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Yamareco

記録ID: 3148367
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳 敗退 丸黒尾根→九蔵ノ尾根

2021年05月03日(月) ~ 2021年05月04日(火)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
31:39
距離
49.3km
登り
2,927m
下り
2,935m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:56
休憩
1:07
合計
10:03
距離 20.4km 登り 1,716m 下り 867m
6:05
23
スタート地点
6:28
6:30
115
8:25
9:00
157
11:37
12:06
94
13:40
59
14:39
14:40
88
2日目
山行
8:17
休憩
0:00
合計
8:17
距離 28.9km 登り 1,224m 下り 2,066m
5:27
497
13:44
ゴール地点
今回のコースは、naotooさんとsumiさんのレコから、残雪期に同じコースを歩いてみたいと思い立ったものです。
naotooさん、sumiさん、ありがとうございました。

<今後のリスク回避のための反省>
〇状況
5/3、強風のため避難小屋泊、5/4に乗鞍山頂の予定。
5/3、11:00に避難小屋着、天気予報確認。15時に17m/s。それ以降は20m/s以上の予報。天候は1日中、晴れの予報。現状でも晴れ。5/4の9時頃までは23m/s程度の爆風予報へ変わっていた。今日中にピークハントし、明朝、朝一で下山した方良いと判断。またその場合は、時間に余裕ができるため、九蔵尾根下山コースも検討可能と欲が出る。
山頂まで2時間。14時までには着。先週も20m/s以上の爆風の中、山頂登頂できたことから、今回も問題ないと判断。防寒、防風、スノーギア、ビバーク装備持参でピークハントに行く。しかし、13時頃から天候急変。2700m以上でパーフェクトホワイトアウト、吹雪、霰、20m/s以上の爆風。急速に積雪増。斜面凍結。急斜面となる。スノーシューからアイゼンへ。GPS異常作動。ピークアタック断念。撤退。
〇問題点
・天気予報が2転3転するような不安定な状況にも関わらず天気予報を過信。
GWは特にそのようなことが多い時期であることを重視すべき。
これまでも乗鞍は特に天気が悪い方へ転がる傾向があったが、軽視した。
・昼前に白山に笠雲を確認したが、天候悪化は一般的に半日後〜翌日の認識から大丈夫と判断。しかし、実際は3時間後には天候悪化。天候が不安定な場合、そういったこともあると認識を変えるべき。
・途中で雪に埋まっていない死んだ鳥を2羽確認。雪が降っているのに埋まっていなということは、今さっき死んだばかり。鳥が逃げる前に気温が急激に低下したために低体温症で死亡した可能性高い。気温が急激に低下しつつあることを示す予兆を見逃している。痛恨のミス。
ここまでで、すぐに小屋へ戻る判断はできたはず。正常性バイアスが働いていた可能性あり。
・その後も、ガーミンMAP64Sのアンテナ方向を示す二等辺三角形が正常な方向を示さないなどの異常作動を確認した時点で避難小屋へ戻るべきだった。
5/10現在、ガーミンMAP64Sは、自分の位置も示さない状況。朝一、電源を付けた時から。もし、この症状が5/3のあの状態で発生していたら、相当に危険な状況に追い込まれた可能性が高い。今までも状況が悪い時や場所に限って、ガーミンは異常作動をしていた。予備のガーミンe-trex30を取り出せる状況で出しておくべきだった。
・防寒対策も吹雪そうになった時点、風が弱い時点でダウンを着こみ、バラクラバを装着するべきだった。爆風下では吹き飛ばされるリスクが高すぎる。
・スノーシューからアイゼンに履き替える時、すでに結構な斜度の凍結斜面だった。
左足のスノーシューを脱いだとたん、左足のグリップは無く滑って焦った。ここですぐに気づいて、右のスノーシューは脱がずに、左足のアイゼンを付けた後、右のスノーシューを履いた。もし両足とも脱いでいたら滑落リスクが増大していた。しかし、この時点で、ザックを下ろし、スノーシューを外して、アイゼンに履き替えること自体がかなりのリスク。パーフェクトホワイトアウトの中、凍結斜面でGPSを取り付けてあるザックが滑り落ちて行ったら、きっとザックは回収不能で、自分も小屋へ戻れなかっただろう。アイゼンが落ちて行ったら、やはり歩行リスクが増大していただろう。ウィペットも同様だ。爆風で飛ばされる可能性もあった。本来は、もっと早い段階で、安全な斜度の状況で装備を変えるべきだった。もしどうしてもあの状況で装備を変えざる得ないならば、今後は、GPSは自分が着ている服と紐等でつなげておくべき。ザック、アイゼン、ウィペット等を体から話すときは、バンジーや紐で体とつなげて作業をすべきだろう。
・予備のGPSはザックの深い場所にあった。本来ならば、すぐに取り出せるようにレインウェアのポケット内に入れておくべきだった。
・今回、ガーミンmap64Sは単なる不調による異常作動であったが、map64S、66S、e-trex30ともカタログ地の耐寒気温は、アルカリ電池で-20℃、リチウム電池で-40℃まで大丈夫らしい。ただし、爆風などの状況下ではそれよりも高い気温でもダウンすることがあるらしい。その原因は、電池温度が低下することによる電圧低下だ。このため、少なくとも低気温下では、アルカリ電池は避け、リチウム電池を使用することが必須。今回はリチウム使用。その他対策としては、服の中に入れたモバイルバッテリーから電源をとることも可能。map64S、66Sは外部電源からでも作動可能。
・現場では、予定外の作業追加や想定外事案が2つ以上発生した場合、事故発生リスクが増大する。この観点から考えると、今回は、予定を前倒ししたピークハントや、ホワイトアウト、天候の急激な悪化、想定外の吹雪、予想以上の爆風などてんこ盛りだった。
・良い点は、ある程度冷静に行動できたことだ。振り返ってみると、上記のように色々とミスはあったが、あの状況で最低限のことは冷静にできていた。また、装備も悪天候を想定したものであった。前日、登山をやめて1日休憩したことで体力にも余裕があったことも幸いした。当初は南アルプスを考えていたが、天候が不安定なこと、今年のレコが少ないことからやめて、先週も行った乗鞍へ変更した。コースとして、念のため、痩せ尾根や崖などがほとんどないものを選択したのもよかった。以上から、山頂付近の地形を把握できており、ホワイトアウトの中でも、ある程度、斜面を降りれば凍結箇所がなくなることや、切れ落ちた崖がないことも把握できていた。これが精神的な余裕にもつながり、冷静さを失わずに済んだ。
〇その他情報としては、乗鞍の東側斜面は、吹き溜まりのため、5/3の吹雪で西側斜面よりも格段に積雪したようだ。東斜面は当日の西風の風裏のため、風はかなりマシだったろう。
天候 5/3:AM晴れ、PM爆風+吹雪+霰+ホワイトアウト、気温0℃→-5℃、最大風速20m/s以上、5/4:晴れ、気温-5℃→16℃、最大風速10m/s
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国立乗鞍青少年の家の駐車場に駐車。17時~翌8時まで駐車する場合は、前日までに要連絡。TEL:0577-31-1013。100台位は駐車可能。
コース状況/
危険箇所等
