまで自転車で入ったのだろう。
きれいな石畳など、小池新道はとても良く整備されている。秩父沢で2回目の休憩。気温は16℃まで上がり、沢を吹き抜ける風が気持ち良い。携帯はdocomoもsoftbankも通じる。docomoはともかく、softbankが通じるのは意外だ。聖はiphoneでツイートしている。
南側には青空があるが、山の上部はガスに包まれて何も見えない。今後の天気が心配になる。
さらに上のシシウドヶ原でもdocomo、softbankともに通じるので、iphoneの「なかマップ」で浅間山登山中の古川さんとチャットをした。
11:45に鏡平着。楽しみにしていた鏡池からはガスで槍も穂高もなんにも見えず、がっかり。
鏡平山荘前のデッキで休憩。気温10℃で日差しも無いので、じっとしているとかなり寒く、フリースとインナーダウンを着る。鏡平山荘ではdocomoは通じるが、softbankは圏外だった。やはり山ではdocomoだ。
鏡平から弓折分岐に向かう途中でガスが切れ、鏡平が良く見える。
弓折分岐からは稜線伝いとなり、傾斜もゆるくて快適な稜線漫歩だ。ガスも切れはじめて周囲の山が見え始めて楽しい。
8/3に下ったときは大きな雪渓が残っていた花見平の雪はすっかり消えていた。
稜線から双六岳、鷲羽岳、水晶岳は見えるが、槍・穂高は見えないので、少々残念。
14:30双六小屋に到着。新穂高温泉から正味5時間35分、休憩込7時間20分だった。コースタイムは7時間40分なので、2時間も短縮した。上出来だ。
テン場は双六小屋と双六池の間の広い平地で、公称60張だが100張以上張れそうだ。到着時既に約50張が幕営していた。気温7℃。風がやや強く、フリースとダウンを着ても寒い。
小屋で幕営の受付をしてビールを買う。テントは1人500円。ビールは35缶が500円と相場だ。
三連休初日なので小屋は大勢の登山者で賑わっている。
平坦で石の少ない場所を選んでテントを設営。まずはアジの桜干しを焼いてビールで乾杯!外は寒いが、火を使うとテント内はすぐに暖かくなり、ビールが旨い!
ビールを飲んだ後、眠くなったので16:00〜17:00の間少し寝る。17:00過ぎに小屋の前に行ってみるとピークが雲に隠れた鷲羽岳など裏銀座の山々と雲より低い燕岳が見えた。明日の天気は良くなるのだろうかと、少し不安がよぎる。
この頃テントの数は約80に増えていたがまだ余裕がある。やはり実際のキャパは100以上だ。
夕食はおでん、混ぜ込みいなり、味噌汁。混ぜ込みいなりは美味しいが、食器を使わずα米の 袋のままで食べたので、撹拌が不十分で味に濃淡が出来てしまった。
18:45に就寝体勢に入る。上はTシャツ、フリース、インナーダウン。下はヒートテックタイツ とパンツ。シュラフは3期用ダウンだが、寒くは無く丁度良い。聖は夏用ダウンシュラフにシュラフカバーを付けている。外はガスで星は見えない。
9月24日 快晴
双六小屋5:00(30)5:30 2,740m 5:45(30)6:15双六岳6:50(1:15)8:05三俣蓮華岳8:25(45)
9:10三俣山荘9:30(1:05)10:35鷲羽岳11:20(50)12:10三俣山荘12:30(50)13:20三俣蓮華岳13:25(1:05)
14:30双六岳14:55(50)15:45双六小屋(計7:40)
2:00起床。3:00に起きる予定だったが、勘違いして起きてしまった。トイレに行くため外に出ると、満天の星。素晴らしい! 外気温はなんと-10℃。地面は霜柱が立ち、テントはバリバリに凍っている。テント内でも-3℃。予想外の寒さだが、眠れない程ではなかった。
せっかくなので2度寝はせずに、星の撮影をする。三日月が上り始めたが、テン場から見ると月は樅沢岳の陰だし月齢は25であまり明るくないので星の撮影には支障は無い。
星やテントの撮影をした後、比較明合成用に北極星に向けて15秒露光で約30分連写した。
