黒戸尾根→甲斐駒→鋸岳→日向八丁 鹿窓ルンゼ取り付き崩落で第二高点まで
- GPS
- 35:01
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 3,575m
- 下り
- 3,563m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:13
- 山行
- 11:56
- 休憩
- 3:44
- 合計
- 15:40
天候 | 1日目:雨のち晴れ 2日目:薄曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷登山口まで移動して登山開始 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ●尾白川渓谷登山口→甲斐駒ヶ岳:日本三大急登の一つ黒戸尾根。長い登りで所々ハシゴや鎖場などがあります。鎖場の経験があった方が安全でしょう。 ●甲斐駒ヶ岳→中の川乗越:下り基調の尾根です。甲斐駒ヶ岳から先しばらくは目印が少なく、若干のルーファイもどきが必要になる場所もあります。樹林帯に入るとテープは豊富になるのでテープを頼りに進みます。迷った際は尾根への復帰を目指して登れば問題無いと思います。 ●中の川乗越→第2高点:乗越から見上げる真正面の大きなザレ斜面を登りあげます。落石は確実に起こるので、前に別のパーティーがある場合には距離を取るなど落石に対する備えが必要です。 ●第2高点→大ギャップ:第2高点から戸大川方面のガレ場を一旦降って第1高点側へ進路を取るルートになります。入り口が分かりにくいので道迷いには注意。標高を下げて草付きに入ると踏み跡は明瞭です。 ●中の川乗越→烏帽子岳→大岩山:烏帽子岳周辺は気持ちの良いハイマツ帯です。眺めもよく素晴らしい場所です。その後は大きく標高を下げます。長い下りの後に、大岩山の登り返しとなります。大岩山はハシゴやロープばかりで一気に標高を300m近く上げていくアスレチックな登山道となります。かなり急登なロープ場なので、転滑落すると大事に至ります。要注意。 ●大岩山→日向山→尾白川渓谷登山口:よく踏まれた明瞭なルートです。鞍掛山方面から日向山までの間に少し細尾根部分があるので転滑落に注意。 |
その他周辺情報 | 【下山後食事】 ●サントリーレストラン じんぐう 国道20号沿いにポツンとあります。21時閉店とこのエリアで唯一遅くまで食事のできるレストランだったので寄りましたが、メニューも豊富で美味しくいただきました。しっかりと感染対策もされています。 オリジナルのhpが見当たらないため、食べログより添付します。↓ https://search.yahoo.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/yamanashi/A1902/A190201/19000435/top_amp/%3Fusqp%3Dmq331AQFKAGwASA%253D |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
携帯トイレ
|
---|---|
共同装備 |
バーナー
コッヘル
山専ボトル
インスタントコーヒー
|
感想
昨年haruboさんに、鋸岳に行きたいんだけど自分の技量では行くことは難しいなーと話したところ、お二人が同行してくれると言っていただいていました。
私が取れる休みに合わせてくれて、今回実現。
お二人には本当に感謝です。甲斐駒ヶ岳からの鋸岳の稜線は巨岩と白い砂地、樹林帯、アップダウンと変化に富んでいて、ruhasamanさんがこの縦走が鋸岳の醍醐味と絶賛している意味がわかりました。1日目は小雨程度で夕景も美しく、久しぶりの小屋泊で楽しかったし、2日目の天気は暑すぎない晴れで風もなく申し分ない好条件。
あんなに落石確実なところを登り下りしたのは初めてで、複数人で行く場合の落石しても危険を回避する歩き方を教えていただきました。
前日にレコアップしてくれた方の情報なども見ながら行けるルートを模索して、こっちからならとか、あの残置ロープはやめた方がいい、一か八かの崖をよじ登るのは危険とか、行けるとこまで行けても戻って来れないなど行けない要素が多過ぎで断念決定。お二人なら行けたところなのに、私のことを気遣ってくれてすみません。
鹿窓まで行くことはできなかったですが安全登山の判断をしてくれた
お二人に感謝です。
ここまで来れたことで大満足。
そして日向八丁尾根というコースも歩けていろんな景色が見れたこと、
何よりこのお二人と山に行けたことを心から嬉しく思っています。
本当にありがとうございました。
昨年hapiraさんと里山を登りながら色々な山の話題になり、鋸岳の話しにもなりました。信州百名山でもあり百高山でもある鋸岳。そのくせ、どのルートから挑んでもなかなか厄介なのは間違いの無いお山です。私は百高山狙いで数年前に甲斐駒ヶ岳から鋸の刃を全て無事に縦走済みですが、hapiraさんは未踏とのことで、誰か行ったことのある人とチャレンジしてみたいという事になりました。
通過したルートは全て記憶しているので私だけでも案内は出来るかも知れませんでしたが、何せ崩壊進行形の鋸岳。数年前の記憶を頼りに行ったとしても山容が変化している可能性も高く常に踏み跡が残りにくい山なので、ここは過去何度も登頂している鋸岳マスターのスパルタ相棒にもお付き合い頂こうと、雪解けを待っての3人での山行となりました。
