【五色ヶ原-薬師岳】 雨天で黒部五郎は敗退、ホンマ、ワシは雨男!!どんなもんでしょう?(© tomo1839さん)
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- GPS
- 19:52
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,301m
- 下り
- 3,360m
コースタイム
7/28【2日目】5:11五色ヶ原山荘-5:40鳶山-6:34越中沢岳手前のケルン6:55-7:17越中沢岳-8:15スゴノ頭手前8:30-8:54スゴ乗越-9:38スゴ乗越小屋10:24-11:19間山11:43-13:06北薬師岳-13:47薬師岳14:10-14:38薬師岳山荘14:53-15:35薬師峠キャンプ場
7/29【3日目】7:21薬師峠キャンプ場-7:38太郎平小屋7:53-8:16五光岩ベンチ-8:58 1870m三角点-9:52折立
天候 | 7/27(1日目)晴れのち曇りのち雨 7/28(2日目)小雨のち曇りのち一瞬晴れのち雨のち曇り 7/29(3日目)本降りの雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢トローリーバスの始発時間を6:30と間違えて(実際は7:30)朝の貴重な時間をロス。もっと寝てられたのに〜。 http://www.kurobe-dam.com/access/alpine_timetable.pdf 【復路】 富山地方鉄道バス 10:20折立発12:20富山駅着 JR北陸本線ほくたか 13:50富山-14:38糸魚川 大糸線不通による代行バス 14:50糸魚川-15:51南小谷 大糸線 16:20南小谷-17:31信濃松川 移動で7時間11分!! |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは扇沢から室堂まで各駅にあります。 ◆コース状況 雨の日は危険がいっぱい! 木道、岩場はよく滑ります。 特に北薬師-薬師の岩稜帯は要注意です。 今年は残雪が多いようで雪渓、雪田を歩くところが何カ所かありました。 雨で登山道は沢になってました。 薬師平から薬師峠、太郎平小屋から折立間は沢歩きが楽しめました(泣)。 一部ゴルジュっぽいところや滝も。 ◆下山後の温泉 信濃松川駅で下車しすずむし荘に初訪。 500円。 沸かし循環。 ◆下山後の食事 お昼は富山駅前の土産物店の一角にある白エビ天丼専門店で白エビ天丼850円。 めちゃうまでした。 夕食は実家近くのヨシケン食堂。 定食屋ですが、つまみ類も充実。おすすめです。 中萱駅から千国街道を越えて徒歩10分ほど。 常念、燕のお帰りにいかが? |
写真
感想
タイトルは一応tomo1839さんにご了解をいただきました。
夏休み、それは私にとって長期縦走するための貴重な機会。
しかし問題は天候。
休みは前月に申請しなければならず、当然天気なぞわかるはずもなく、
こればかりは運を天にまかせるしかありません。
予定は室堂からはいり五色ヶ原、薬師岳、黒部五郎、三俣蓮華、笠ヶ岳を5日間でテン泊縦走。
今回の縦走でテン泊装備でどれくらい歩けるのかを試したかったんです。
5日間だから毎日晴れてくれなんてわがままは言いません、2日ぐらいは雨も甘んじて受け入れましょう。
1週前から予報をチェック。
あまりいい感触はないまま前日のヤマテン予報を見ると初日は午後から雨ですが、2日目は晴れ。
初日は短い行程だし、2日目の五色ヶ原から薬師峠までのアップダウンのきつい長丁場が今回の行程の核心だったので、
まあ、悪くないかなって感じで出発。
◆1日目
いきなりトロリーバスの始発時間を間違えて1時間を無駄にしてしまう。
室堂につくと立山は深いガスに包まれていましたが、想定内で問題なし。
まあ、初日は移動と割り切りますよ。
予報通り昼頃から雨となり、五色ヶ原山荘に着くと本降りに。
小屋に泊まるか悩みます。
続々と到着するテント組が小屋泊に変更するのを横目で見ながら、1時間ばかり雨がおさまるのを待ちますが、いっこうにやむ気配はなく、むしろ強まるばかり。
「雨がなんぼのもんじゃい!どんな状況でもテントを張る、それこそが自立した登山というもの!」
ということで、躊躇無く小屋泊手続きをとりました。
小屋番さんに明日の天気をきくと、「くもりのち雨」というステキな回答。
◆2日目
神奈川からいらした同室の方に4時に起こしてもらい、部屋の窓から外を見ると、雨!!
