【核心は真っ暗闇のトンネル♪日帰り裏銀座縦走】ブナ立〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜竹村新道


- GPS
- 15:23
- 距離
- 44.6km
- 登り
- 2,925m
- 下り
- 2,932m
コースタイム
- 山行
- 14:57
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 15:22
天候 | 明け方くもり、高瀬ダムでは雨がぱらついたかなという程度 ブナ立尾根は一時日が差すも、烏帽子岳はガス 烏帽子小屋から野口五郎への快適な縦走路もガスの中、ところがガスが晴れる時間も 竹村新道に入ると一転にわか雨 湯俣岳で雨は上がり青空ものぞく、湯俣から高瀬ダムまでは晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
タクシーは高瀬ダム⇔七倉温泉2100円 高瀬ダムの堰堤にピンク電話があるのでそこからタクシーを呼べる |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ブナ立尾根】 十分すぎる急登、道の整備も十分 【竹村新道】 急傾斜、ぬかるみひどい、木の根むき出し、小ピークの繰り返し とにかくキツイ! 【ダムサイト】 長いフラットな道、ひたすら退屈 【クマさん】 晴嵐荘近くで2頭、目撃情報アリ その他七倉山荘近く(あの恐怖のトンネル内)でも目撃情報アリ |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
なかなか梅雨があけきらないというか、今日(29日)も北陸地方は土砂降り
気がついたら7月ももう終わろうとしているというのに...
このままだとお花の一番きれいな7月に1回しか山に行ってないことになる
そんなことってあるか〜、この週末は絶対登るぞ!
って気合入れて向かった先は野口五郎岳
先日のButaModernさんとのコラボ登山(鹿島槍−五竜)で、もう一つの候補にしていたルートなのだ
【第1の関門 暗闇のトンネル】
この高瀬ダムへ向かうルートは単独で歩くことを躊躇してしまう恐怖の...
”山の神隧道”
を通っていかなければならない
昼間通るときはいいんです。一般車は通行止めだけど、タクシーは通れるし
ところが夜間はタクシーも通らない上に、電気もついていない
つまり真っ暗なトンネルをヘッデンだけで通過しなくてはいけない
私のようなナイトハイク苦手な人間にとっては、普通の山道でさえ怖いのにそれが真っ暗なトンネルとなったら
タクシーの通行開始は朝5時半から、それまで待ってると、いくら日が長い夏シーズンとはいえ帰りが暗くなってしまう
やはり日帰りは早出早着が原則、この恐怖のトンネルを克服しないと野口五郎の日帰りは不可能
いつものとおり、登山の前日ろくに寝られず、ほとんど徹夜同然でAM3時に七倉山荘駐車場に到着
当然あたりは真っ暗闇、他に準備中の登山者もいない
他に登山者がいればその方とご一緒すればとも思っていたのだが、どうもそれは無理なようだ
観念して独りで出発することにした、時間は3時40分、草木も眠る丑三つ時
チェーンで通せんぼしてあるゲートをまたぎ、いざ山の神隧道へ
わかっではいたけど、本当に真っ暗闇(実は灯かり点いてたりしてって期待もあった)
入り口前に佇み、記念?撮影
だけどトンネルの中は湿気からか霧がかかったようになっていてなにも写らない
これがまた余計に恐怖感を煽る
意を決していざトンネルへ、ヘッデンに写るのは霧ばかりで足元しかわからない
あちこちで水漏れなのか流水と天井から滴る水滴の音が大げさなくらいにトンネル内に響く
足元しか見ないで歩けば恐怖感も薄れるのだが、怖いもの見たさというか、ついつい周囲を見回してしまう
トンネル内には資材置き場なのか横穴が掘られている箇所もあって、そこだけ素掘り
周囲の壁にもコンクリートに水の染みが気持ちの悪い模様を描いている
それがまた妙に怖い
後ろから聞こえる水音だかなんだか、妙に気になる
なんだか人の話し声にも聞こえる
いやいやそんな筈はない、でも気にすればするほど人の声に聞こえてくる
後ろを振り返って確かめたい衝動に駆られるが、いや振り返った瞬間になにかいるかも....