連写撮影をしながらまずはコーヒー。朝食は豚の角煮丼と味噌汁、金時豆。味は上々だが、食欲が無く半分しか食べられない。残りは聖に食べてもらう。さすがに若者の食欲は凄い。
5:00出発。外気温-10℃。聖はヒートテックタイツを穿いているが、私は暑がりなので脱いで出発した。行きがけに水場で水を汲んだが、蛇口にしツララが付き、シンクの底からは波のような形の氷が立ち上がっている。
夜明け前の空は東側の稜線がオレンジ色に染まり、青から黒にかわるグラデーションの空と山のシルエットが素晴らしい。巻道分岐を過ぎて2,740m地点で三脚を据えて日の出を待つ。
5:40大天井岳の左側から朝日が昇り、太陽の暖かさを感じる。モルゲンロートに染まる双六岳 、三俣蓮華岳が素晴らしい。
6:15双六岳山頂。気温0℃。360度遮るものの無い大展望が素晴らしい。笠ヶ岳、黒部五郎岳、 薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、立山、燕岳、大天井岳、常念岳、槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、大キ レット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳、焼岳、乗鞍岳、御岳・・・・
7/30〜8/3の縦走で見えなかった山々がすべて見え、今回の山行の第一目的を達成する事が出来た。
双六岳山頂ではdocomo、softbankともに圏外だった。
双六岳から三俣蓮華岳までは緩やかな稜線漫歩。三俣蓮華岳まではすぐ近くに感じるが、1時間15分掛かった。三俣蓮華岳からも360度の大展望が素晴らしい。黒部五郎岳や薬師岳が近い。肉眼では辛いが、望遠レンズで見ると薬師岳山荘や太郎平小屋が見える。端正な鷲羽岳の隣には黒い水晶岳。なるほど別名黒岳だ。
三俣山荘のテン場では8月に幕営した場所から鷲羽岳が良く見えた。あの時晴れていれば・・・・
鷲羽岳の登りは結構キツイが、素晴らしい展望を楽しみながら登るのであまり辛くはない。
10:35鷲羽岳山頂。気温10℃、依然として雲一つ無い快晴で素晴らしい展望だ。特に鷲羽池を 挟んで正面に見える槍ヶ岳が素晴らしい。
鷲羽岳山頂でもdocomo、softbankともに圏外だった。近くに街など一切無いので仕方がない。
山頂で45分ほど展望を楽しんで下山。三俣山荘で休憩しながらビールを飲む。至福。
帰路も巻道は取らずに、稜線ルートを行く。登りがあるし、遠回りになるが展望の良いルートの方が楽しい。同じ山でも太陽の当たり方で表情が異なり、飽きない。槍ヶ岳は早朝のシルエットよりも、光が当たってより迫力のある姿になっている。
双六岳山頂から小屋に向かう道はほぼ真っ直ぐに槍ヶ岳に向かっており、いつまでも歩いていたいような道だ。
15:45双六小屋に到着。今夜の分の幕営料を払い、ビールを買う。天気は依然として良いが、 気温9℃と寒いので、テントに入って乾杯!
今日は2:00に起きてから日没後までずっとピーカン、素晴らしい登山日和だった。小屋の情報テレビの天気予報では明日は曇りで夕方は雨とのこと。またもや鏡池からの槍・穂高は見えないのか?
夕食はパスタ。水が豊富なのでマジックパスタでは無く、普通のパスタだ。ボール紙でくるん で来た300gのパスタは無事だった。昨夜と今朝は食欲が無かったが、今夜は食欲旺盛。最初に200 gのパスタを茹でて、ペペロンチーニソースを絡めて1人100gを完食。まだ食べられるので残り100 gを茹でて、今度は明太子ソースで完食した。
18:00夕食完了。小屋前の水場で歯磨き&トイレ。それからテン場と星空の写真を撮る。
19:20〜19:50にも星空とテン場の写真を撮ったが、この時間に双六岳を下山する3人のヘッドライトの灯りが見える。そしてテン場ではツェルトを設営している人がいる。なんかヘンだ!
それにしてもこの寒さの中でツェルト泊とは驚きだ!
