裏銀座縦走
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- GPS
- 78:01
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 3,284m
- 下り
- 3,454m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:59
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:53
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:42
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:09
天候 | 7/30)雨のち曇、稜線上場所により強風 7/31)晴のち曇、午前中は穏やかな絶好の好天気 8/1)雨のち曇、朝方風雨強く雷も 8/2)雨のち曇時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
*信濃大町駅と七倉山荘間の乗合タクシーは今年から大町市が予約サービスで運用(1700円) 帰り)新穂高温泉⇒平湯温泉⇒<高山発新宿行高速バス>(濃飛バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナ立尾根はよく整備されていて雨天の条件下でも歩き難いことはなかった。北アルプス3大急登とあるが、さほど気にする必要はないと思う。 稜線上の縦走路は特に危険個所はないが、野口五郎岳から水晶岳にかけては岩伝いの道で苦労する。 水晶小屋から天候の問題から黒部源流コースをとったが、水量を増した沢の渡渉個所が連続する。 双六岳から双六小屋へは急斜面の雪渓を避け中道ルートへの迂回指示がある。 温泉は登山前の七倉山荘(前泊)と下山後の新穂高バス停近くの中崎山荘が便利。 |
写真
感想
今年の夏山は東北の山と思っていたが、天候不順が続いたため北アルプス方面に変更し、ブナ立尾根を登って裏銀座を縦走する計画とした。
初日(7/30)、前日から降り続く雨に少し迷ったが、予定通り出発する。
高瀬ダムからやがてブナ立尾根を登るが、雨は時には土砂降り状態となる。幸いなことに足元は悪くなく高度はしっかり稼いでいた。尾根道に番号がふられていて最初は12番、終点が0番となる。大体30分きざみの間隔だ。中間点の6番で間食休憩。この頃には雨もだいぶ小降りになってきていたが、途中で出会った人からは稜線は強風で大変だと聞き、どうなることかと思いながら登り続けることになった。
それでも稜線近くに達する頃には雨は完全に止み、アオノツガザクラなどお花畑が迎えてくれ気持ちが前向きになる。
烏帽子小屋で昼食をとり、烏帽子岳に向かう。コマクサを眺めながら、途中からは強風の中を歩くことになった。
烏帽子岳は岩稜の山、遠くから見れば確かに烏帽子の形をしているが、頂上付近は岩が重なっただけだ。展望はあまりきかないが周辺はよく見える。隣の南沢岳と下方に広がる地塘が気持ちよさそうだ。烏帽子近辺にはハクサンシャクナゲが可憐な花を咲かせていた。
烏帽子小屋はあまり混んでなくゆったりと過ごせたのがありがたい。
二日目(7/31)、今日は裏銀座の中枢を歩くコースで思いのほか天気がよく元気がでる。
三ツ岳への稜線を登って行くとすぐ右側に赤牛岳、右後方に立山から剣岳が鮮やかだ。後方北側には遠くの白馬から鹿島槍、針ノ木、蓮華岳からつながる稜線がくっきり見える。左東南方向には雲の上から富士山が、その横に南アルプスや八ヶ岳の山並が見える。
上空は秋を思わせるスジ状の雲が青空に映えている。昨日の天気が全く嘘のような気持ちのよい稜線漫歩となった。
野口五郎岳からは右から薬師岳、水晶岳、笠ガ岳、槍ケ岳、鷲羽岳、焼岳、奥に乗鞍岳、木曽御嶽山と、北アルプスど真ん中の素晴らしい大パノラマに暫し時間を忘れる。
そして稜線の登山道脇にお花畑が広がり、これも素晴らしい眺めだ。
野口五郎岳からは今宵の宿の水晶小屋も見え、先を急ぐがなかなか届かない感じだ。
最後の急坂を登り小屋に到着。すぐに水晶岳に向かう。
このころから次第に雲が出てきて雲の平は望めたものの水晶岳では大展望とはいかなかった。
水晶小屋は定員30名の小さな小屋、2人でふとん1枚と少々窮屈なのは仕方のないところだ。夕食のカレーは美味しいが、トイレが外にあるのは不便だ。なにしろ翌朝、風雨の中をトイレに行くことになったのだから。
三日間(8/1)朝、風雨が強い。おまけに雷が出ている。出発を遅らせて様子をみる。1時間後、雷は収まったがまだ風雨は強い。そこで鷲羽岳への稜線コースを諦めて黒部川源流まで下りて三俣山荘に登るコースを行くことにした。
途中、沢が増水し数多くある渡渉地点でもかなりの水量となっている。源流地点にはコバイケイソウの群落が目を楽しませてくれる。
三俣山荘の展望レストランでケーキセットを味わう。コーヒーが美味い。多分水がよいせいだと思う。
このあと、三俣蓮華岳から双六岳への稜線コースを歩く。雨は止んだが雲が多く展望はきかない。この稜線でもコバイケイソウのお花畑が目につく。今年は当たり年なのだろう。
双六小屋に着くころには今日登れなかった鷲羽岳の雄姿が見え、少々残念な気分にさせてくれる。
双六小屋は設備も整い、部屋もゆったりと使えて快適。何よりも水の心配がないのがありがたい。
四日目(8/2)、下山の日だが今日も雨だ。とにかく今回の雨具の使用時間は過去の全ての使用時間を併せたよりも多いと断言できる。
腹を決めて予定通り出発する。途中、ちょっと日が射す。すると虹が現れた。今まで山歩きで虹を見たのは記憶にない。今日のハイライトかもしれない。
弓折分岐からは鏡平を経由して後は下るだけ。今日は槍・穂高は見えない。小池新道をひたすら下ることになった。しかし、シーズンの金曜日とあって、すれ違う登山者の数の多いこと多いこと。待ち時間でリズムを狂わされるかもしれないと思うほどだ。
わさび平小屋でそうめんを食べた後、新穂高温泉で一風呂浴び、今回の山旅を終えることとした。
4日の内、3日間は雨にたたられたとはいえ、2日目に好天に恵まれ素晴らしい展望を満喫できたこと、期待以上にお花畑が充実していたことなど、満足のいく山歩きだったと思う。
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