・国立乗鞍青少年の家〜丸黒山(丸黒尾根):良く整備された登山道。当日は登山道からうっすらと雪があった。標高1800m以上で根雪が出始め、クマザサの藪が見られなくなる。
・丸黒山〜奥千町避難小屋:丸黒山の下りはコルまで激下り。この区間のみ根雪が少なくクマザサの藪が目立つ。それ以降はクマザサの藪は根雪の下で雪がしっかりと締まっていてツボ足でも歩きやすい。ただし、10cm位はパウダースノーが乗る。樹林にも昨日降ったと思われる雪が乗っている。千町ヶ原は素晴らしく美しい雪原となっていた。奥千町避難小屋は素晴らしく美しい雪原の中にあるきれいな避難小屋。小屋のドアは雪を掘らずに開くことができた。
・奥千町避難小屋〜乗鞍剣ヶ峰:中洞権現の先の標高2750m位までは風速15m/s程度。西風。2600m程度から森林限界となり、それ以降は1時間位の間に急速に吹雪、霰、ホワイトアウトとなった。標高2750m以上は20m/s以上の風速と時折突風。吹雪、大粒の霰。気温も急激に低下し、0℃→-5℃。2m先程度までしか見えないパーフェクトホワイトアウト。雪面も急斜面でかなりカチカチのクラスト斜面となり、スノーシューでは危険。12爪アイゼンにチェンジするが、突風で押し倒される。ここで撤退決定。奥千町避難小屋まで戻る際は、完全に向かい風で、さらに状況悪化。1.5時間度の間に積雪20cm程度。サングラス、まつ毛が凍る。下しか見えない状況。GPSのみを頼りに進むが、方向を示す矢印が360℃ぐるぐる回転しだす。GPSの自分の軌跡のみを頼りに方向を確認し、足元とGPSのみ見ながら1歩ずつ進み、なんとか避難小屋まで戻る。標高2600m程度の樹林帯に入ると嘘のように風や吹雪が収まり、積雪も10〜15cm程度だった。
1〜2区間、20m?位のみ、所々、数mの雪のナイフリッジの痩せ尾根があったが、歩きやすく距離も短いのでそれほど危険ではない。
・奥千町避難小屋〜九蔵ノ尾根登山口(九蔵ノ尾根):乗鞍青屋登山道(太郎之助みち)とも言う。標高1850までは根雪でクマザサの藪は雪の下。それ以降は雪がなくなるが、登山道のクマザサの藪は刈り取られている。ただし、時々、クマザサが登山道に倒れ掛かっており、藪道となっている。斜面は湿っており、とても滑りやすい。
・九蔵ノ尾根登山口~国立乗鞍青少年の家:九蔵ノ尾根登山口から約3kmはダートの林道。そこからは舗装道路が約17km。カクレハ高原キャンプ場の少し先から国立乗鞍青少年の家の約1km手前くらいまでが車両通行止め。累積標高は+750m、-250m位。この区間を駄吉林道という。車両通行止め区間も徒歩では通行してよいらしい。駄吉林道のスタートから8km?くらい先に崩落箇所あり。徒歩で安全に通行可能。崩落箇所は20m位で、自転車を安全に担いでいくことは可能。しかし、自転車での通行は多分許可されないだろう(未確認)。R4年3月18日まで通行止めの看板あり。車両通行止め区間は、あちこちで山肌から岩が落ちているので通行注意。1箇所だけ水場がある。飲めるかどうか不明だが、一口飲んだが特に問題なさそう。
今回は、クマザサの激藪地帯を残雪期に快適に踏破しようという作戦です。さあ、うまく行くのか?
車は国立乗鞍青少年の家の駐車場に駐車。17時〜翌8時まで駐車の場合は、前日までに駐車許可が必要です。駐車場はでかいのが2つありました。
そして、なぜかこの時期に、すでにここから雪がある!!
どうも、4/29、5/1とも雪だったようだ。その期間、山頂付近はずっと氷点下予報だったので、標高上げると、きっとパウダースノーが積っているだろう。というわけで、今回はワカンではなくスノーシュー持参としました。
2021年05月03日 06:02撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 6:02
今回は、クマザサの激藪地帯を残雪期に快適に踏破しようという作戦です。さあ、うまく行くのか?
車は国立乗鞍青少年の家の駐車場に駐車。17時〜翌8時まで駐車の場合は、前日までに駐車許可が必要です。駐車場はでかいのが2つありました。
そして、なぜかこの時期に、すでにここから雪がある!!
どうも、4/29、5/1とも雪だったようだ。その期間、山頂付近はずっと氷点下予報だったので、標高上げると、きっとパウダースノーが積っているだろう。というわけで、今回はワカンではなくスノーシュー持参としました。
標高1500mのこの場所から雪。
どうしてもGWという気がしない。
厳冬期みたいだ!!
予報では山頂-9℃らしいので、装備も厳冬期想定とした。きっと、なめてかかると危険だろう。
ただし、道路歩きも多い予定なので、靴は3シーズンのトレッキングシューズとした。気温が低い区間の時間は、それほど長くないから、なんとかなるとの想定だ。
2021年05月03日 06:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 6:13
標高1500mのこの場所から雪。
どうしてもGWという気がしない。
厳冬期みたいだ!!
予報では山頂-9℃らしいので、装備も厳冬期想定とした。きっと、なめてかかると危険だろう。
ただし、道路歩きも多い予定なので、靴は3シーズンのトレッキングシューズとした。気温が低い区間の時間は、それほど長くないから、なんとかなるとの想定だ。
クマザサに雪が乗ってる。
うわあ・・・・こりゃ、下半身、雪だらけになるなあ。
2021年05月03日 06:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 6:20
クマザサに雪が乗ってる。
うわあ・・・・こりゃ、下半身、雪だらけになるなあ。
ここは最初の水場。きちんと水ありますが、細いです。
コップとかないと汲めなさそう。
2021年05月03日 07:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:03
ここは最初の水場。きちんと水ありますが、細いです。
コップとかないと汲めなさそう。
ここは2つ目の水場。ここも細いです。
同じくコップとかないと汲めなさそう。
2021年05月03日 07:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:14
ここは2つ目の水場。ここも細いです。
同じくコップとかないと汲めなさそう。
枯松平休憩所。
2021年05月03日 07:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:17
枯松平休憩所。
実は中は避難小屋レベル。
2021年05月03日 07:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:18
実は中は避難小屋レベル。
なぜかトイレットペーパーもある。
トイレはないけどね。
毛布も3枚ほどあった。
泊れます。
2021年05月03日 07:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:18
なぜかトイレットペーパーもある。
トイレはないけどね。
毛布も3枚ほどあった。
泊れます。
標高1800mからは根雪も出てきて、クマザサの藪は雪の下。
パウダースノーは5~10儖漫
ツボ足で歩きやすい。
2021年05月03日 07:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 7:49
標高1800mからは根雪も出てきて、クマザサの藪は雪の下。
パウダースノーは5~10儖漫
ツボ足で歩きやすい。
そして、少し進むとこんな感じ。
踝くらいまで根雪の上にパウダー積ってる。