薬師峠まで行くには早出しないとだめなのだが、雨天の中長距離を歩く気はしない。
今日はアップダウンが連続するかなりきつい行程なのだ。
スゴ乗越小屋までにするか?
思案しながらだらだら支度をしているうちに、小降りになってきた。
とりあえず、スゴ乗越に着いた時点で決めることにし、小雨の中歩き出すとほどなく雨がやんだ。
しかし、昨日にましてガスが濃く、視界は不良。
見るものといえばお花だけ。
テンションあがらないので妄想開始。
道ばたのお花たちが励ましの言葉を投げかけてくれる。
「kanosukeさん、がんばって」とシナノキンバイちゃん。
「kanosukeさん、ステキ」とハクサンイチゲちゃん。
「kanosukeさん、すご〜い」とヨツバシオガマちゃん。
うんぬん...
アホまるだしですが、この妄想はなかなかどうして効果がありました。
去年歩いた赤石岳、聖岳間を彷彿とさせるアップダウンの連続に耐え、
予定よりも早い快調なペースでスゴ乗越小屋に到着すると、日差しが!
こりゃ行くっきゃないでしょ!
しかし、薬師峠にむけて小屋から1時間ばかり歩いて間山を過ぎた頃、
ぽつり、ぽつり....
あ〜、雨でござんすよ。
カッパを着込み薬師岳へ向けて最後の登りを息も絶え絶えやっつけると、
な〜んの展望もない薬師岳山頂に着きました。
ピークを踏んだ喜びよりももう今日は登らなくていいんだという喜びの方が大きかったですね。
薬師岳山荘に着くとここでまた悩みます。
雨は小雨。
これぐらいなら張れる。
でも濡れたものも乾かしたい。
テン泊縦走がテーマなのに2日連続小屋に泊まってどうすんだ?
薬師岳山荘は小屋の人も感じがよく、清潔感があって快適そう。
ここで停止ならすぐにでもビールにありつける。
そして私が下した決断は薬師峠でテント。
意外だったでしょ?
でも、あとから考えるとこの決断でよかったです。
この日テント設営しなかったら、重い装備がまったくの無駄になるとこでした。
薬師平を少しすぎたあたりで沢と化した登山道を下っているとき、うっかり右足を捻ってしまいました。
痛い足を引きずりながらなんとか薬師峠キャンプ場に到着。
雨はあがっていました。
手続きをすませ、久しぶりにテントを設営、ビールを買ってまったり至福のひととき。
このときが今回の山行で最も幸せな時間でした。
しかし、管理人さんに聞いた明日の予報は、雨。
がーん!!がーん、がーん...
あんまりじゃあございませんか、お天道様。
しかし、夜目が覚めて空を見上げると星がきれいに見えてました。
もしかすると晴れるかも...淡い期待を胸にシュラフに潜り込みます。
◆3日目
朝、テントをたたく雨の音で目が覚めます。
はい、しっかり降ってます。
この雨の中今日は最低でも黒部五郎小屋まで行かなくてはなりません。
黒部五郎小屋までなら6時間ぐらいだから出発を遅らせてちょっと様子みるか...
いっこうに止む気配のない雨。
ここでまた決断を迫られます。
もういいかげん雨にはうんざり、もう折立へ下山してしまうか?
