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Yamareco

記録ID: 3248621
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳〜鋸岳(↑黒戸尾根 ↓八丁尾根)◆鋸岳核心部情報あり◆

2021年06月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
16:57
距離
25.5km
登り
3,729m
下り
3,716m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
14:18
休憩
2:38
合計
16:56
0:09
21
0:30
0:30
61
1:31
1:31
46
2:17
2:18
10
2:28
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33
3:01
3:01
2
3:03
3:10
32
3:42
3:44
38
4:22
4:35
44
5:19
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8
5:27
5:35
53
6:28
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30
6:58
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43
7:42
8:04
24
8:28
8:30
53
9:23
9:30
8
9:38
9:40
13
9:53
10:28
7
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10:52
24
11:16
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43
12:35
12:36
9
12:45
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108
14:34
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21
14:55
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24
15:19
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37
15:56
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13
16:09
16:10
4
16:14
16:16
7
16:25
16:25
39
17:04
17:04
1
17:05
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2021年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
矢立石登山者用駐車場(無料/10台程度/トイレなし)
通常は尾白川渓谷駐車場を使いますが、八丁尾根を下ってきて最後の40分がきついので今回は矢立石に停めました。
コース状況/
危険箇所等
【残雪状況】
・七丈小屋〜甲斐駒ヶ岳
 上のテント場の先に2ヶ所。雪は残っているが、夏道(ハシゴ)へ逸れるので踏んで歩く距離は短い。スパイク等履かなくても問題なし。

