南八ヶ岳(初) みどり池〜にゅう〜天狗〜(根石荘)〜硫黄〜横〜美濃戸
- GPS
- 15:23
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 1,961m
コースタイム
10:02 みどり池入口BS - (シャクナゲ尾根) - 13:15 にゅう(5分滞在) - 14:20 中山分岐 - 14:30 中山峠 - 15:50 東天狗岳 (西天狗岳はパス) - 16:30 根石岳(5分滞在) - 16:50 根石山荘
2日目
4:35 根石山荘 - 5:05 夏沢峠 (10分滞在) - 6:25 硫黄岳 (15分滞在) - 8:00 横岳 - 9:15 地蔵仏分岐 -(地蔵尾根) - 10:00 行者小屋 - (南沢) - 12:10 美濃戸山荘 (15分滞在) - 13:10 美濃戸口BS前
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 山頂は夕方ガス 2日目 晴れ 山頂は朝のうちガスがち |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.koumi-town.jp/office/files/pdf/mzikoku20130402.pdf 帰り 路線バス 美濃戸口BS 13:20発 - JR茅野駅 14:05着 - 特急あずさ新宿方面行き 14:19発 http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/minotoguchi2013.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況(個人的感想含みます)】身の丈レベルの評価凡例は[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-45037-prof.html]「プロフィール」[/url]」に ■ みどり池入口BS -(シャクナゲ尾根)- にゅう - 中山分岐 技術力(腕力)..★☆☆☆☆(ニュウ頂上は三点支持が必要ですが、それ以外は足だけでいけます。) 高度感対応力...★☆☆☆☆(ニュウ頂上で下を覗き込まなければ問題ありません:-) 道迷危険度....★★☆☆☆ (山道、道標は整備されていますが、白駒池分岐までは一部赤テープを探しながらになります。また、ワタクシは冬場に行かれた方のGPSログを参考にして一瞬あせりましたが、国土地理院の登山ルートを信じて問題ありません。) 花鳥風月度....★☆☆☆☆(林、きのーこ、コケはそこそこですが、シャクナゲの季節をはずすと★一つかと。注:個人の感想です。効能を保証するものではありません。;-)) ■ 中山分岐 - 天狗岳(西天狗岳は今回パス) - 根石山荘 - 硫黄岳 技術力(腕力)..★☆☆☆☆(基本的にゆったりした尾根道で、一部橋がかかっていたりするところもありますが基本足だけでいけます。) 高度感対応力...★☆☆☆☆(特に問題なかったと思います。疲労困憊していたので、ちょっと記憶あやふや。) 道迷危険度....★★☆☆☆ (山道、道標は良く整備されていて、視界があれば地図見なくてもいけそうです。逆に言うとガスで一瞬で視界がなくなるので地図・コンパス/GPS必携です、) 花鳥風月度....★★☆☆☆(この季節でも高山植物はそこそこ楽しめました。また視界良好なら★★★☆☆あったのでは、と思われます。) ■ 硫黄岳 - 横岳 - 地蔵の頭 技術力(腕力)..★★★☆☆(鎖で足りないところはハシゴになっているので腕力的には何とかなりますが。) 高度感対応力...★★★★☆(横岳付近、特に北側の横ばいから山頂に至る付近15分くらいかな、は気が抜けません。感想に補足します。) 道迷危険度....★★☆☆☆ (道標が整備された尾根道なので、視界があれば地図見なくてもいけそうですが、硫黄岳頂上などはガスで視界がなくなると方向を失いそうです。コンバス・地図/GPS、ケルンが頼りと思います。) 花鳥風月度....★★★☆☆(このコース中では高山植物が一番豊富です。また夏沢峠付近以外は森林限界より上なので、視界があれば★★★★☆あったかも知れません。) ■ 地蔵の頭 - 行者小屋 - (南沢) - 美濃戸山荘 - (林道歩き) - 美濃戸口入口 技術力(腕力)..★★★☆☆(行者小屋手前までは結構の急坂ですが、鎖で足りないところは階段が整備されているので、手足を目いっぱい使う限界アスレチックなところは無かったと思います。) 高度感対応力...★★☆☆☆(行者小屋手前までは横岳付近にくらべればぜんぜんマシです。とはいえ、普段だと下りは★★★☆☆だったかも知れません。それ以降は高度感的にはまったく問題ありません。) 道迷危険度....★★☆☆☆ (行者小屋から先は却ってふみ跡のしっかりした分岐が多いので、回り道を避ける意味でも地図、コンパス/GPSが必要と思います。) 花鳥風月度....★☆☆☆☆(うーん、草木的にはありふれた山道という印象ですが、次のバス時刻に間に合いたい一心でしたので、あまり記憶鮮明ではありません。後から考えると、行者小屋付近から下は結構低山野草が多そうな林道でした。注:個人の感想です。現地でご商売、営業中の皆様、違っていたらすいません。) |