ルートは黒戸尾根スタートの釜無川下山。七丈小屋にも泊まってみたいとなり、予定を合わせて挑みます。前日の就寝直前、電波のすこぶる良い七丈小屋でヤマレコを開くと、いつもフォローさせてもらってるyoisaさんがなんとタイムリーに前日に甲斐駒ヶ岳から登られているレコを発見!それに寄ると、大ギャップへの取り付きのバンド部分の先の斜面がごそっと大崩落してしまっていて、相当難儀されて何とか往復して来たという内容でした。バンドからの取り付きが今までの正規ルートだったので、当然我々もそこを行くつもりでした。前夜にruhasamanさんと何度も予習で読ませてもらい、行ってみてダメなら敗退だなと決めて挑むことになりました。yoisaさん、本当に素早いレコアップで我々3人命拾い出来ました✨この場を借りて御礼申し上げますm(_ _)m ちなみにyoisaさんレコはこちら↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3248621.html
大ギャップで右往左往してガレの大斜面の取り付きを探しますが、ピンクテープのある場所からも、また崖上の方に見えているピンクテープのルートらしき場所に辿れそうな部分を観察しても、私とhapiraさんの力量ではそこまでの取り付きが至難の技。一か八かのクライミングになるだけだと判断です。命を掛けてでも登りたいという訳でないので(笑)、hapiraさんには最高点に登ってもらえなくて本当に申し訳無かったのですが、今回はここまで。エスケープとしてぼんやり考えてた日向八丁経由で下山する事になりました。
日向八丁ルートも最近までは波線すらなかったマニアックルートで、行ってみるとなかなか楽しいアスレチックでした。大変長いタフルートではありましたが、何とか無事に下山出来て良かったです。
それにしても崩落が進んでいる山は、行けるうちに登っておかないとなかなか難しいですね(・・;) 気候変動で天変地異も激しいのが、より一層こういう山では影響が出ているのかもしれません。
あのバンドの先、崩落によって剥き出しになった絶壁の岩盤に、この先誰か梯子でも付けてくれたら良いのになぁ、、と願いつつ、そんな日が来たらまた縦走しましょうと3人で帰って参りました。
コメント
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6日にレコをアップして間もなく、harubo33さんの「現在七丈小屋、明日は鋸岳の予定」メッセージを受け、果たしてどうしただろうかとドキドキしていました。現場を確認して「撤退」の判断、さすが賢明・冷静なお三方です。(harubo33さんが上げられた58番の写真見たら、自分はどーやってこの岩盤渡ったんだ・・・?と改めて恐怖が襲ってきました)。
3年前に準備不足・知識不足・経験不足でウロウロしていた人間を救っていただいた、少しでも恩返しになれたらよかったです。たまたまのタイミング(レコアップのタイミングとそれを見られたタイミング)ではありましたが、このリアルタイム性はヤマレコのすごいメリットだと実感しました。
予定外だった日向八丁尾根も含めて、お疲れさまでした。
yoisaさん、本当に素晴らしいレコをありがとうございました!!今回ほどヤマレコの情報のタイムリー性に感謝したことはありません。またyoisaさん、いつも丁寧に書いてらっしゃるから分かりやすいし、yoisaさんに助けてもらいましたよ〜😊もうこれからは諏訪に足向けて寝れません。
いやぁ、、、良くあそこ戻ってきましたねぇ😅3人で話してました。スゴイなぁって。私たちもyoisaさんの帰路ルートをもちろん狙いましたけど、最初の取り付きがもう危なすぎて無理でした。登って仕舞えばその上は少しマシなのかな?とか思いましたが、そんな保証もないですし、登って身体極まって降りれないとなったら崖で救助待ちになっちゃいますしね😓 今後、更に崩落が進んだら、もう一般の登山者は寄り付けなくなってしまう山かも知れませんね〜。
日向八丁は今回一番初めに検討したルートでしたが、体力的にキツそうだったのでそのまま釜無川下山の計画に変更しました。が、まさか通ることになるとは思わなくて😅ほとんど下調べなしに入りました。意外にも大岩山のクライミングが激しくてびっくり!あのロープが無かった頃は皆さんどうやってあそこを降ったんでしょう?って不思議に思いました。個人的には烏帽子岳が取れたのはちょびっとうれしかったですよ〜😁
yoisaさん、はじめまして。
先日は早いレコアップのおかげで、二人がルート攻略をしてくれまして、
小屋から心の準備ができました。
3人で下山することを考えて行動してくれる人たちで良かったです。
私は初めて行くところだったので、本当にここは一人で来なくて良かったと思いました。
日向八丁尾根も体験できたし、楽しい安全登山となって大満足の2日間でした。
私はいつもレコアップが遅いんです。。。反省しました。
情報、ありがとうございました。
むむ 南アルプスに踏み入れたことの無い私でも知っている キツいところと危ないところですね(汗)
お疲れ様でした❗
山は無理するところではありませんよね✨
ナイス判断です😁