そんなこと考えてたらもう怖くて怖くて自然と速足になる
怖いと思うから怖いのだ、そうだ歌を歌っていけば怖くない
って、大声で歌う、ところが狭いトンネルの中、自分の声も反響してそれが違う人の声になって聴こえてしまう
もう怖くなったらなんでもかんでも怖いのだ
50m刻みにトンネルの長さを示すプレートが壁に埋め込まれている、それが900mにもなった、いったいどこまで続くんだ、もういい加減にしてくれー
そう思いながら1050mになったところで出口が見えた
よかった出口だ、ほっと一安心、恐怖のトンネルクリア、長かった、よく我慢したなえらいぞ自分
って思うまもなく、目の前には第2のトンネルがっ
そういえば、この区間は全部でトンネルが3つあるんだった、まだあと二つクリアしなくてはいけないのだ
なんかあの世に繋がっていそうな真っ暗なトンネル、それを3つも歩くとは、もう肝試しは十分だ、真っ暗で怖いのと距離が長いのとでもうフラフラ
ようやく3つ目のトンネルを抜ける頃には空が白んできた
あー、太陽の光ってなんて安心するんだろうか
それにしてもなんて巨大なんだ高瀬ダム
ロックフィルの斜面にジグザグに車道がつけられ、歩行者もそれを登る
登りついたところがダム堰堤で、ブナ立尾根はさらに右のトンネルをくぐる
くぐった先の不動沢の吊橋を渡り、キャンプサイトを過ぎると濁沢の丸太橋
そこを過ぎてようやく裏銀座登山口の標識
やはり寝ていないせいか、足が重いし体がだるい、ブナ立尾根は日本三大急登だけど、大したことなかったってよく雑誌に書かれていたけど、自分には十分に急登
不動沢から聞こえる落石の大きな音にビビリながら、全部で12ある通過ポイントを指折り数え、あえぎながらようやく烏帽子小屋に到着
最初は烏帽子岳に登る予定は無かったけど、まぁまぁ時間も早いし、ちょいとピークハント
前烏帽子のピークで二人連れの方と談笑、どこからですかと聞かれ、今日のルートを説明するとびっくりするやらあきれられるやら(笑
確かに1日で歩くよりは、何日か掛けて歩いた方が楽しいにきまってる
でも悲しいサラリーマンゆえの日帰り登山、ついつい無理してロングにしてしまう
烏帽子小屋から野口五郎への砂礫の登山道は、私の大好きなトレイル
足に優しく傾斜もきつくない、これで展望があればゆうことなしなのだが
この日はあいにくガスガス
三ツ岳から先の分岐でコースは展望コースとお花畑コースに分かれるが、ガスな日はもちろんお花畑コース
ハクサンイチゲとミヤマダイコンソウが咲き乱れるなか、分岐の合流点に着くと、少しガスが切れて東沢まで見えてきた
五郎池を眼下に見ながら、野口五郎岳へ
ピークにはどこかの高校の山岳部だろうか、70Lは優に超えていそうなザックにテント泊の重装備、新穂高から双六、雲の平と縦走してきたのだとか
若いって素晴らしい
【第2の関門 ぬかるみの竹村新道】
真砂岳分岐からいよいよ未踏の竹村新道
天候がどうも怪しかったが、槍・穂高方面の空が真っ白に、どうやら南の方は相当な雨が降ってるらしい
ここらへんもそろそろかなと思ったら、南真砂岳手前で驟雨に襲われた
あわててレインウェアを着込む
ここから見える槍ヶ岳を楽しみにしてきたのだが、あいにくのノービュー
こうなったらひたすら降るしかないのだが、この竹村新道かなりの急坂
それに加えて、木の根がむき出し、ぬかるみ、降ったと思ったらまた登り返しの小ピークの繰り返しと実に大変な道だった
真砂岳分岐から晴嵐荘まで4時間30分のコースタイムだが、天候によってはそれ以上は覚悟した方がいいルート
湯俣岳のちっぽけなピークを過ぎると道は降り一辺倒になるのだが、見えてて着かない、果てしなく続く降り道
もうフラフラになって湯俣に到着、晴嵐荘のかき氷ののれんが実に涼しげ