写真
感想
(「硫黄岳の夜明け」バックミュージック付きです。深夜、お仕事中の再生時には音量にご注意ください。)
昨年雲取山荘に泊まったとき同宿の皆様からお話しを聞いて、この夏はぜひ南八ヶ岳に行ってみたいとチャンスを伺っていましたが、なかなか日程と天気が合わず、さらに盆休みに入っては身動きもできなくなるので、ヤマの天気予報はいまひとつでしたが、この日程での決行となりました。
当初、難易度から天狗岳と硫黄岳を中心に考えましたが、日帰りで二つ行くほどの足の自信も無く、久方ぶりに山小屋泊前提でこのコースを構想しました。(表題にもありますように、一泊するならあわよくばと赤岳までと思ったのですが、結果的に力不足を露呈し到達できませんでした。)
まあ、力不足以外にも、当初麦草峠からのつもりでしたが、この時期平日は茅野駅から麦草行きのバス便が無く、他の方のヤマレコで見つけた小海〜みどり池入口を選択した上、欲張ってニュウを追加したため、結果的に距離、高度をロスすることになったのも敗退の一因だったようにも思います。
赤岳には届きませんでしたし、ガスで夕日が見られなかったし、初日最後は疲労困憊で「もう二度としたくない!」レベルになるやと思いましたが、、結果的には、2日目はそこそこの天候に恵まれ朝日は見られたし、怪我もせず、腰も痛めず、高山植物も間に合って、この夏の一大目標だった南八ヶ岳プチ縦走を達成しましたので、とても良い部類のハイキングになったと申せましょう。 あらためて八ヶ岳様に感謝!
【コース全体を通しての個人的総評】身の丈レベルの凡例は「プロフィール」に
スタミナ(体力).★★★★☆(初日、みどり池入口からニュウ経由だと、根石山荘までは超キツい。実力的には黒百合ヒュッテがそこそこでした。EKmr度数=48.7)
技術力(腕力)..★★★★☆☆(横岳山頂付近含め、鎖、階段、ハシゴが良く整備されているので腕力的にはあまり難しく感じませんでした。アスレチック的には瑞牆山周回と同じくらいのきつさだったような。
高度感対応力...★★★★☆(横岳付近は、短い経験の中では最高難易度でした。下に補足あり)
道迷危険度....★★☆☆☆ (視界があればさほど難しくないと思いますが、ガスるとコンパス、GPSなしでは硫黄岳山頂付近はちょっとマズいかも。)
花鳥風月度....★★★☆☆(天狗岳から地蔵の頭までの尾根道、特に硫黄岳から先は低山では見慣れない野草が多数咲いていました。視界があれば★★★★☆だったと思います。)
また行きたい度..★★★☆☆ (遠くが見えて、夕日、朝日、とできれば満天の星空が見られるなら★★★★☆かな。欲張りすぎですね。)
オススメ総合評価.★★★★☆ 初心者には少々厳しいですが、天候などの諸条件が合えば、かなりオススメです。
総評・コメント: 今回はちょっとコース設定に無理がありましたが、次回は赤岳メインにして、体力、技術的に無理の無いコース取りにしてぜひまた来たいと思います。
※ 横岳付近の難易度、(ヤマ馴れた方には参考にならない高所恐怖症気味)初心者ハイカーの感想補足
上にも書き増したが、三点支持で足りないところは鎖、鎖で足りなければ階段、はしごが整備されているので、腕力、アスレチック技術的には、何とかいける難しさと感じました。
が、高度対応力については、横バイなどひとつひとつが那須朝日岳の鎖より高度感があり、尾根の東側/西側の入れ替わりの鎖や尾根道自体含めて山頂前後に落ちたら死ぬなという気が抜けない区間が10〜15分続くのでちょっとへこたれました。これで、強風が吹いていたり、ひどくぬかるんでいたりしたら撤退レベル★★★★★だったかも知れません。(雪が残っていたら、ワタクシはそもそも横ばいまで到達できませんし。)
とはいえ、鎖などはしっかりしているので、那須朝日岳、檜洞丸の大コウゲ、岩殿山のかぶと岩が大丈夫なら、天候に恵まれればいけると思います。(ワタクシレベルでも行けましたし。)
さらに「ワタクシと同じくらいのレベルの方限定!」のしょうもない蛇足ですが、後から気づいたんですが、もしガイドブックをお持ちで無いようでしたら以下に詳しいコースタイムが乗っていました。(ここでも勉強不足を露呈してますが。)
http://www.naganogakuren.net/tozanMap/saniki/05yastugatake/02teng/index.htm
http://www.naganogakuren.net/tozanMap/saniki/05yastugatake/03akadake/index.htm
