硫黄岳・横岳・赤岳 〜白いコマクサ見つけたよ♪〜
- GPS
- 12:40
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,476m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
↓(北沢ルート)
6:35 赤岳鉱泉
6:55 出発
↓
8:35 赤岩ノ頭
↓
9:05 硫黄岳 [2760m]
↓
9:30 硫黄岳山荘
↓
10:35 横岳 [2829m]
↓
12:00 赤岳展望荘(昼食)
12:40 出発
↓
13:20 赤岳 [2899m]
↓
15:00 行者小屋
15:30 出発
↓
17:15 美濃戸
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口:美濃戸 中央自動車道 小淵沢IC から約40分 【駐車場】 赤岳山荘の有料駐車場(\1,000/日) 70台ぐらい駐車可能。日曜日の4:20到着でかなり空きがありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険個所】 横岳頂上北側の岩壁の鎖場や、三叉峰付近のハシゴ、日ノ岳付近の鎖場あたりは滑落、落石に注意。 赤岳から中岳分岐に下りる岩場では落石に注意。 文三郎道の階段から樹林帯までは浮石が多くてズルッとなりやすい。浮石を踏むと落石が発生しやすいので慎重に歩くべき。 【温泉】 スパティオ小淵沢 24時まで営業(入場は23時まで)しており、前夜泊に便利。 料金:\600(4〜9月の20時以降は\400) |
写真
感想
八ヶ岳は、私たち夫婦が初めて山小屋泊した思い出の山だ。以降、赤岳・横岳・硫黄岳に登ること4回。今回は5回目となる。
メンバーは我々含めて以下の5名。
◇depor021 … (登山歴)富士山、北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳、御嶽山、白馬岳など
◇tanya … (登山歴)depor021とほぼ同じ
◇HN先生 … (登山歴)丹沢、奥多摩付近、笠取山など
◇HSさん … (登山歴)富士山、屋久島など
◇KWさん … (登山歴)富士山8合五勺、陣馬山〜高尾山など
HNさんとは3回目の登山。体力はあるが高所の鎖・梯子に不安あり。
HSさんとは初めての登山。どれだけ歩けるかは不明。
KWさんとは2回目の登山。登山経験が少ない分を根性でカバーできるか。
プランは美濃戸から北沢ルートで硫黄岳→横岳→赤岳を登って南沢ルートで戻るという定番のもの。
【北沢ルート】
4時35分、出発。思ったより登山者が少ない。
北沢の水量は多く感じた。
赤岳鉱泉には予定より早く到着。水を補給して硫黄岳へ。
【硫黄岳】
赤岳鉱泉からの登りはなかなかの急勾配で、KWさんが悲鳴を上げる。ここで体力を使い果たすわけにはいかないので、ペースを落として歩く。樹林帯から上を見ると、素晴らしい青空が広がっていた。
赤岩ノ頭からは赤岳、横岳、阿弥陀岳などの八ヶ岳全域、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなどが見渡せた。先週登った甲斐駒・仙丈ヶ岳が今までより美しく見えるのは、頂上に立ったからだろうか。
硫黄岳まであと少し。ザレた足場に苦労しながら徐々に登る仲間たち。息を切らせながら硫黄岳の頂上に立つ。
この時点でtanyaさんは、仲間たちの疲労とペースから、「来た道を戻ったほうがいいのでは?」と考えていたらしい。
ちなみに私は「コマクサ見ないで帰れるか!」と考えていた。
【横岳】
硫黄岳から硫黄岳山荘に下る。
この周辺はコマクサの群生地。横岳に登る斜面には桃色のコマクサが元気に咲き乱れる。
私の今回の目的は白いコマクサを見ること。去年、暴風の中で見た白いコマクサは今年も咲いているのかを確認したかった。
そして見つけた。白いコマクサだ。同じ場所に咲いている。
去年は暴風雨で寒かったせいか花が開いていなかった。今年は「私を見て!」と言わんばかりの満開。白いコマクサはその1つだけで特別な存在となっている。来年も会いたいと思う。
コマクサ群生地を過ぎると横岳の鎖場が待ち構える。ゲスト3名は鎖場やハシゴは初めての経験なので、tanyaさんが先頭を歩いてそのあとに続き、私が後ろから指示やアドバイスをするフォーメーションとした。
「鎖場を通り過ぎたら立ち止まらないこと。」
「ハシゴは正対して下ること。」
「落石を起こさないこと。」
うるさく感じたかもしれないが、事故を起こさないため。怪我なく下山するための最低限だったので許してくれ。
無事にハシゴをクリアして横岳に登頂。先程までの青空は雲に覆われて見えなくなってしまった。
横岳の難所はその先も続き、危険地帯を歩く精神的疲労でペースは上がらない。小休憩をはさみながら赤岳に向かう。
この時点でtanyaさんは、「地蔵尾根で下るべきでは?」と考えていたらしい。
私は「初心者が疲れた状態で地蔵尾根を下るべきではない。」と考えていた。
【赤岳】
横岳の難所をクリアし、地蔵ノ頭に到着。
ここから下るかどうかは食後に決めることにして、赤岳天望荘で食事休憩。
ゲスト3名は赤岳に登ることを選択した。
予定より遅れているため少しペースを上げて登る。最後の力を振り絞って急斜面を登る姿は「勇者」と言っていい。遅れを20分縮めて山頂に立つ。残念ながらガスに覆われて展望はないが、達成感からか、いい表情をしている。
展望がないので、長居せずに下山。
赤岳から文三郎道へのルートは急斜面の岩場に鎖が付いていて、疲れた身体にこたえる。
中岳分岐まで下りると、先程までガスに覆われていた赤岳の山頂が顔を出している。私が登る赤岳はいつもそんな感じだ。硫黄岳はやさしく迎えてくれるのだが…。
行者小屋の直前で鹿の群れに出会った。親子で4頭。お尻のハートマークが可愛いが、食害の問題も考えなければならない。
行者小屋でコーヒー休憩。
そして南沢ルートで下山となった。
★★ 総括 ★★
初心者が歩くには厳しい山行だったと思う。予定時間こそ1時間遅れたが、最後まで怪我もなく歩いたメンバーに拍手を送りたい。
計画者の反省としては、初心者がいるのにガイドブック通りのタイムスケジュールを組んでしまったこと。とは言え、どれだけ歩けるか分からないので難しい。
★★ 次回の山行計画 ★★
7月25日〜7月27日、立山か白峰三山テント泊。天気が良さそうな山域を選択することになるだろう。予算面からは後者が有力。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する