【船窪小屋(長野・2450m)】針ノ木古道整備とあの水場初体験、ライチョウやクマにも会った2日間
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- GPS
- 17:31
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,515m
- 下り
- 1,119m
コースタイム
七倉ダム 6:21(0:00)
登山口 6:28(0:07)
ベンチ 7:05(0:44)
唐沢のぞき 7:32(1:11)
岩小舎 7:56(1:35)
鼻付八丁 8:33(2:12)
天狗ノ庭 9:15(3:04)
船窪小屋 9:48(3:27)
船窪小屋 10:13(3:27)
船窪乗越 10:50(4:04)
船窪出合 11:50(5:04)
合流地点 13:31(6:45)
船窪出合 15:47(8:01)
船窪乗越 17:09(9:23)
船窪小屋 18:07(10:21)
7/21(日)
船窪小屋 6:40
水場 7:09
船窪小屋 8:16
船窪小屋 8:51(0:00)
天狗ノ庭 9:12(0:21)
鼻付八丁 9:32(0:41)
岩小舎 9:53(1:02)
唐沢のぞき10:08(1:17)
ベンチ 10:23(1:32)
登山口 10:43(1:52)
七倉ダム 10:47(1:56)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
バス停:定期路線バスなし ☆葛温泉・七倉山荘の宿泊者向けに乗り合いタクシーが運行されているが、宿泊者向けのダイヤ設定 http://www.webmarunaka.com/nanakura/access.html ☆毎日あるぺん号が、首都圏から夏秋季の週末を中心に運行 http://www.maitabi.jp/parts/detail.php?t_type=&course_no=5208 駐車場:七倉山荘前にかなりの台数が停められる、無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: 七倉ダム〜船窪小屋 特に危険箇所なし、急ではありますが快適な登山道です 船窪小屋〜船窪乗越 特に危険箇所なし、危険な崩壊地も道が付け替えられています。 船窪乗越〜船窪出合 乗越から船窪岳の巻道となるが、ザレているところあり 船窪出合〜南沢出合手前 上部は渡渉が何か所かある、水量の多い時は避けた方が良いかも。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ザック(ミレー) 1 黄緑
ストック(BD) 1 黄緑(折り畳み式)
アイゼン(10本爪) 1 黄色
GPS 1 ガーミン
地図、コンパス 1 昭文社
デジタルカメラ 1 オリンパス
携帯電話、予備電源 1 ドコモ
ティッシュ、消毒スプレー 1
簡易トイレ 1
医薬品セット 1
飲食料、非常食 1
ロープ、ガムテープ 1
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感想
【寝坊して結局七倉ダムスタートに】
船窪小屋のホームページを見ていると、
この週末、針ノ木古道整備のための草刈りをするらしい。
いつかは古道を歩いてみたいけど、下見は必要だよな。
よし、針ノ木谷へ行こう!
今回のプランはこれ。
〕修畤濃大町駅に荷物をデポ
⊆形劵瀬爐妨かいクルマをデポ
チャリンコで信濃大町駅へ行き、荷物を回収
だ霏行きのバスに乗り、扇沢から入山
タ縫量敍修膿縫量效の状況を確認して、OKなら針ノ木谷へ
針ノ木谷から船窪小屋へ
翌日船窪小屋から七倉ダムへ下山
┣嫉蓋紂⊃濃大町駅へ行きチャリ回収
前日に旅行会社へ行ってバスのチケットも買って準備万端
…のはずだった…。
寝坊した!(笑)
このままでは始発のバスどころか、
2番目のバスも怪しいので、
七倉ダムスタートへ予定変更。
【七倉ダム〜船窪小屋】
七倉ダムには6時過ぎに到着。
登山指導所へ行き登山届を提出、
係の人から「クマが出ているので熊鈴を」と言われた。
ちゃんと持ってますよん♪
この手の警告はあくまでも「警告」。
この時は、まさか実際にクマと遭遇するとは
思いもよりませんでした(笑)
晴れ間が広がっているものの、
七倉尾根は、天狗ノ庭付近までは森の中。
直射日光を浴びることなく、
道も乾いていて歩きやすい。
しかも、期せずしてよく「寝た」ので調子がイイ。
途中何人かの人たちに行き会い、
先を行かせてもらった。
天狗ノ庭の上部で、
登山道のハシゴの補修に向かう小屋の中村さんに会う。
「お早い”お帰り”で」と歓迎されました(笑)
景色も良く気分上々で、
今回は3時間30分を切った。
自分でも信じられない。
【針ノ木古道整備へ】
http://funakubogoya.net/?p=5041#more-5041
小屋に着くと、
「道しるべの会」のSSさんがちょうど向かうところでした。
まだ、10時だしなあ、よし行ってみよう!