2021年05月03日 08:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 8:24
そして、少し進むとこんな感じ。
踝くらいまで根雪の上にパウダー積ってる。
丸黒山山頂!!
ここまではとっても歩きやすい。
しかし、ここからの下りが激下りで藪が出ていました。
距離は短いです。
2021年05月03日 08:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 8:25
丸黒山山頂!!
ここまではとっても歩きやすい。
しかし、ここからの下りが激下りで藪が出ていました。
距離は短いです。
次第にパウダーが増えていく。
藪はすっかり雪の下となりました。
パウダー10cmの下は、良く締まった根雪。
ツボ足でOK!!
2021年05月03日 10:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 10:06
次第にパウダーが増えていく。
藪はすっかり雪の下となりました。
パウダー10cmの下は、良く締まった根雪。
ツボ足でOK!!
広大な湿原のはずの千町ヶ原です。
しかし、今日は広大な雪原でした。
知らず知らず、一人で歓声を上げていました。
2021年05月03日 10:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 10:56
広大な湿原のはずの千町ヶ原です。
しかし、今日は広大な雪原でした。
知らず知らず、一人で歓声を上げていました。
美しい。
2021年05月03日 10:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 10:58
美しい。
あまりの絶景に足がすすみません。
2021年05月03日 11:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 11:00
あまりの絶景に足がすすみません。
2021年05月03日 11:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 11:00
歩いてきたトレースも素晴らしい。
こりゃ、完全に厳冬期の景色だ!!
ここ最近、一体、どれだけ降ったんだ!!
2021年05月03日 11:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 11:00
歩いてきたトレースも素晴らしい。
こりゃ、完全に厳冬期の景色だ!!
ここ最近、一体、どれだけ降ったんだ!!
絶景1人占めです。
2021年05月03日 11:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 11:35
絶景1人占めです。
奥千町避難小屋が眼前に!!
なんて絵になる小屋だ!!
こんなところに泊まれるのか!!
なんて贅沢なんだ・・・。
2021年05月03日 11:36撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 11:36
奥千町避難小屋が眼前に!!
なんて絵になる小屋だ!!
こんなところに泊まれるのか!!
なんて贅沢なんだ・・・。
やはりドアの前に雪が・・・。
ドアはやっぱり雪掘らないと開かないよなあ・・・。
2021年05月03日 11:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 11:39
やはりドアの前に雪が・・・。
ドアはやっぱり雪掘らないと開かないよなあ・・・。
と思って、動かしてみると、軽く開いた!!
ラッキー!!
そして、2重ドアを開けると中は奇麗でした。
毛布あり。左端に銀マットあり。
2021年05月03日 11:40撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 11:40
と思って、動かしてみると、軽く開いた!!
ラッキー!!
そして、2重ドアを開けると中は奇麗でした。
毛布あり。左端に銀マットあり。
右のシュラフ2つは小屋のシュラフ。
この他に3つありました。
2021年05月03日 11:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 11:47
右のシュラフ2つは小屋のシュラフ。
この他に3つありました。
トイレもきれい。
2021年05月03日 11:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 11:48
トイレもきれい。
かなり早く着いたので、これから乗鞍岳の剣ヶ峰にアタックすることとした。パウダーが15~20冂度となってきたので、スノーシューを装着した。
天気予報は晴れだし、15時までは風速17m/sの予報なので、まあ、天候が急変することもないだろうし、問題なく行けるだろう・・・と思っていた。
2021年05月03日 12:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 12:07
かなり早く着いたので、これから乗鞍岳の剣ヶ峰にアタックすることとした。パウダーが15~20冂度となってきたので、スノーシューを装着した。
天気予報は晴れだし、15時までは風速17m/sの予報なので、まあ、天候が急変することもないだろうし、問題なく行けるだろう・・・と思っていた。
ここから急激に積雪が増えていく。
2021年05月03日 12:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 12:17
ここから急激に積雪が増えていく。
パウダー30僂呂△襪世蹐Α
2021年05月03日 12:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:24
パウダー30僂呂△襪世蹐Α
森林限界を越えると、風が強くなり、次第に空も暗くなり、ガスが出始める。
2021年05月03日 12:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:38
森林限界を越えると、風が強くなり、次第に空も暗くなり、ガスが出始める。
積雪も増えた。
スノーシューでもこのくらい沈み込む。
膝位まではあるだろうか。
2021年05月03日 12:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:39
積雪も増えた。
スノーシューでもこのくらい沈み込む。
膝位まではあるだろうか。
心の中の警戒音が鳴りだす。
2021年05月03日 12:43撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 12:43
心の中の警戒音が鳴りだす。
どうも天候が怪しい。
急いだほうがよいかも。
2021年05月03日 12:43撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:43
どうも天候が怪しい。
急いだほうがよいかも。
標高を上げていくと、風速は15m/sを越えた
2021年05月03日 12:46撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:46
標高を上げていくと、風速は15m/sを越えた
ガスが濃くなったり、薄くなったりを繰り返しながら、次第にホワイトアウト化していく