晴嵐荘はjazzが流れる雰囲気のある山小屋、登山じゃなくても泊りに来るのもいいかも
片道15分の噴湯丘もついでに見物、途中の吊橋には北鎌尾根の道しるべ
そうかここは槍ヶ岳のクラシックルートなんだな、いつか行ける時がくるだろうか
【第3の関門 ダムサイトの長い道】
ここ湯俣からは道はフラット、ダムサイトの道をひたすら歩く
登りも降りもないので足への負担はないのだが、とにかく退屈
いけどもいけども景色は変わり映えしない約10kmの道程、途中誰にも会わない
竹村新道で追い抜いた登山者は9人、噴湯丘を見物に行った間にみんな高瀬ダムへ降ったのか、とすれば途中で追い付いてもよさそうなもの
それともみなさん今日は湯俣泊りなのか
高瀬ダムで合流できればタクシー割り勘で行けるな、なんて予想をしていたけどダムについてみれば独りぼっち、しかもタクシーなんて1台もいない
仕方ない、また歩くかあの真っ暗な恐怖トンネル
ところがこの時間(18時過ぎ)だとトンネル内部はまだ点灯してて拍子抜け、深夜の恐怖のトンネルとは様変わりで、安心して歩けました
最後の長い1kmの山の神トンネルを抜けると七倉温泉、やっとゴール
総距離44km、総時間15時間はさすがに疲れました、大町温泉郷の「薬師の湯」のぬる湯に浸かると一気に眠気が襲ってきた
帰りの高速は眠気との戦い、SAの度に休憩してたら、家に着いたのはなんと月曜日になってしまいました、トホホ
次は絶対のんびり山行にするぞ!
sakuraさん お疲れさまでした
お天気が今一つで残念でしたね・・
下手をすれば?私もこのルートを歩かされていたわけですね
44Kmですか・・・・他人の事は言えませんが、ヤッパリ変人やと思います
sakura0725さんの日帰り40kmオーバー
許容範囲ですからね
フルマラソン以上の距離でこの高低差!
三日分の楽しみを一日に凝縮してしまうとは
濃厚な一日でしたが、湯俣の野天風呂
先週と言い今週と言い、そのタフネスぶりにはビックリマークですよ(笑)
もしや・・・今週末も期待しちゃいます
北鎌とか日帰り計画してませんか
BMさん 毎度です
そんな今さら、同類ですやん(笑
きっと気にいられたと思いますよこのルート
天気が良ければ最高です、人も少ないし
44kmと長いですが後半はダムサイトのフラットルートなので最後は退屈してきました
また企画しますね
sanpoさん
一緒に行きませんか、日帰り水晶岳
このルート歩いて出来る自信がつきました
烏帽子に寄らずに、ブナ立からまっすぐ水晶目指して、帰りもピストンすれば(竹村新道苦手なんです
北鎌日帰り....ムリです
こんにちは
先日の称名滝ルートでも
30km・・・・・(途中10kmバス)
かなりきつかった!!
44km、その倍以上ともなると
凄いどころじゃないです!!!
raichouさん こんにちは
44kmなんですけどね、そのうち14kmくらいはフラットな林道歩きみたいなとこもあるんですよ(怖いトンネルも車道ですしね)
なので、山道は正味30km、あんまり変らないです
八郎坂の方が大変ですよ〜
またraichouさんの楽しいレコ期待してます
sakura0725さん、こんにちは。
いつも素敵なレポを楽しませて戴いております。
お盆休みに裏銀座を歩いて水晶岳に行こうと思っていたので、思わずコメントしてしまいました。
昨年は高瀬ダム6時発で烏帽子に寄って野口五郎小屋まで7時間ペースだったので、一泊すれば水晶にはいけるかな?と思っていたのですが、こんな凄いレポを見ると、日帰りで行けそうな気がしちゃいます。(笑)
烏帽子に寄らなければ、水晶まで行っても野口五郎小屋まで戻れそうな気がしますので、ちょっと計画立ててみようかな?