essanさん、なんとご存知のお山だったんですね✨久しぶりの敗退、やられましたよ〜😅
おっしゃる通りで無理して登れば、ひょっとしたら登れるかも知れませんが、山に命かけるべきでは無いですよね💦仕事でも無いし。。。ましてやあんなところで何かあったら、迎えに来る救助隊にも迷惑だろうし😅
でもyoisaさんのレコを見なかったら、あのルートを突き進んで本当に詰んでたかもと思うと恐ろしいです。情報がなくても自分で判断出来たかな〜って思うと怪しいところがあるので、良い勉強になりました。
essanさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
今回は私が行けそうなルートや交通手段を
二人が綿密に計画を立ててくれました。そして当日の鋸岳攻略方法も就寝前ギリギリに考えてくれたんです。私がケガしないように撤退の判断をしてくれました。3人一緒に笑顔で下山できたこと、ナイス判断に感謝です。
皆さん、こんばんは😀
黒戸尾根〜甲斐駒〜鋸岳〜釜無川ゲート、一筆書きの美しいラインいいですね😉
私は昨年8月にチャレンジしましたが、以前から仙丈や中央道から見える甲斐駒〜鋸岳のデンジャラス稜線に憧れてました😀
お腹いっぱいになること間違いなしの素晴らしいルートです😉
バンドの崩落は残念でした。
鹿窓ルンゼに通じるルートはもう一本あって、バンドの上にトラバース道がついてるようです。バンドの存在知らずにトラバース道歩いてる方が半分くらいでしょうか。
田中陽希もグレートトラバース3でトラバース道行ってました。次回はそちらを選択するのもありかもです😉
ただ大ギャップから鹿窓までは基本、崩落地帯なので道がいつまでもあることを当てにはできませんけどね😉しかも長野県側は県が本腰入れてくれないので😅まあ鎖もかけられない崩落ぶりですが。
鎖はたぶん全て山梨県側😅鹿窓ルンゼの上の鎖も山梨県側から来てるようですし。
台風や大雨直後はオススメできませんが、ぜひまたしっかり準備されてチャレンジしてみてくださいね😀
お疲れさまでした。
hastlerさんおはようございます。大きな崩落でびっくりしました〜。バンドルートは普通に通行出来なくなる日が近いと思いましたね😓もう普通ではないのかも。。。
上のトラバース路は見えてました。ピンクテープも下からも数カ所しっかり見えていて、多分そこしか無いな〜と思ってテープ周辺を色々と見てましたが、断崖に登り上げる最初の取り付きが高さ数mでしょうか、、どうしても怪しすぎて手が出ず、おしとやか女子2人には命懸けの登りになるので最後はruhasamanリーダーの英断となりました。
前回も鹿窓に抜けた瞬間はうれしかったですが、あの鹿窓もいつまであるのか、、、くぐれるうちにリベンジしたいですね♪♪
コメントありがとうございました😊
hastler1208 さん、コメントありがとうございます。
多分バンドの上のトラバース道というのに少し登ってくれたのですが、
私には無理ということで断念しました。あの2人なら行けたでしょう。
長野は崩落しているところが多くて、
電力や治水対策で下界に影響するところは工事したり
整備してくれるのでしょうが、鋸岳はどうかな〜???
他にも行きたい山があるので、
ここでケガしなくて無事みんなで下山できて良かったです。
いつかいつか情報を見て行けたらいいな〜とは思いますけど。
黒戸尾根や日向八丁がアスレチックで楽しいと書かれているharuboさん、いつものように凄いです!
hapiraさん、そして2回ニアミスしているruhasamanさん、はじめまして。
近いうちに?登るだろう鋸岳のレコ、とっても参考になりました!というか大ギャップ鋸所が崩落して通れなかったのにビックリです‼️一緒に行く山友は歩けても、きっと私も通れないだろうと思いながら、そしてドキドキしながら読みました💦
計画を立て始めたら、また詳細などメールで相談させていただくかも、です😅
歩きがいのあるルート、お疲れ様でした!
popieさんおはようございます〜(^^) 鋸岳狙ってるんですねー!
ピークハントをしたいならば、確実なのは絶対に釜無川からのピストンだと思います!釜無川の林道も一昨年の台風で崩落してから結構崩れたまま、高巻や河原に降りるなどが必要な様子なので、そちらから入っても結構大変かもしれないですね。。。
参考にさせていただいたyoisaさんが、ピンクテープに従って第2高点方面へ戻れているので、もしかしたら釜無川in、甲斐駒ヶ岳方面outの方が、ルート取りがしやすいのかも?と思ったりしています。
行かれる際はくれぐれもお気をつけてください!私でお役に立てる事があれば、またいつでもメッセージ大丈夫ですので連絡くださいね〜(^^)
popie さん、こんばんは。
私は職場ルールがありまして、県外に出ないようにして山を選んで行ったのですが、鋸岳は遠い長野県の山だな〜と思う山になってしまいました。今回は甲斐駒は東駒と思っていきました(笑)残念でしたが良いルートでした。直してくれればいいのですが、それを直す人も大変だろうなーっと思います。とにかくケガなく行って来れたので二人には感謝なんです。
いつか行けるといいな〜とは思っています。
popie さんも気をつけて行ってきてください。
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