ということで、お供させていただくことに。
鎌がなかったので、
のこぎりをお借りしました。
船窪乗越まで長い下り、
そして、そこからさらに長く下って船窪出合へ。
随分と下ってきてしまった。
帰り、登っていかないかんのやね(>_<)
針ノ木谷からは、黒部湖に向かっては雪渓が残るザラ峠、
背後には針ノ木岳が見え、
まさに山奥の中の山奥。
そんな山奥が歴史の道だなんて凄いなあ!
…と思う余裕はなく、ひたすらSSさんについていきます。
時々、のこぎりで草を刈ろうとするもあまり刈れません。
道具が違うせいでしょうか?
いやいや、もっとも、鎌を持ったところで、
ヘタッピな自分がどれだけ刈れるか微妙です。
南沢出合に向かう高巻道の途中で休憩していると、
先発隊が戻ってきて合流。
先発隊は6名で、1名は船窪乗越周辺の道づくりをしており合流したのは5名。
ここまで歩いてくるだけでも大変なのに、
その上草刈りまでするなんて、
体力も志もすごい人たちです。
もっとビックリなのは合流した5名のうち3名が女性で、
そのうち1名は夜中1時半に七倉ダムから入山してきたとのこと。
さらには、船窪乗越周辺の道づくりをされていた1名も女性で、
計4名、何とも女子率が高いこと。
先々週、草刈りをご一緒したS・Mさんもいました。
皆さん、麓で会ったら普通の人なんですが、
「山ガール」の域を超えた強者ばかりです。
さて、船窪小屋へ向けて出発。
自分は、のこぎりはザックに仕舞いこんでただひたすら歩くだけ。
手で枝をはぎ取ったりしましたが、
そっちの方がはかどりました(笑)
船窪出合からはしんどい登り。
船窪テン場の手前で、ついていけずに集団から離脱。
S・Mさんと一緒に小屋に向かうことに。
「もうしんどくで、ご飯喉通らないよねー」
って話しながら歩いていましたが、
いざ小屋に戻って、料理を見ると食欲が沸き、
たくさんいただきました。
Tさんのすってくれた山イモうまーでした!
ビールも美味かったー、ご馳走様でした!
普段あまり飲まないのと、
疲れとで、一気に酔いが回ってしまいました。
そんな感じで、ふっと一息ついたら足に痙攣が。
ここで「コムレケア」出動。
すぐに治りました、重宝します。
それからお茶会。
ほんのり甘いネパールティーを片手に、
楽しい「船窪の夜」を過ごせました。
【朝、水場を初体験】
http://funakubogoya.net/?p=5011
「朝食の準備ができましたー」の声で起床。
周りを見ると、誰もいない。
大変良く眠れました(笑)
朝ごはんを食べ、古道整備隊を見送って、
他のお客さんも次々と出発。
じきにラジオ体操の時間。
2450mの山の上で、
周囲を北アルプスに囲まれ青空のもとの
体操は気持ちいい。
お昼までに七倉ダムに下りるつもりでいたので、
時間がまだまだある。
そうだ、テン場の下にある水場へ行こう!
「じゃあ」と
空ボトルが数本入った小さなリュックを持たせてもらって、
初めての水場に。
いったいどんなところだろう。
「命がけの」という枕詞がつく水場、
期待と不安が入り混じる。
えっ!