太郎平小屋で明日の予報を聞いて雨なら下山、雨じゃなければ強行ということにして
7時ごろようやくテン場を出発しました。
太郎平小屋で聞いた予報は、雨。
「ポキリ」
このとき、私は確かに聞きました、心の折れる音を。
もうムリ!
とっとと下山して熱い温泉とキンキンに冷えた生ビールじゃ〜!!
10:20のバスに間に合うべく、沢と化した登山道を折立へと駆け下りました。
五色ヶ原から薬師岳はアップダウンが続く厳しい行程であることは覚悟してましたが、やはりキツかったです。
この区間は展望が素晴らしいことも知られていますが、キツさばかりでその素晴らしさを体感できなかったことは大きな心残りです。
またこの区間は人が少なく、北アとしては静かな山歩きを楽しめる貴重なルートでもあります。
天気のせいもあったとは思いますが実際出会った人は数えるほどでした。
そしてまたこの区間は花が素晴らしい。
ルートの厳しさと展望とお花、晴れていれば後者が勝りそうですが、悪天では圧倒的に前者の勝ち。
雨に泣かされたのは私だけではなく、多くの人が予定を変更して折立へと降りていきました。
7日間の予定で槍まで縦走すると嬉しそうにお話してた五色ヶ原山荘で同室だった福岡からきた方は、折立のバスで再会することに。私よりも気の毒でした。
こうして私の夏休み前半戦は残念な結果で終わりました。
薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳を一度に縦走することに勝手に価値を感じていたので、
あのしんどいアップダウンをまたやり直したり、黒部五郎岳だけ別の機会に登るのは今はまだやる気にはなれません。
夏休み後半の南ア縦走に賭けます。
そのために今のうちからお年寄りに席を譲ったり、ゴミを拾ったり、善行を積み重ねて、
ぜったい好天をゲットしてやる〜!!
◆雨の日でよかったこと
1.高いレインウェアをぞんぶんに活用できた。
2.静かな山歩きが楽しめた。
3.きつい行程を涼しく歩けた。
◆あったらよかったもの
1.傘 テント設営、撤収時と休憩時に重宝しただろう。
実は昨年まで傘は装備品に入れてたのだが、下界の飲み屋で紛失してしまい
今回は持ってこなかったのでした。
2.レジ袋 濡れものの仕分けに。持参した3枚では足りない、5枚はほしい
3.防水カメラ
kanosukeさん、こんにちは! 雨中の山行お疲れ様でした。
久々のレコ
私も昨年、薬師岳の山頂に立ちましたが、同じような状況で、
同じく4泊5日の予定でしたが、1泊2日で撤退して参りました
黒部五郎岳、笠ヶ岳は残念でしたけど、近々、私が代わりに行ってきます
娘さんはうちの娘と同い年くらいかな
うちのは既に少しも相手してくれませんけど
♪ 憎い、恋しい、憎い、恋しい
めぐりめぐって、今は恋しい
雨雨ふれふれ、もっとふれ
私のいい人つれて来い
雨雨ふれふれ、もっとふれ
私のいい人つれて来い ♪
これだけ雨にやられたのなら、
めぐりめぐって、今は恋しいのでは
雨も自然であり憎んだりしてはなりませぬ!
もっと恋して、開き直って、雨の北アルプスを楽しみ、
予定ルートを完走すればよかったのに・・・
ボクなら絶対、そうしますね! 多分
なおこのルート、雪山の時期に槍までスキーで行けば、
日本オートルートと呼ばれております。
クマ
ronさんも昨年敗退してますね。
でもそのあと五竜岳でしっかり借りを返してるところが私とは違いますね
そうなんです、北陸はこの期に及んでまだ梅雨が明けてなかったんですよね〜
異常気象には勝てません
近々黒部五郎に行かれるんですか?
同じ日に雨男の私も山に入っちゃおうかな〜
...ご安心を、しばらく山には行けません。
ronさんにも娘さんが
ちなみにうちの娘は中2です。
3年前までは一緒に山に行ってくれたんですけどね〜
わからなかった花の名前や間違えがあったら教えてくださいな
はい、今は雨が恋しいです....