2021年05月03日 12:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:52
ガスが濃くなったり、薄くなったりを繰り返しながら、次第にホワイトアウト化していく
ガスの合間は景色が見える。
こういったガスの濃淡が繰り返されるので、警戒心のスイッチが完全には入りにくい。判断が難しい。
2021年05月03日 12:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:55
ガスの合間は景色が見える。
こういったガスの濃淡が繰り返されるので、警戒心のスイッチが完全には入りにくい。判断が難しい。
しかし、少しづつ、しかし確実に状況が悪化していく。
2021年05月03日 12:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 12:55
しかし、少しづつ、しかし確実に状況が悪化していく。
風が強くなり、次第に霧氷が進んでいく。
2021年05月03日 13:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 13:01
風が強くなり、次第に霧氷が進んでいく。
エビの尻尾ができ始める
2021年05月03日 13:04撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 13:04
エビの尻尾ができ始める
まずいな。こりゃ。
ホワイトアウトだ!!
2021年05月03日 13:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 13:09
まずいな。こりゃ。
ホワイトアウトだ!!
死んだばかりの鳥が!!
きっと急激な天候変化に対応できなかったのだろう。
このすぐ後にも1羽、落ちていた。目を見開いたまま・・・。
この辺で心のアラート音が大きくなっていく。
まずいぞ!!
どこかで撤退を決めないといけない。
2021年05月03日 13:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 13:22
死んだばかりの鳥が!!
きっと急激な天候変化に対応できなかったのだろう。
このすぐ後にも1羽、落ちていた。目を見開いたまま・・・。
この辺で心のアラート音が大きくなっていく。
まずいぞ!!
どこかで撤退を決めないといけない。
5m先が見えなくなり、最後は2m先が見えない。
風速は20m/sを越えた。
吹雪の次は大粒の霰がぶち当たってくる。
目の前の段差が見えず、数回転ぶ。
気温も小屋では0℃だったのが、1.5時間後には急激に低下してー5℃となった。
2021年05月03日 13:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 13:45
5m先が見えなくなり、最後は2m先が見えない。
風速は20m/sを越えた。
吹雪の次は大粒の霰がぶち当たってくる。
目の前の段差が見えず、数回転ぶ。
気温も小屋では0℃だったのが、1.5時間後には急激に低下してー5℃となった。
もう完全なパーフェクトホワイトアウトだ!!
しかも爆風で防寒着を着ることさえ困難だ。
ダウンをレインウェアの下に着たくとも、レインウェアが吹き飛ばされるリスクが高いだろうし、ダウンを着こむ間に体が冷え切ってしまうだろう。動き続けて体温低下を防ぐしかない。
そう思ってGPSの画面だけを頼りに進んでいると、突然、進路の矢印がぐるぐると回転し始めた(@_@)。
「なんだこりゃ!!」進行方向が・・・。まずい。
とりあえず、自分が進んだ後に記録されるトラックの線を頼りに、進行方向を補正する。こういった場合、自分は右方向へリングワンデリングする傾向があるので、その辺も注意しながら、なんとか進んでいく。
2021年05月03日 14:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/3 14:22
もう完全なパーフェクトホワイトアウトだ!!
しかも爆風で防寒着を着ることさえ困難だ。
ダウンをレインウェアの下に着たくとも、レインウェアが吹き飛ばされるリスクが高いだろうし、ダウンを着こむ間に体が冷え切ってしまうだろう。動き続けて体温低下を防ぐしかない。
そう思ってGPSの画面だけを頼りに進んでいると、突然、進路の矢印がぐるぐると回転し始めた(@_@)。
「なんだこりゃ!!」進行方向が・・・。まずい。
とりあえず、自分が進んだ後に記録されるトラックの線を頼りに、進行方向を補正する。こういった場合、自分は右方向へリングワンデリングする傾向があるので、その辺も注意しながら、なんとか進んでいく。
すると急にスノーシューが効かなくなった。気が付くと硬くクラスト化した急斜面となっていた。ホワイトアウトで進行先の状況が把握できなかったためだ。滑り落ちそうだ。
ちょっとした斜面で、スノーシューやザックが吹き飛ばされないように注意しながら、滑落しないようにしゃがみこんで慎重にアイゼンに履き替える。そうする間にも、突風で2度ほど押し倒された。
「気をつけてよ!!」と言っていた昨夜のお嫁様(そう呼べと命令されている)の顔が脳裏に浮かんだ。
「ピークハントはあきらめよう!!これは本格的にヤバイ。撤退だ!!」
「とりあえず、先週ピークハントした赤線まで。約250m先までだ。そこまで進もう。」
標高を下げて、クラスト斜面から逃げ、進行方向の矢印がぐるぐる回るGPSを片手にGPSの自分の軌跡のみを頼りに進む。
ここで、自分の体に霧氷ができつつあることに気が付く。
2021年05月03日 15:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/3 15:08
すると急にスノーシューが効かなくなった。気が付くと硬くクラスト化した急斜面となっていた。ホワイトアウトで進行先の状況が把握できなかったためだ。滑り落ちそうだ。
ちょっとした斜面で、スノーシューやザックが吹き飛ばされないように注意しながら、滑落しないようにしゃがみこんで慎重にアイゼンに履き替える。そうする間にも、突風で2度ほど押し倒された。
「気をつけてよ!!」と言っていた昨夜のお嫁様(そう呼べと命令されている)の顔が脳裏に浮かんだ。
「ピークハントはあきらめよう!!これは本格的にヤバイ。撤退だ!!」
「とりあえず、先週ピークハントした赤線まで。約250m先までだ。そこまで進もう。」
標高を下げて、クラスト斜面から逃げ、進行方向の矢印がぐるぐる回るGPSを片手にGPSの自分の軌跡のみを頼りに進む。
ここで、自分の体に霧氷ができつつあることに気が付く。
ウィペットも凍り付いている。
ここで赤線がつながった。
さあ、今来た道を戻ろう・・・。
振り返ると、ものすごい向かい風だ!!
とても前を向けない。一瞬でサングラスが凍り付き、まつ毛も凍り始める。レインウェアのフードで吹雪と霰、爆風から顔を守り、凍り付いて前が見えないサングラスで吹雪と霰から目を守り、サングラスの隙間からGPSを覗き見て、1歩ずつ進んでいく。
手元と足元しか見えない。ちょっとした段差が見えず、何度もこける。幸いにも先週来たので、大体の地形と斜度は把握している。少し標高を下げれば滑落する箇所も痩せ尾根、崖もないことを把握している。ひたすら愚直に1歩を積み重ねれば戻れることはわかっている。
なぜか頭はとても冷静だった。
これも、危険な現場仕事で鍛えられた成果だろうか。
2021年05月03日 15:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/3 15:08