・甲斐駒ヶ岳〜鋸岳
 三ッ頭から中ノ川乗越の間に1ヶ所(坂の登り口)。横の草付きでトラバースできます(踏み跡も付いています)。

【危険箇所】
写真および本文で詳記します。
予約できる山小屋
七丈小屋
甲斐駒八合目へ登っていく途中。背後で雲海に浮かんだ八ヶ岳の向こうが明るくなってきました。
2021年06月05日 04:03撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 4:03
甲斐駒八合目へ登っていく途中。背後で雲海に浮かんだ八ヶ岳の向こうが明るくなってきました。
八合目御来迎場。4時すぎでヘッデンは不要になりました。
2021年06月05日 04:17撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 4:17
八合目御来迎場。4時すぎでヘッデンは不要になりました。
富士山もきれいに見えています。
2021年06月05日 04:52撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 4:52
富士山もきれいに見えています。
駒ヶ岳神社本社
2021年06月05日 05:15撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:15
駒ヶ岳神社本社
頂上の祠
2021年06月05日 05:19撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:19
頂上の祠
だれもいない山頂、おそらく10回目の登頂です。
2021年06月05日 05:20撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:20
だれもいない山頂、おそらく10回目の登頂です。
鳳凰三山と富士山
2021年06月05日 05:20撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:20
鳳凰三山と富士山
オベリスク(地蔵岳)からアサヨ峰まで、早川尾根縦走が今夏一番の目標。
2021年06月05日 05:20撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:20
オベリスク(地蔵岳)からアサヨ峰まで、早川尾根縦走が今夏一番の目標。
北岳も今年はまた登りたい。
2021年06月05日 05:20撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:20
北岳も今年はまた登りたい。
塩見、荒川、赤石・・・南アルプス南部まで。
2021年06月05日 05:21撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:21
塩見、荒川、赤石・・・南アルプス南部まで。
正面に仙丈ヶ岳
2021年06月05日 05:21撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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正面に仙丈ヶ岳
中央アルプス
2021年06月05日 05:21撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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中央アルプス
御嶽山
2021年06月05日 05:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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御嶽山
乗鞍岳、雪渓がきれい。
2021年06月05日 05:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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乗鞍岳、雪渓がきれい。
北アルプス
2021年06月05日 05:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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北アルプス
槍・穂高連峰
2021年06月05日 05:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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槍・穂高連峰
八ヶ岳、朝は逆光になってしまいます。
2021年06月05日 05:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:22
八ヶ岳、朝は逆光になってしまいます。
奥秩父と上州の山々
2021年06月05日 05:23撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 5:23
奥秩父と上州の山々
3度目の挑戦、鋸岳へ向かいます。
2021年06月05日 05:49撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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3度目の挑戦、鋸岳へ向かいます。
キジムシロ
2021年06月05日 06:04撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:04
キジムシロ
ハイマツやシャクナゲを漕いで進むところもあり。
2021年06月05日 06:12撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:12
ハイマツやシャクナゲを漕いで進むところもあり。
赤河原分岐。過去2度とも見つけられなかった六合石室を今回も通過してしまったことに気づく。
2021年06月05日 06:24撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:24
赤河原分岐。過去2度とも見つけられなかった六合石室を今回も通過してしまったことに気づく。
で、屋根と壁のみ確認。
2021年06月05日 06:26撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:26
で、屋根と壁のみ確認。
ザレている尾根の通過は足元要注意。
2021年06月05日 06:48撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:48
ザレている尾根の通過は足元要注意。
三ッ頭
2021年06月05日 06:54撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:54
三ッ頭
三ッ頭分岐。後ほどここまで戻って、八丁尾根を下ります。
2021年06月05日 06:56撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:56
三ッ頭分岐。後ほどここまで戻って、八丁尾根を下ります。
中ノ川乗越まではこんな感じの道、下りはスリップ注意です。
2021年06月05日 06:57撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 6:57
中ノ川乗越まではこんな感じの道、下りはスリップ注意です。
そして急登!
2021年06月05日 07:06撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 7:06
そして急登!
ハイマツもかき分けて・・・
2021年06月05日 07:12撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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ハイマツもかき分けて・・・
鋸岳第二高点が現れました。過去2度とも第二高点までは行っています。
2021年06月05日 07:28撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 7:28
鋸岳第二高点が現れました。過去2度とも第二高点までは行っています。