テントに戻り、20:00就寝。聖は既に爆睡している。テント内4℃。
9月25日 晴れのち曇り
双六小屋4:35(45)5:20くろゆりベンチ5:30(25)5:55弓折分岐6:05(30)6:35鏡平小屋6:55(1:10)
8:05秩父沢8:25(50)9:15わさび平小屋9:25(1:00)10:25新穂高温泉-鍋平高原10:35(25)
11:00鍋平高原駐車場(計5:05)
新穂高温泉11:20-11:30新穂高の湯12:20-13:40みどのロッヂ14:10-19:20足立22:00-22:55君津
23:00頃トイレに起きたが、満天の星だった。
2:00起床。テント内-1℃。シュラフ内は寒くは無かった。何度か目覚めたが、そこそこ良く眠 れた。
朝食はドライカレー、オニオンコンソメスープ、コーヒー。サタケのドライカレーはイマイチだった。はりα米は尾西が旨い。7割方食べて残りは聖に食べてもらった。
3:00朝食完。トイレと歯磨きに行くが、満天の星と三日月が美しい。
撤収をして4:35に出発。気温は-6℃と昨日よりは高いが、フリースとダウンを着て出発。まだ真っ暗なのでヘッ電の灯りが頼りだが、30分程で稜線に出ると白み始めた空に槍・穂のシルエットが見え、夜明け前の薄明かりでもヘッ電なしで歩けるようになる。
クロユリベンチでダウンを脱ぐ。登山道からは槍・穂と鏡平小屋が常に見えて快適な稜線漫歩だ。天気も予報に反してピーカンだ。
2時間で鏡平に到着。ピーカンなので期待して鏡池に行くと、丁度槍の稜線から太陽が顔を出し 、真逆光になってしまった。まぶしくて良く見えず、写真を撮っても真っ黒だ。「天気は最高だ が、太陽が最悪!」と思ったが、これはこれで面白い写真が撮れた。「ダイヤモンド槍ヶ岳」的な絵はなかなか面白い。
鏡平〜わさび平は三連休最終日のせいか登ってくる人は少ない。
秩父沢まではピーカンだったが、その後は雲が出てきて次第に広がって行った。
下るにつれて気温が上がり、秩父沢を過ぎると20℃にもなり暑い。秩父沢でフリースを脱いだ。
鏡平から正味3時間で新穂高温泉に到着。コースタイムは3時間40分なので、まずまずだ。
帰りはあの廃道を上る気がしないので、ロープウェイで鍋平まで行く。5分待ちでピストン運転中のゴンドラに乗る。運賃200円+荷物代100円だ。歩きなら1時間以上掛かるであろう登りをたったの4分で到着。鍋平駅から車道を1.5km、25分歩いて鍋平公園駐車場に戻った。
駐車場から県道475号に出るまでの道は路駐の車が延々と続いている。
蒲田川の河原にある大きな露天風呂「新穂高の湯」で汗を流す。入浴料は原則無料で寸志の箱があるので、200円を投入する。男性ばかり5〜6人の先客がいた。お湯はかなりぬるいが、ぬるい湯に長時間浸かると筋肉痛には効果があるのだ。風呂の上に掛かる橋から丸見えなのだが、覗くだけで入ってこない人も多い。若い女性も覗いていたので期待したが、結局入って来なかった 。やはり女性には抵抗があるのだろう。あとから中年夫婦が入ってきたが、女性はタオルを巻き 、さらに水着まで着けている。水着を着けているならタオルは要らないと思うのだが・・・・
30分ほどゆっくりと温まって風呂を出た。
道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」でお土産の栃の実せんべいを買い、帰りがけに久々の「みどのロッヂ」で美味しいそばを食べる。2年ぶりのみどのロッヂだがおかみさんは顔を覚えていてくれた。
中央道は談合坂SAから八王子ICまで20kmの渋滞なので、大月ICで降りて20号を走るが、こちらも結構込んでいて、相模湖ICで再度高速に乗った。
結局松本ICから4時間30分掛かって足立に着いた。聖のアパートに行く前に4号線沿いの焼肉屋「旨っカルビ」で食べ放題コースで栄養補給した。肉の頼み方を間違えて5倍の量の肉が来てしまい、全部食べきれなかった。
聖の部屋で休憩して22:00に出発、22:55に我が家に到着した。
今回の山行は天候に恵まれ、素晴らしい展望を満喫出来て、近年希に見る素晴らしい山行だっ た。
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