飯豊山 残雪多き静寂の峰々、遇ったのはヒト1人とクマ1頭(大日杉口から往復)
- GPS
- 13:14
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,276m
- 下り
- 2,265m
コースタイム
- 山行
- 11:46
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 13:12
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山ポストは登山口のプレハブ内にあり(用紙&筆記具有) ※いつも通りにコンパスにて事前提出済 福島県喜多方市川入と山形県飯豊町を結ぶ林道は、冬季通行止めで6/7から通行できます。 この日は通行できませんでした。 また、国道121号から白川湖(白川ダム)に抜ける福島県道4号線は工事で全面通行止めでしたので、北上しての遠回りとなりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース上の注意点】 登山口〜ざんげ坂(鎖場)手前 ざんげ坂(鎖場)手前にブナの大木の倒木があり、登山道を完全に塞いでいます。 ここでコースをロストし、ざんげ坂鎖場脇の急こう配を木に捕まりながら、何とか登りましたが、時間ロスに加えて体力を大幅消耗し、以後の登山に影響大でした。 倒木の上を右に渡っていくと踏み跡が多数ありますが、これらは何れもミスコースです。 正解は、倒木を右(根っこの方)に行かず、倒木の左端下を潜って直進がルートです。ただ、潜るスペースもぎりぎりで、足元も滑り倒木の折れた先端でゲガの恐れがありますので、慎重に進む必要あります。倒木の上を乗り越えていくのはかなり難しいように思います。 地蔵岳〜御坪分岐 下山途中、目洗い清水と地蔵岳の間で熊に遭遇。熊鈴に気が付いて20mほど手前で熊が逃げました。熊鈴等は必須と思います。 8翊敲岐〜切合小屋〜草履塚〜飯豊山頂 御坪分岐から沢へ行く道を直進し、谷沿いの残雪コースを進みます。 右上の尾根沿いが傾斜が緩やかでいいのですが、途中で雪が切れており進めませんので、谷沿いに切合小屋へ直登します。小屋下は急こう配の雪壁ですので、滑落注意です。12本爪アイゼンを使用し、切合小屋から草履塚山頂下まで雪が繋がっていますので、そのまま進めます。 その先は飯豊山頂まで雪はなく、夏道です。 【ブヨ対策】 地蔵岳から御坪までの稜線上で、特にブヨがたくさんいますので、防虫スプレー、ハッカ油、ネットなどを用意した方がいいです。 私は、ムヒ防虫スプレー(ディート系)を衣服にスプレーし、首筋には手に一度スプレーしてから塗りました。顔はハッカ油を塗って対応。ブヨは近づきますが、刺されることはありませんでした。 顔を覆うネットも用意しましたが、使用せずにすみました。 |
写真
感想
残雪の時期に飯豊に登ったのは、6年前の2015年6月20日。
このときは残雪が多かったのですが、もっと残雪が多い時期に登り、
峰々の残雪のゼブラ模様を見たいと思い、今回の登山となりました。
週末の天気が芳しくなかったのですが、代休が取れてタイミング良く、
好天の月曜日に登ることができました。
飯豊はどこから登っても遠い。
今回の大日杉小屋登山口からは3回目です。
登り始めて間もなく、ブナの大木の倒木で道をロストし、
ざんげ坂脇の急斜面を樹木を掴んで必死に登るはめになり、大幅に体力を消耗。
以後の登りに影響大で、これで山頂に到達できるのかと思いながら、継続。
地蔵岳からは長いアップダウンのアプローチが続きますが、
晴れて大日岳へ続く稜線のゼブラ模様がきれいで癒やされました。
御沢分れからは残雪コースへ。
沢に下りて、切合小屋まで雪渓の直登。
そこからは更に雪が続き、草履塚まで長い登りで、もうヘトヘトでした。
草履塚から飯豊山頂までは、雪は消えて夏道の登りで助かりました。
ここで、今日初めてのハイカーさんと出会いました。
二言三言お話し、御沢から同じ4時頃に登り始めたとのことで早い方でした。
7時間余りかかって山頂にやっと到達、人生8回目の山頂です。
山頂手前からはガスが出てきて、山頂からの眺めは今一でしたが、
諦めないで登って山頂に到達でき、よかった。
暫し、感慨に浸りました。
でも、時間は押しており、山頂での休憩もそこそこに下山開始。
来た道を戻りますが、当然帰路も長い。
草履塚への登り返し、長い雪渓の下りで、御沢分れに戻り、地蔵岳への登り返し。
目洗水場の先で、20mほど前方に体長70cm程の子グマを発見。
幸いにも熊鈴の音で、すぐ逃げて行きましたが、
近くに親グマがいるのではと、ビクビクして通過。
以後は、ヘトヘトになって地蔵岳に着いて、飯豊山を眺めながら休憩。
ここから標高で900m余りの長い下りで、最後はボロボロになって登山口に到着。
長い日帰り登山が終わりました。
6年前は10時間足らずで往復できたのに、今回は13時間余りもかかってしまった。
それでも、きれいなゼブラ模様も見ることができて本当に良かった。
残雪多き飯豊、前日は強風で雨も降り、山頂では雪も舞ったようですが、
この日の飯豊は、穏やかな天気で風も無く、静寂に包まれていました。
道中遇ったのは、ヒト1人とクマ1頭のみでした。
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