中ノ川乗越からガレガレの坂を登ります。矢印のように、前半はなるべく右側(草付きのある部分)、上部は左に寄ると歩きやすいです。
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中ノ川乗越からガレガレの坂を登ります。矢印のように、前半はなるべく右側(草付きのある部分)、上部は左に寄ると歩きやすいです。
こんな感じのガレガレ。
2021年06月05日 08:02撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:02
こんな感じのガレガレ。
下部を見下ろして。落石が頻発するので細心の注意が必要です。
2021年06月05日 08:11撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:11
下部を見下ろして。落石が頻発するので細心の注意が必要です。
第二高点
2021年06月05日 08:23撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:23
第二高点
降りてきた甲斐駒ヶ岳
2021年06月05日 08:23撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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降りてきた甲斐駒ヶ岳
そして、向かう鋸岳第一高点
2021年06月05日 08:24撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:24
そして、向かう鋸岳第一高点
第二高点からは若干後退した位置から林に入って(下って)いきます。
2021年06月05日 08:26撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:26
第二高点からは若干後退した位置から林に入って(下って)いきます。
途中で横へ向かう踏み跡が現れますが、とにかく真っすぐ(草付きを一番下まで)。
2021年06月05日 08:30撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:30
途中で横へ向かう踏み跡が現れますが、とにかく真っすぐ(草付きを一番下まで)。
大ギャップを見下ろす位置にきました。「トラバースして10mほど下り、右手のバンドに乗る」と理解してきました。
2021年06月05日 08:40撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:40
大ギャップを見下ろす位置にきました。「トラバースして10mほど下り、右手のバンドに乗る」と理解してきました。
過去レコで参照させていただいた皆さんはこのルートを通っていると思います。ヤマレコの「おすすめコース」もここを案内しています。https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=636
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過去レコで参照させていただいた皆さんはこのルートを通っていると思います。ヤマレコの「おすすめコース」もここを案内しています。https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=636
ところが!
バンドの出口(鹿窓ルンゼとの接点)が崩れてザレザレです。肝心な部分が陰になってしまっていますが、手前の様子わかるでしょうか?奥の岩盤も砂が載った状態でスリップの危険が高くトラバースできません。
2021年06月05日 08:46撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 8:46
ところが!
バンドの出口(鹿窓ルンゼとの接点)が崩れてザレザレです。肝心な部分が陰になってしまっていますが、手前の様子わかるでしょうか?奥の岩盤も砂が載った状態でスリップの危険が高くトラバースできません。
帰路で対岸から撮った写真を部分拡大しています。矢印のルートでバンドを進んだものの、その先崩れている中で左にも上にも進めなくなってしまい、しばし固まってしまいました。
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帰路で対岸から撮った写真を部分拡大しています。矢印のルートでバンドを進んだものの、その先崩れている中で左にも上にも進めなくなってしまい、しばし固まってしまいました。
「三度目の敗退にしよう」と思ったものの、バンド取り付きに戻れません(横ばいも下降も危険度が高すぎました)。四点支持に集中、特に足元が崩れない(崩さない)ことを言い聞かせ、ゆっくりと移動した結果、左の草付きに着きました。
2021年06月05日 09:03撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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「三度目の敗退にしよう」と思ったものの、バンド取り付きに戻れません(横ばいも下降も危険度が高すぎました)。四点支持に集中、特に足元が崩れない(崩さない)ことを言い聞かせ、ゆっくりと移動した結果、左の草付きに着きました。
頭の中は「どうやって戻ろう?」でいっぱいでしたが、少しブランクを置いて落ち着くためにも、とりあえず頂上まで行ってくることにします。
2021年06月05日 09:10撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:10
頭の中は「どうやって戻ろう?」でいっぱいでしたが、少しブランクを置いて落ち着くためにも、とりあえず頂上まで行ってくることにします。
憧れだった鹿ノ窓なのに、通過してから気が付いて撮影(苦笑)。
2021年06月05日 09:14撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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憧れだった鹿ノ窓なのに、通過してから気が付いて撮影(苦笑)。
そして第一高点へ。
2021年06月05日 09:15撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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そして第一高点へ。
こんな緊迫した事態のなか、今年初めてのハクサンイチゲに会って、ちょっと癒されました。
2021年06月05日 09:16撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:16
こんな緊迫した事態のなか、今年初めてのハクサンイチゲに会って、ちょっと癒されました。
小ギャップはクサリが長いです。途中まで脇道を降りて、途中からクサリを掴みました。
2021年06月05日 09:18撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:18
小ギャップはクサリが長いです。途中まで脇道を降りて、途中からクサリを掴みました。
小ギャップの登り返し。クサリに従っていくと逆層に当たってしまうので左に逸れながら登ります。
2021年06月05日 09:22撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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小ギャップの登り返し。クサリに従っていくと逆層に当たってしまうので左に逸れながら登ります。
鋸岳第一高点。木の標識は倒れてしまっています。
2021年06月05日 09:32撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:32
鋸岳第一高点。木の標識は倒れてしまっています。
山梨百名山標識をカメラ台にして、セルフで。
2021年06月05日 09:32撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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山梨百名山標識をカメラ台にして、セルフで。
さて、第二高点へ戻ります(何とかして戻らなくては)。