今さらですが、赤岳を目指すんだったら以下の計画だったかな。^^;)
代替案
1日目
10:02 みどり池入口BS - しらびそ小屋(ニュウはパス) 東西天狗岳 - 根石岳- 夏沢峠の小屋(ヤマビコ荘?)泊
2日目
5:00 夏沢峠の小屋 - 硫黄岳 - 横岳(8:00目標) - 赤岳(9:30目標) - 文三郎尾根 - 11:00 行者小屋 - (南沢)美濃戸 - 14:35 美濃戸口BS前 14:45 夏期バス時刻
代替案◆
1日目のみ違います。
7:49 麦草峠BS(夏期土日祝) - ニュウ(パスすることも考慮)− 東西天狗岳 - 根石岳- 夏沢峠の小屋泊(もしくは硫黄岳山荘まで届けばベスト)
http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/mugikusa2013.pdf
※麦草峠11:39着でもニュウパスすれば夏沢まで届く?
代替案
これはさらに後からhide12様のレコ※で発見したものですが、にゅーを考えないなら、渋の湯から上がるのもよさそうです。(※ 夏沢峠の山荘の水状況などの大変参考になる情報満載です。)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-333743.html
渋の湯は土日祝は朝7:51着があり、夏季は毎日11:16着があるようです。http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/okutateshina2013.pdf
ま、いずれにせよコケの後思案つうやつですけど。トホホ^^;
なお、植物類につきましては、日ごろ徘徊している低山ではお見かけしない高貴な方(?)ばかりでお手上げでして、例によってnyagi様、また今回はteizan様など、さまざまな先達の皆様のレコを参考にさせていただいております。いつもすいません、末筆ながら、レコ面をお借りして御礼申し上げます。
南八ヶ岳縦走、おめでとうございます
私は小屋泊もした事が無いので、参考になります。
根石山荘はお風呂があるのですね。
山小屋でお風呂に入れるって贅沢な感じです
あまりに素敵なレコで何を何から話して良いのか・・・
映像がN○Kの大○ドラマのオープニングの様で感動しました。
なんだかゾクっとして涙が出そうでした。
私、アナログなので、、
私には絶対マネできそうにありません。(見る係り専属ですぅ)
「暑い武川岳独り占め」と違って 「硫黄岳独り占め」・・本当に良かったですね。
tatsucaさんの嬉しさが伝わってきました
八ヶ岳は快適そうでしたね。
私事になってしまいますが、私は暑い苦しい山行してました
「山」選択間違ったかな・・・
これからも素敵なレコ楽しみにしてます。
まことにうれしきコメいただきまして、ありがとうさんでございます。
山荘のお風呂、暑い季節にお湯が使えるだけでうれしいですよね。 (しゃんぷ、石鹸はダメですけど ) (なお、ここはトイレは新館にあってキレイで水洗でしたが、紙は流せませんでした。)
ビデオの音楽は、まさにN○Kの大○ドラマでも"つなぎ"に使われているかも知れません(耳が良いですねぇ〜 )。ちょっと著○権は気になっているんですが、昔撮りだめていたN○Kの山風景番組で使われていたものです。
実は今回ビデオのために三脚かついであがって、これも敗因の一つかと思ってるんですが、うれしいコメントいただき、次回からもがんばって担ごうかと思います。
今後ともよろしくお願いします。
「大人の遠足 日帰り山歩きベスト100」の愛読者であるyasyasです
八ヶ岳縦走お疲れ様でした。
いや〜八ヶ岳で1泊2日だなんて羨ましいです。
しかも前回に続き岳を一人締めとは贅沢ですね
私も先月、八ヶ岳の素晴らしさに一発で心を奪われまして・・・
今月、麦草峠→にゅう→天狗岳を狙っているので、レコとても参考になりました
それにしても高山植物の宝庫ですね
名前も一つ一つ調べてあり、とても勉強になりました。
tatsucaさんのレコ見ていると体と心がそわそわしてきますね
あぁぁぁぁー早く行きたい
これからもお互い安全第一で登りましょう
次のレコも楽しみにしています。
ワタクシもこのレコ書いたあと、yasyasさんも八ヶ岳に最近行かれていることに気がつきました。
雨池から回られたとのこと、ワタクシも昨年麦草〜縞枯〜北横で回りまして、その時三ケ岳のゴーロで大苦戦してヘロヘロになったときに見た雨池の美しさが忘れられません。きれいだったでしょうねぇ〜。
今回はちょっときつかったですが、近々"ベスト100"の中からyasyasさんも行かれた"谷"のつく山を検討中です。(難しい尾根もあるとのことで、安全第一ポリシーなので、含めるかどうか思案中ですが)
今後ともよろそくお願いします。
突然ですが「冬の御岳ロックガーデン」
も凄く素敵でしたよ。
パウダースノーに包まれる御岳山、
凄く静かでいい感じでした。・・・?