ホントすごいところにあった。
ボトルに水を汲んで、
小さなリュックを背負うと全然重くない、余裕。
そして、テン場へ戻るとあれ?
一回り大きなリュックとボトル4本が置いてある。
船窪乗越の標識の交換作業に行った人が
帰りに水を汲むのにデポしていったものだったらしいが…。
どーせ行き先は同じだ、「ついで」に汲んでしまおう♪
再び、水場へ行き汲んでテン場へ戻り、
最初に持ってきたリュックを前側にかけると…
軽いノリのつもりだったが、かなり重い…。
「ついで」の方が2倍くらい重そうだ(>_<)
体の前後にリュックを担いで、
さらに3本のボトルをストックのひもでくるんで持っていく。
一歩一歩踏みしめながら小屋を目指す。
自分の顔が水場になったように汗が噴き出る。
数歩歩いては立ち止まりの繰り返しで、
ようやく小屋に着いた。
リュックを下ろしてみるとビックリ。
いっぱいありました。
こんなに持っていたんね(笑)
山のお母さんから「ご苦労様」と
おにぎりとお菓子を頂きました、うまーでした。
水汲みはほどほどに…(笑)
【下山、そしてクマに遭遇】
さて、下山。
「いってらっしゃーい」と見送られる。
あー、また来なきゃですねっ(笑)
行きと同様、道は乾いていて歩きやすく、
2時間くらいで下山。
ゲート手前の山の神トンネルに出ようとした時、
黒いパンダのような、
はてまたクマのぬいぐるみのような物体が
左から右へ目の前を駆け抜けていった。
いや、ぬいぐるみではなくて本物だ。
トンネルの方に行ったゾと思って、
行ってトンネルの様子をうかがうと、
高瀬ダム方面に向かっていったクマの赤ちゃんが、
振り返ってこっちに真っ直ぐ向かってきた。
おおおっ!
と思わず叫んだら、クマはビックリして高瀬ダム方向へ。
体長40センチくらいだったかな。
トンネルの中でウロウロしてるが、
寄ってくる気配はない。
ゲートの警備員さんに報告、
警備員さんが確認すると、
まだトンネル内をウロウロしていたようだ。
子グマがいるということは、
近くに母グマがいるということ。
まさか、入山時の警告が、実際に起こるとは…。
湯俣で目撃状況があったとのことですが、
七倉のゲートのすぐそばでも見かけるとは、
最後の最後まで気が抜けませんね(^^;)
下山後は、「七倉山荘」で。
七倉ダムカレーとスイカで締めとしました。
七倉ダムカレーは、ボリューム満点です。
七倉ダムの堰と水、七倉尾根の緑をうまく表現、
もちろん味も美味かったです!
スイカもみずみずしくて甘かった!
【おわりに】
針ノ木古道は、要所要所に赤テープが付けられて、
しっかりとした道になりましたが、
渡渉地点では、どの岩を伝って行けば良いのかとても迷いそうです。
水量など状況によっては、
自分なりに通るルートを見極める必要もあるかも知れません。
ただ、北アルプスの山奥にありながら歴史を感じさせるルートは、
とても魅力的です。
古道を復活させ、整備している人たちの思いを感じながら、
いつかは踏破したいなと思いました。
コメント
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もうスタッフとして当てにされてますよきっと(笑
それにしてもshirayamaさんが水場初体験だったとは意外ですね
あの水、めちゃくちゃ冷たくて美味しかったのを思い出しました
sakura0725さん、こんにちは!
6回も訪問しておいて、
まだ水場に行ったことなかったの?
って感じですよね
今回は、
たまたま体力が残っていただけで、
他の人に比べたらとてもアテになりません
sakuraさんくらいの脚力があったら、
ナンボでもいけそうなんですが(笑)
でも、草刈りも水汲みも、
やってみると意外と楽しいですよ
今度一緒に行きましょうか、水汲みに
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