2021年06月05日 09:34撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:34
さて、第二高点へ戻ります(何とかして戻らなくては)。
再び鹿窓を潜って・・・
2021年06月05日 09:54撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 9:54
再び鹿窓を潜って・・・
ガレた沢を下ります。
2021年06月05日 10:00撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:00
ガレた沢を下ります。
右の草付きに陽み跡があったので、なるべくそれを追ったのですが・・・
2021年06月05日 10:01撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:01
右の草付きに陽み跡があったので、なるべくそれを追ったのですが・・・
結局バンドの取り付きに来てしまいました。草付きから大ギャップに降りられないかなどと覗き込んでみたものの降りられそうな場所はなく(ここしかないのか・・・)。
2021年06月05日 10:03撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:03
結局バンドの取り付きに来てしまいました。草付きから大ギャップに降りられないかなどと覗き込んでみたものの降りられそうな場所はなく(ここしかないのか・・・)。
「足元がズルっといった瞬間に崖下へ」のトラバースはどうしてもできません。山頂から釜無川へ下りるか・・・などと思案に暮れて見上げた先に、ピンク???
2021年06月05日 10:21撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:21
「足元がズルっといった瞬間に崖下へ」のトラバースはどうしてもできません。山頂から釜無川へ下りるか・・・などと思案に暮れて見上げた先に、ピンク???
往路で歩いたバンドより随分上にピンクテープが付けられていました。こちらが現在の標準コース?
2021年06月05日 10:24撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:24
往路で歩いたバンドより随分上にピンクテープが付けられていました。こちらが現在の標準コース?
ピンクテープからトラバースした結果、無事に大ギャップに出ました。
2021年06月05日 10:28撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:28
ピンクテープからトラバースした結果、無事に大ギャップに出ました。
第二高点へ戻る途中、対岸から撮影。
2021年06月05日 10:35撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:35
第二高点へ戻る途中、対岸から撮影。
水色が往路で進んだバンド、オレンジが復路のトラバース道。どちらが正解かはわかりませんが、少なくとも本日のコンディションでは水色は考えにくいです。
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水色が往路で進んだバンド、オレンジが復路のトラバース道。どちらが正解かはわかりませんが、少なくとも本日のコンディションでは水色は考えにくいです。
ミヤマキンバイ
2021年06月05日 10:52撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 10:52
ミヤマキンバイ
クモイコザクラにも会えました!
2021年06月05日 11:50撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 11:50
クモイコザクラにも会えました!
三ッ頭分岐から日向八丁尾根へ。
2021年06月05日 12:30撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 12:30
三ッ頭分岐から日向八丁尾根へ。
鋸岳を振り返ります。本当に無事でよかった。
2021年06月05日 12:34撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 12:34
鋸岳を振り返ります。本当に無事でよかった。
分岐からほどなく烏帽子岳。
2021年06月05日 12:39撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 12:39
分岐からほどなく烏帽子岳。
下っていく日向八丁尾根
2021年06月05日 12:40撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
1
6/5 12:40
下っていく日向八丁尾根
キバナシャクナゲが咲いていました。
2021年06月05日 12:46撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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キバナシャクナゲが咲いていました。
大岩山のハシゴとクサリが見えてきて・・・
2021年06月05日 14:02撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 14:02
大岩山のハシゴとクサリが見えてきて・・・
ロープに取り付きます。
2021年06月05日 14:04撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 14:04
ロープに取り付きます。
登っている途中にイワカガミの群生。
2021年06月05日 14:10撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 14:10
登っている途中にイワカガミの群生。
クサリは続きます。
2021年06月05日 14:14撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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クサリは続きます。
大岩山頂
2021年06月05日 14:29撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 14:29
大岩山頂
その先は快適な道です。
2021年06月05日 14:58撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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その先は快適な道です。
途中から背の低い笹原に変わり・・・
2021年06月05日 15:07撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 15:07
途中から背の低い笹原に変わり・・・
鞍掛山分岐
2021年06月05日 15:14撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 15:14
鞍掛山分岐
ミツバツツジが見事でした。
2021年06月05日 15:15撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 15:15
ミツバツツジが見事でした。
ヤマツツジも
2021年06月05日 15:58撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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ヤマツツジも
日向山の白砂ビーチに出ました。
2021年06月05日 16:05撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 16:05
日向山の白砂ビーチに出ました。
矢立石駐車場には自車1台のみ。17時間の山行で、だれ一人にも会いませんでした。
2021年06月05日 16:57撮影 by  COOLPIX A900, NIKON
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6/5 16:57
矢立石駐車場には自車1台のみ。17時間の山行で、だれ一人にも会いませんでした。
撮影機器:

感想

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)は多くのレコが上げられており、七丈小屋さんのHPでも最新情報が随時発信されているので、そちらにお任せします。また日向八丁尾根についても特筆すべきことはなかったため割愛、今回は鋸岳(第二高点から第一高点)について記します。

甲斐駒ヶ岳〜鋸岳(↑黒戸尾根 ↓八丁尾根)は過去2度敗退しています。最初は3年前、GPSも持たずに(今から思うとあまりに無謀)甲斐駒から鋸への稜線をうろうろ。たまたま山中で行き会ったruhasamanさんとharubo33さんの後を追わせていただく形で何とか第二高点までたどり着いたものの、その先へ進む余力と自信はなく撤退しました。翌年再挑戦するも第二高点から大ギャップに降りられず(横へ逸れる踏み跡を辿ってしまうルートミス)、再び撤退。今回が3度目の挑戦となりました。

中ノ川乗越からまずは第二高点へ。ガレガレの急登ですが、過去2度の記憶を辿ってなるべく歩きやすいルートを選びます。そして第二高点から大ギャップへと下ります。林の中を下っていくと途中横へ逸れる踏み跡が現れますが、とにかく「草付きを一番下まで」と参考レコで叩き込んであります。その通り、大ギャップに出ることができました。
「大ギャップをトラバースして10mほど下り、右手のバンド(岩棚)へ取り付く」その通りにトラバース、下降してバンドへ。よく踏まれたバンドを抜けると「鹿ノ窓のルンゼへ」のはずでした。ところが、バンドの終点(ルンゼへの接点)が崩れてザレています。最初は「さすが鋸岳、簡単じゃないんだな」などと思いながら数歩進んだのですが、そこから動けなくなってしまいました。足元はザレた砂礫、傾斜の20mほど下は大ギャップへの崩落。指先が確実に掴める岩のホールドもなく、足元が「ズルっ」といった瞬間アウトです。固まった姿勢のまま自分を落ち着かせ、「このまま進むのは無理だ。3回目の敗退にしよう」と決めました。
ところが数歩進んでしまっていたため、バンドに戻れません。下降はおろか横へのスライドもできない、危険な状況に陥ってしまいました。しばらく固まった姿勢のまま、どうしたらこの状況を切り抜けられるか考えます。足元でスリップを起こさないため、下方向と横方向への移動はできない=足元を慎重に選びながら斜め上へ移動をしました。
結果的にルンゼ左の草付きに着きました。ただ頭の中は「どうやって戻ろう」でいっぱいです。少し落ち着くためにも時間を取って、とりあえず頂上(第一高点)までは往復することにしました。

再び鹿窓を潜ってルンゼを下ります。それらしい踏み跡はあり、おそらく間違っていないだろう気はしてきます。なるべく右手の草付きを下っていくも、結局は登ってきたバンドの端に出てしまいました。(帰宅後に過去レコの写真と見比べ、明らかにルンゼの様相が違っていることを確認しました。冬の雪でザレたのか、最近の大雨で崩れたのかはわかりません)。
草付きの奥に大ギャップへ降りられる場所はないかと覗き込むものの、そんな場所は見当たりません。「ここを渡るしかないのか・・・」しかし上から下ることも、横から這っていくこともできません。とにかく足元がズルっといった瞬間アウトです。
「山頂へ戻って釜無川へ下山、家族に迎えにきてもらおうか」などと考え始めたとき、見上げた先にピンクっぽいものが見えました。「テープ?」登っていくとそれは(新しい)ピンクテープでした。そこからトラバース道へ入り、進んだ先で大ギャップに降りることができました。※注)私の記憶ではトラバース道は鹿窓ルンゼでは取り付きにピンクがあったものの、大ギャップ側にはなかった気がします。大ギャップの接点は非常に分かりにくいです。
再び第二高点へ、そしてガレガレの沢を下って中ノ川乗越まで戻ったとき、やっと大きな息をつくことができました。


【2021.6.10訂正追記】
大ギャップから鹿窓ルンゼへのアプローチについて「水色とオレンジ、どちらが正解か・・・」のような曖昧な表記をしてしまいましたが訂正します。
◆水色(バンドを通過して鹿窓ルンゼへ取り付くルート) → バンドから先に進むことができません。
◆オレンジ(バンドより上部のトラバースルート) → 「迂回ルート」みたいに書いてしまいましたが、こちらも一般ルートではありません。私の2日後に現地でトラバースを検討、撤退された例もあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3254750.html