って言うのはtatsucaさんの
レコの中に良くフレーズが出て来ますので(笑)
申し遅れました「稚児落とし」経験者?にして
「大人の遠足」読者のkazuroでございます。
いいですねー。八ヶ岳!!
私もまだ登った事のないエリアですね。
「武川岳」の湿度 からは
まったく別世界ではなかったでしょうか?
お花も素晴らしですね。
イブキジャコウソウですか?私は
初めてお目に掛ります。
また画像を拝見すると色違いもあるのでしょうか?
私も小屋泊りでゆっくりと過ごす事に
憧れますが、なかなかお財布の方が
許さないところもありまして(笑)。
だけど歯ぎしりと大いびきは困りものです。
健康ランドも似たもんですが、
夜中寝ぼけて覆いかぶさって来た時にはさすがビビりました。
お話がそれましたが、
今回、スリリングな場面も含め
美しいお花 を見つけながらの
稜線歩き、大変気持ち良かったのではないでしょうか?
またお花の名称含め楽しみにしております!
どうもお疲れ様でした!!
> 突然ですが「冬の御岳ロックガーデン」も凄く素敵でしたよ。
kazuroさんも行かれてましたか。やはり「大人の遠足」読者、似たような方向に行くようですね。 といっても、ワタクシが行ったときは、期待したほど降雪してないわりに凍っていまして、なれない軽アイゼンをがちがち言わせながらの難業でしたが。
>いいですねー。八ヶ岳!!
今回は南のちょっと長めに挑戦してみました。(あっ、そういえばkazuroさんは今回は奥穂高に行かれたようで」kazuroさんペースだと完全に日帰りコースですね。毎度のことですが、すんごいですね。 。)
>また画像を拝見すると色違いもあるのでしょうか?
うっ、花のほうも付け焼刃なので、ご指摘あるまで気づきませんでした。 新たな発見。
>私も小屋泊りでゆっくりと過ごす事に憧れますが、なかなかお財布の方が許さないところもありまして(笑)。
ですよね〜。といっても夕焼け、星空、朝日や、同宿の皆様との歓談など日帰りではなかなか得がたい経験をするチャンスがあるので、2回に分けて行く分の交通費が宿代分、と屁理屈つけて行ってしまいます。 時によってオオイビキ、ハギシリに見舞われるので耳栓必須ですが
>またお花の名称含め楽しみにしております!
ありがとうございます。kazuroさんの山頂からの美しい写真付きレコも楽しみにしてます。お膝のほうはくれぐれもお気をつけて。
追伸: あっ、そういえば、「大人の遠足」、カバーがぼろぼろになったので付け替えました。購入以来3代目になるかな^^
tatsucaさん、こんばんわ
ちょっと覗かせてもらいました
「山に2回に分けて行く分の交通費が宿代分」という考え
いいですね〜
屁理屈ではなく、本当にその通りですよ
このフレーズ、今度使わせてもらいます
確かに小屋泊まりすると夕焼け、星空、朝日なんていう楽しみもありますね
なんだか、そわそわしてきました
うぅぅぅぅぅ早く来週末にならないかな〜
追伸:最近、「大人の遠足」シリーズは「クルマで行く山あるき」に浮気をしております
yasyasさん、おはようございます。再コメ大歓迎です。
この本、小生も利用しています。本家に比べるとちょっと使いづらいような気がしますが、レパートリー広げるのに良いですよねぇ。
また、「山頂駅からの山あるき」というケーブルカーを利用するための姉妹本があって、ラクして高いところに行きたいときにチラ見しています。(ただし、こちらは中古で買ったので、なくなってしまったロープウエイ(三峰とか)が乗っているので要注意なんですが。 )
またよろしくお願いします。
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