ウィペットも凍り付いている。
ここで赤線がつながった。
さあ、今来た道を戻ろう・・・。
振り返ると、ものすごい向かい風だ!!
とても前を向けない。一瞬でサングラスが凍り付き、まつ毛も凍り始める。レインウェアのフードで吹雪と霰、爆風から顔を守り、凍り付いて前が見えないサングラスで吹雪と霰から目を守り、サングラスの隙間からGPSを覗き見て、1歩ずつ進んでいく。
手元と足元しか見えない。ちょっとした段差が見えず、何度もこける。幸いにも先週来たので、大体の地形と斜度は把握している。少し標高を下げれば滑落する箇所も痩せ尾根、崖もないことを把握している。ひたすら愚直に1歩を積み重ねれば戻れることはわかっている。
なぜか頭はとても冷静だった。
これも、危険な現場仕事で鍛えられた成果だろうか。
やっと樹林帯まで戻ると、うそのように風がなく、積雪も15儖未半なかった。
どうも森林限界を過ぎた2800m以上でガラリと天候が変わるようだ。
2021年05月03日 15:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 15:58
やっと樹林帯まで戻ると、うそのように風がなく、積雪も15儖未半なかった。
どうも森林限界を過ぎた2800m以上でガラリと天候が変わるようだ。
ここは、なんとかトレースも残っていた。
2021年05月03日 16:02撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 16:02
ここは、なんとかトレースも残っていた。
命からがら避難小屋に着いた時には、思った以上に体が消えきっていた。すぐに着替えてダウンを2枚、下半身は化繊ジャンパーとダウン靴下を履き、ストーブでそうめんと卵スープ、乾燥カレーを温め、腹に入れたところで一息つけた。
ああ・・・、やばかった。
2021年05月03日 16:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 16:09
命からがら避難小屋に着いた時には、思った以上に体が消えきっていた。すぐに着替えてダウンを2枚、下半身は化繊ジャンパーとダウン靴下を履き、ストーブでそうめんと卵スープ、乾燥カレーを温め、腹に入れたところで一息つけた。
ああ・・・、やばかった。
夕飯後、さっそく水づくりをはじめた。
「今日は、北アルプスでは遭難事故が発生しているだろうな」とふと思った。
そして、「自分が、体力が少ない人間だったら、きっと低体温で動けなくなっていたかも・・・・」など色々と頭に浮かんできた。
2021年05月03日 17:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 17:29
夕飯後、さっそく水づくりをはじめた。
「今日は、北アルプスでは遭難事故が発生しているだろうな」とふと思った。
そして、「自分が、体力が少ない人間だったら、きっと低体温で動けなくなっていたかも・・・・」など色々と頭に浮かんできた。
少し落ち着いてから寝床を整えた。
2021年05月03日 18:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 18:31
少し落ち着いてから寝床を整えた。
おお、ガスまで小屋にある!!
1/3位は入っているのが2つ。
2021年05月03日 18:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 18:48
おお、ガスまで小屋にある!!
1/3位は入っているのが2つ。
自分の今日のことは、ここに書くにはやめよう。
なぜかそう思った。
2021年05月03日 19:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 19:00
自分の今日のことは、ここに書くにはやめよう。
なぜかそう思った。
ザックも凍り付いていた。
小屋の気温はー5℃。インウェアも服も乾かず、凍り付いたままだ。
ナルゲンに雪で作ったお湯を入れて、シュラフに投げ込む。シュラフの中に明日着る服をいれて乾かす。
そして、眠りについた。
部屋のすべてが凍り付いていた。
2021年05月03日 19:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/3 19:00
ザックも凍り付いていた。
小屋の気温はー5℃。インウェアも服も乾かず、凍り付いたままだ。
ナルゲンに雪で作ったお湯を入れて、シュラフに投げ込む。シュラフの中に明日着る服をいれて乾かす。
そして、眠りについた。
部屋のすべてが凍り付いていた。
朝起きると、依然-5℃のままだった。
そして片づけを始めると、他にもシュラフ3個があることに気が付いた。
2021年05月04日 05:02撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:02
朝起きると、依然-5℃のままだった。
そして片づけを始めると、他にもシュラフ3個があることに気が付いた。
朝食を食べ、凍り付いた靴とザックを装着してドアを開けると、
2021年05月04日 05:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:07
朝食を食べ、凍り付いた靴とザックを装着してドアを開けると、
新雪の雪景色が広がっていた。
御来光前のほのかな陽光と雪景色が神々しかった。
「美しい・・・・」
ただ、そう思った。
2021年05月04日 05:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 5:07
新雪の雪景色が広がっていた。
御来光前のほのかな陽光と雪景色が神々しかった。
「美しい・・・・」
ただ、そう思った。
静かで美しい景色が広がっていた。
2021年05月04日 05:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:07
静かで美しい景色が広がっていた。
2021年05月04日 05:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 5:08
2021年05月04日 05:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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ありがとう。
また来るよ。
2021年05月04日 05:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:09
ありがとう。
また来るよ。
しかし、絶景に足が止まる。
動けない。
2021年05月04日 05:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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しかし、絶景に足が止まる。
動けない。
どこもかしこも美しい。
2021年05月04日 05:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 5:10
どこもかしこも美しい。
雲海も広がっていた。
2021年05月04日 05:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:10
雲海も広がっていた。
ウィペットは昨日のままだ。
凍り付いていた。