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コメント

お疲れ様です!
数年前に大ギャップの通過に難儀をした事を思い出しました。
3回目の挑戦での鋸岳登頂おめでとうございます。お疲れ様でした。
そして今シーズン此処を通過する方々に対しての、詳細で貴重な報告をありがとうございました。
安全を第一に素晴らしい経験が出来ますように!
2021/6/6 19:11
Re: お疲れ様です!
flhtcさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私より2歳ほど先輩でいらっしゃいますが、意欲的な山行を重ねていらっしゃいますね!日帰りロング(大キレット〜槍とか聖とか)もすごいけれど、「赤牛〜水晶〜野口五郎〜烏帽子岳」とか「爺ヶ岳〜白馬岳の後立山縦走」とか、いつか歩いてみたいと思うコースのレコ満載、今後の参考にさせていただきます。
鋸岳は2年前に「↑角兵衛沢 ↓熊穴沢」で登られたのですね。ガレガレの長い山行、お疲れさまでした。
おっしゃられます通り安全が第一ですね。
2021/6/6 19:42
タイムリーな詳細ありがとうございます!
yoisaさん、またまたニヤミス過ぎます😅
ただ今、七丈小屋の中でコメントしてます。非常にタイムリーな情報に本当に本当に感謝です!ありがとうございました😊まさかそのような状況だとは思っていませんでしたので、明日は当然バンドを直進するつもりでした。yoisaさんのレコを参考にさせて頂きます♪♪ 敗退も視野に入れてそろそろ寝ます〜(・・;)
2021/6/6 20:22
Re: タイムリーな詳細ありがとうございます!
harubo33さん、こんばんは
まさか七丈小屋からとは! 3年前に甲斐駒から鋸を歩かれているharubo33さんが再びそこへ向かうというのは・・・あっ!「烏帽子岳ハンター」の血ですか?(笑)
たまたま1日前の情報がお役に立てれば幸いです。
どうぞお気を付けて!
2021/6/6 20:42
ご無事で何よりです
yoisaさん
 多分お忘れだと思いますが、確か以前yoisaさんとは、空木岳ピークでお話ししたことがあると思います。JiroDaiと申します。
 同じ日に自分は歌宿から鋸を見上げていたのですが、あの痺れる稜線でこのような死闘が繰り広げられていたとは驚きです。迫力のあるレコでした。本当にご無事で何よりです。そして日帰りでこの行程をこなすyoisaさんのタフさに脱帽です。お疲れさまでした。
2021/6/6 21:59
Re: ご無事で何よりです
JiroDaiさん、こんにちは。
空木岳でお会いしたこと、もちろん覚えていますよ!JR茅野駅から美濃戸まで歩いて、そのまま阿弥陀〜赤岳〜横岳に登ってしまう鉄人にはその後も会ったことありません
同日にJiroDaiさんは栗沢山〜アサヨ峰を歩かれていたのですね!バスが北沢峠までは入れない現状、歌宿からのロングお疲れさまでした。昨年私は甲斐駒経由で登ったのですが、JiroDaiさんの写真を拝見して、甲斐駒や仙丈の絶景が蘇ってきました。
「死闘」や「迫力」のレコになってはいけないのだと、下山した今あらためて反省が多いです。
温かなコメント、ありがとうございました。
2021/6/7 6:32
ハラハラドキドキで読ませていただきました。
こんばんは、yoisaさん。

タイトルどおりです。
読ませていただいているこちらが心臓バクバクでした。
三度目の挑戦で鋸岳コンプリートお疲れさまでした。
自分には当分縁のない挑戦ですが貴重な記録読ませていただきありがとうございました。
2021/6/6 22:02
Re: ハラハラドキドキで読ませていただきました。
Q_Bさん、こんにちは。
鹿窓ルンゼに出た瞬間「イヤな」感じがしたんです。ただそのまま数歩進んでしまったため、進むのも戻るのもできない状況に陥ってしまいました。
危険時には「撤退できる」状況に備えること、「イヤな感覚」を研ぎ澄ませて軽視しないこと、今後の自分に十分言い聞かせるようにします。
いつも温かなコメント、ありがとうございます。
2021/6/7 6:41
素晴らしい、鋸岳への美しいライン。
美しい周回ルートでの鋸岳、お疲れ様でした。私には日帰りは無理です。
今のところは、バンドからルンゼ(大雨時は激流となるであろう将来のV字谷)を渡り、草付きに取り付くのが正解だと思います。昨年秋、トレランシューズでスメアリング頼り、怖かった。ですが、上部に安全そうな草付きの小尾根が見えてましたし、距離が短いので。
受け売りですが、「鋸岳は、日々崩壊している山」危険な山ですね。
2021/6/6 23:21
Re: 素晴らしい、鋸岳への美しいライン。
isodajpさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
さすが大先輩は鋸岳も歩かれていたのですね(しかも日向八丁のピストン、第二高点ビバークで)。
>今のところは、バンドからルンゼ(大雨時は激流となるであろう将来のV字谷)を渡り、草付きに取り付くのが正解だと思います。
おしゃられる通り、こちらが「本筋」だとは思いました。ただし昨日目の前にあった崩壊はそれを越えてしまっていたかもしれません。
「鋸岳は、日々崩壊している山」本当にそれを実感しました。
2021/6/7 7:10
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