ってわきゃないですよ
いい人連れてきてくれるんなら歓迎ですけど
え〜、クマさんなら行きます?
も、も、もしかして、ヘンタイですか?(失礼
真の山男ならきっとすべてを淡々と受け入れてあるがままの山を楽しむのでしょうね
残念ながら私はそんな域には達しておりません
私が雨を楽しめる(許容できる?)のはせいぜい2日までですかね〜。
一番つらいのはタバコが吸えないことだったりして
日本オートルート、知りませんでした。
じゃ、クマさんそのうち行かれますよね
レコ楽しみにしてま〜す
いやいや、せっかくの夏休みだったのにたいへんでしたねー。
小川山は日中は晴れてましたよ。
フリーの岩場は、山の天気が悪そうなときにすぐ転進できるのでとても便利です。
でもkanosukeさんはヘンタイだから、雨の山が好きなのかなー。
山は悪天でも、可愛い娘さんが出迎えにきてくれるのだから、それだけで幸せなことですよ。
またgeraさんにいじられネタを提供してしまった
悔しいですが、ヘンタイ以外はおっしゃる通りですね
でも、夏場って岩場は暑くないですか?
北面ならそんなことないのかな?
娘との合流がなければ、まだマシな南アに転進したんですけどね
kanosukeさん、こんばんは〜
kanosukeさんだけじゃなくて、なんだかkuma-sanさんにも呼び出しをくらいまして
なんか、これまでのkanosukeさんのレコの中で1番笑わせて頂いたんですけど
吉本に転職でもされたんですか
重症患者になられませんよう、ご注意ください
私はヘンタイですから雨の中でも特攻しまっせ〜
あ、はなからそんなロングテン泊は計画しませんでしたわ
Fresさん、こんばんは〜。
Fresさんのレコのコメントさぼっててすみません。
気づくとコメントの嵐なんで気が引けちゃって
そんなに笑っていただけましたか
残念な山行だったので、笑っていただけて報われます
わたしはあがり症なのでとても芸人なんてやっていけません
せいぜい売れない座付き作家ってとこでしょうか?
クマさんに呼び出しって...
体育館の裏とかですか?
「わりゃ、最近酒ばっかくらってたるんどるぞ!
マジメに山歩かんか〜い、ボケェ!!」
なんつって?こわ〜
kanosukeさん、こんばんは。
コメント遅くなり、すみません。
どの稜線に行かれるのかと思いきや、その稜線でしたか!
晴れていれば、きっとすんばらしい稜線、お疲れ様でした
でも、まず初志貫徹で行かれた事が素晴らしい。
そしてお花も(あと、名前も)
私も今週夏休みで、昨夜、鼻息荒く新穂高温泉に出向いたのですが…
歩き出す事も無く、撤退してまいりました
私の夏山は終ってしまいそうですが
cirrusさん、こんばんは。
きっとお山に行かれているんだろうと思っておりました。
新穂高温泉ってことは、水晶岳狙うつもりだったんでしょうか?
撤退残念でしたが、またぜひ粘ってみてください
初志貫徹というか、悪天に勢いで突っ込んで自滅して途中敗退という情けなさ
最初の計画通りあのまま雨の中を笠まで歩きとおしていれば皆さんにも心から拍手をしていただけたのでは。
ある意味貴重な経験を逃してしまったのかもしれないな〜、なんて今になって思います。
お花は下山後一生懸命調べました。
枚数が多かったので大変でしたよ。
中には間違いもあるのではとひやひやですが
晴れのレコを見ると、このコースは本当に素晴らしい景色のはずで、
cirrusさんの裏銀座レコを拝見しながらもうすぐあの稜線を歩くんだとよだれ垂らしながらニタニタしてたんですけどね
あの日だったら最高だったんでしょうね〜。
今度は確実に晴れた日にまた歩きたいと思います
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