2021年05月04日 05:15撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:15
ウィペットは昨日のままだ。
凍り付いていた。
2021年05月04日 05:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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あまりの美しさに、離れることができず、しばし周囲を徘徊していた。
2021年05月04日 05:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 5:24
あまりの美しさに、離れることができず、しばし周囲を徘徊していた。
今度こそ、さよならだ。
ありがとう。
2021年05月04日 05:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:24
今度こそ、さよならだ。
ありがとう。
2021年05月04日 05:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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雲海へ向かって歩いていく
2021年05月04日 05:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 5:29
雲海へ向かって歩いていく
2021年05月04日 05:36撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:56撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 05:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 06:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 06:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2021年05月04日 06:05撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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帰りは九蔵ノ尾根から下山だ。
2021年05月04日 06:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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帰りは九蔵ノ尾根から下山だ。
この登山道はかつて廃道となったものを復活させたようだが、その時にこの石像たちは発見され、再度祀られたようだ。
あちこちにありました。
2021年05月04日 06:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 6:27
この登山道はかつて廃道となったものを復活させたようだが、その時にこの石像たちは発見され、再度祀られたようだ。
あちこちにありました。
標高1850mまでは根雪でクマザサの藪は雪の下だった。
2021年05月04日 06:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 6:27
標高1850mまでは根雪でクマザサの藪は雪の下だった。
2021年05月04日 06:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 6:37
標高1800m位からはこんな感じで、藪が出てきた。
藪は刈られていた。
2021年05月04日 07:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 7:24
標高1800m位からはこんな感じで、藪が出てきた。
藪は刈られていた。
ここでスノーシューを脱ぎ、ツボ足で行く。
2021年05月04日 07:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 7:29
ここでスノーシューを脱ぎ、ツボ足で行く。
心癒される。
そして先人たちや、この登山道を復活させた方々達のことをもっと知りたくなった。
よく見ると、この石像を発見された方のお名前の札も入ってます。
2021年05月04日 08:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 8:17
心癒される。
そして先人たちや、この登山道を復活させた方々達のことをもっと知りたくなった。
よく見ると、この石像を発見された方のお名前の札も入ってます。
下山した。
2021年05月04日 09:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 9:00
下山した。
ここからダートを3km歩く。
落石が多い。
2021年05月04日 09:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 9:19
ここからダートを3km歩く。
落石が多い。
そして舗装道路が出てくる。駄吉林道だ。
舗装道路を17km歩く。
しかし、途中から車両通行止めとなる。
2021年05月04日 10:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 10:42
そして舗装道路が出てくる。駄吉林道だ。
舗装道路を17km歩く。
しかし、途中から車両通行止めとなる。
この崩落のせいだ。
2021年05月04日 11:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 11:38
この崩落のせいだ。
令和4年3月18日までは通行止めらしい。
2021年05月04日 11:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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令和4年3月18日までは通行止めらしい。
2021年05月04日 13:11撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 13:11
やっと見えた。自分の車。
今回の旅が終る。
2021年05月04日 13:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/4 13:44
やっと見えた。自分の車。
今回の旅が終る。
今回は色々と勉強になった。
静かで素晴らしい旅だった。
後日、じっくりとリスクについてPDCAを回して、今後に備えよう。生き残るために。
おしまい。
2021年05月04日 13:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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5/4 13:45
今回は色々と勉強になった。
静かで素晴らしい旅だった。
後日、じっくりとリスクについてPDCAを回して、今後に備えよう。生き残るために。
おしまい。
撮影機器:

装備

個人装備
ジオラインLW長袖シャツ ジオラインLWタイツ ジオラインMW長袖シャツ モンベルのウィックロンジオサーマルロング ミレーのドライナミックシャツ2枚 ロングパンツ(モンベルマウンテンガイドパンツ中厚手) モンベルのジオラインバラクラバ 防寒テムレス2セット レインウェア上下 3シーズントレッキングシューズ(ノースフェイスヴォルト) ザック(グラナイトギア38) 食料(パン4個+おにぎり2個+そうめん3束+鯖水煮アルミパック2袋+乾燥カレー+乾燥卵スープ2袋+ゆで卵4個+非常食(柿の種)+リンゴ1個) 水2.0L(1日あたり1.0L消費) ハンドスコップ 地図(地形図) ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個) 予備電池 GPS(ガーミンmap64sとetrex30) 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 スマホ BDウィペット(直径12cmのスノーバスケットへ交換) ココヘリ 防寒着(薄手ダウン2個+化繊長ズボン+ネイチャーハイクのダウン靴下) ツェルト(トレイルシェルター) 12本爪アイゼン スノーシュー(ノースイーグル) シュラフ(モンベルアルパインハガー#1) シュラフカバー sotoストーブ 800ccコッフェル soto100ccOD管2個 ゲーター お風呂保温用銀マット2枚(5mm 70cm×120cmにカット) 手ぬぐい 総重量16.5kg位
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コメント

お疲れ様です
greenriverさん、こんにちは

生きていて何よりです。
3日の北アの天気は知りませんでしたが、晴れ予報だとしたら遭難者出てるかもですね。GWのアルプス山行は急変で遭難するのをたまに聞きます。
ちなみに大峰でさえ2日は若干雪が降って、私が登山をした日にも釈迦ヶ岳付近は少しですが雪が残ってました。

ちょうどgreenriverさんがホワイトアウトしてた頃、私は持経の宿で木漏れ日でたらふく水を飲んで少し休憩してました。
なんか申し訳ない気分になってしまいますが、地域違うと雲泥の差ですね。