sakura0725さん、お疲れ様でした。
熊が出没した恐怖のトンネル、先週も歩いた物好きな人がいましたけど、
今週も夜明け前に歩いた人がここにいましたね
暗いトンネルが苦手な人は、色々変なことを想像してしまうようです。
こういうときは「何も考えずにひたすら走ればいい」なんて聞きますけど
sakura0725さんも、怖い時は走ってみたらいかがですか
歌い
trekkerさん こんにちは
いつも拍手ありがとうございます
水晶までいって野口五郎は十分射程圏内じゃないですか
無理そうなら水晶小屋でもいいですし
烏帽子に寄らなければ1時間は短縮できると読んでます
ronさん こんにちは
そうそう物好きがここにもおりましたよ(笑
ていうかronさんも
怖いと思うと色々考えてしまうんですよね、考えちゃいけないって思うとなおさら...
走りながら歌いながらですか
sakura0725さん、こんばんは。
あそこを日帰りですか
過去に踏み損なっている真砂岳と三ッ岳も普通に登れることが分かりましたし、竹村新道が行けそうなことも分かりました。
さて、8月は新穂高から入ってどっちへ行こうか迷います。もうちょっと早く歩ければあっちもこっちも行けるんですけどね・・・。
fireboltさん こんばんは
真砂岳と三ツ岳はともに普通の登山道は山頂巻いてますもんね
真砂岳は巻き道の途中から登る感じで、よくみると踏み跡が見えました
稜線どおしで行こうとすると踏み跡がないため分かりにくかったです
竹村は長いですよ、地図で見た以上に距離が長く感じられました、やはり後半戦だったのと樹林帯が長いせいかもしれませんね
8月は長期縦走ですか?いいですよね〜
sakura0725さん、こんにちは。
ロング周回、お疲れさまでした。
恐怖のトンネルを抜け、烏帽子岳のみならず、三ツ岳、真砂岳など、全てのピークをゲットしてのロング周回。
ヘタレな私は、烏帽子岳に行けずスルーしてしまいましたが、流石です
しかも、ペースも早くて素晴らしいです!
竹村新道は、お花はいい感じでしたが、意外とアップダウンがあったり、急坂だったりで確かにキツイですよね。
私も次は、行かないかもしれません。。
真っ暗なトンネル、やっぱり怖いですよね。しかもクマさんもいるとあっては。
でも、私もいつか、水晶岳まで日帰りピストンしたいと思っているので、またあのトンネルを通る事になるかもしれません
まずは、新穂高からチャレンジしてみようかと思っています
sakura0725さんが七倉から本気で行ったら、水晶と言わず、赤牛まで日帰りピストンとかもやってしまいそうですね。
勝手に楽しみにしております
cirrusさん こんにちは
ガスガスの中ピークハントに拘るつもりもなかったのですが、折角来たんだしって登りました
cirrusさんのレコがすごく参考になりまして助かりました
私のときはガスガスでしたが
あのトンネルも一度歩いてしまえば、あとはもう慣れかなって、勝手にそう思い込むようにしてます
水晶のピストンやりたいです、竹村新道歩かない方が時間短縮できると思うんですよね、野口五郎〜烏帽子の方が展望もいいし、歩いていて気持ちいいですし
赤牛はムリです〜、ハードルが高くなっていく
sakura0725さんの記事をウケながら読ませていただきました。大町温泉郷に泊まっており、明日天気が良かったら、高瀬ダムを見てから帰ろうかと思います。しかしながら、途中に長いトンネルがあるので、電気がついていなかったらどうしようかと記事を拝見しました。その結果、昼間なら電気ついているとのことで、片道は歩いていいかな、と思っています。しかし、1km以上の真っ暗なトンネルの中を、御一人で歩かれた、なんて凄いですね。真っ暗な夜道でもNGの私には到底無理そうです。
goronyamaさん こんなおそおそに返信スミマセンです
歩かれたんですか?山の神トンネル、昼間なら大丈夫ですよね、今度はぜひ真夜中に歌う無いながらどうぞ―
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