もう一点気づいたんですが、2日間で50kmですか!
めちゃめちゃ歩きましたね。ビックリしちゃいましたよ。
2021/5/5 10:14
Re: お疲れ様です
munaitaさん、こんばんは。
本当に生きてて良かったです。
もう少し、事前の天候に対する可能性や対応をシミュレーションしておいた方が良かったかもしれません。
反省すべき点が沢山ありすぎて、少し落ち着いてから考えようと思っています。
このレコで整理していくつもりです。
距離は、20キロ分は林道と舗装道路なので、、、。
大峯奧駆道もなかなかですよね。
アップダウンが本当、修行の道ですから。
でも、なんだか不思議な魅力がありませんか?後からじわじわとくるんですよね。大峯と熊野古道は。
お疲れ様でした。
2021/5/5 19:40
賢明な判断(^_^)v
greenriverさん お疲れ様でした。

早速実行に移されたのですね。
歩行距離も50km超と半端ない(◎_◎;)

ただ気象条件が最悪!!!
でもこの厳しい条件下でのgreenriverさんの判断はさすがです。
この経験は確実にスキルアップにつながったはず。

56枚目の写真など神々しく、やはり危険と絶景は隣りあわせだなぁと思いました。
素敵なレコを楽しませていただきましたm(_ _)m

今後も安全第一で素晴らしい山行を続けてください
2021/5/5 18:29
Re: 賢明な判断(^_^)v
sumiさん、こんばんは。
レコ、ありがとうございました。
大変助かりました。
今回、藪は埋まっていたので、タイミングは良かったのですが、天候は読みが足りませんね。
判断もギリギリだったかもしれません。
統計上、想定外のことが二つ以上重なった場合、予定外の行動をした場合、事故が発生する可能性が高まるということが言われてますが、今回はまさにそういったケースだと思います。さらに、少し調子に乗ってたんだと思います。
今回のことを活かさないと早死にしますね。きっと。
今後も山を楽しめるように、謙虚に安全第一で行こうと思います。
2021/5/5 19:54
お疲れさまです
greenriver、こんばんは。

生きていて何よりです!
初日の地獄、翌朝の絶景、それらを見てきたgreenriverさんの表情が印象的でした。僕は3日は白山エリアで、午後は雨・霰から逃げるように下山していましたが、乗鞍エリアは凄まじい環境だったのですね。無事で何よりです、お疲れさまでした。
2021/5/5 20:50
Re: お疲れさまです
naotooさん、おはようございます。
レコ、何から何まで大変参考になりました。九蔵尾根の手書きトラックもほぼ完璧で驚きました。ありがとうございましたm(_ _)m。
私の表情、なんだかやり切ったような、人生悟ったような、恥ずかしい表情してますね。あれですね。ジャングルや砂漠の民の、真顔を撮影された時の顔ですね(笑)。
そういえば、naotooさんのレコを拝見していて思い出しました。白山、レンズ雲かかってましたね。目に見える荒天予兆ありましたね。ただ、私の経験上はレンズ雲の半日から翌日が荒天のように思っていたので、あまり気にしてませんでした。もう少し傍観天気も勉強しないといけませんね。
それにしましても、乗鞍のマイナールート、本当に素晴らしいです。歴史もありそうですし、心に沁みるものがあります。もう少し、他のルートも行ってみようと思います。
中洞権現ルートと安房山、十石山をつなぐルートなどかな。
もう少し、トラックをお借りすることになりますが、宜しくお願い致します。
2021/5/6 7:55
騙された!
greenriverさんこんにちは、ご無事でなによりです。

やっぱ好みが一緒ですね、私もsumiさん&naotooさんのレコに惹かれ丸黒山〜乗鞍区間は歩いてみたいと思っています。
ピークハントは残念でしたが赤線繋げるという大義を成し遂げたのは流石ですね。

ところでですが私の方に先日頂いたコメントに
「今年、機会があればチャレンジしたいと思っているのですが、ソロだとちょっと・・・・。」
「ナイフリッジも、やはりソロだとちょっと・・・・。」

と書いてあった気が?今回ソロですよね⁇
ウソは泥棒の始まりですよ(笑)
2021/5/6 9:51
Re: 騙された!
kiyaさん、おはようございます。
温かいお言葉、ありがとうございますm(__)m。

sumiさんとnaotooさんのレコ、なかなか魅惑的でしたよね。
行ってみたら、やっぱりめちゃくちゃ良いコースでした。
奥千町あたりが特に素晴らしいです。感動しました。
あそこに避難小屋あるのも、本当に素晴らしいです。

ちなみに、今回のコース、登山道自体は安全で十分ソロで問題ないです。
ただ単に、天候急変で危険なだけでしたので。
ナイフリッジもかなり小さく、横にハイマツもあり、「なんちゃって」レベルです。
もし、ソロではちょっと躊躇するようなコースだったら、リスクが3倍程度は上がったと思います。生きて帰ってくる自信はまずありません。
そこまでのコースでなかったとしても、例えば、乗鞍周辺では、金山岩〜十石山の痩せ尾根区間は多分、相当危険だったと思います。あの状況では、多分、行くことも戻ることもできないでしょう。
まあ、そんなコースだったら、もっと早く撤退しているとは思いますが。

ということで、騙してはいないですよ(笑)。
2021/5/6 10:06
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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