背伸びして白馬岳
- GPS
- 31:27
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,317m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 7:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
スーパーあずさ11号 立川 10:25−松本 12:31 JR大糸線 松本 13:10 −信濃大町 14:05 信濃大町 15:08 −白馬 15:48 計7,430円 8/9(金) アルピコバス 白馬駅 5:55 −猿倉 6:22 980円 8/10(土) アルピコバス 栂池高原 15:50 −白馬駅 16:15 540円 |
写真
感想
いよいよ迎えた白馬岳。
明らかに僕のスキル以上の山なのだけど、
NHK「坂の上の雲」に出てきた稜線を歩いてみたかったのです。
でも不安材料はたっぷり。
・日帰りハイキングレベルの山行を繰り返しているので標高差1,600mもの登りは初体験。
・3,000m級は日帰り木曽駒ケ岳しか経験がなく、高所への耐性が全然不明。
・40Lザックにアイゼンやら1.5Lの水やらを詰めたら10kgほどの重量になってしまい、こんなザックを背負うのも初めて。
・さらに山小屋初体験。8畳に20人とか嫌だー。不安なので大枚はたいて白馬頂上宿舎の個室を予約した。
・おまけに単独。大丈夫か?
8/8(木)
立川を10時過ぎ出発のスーパーあずさで松本へ。
JR大糸線に乗り換え、信濃大町で一時間の接続待ちの後白馬に到着。
先月もお世話になった「民宿あさひや」に宿泊した。
8/9(金)
白馬駅までは徒歩5分。
猿倉行きのバス乗り場に一番乗りし、係員の方からチケットを購入してくるとバスが到着したので、最前列に着席した。
そのうち列車が到着したようで、満席となって出発した。
臨時便は出なかったみたいだ。
○頂上宿舎まで
・猿倉から林道を抜け山道へ。やっぱりザックは重く、白馬尻小屋までの道で早くもストックを使い始める。
・大雪渓に初対面。アイゼンが必要な斜度ではないと思ったが、気休めとザックを少しでも軽くしたいので装着することにした。
・途中クレバスを避けて大雪渓わきの岩場を進む。面倒なのでアイゼンのまま進んだが、難儀だった。アイゼンはここをクリアしてから装着してもよかった。
・大雪渓での落石はなし。ところがアイゼンを外していると誰かがが蹴落とした岩が横を転がり落ちていった。休憩の時に落石の危険がない場所を選ぶ知恵もつきました。
・お花畑はきれいだが足がスタミナ切れ。ストックついて一歩づつゆっくりと登って行く。
・頂上宿舎に13:50到着。白馬山荘と頂上はすぐそこに見えるが、もう登りたくない。猿倉からの所要は7時間半。コースタイムが5時間半なので、5割増しということで、こんなものでしょう。
○山小屋備忘録
・山小屋って強面なイメージなので少々緊張しながら玄関を入ると、受付には大学生くらいの女性が四人。起立して出迎えてくれた。これにも緊張した(笑)
・まず現金精算し、夕食券と翌日の弁当券を受け取る。弁当は5時(朝食の時刻)から渡すことができるとのこと。
・個室は別棟となっている外来食堂の二階。外来食堂に併設してトイレあり。
・お風呂の代わりにウエットタオル。体をぬぐうとすっきり、さっぱりして結構いい感じ。でも大部屋の人はどうするのだろう。更衣室やトイレでやるのかな。
・ビールは高所での影響がわからないので控えようかと思ったが、山小屋でビールを飲むのは夢だったので350ml缶を一本だけちびちびと飲んだ。結局体調には何の問題もなし。次回からは大ジョッキだ!
・夕食は17時からバイキング形式。食べ物を持って着席し、きてそそくさと食べて席をあけるといった感じで社食と似たようなもの。整理券番号順に食堂に呼ばれるのだが、最終が100番くらいで、この日は空いていたのだろう。
・食事をするともう寝るしかやることない。ほかの個室もしばらくは談笑で賑やかだったが19時頃には静かになった。暗くなりガスが出て風が強くなる。テントの人は大変だ。
・大部屋の布団と枕は旅館にありそうなもの(重くてにおいがしそう)だが、個室は湿気が溜まらそうな材質のものだった。さらにファブリーズが置いてあった。
・部屋は二重窓なのだが布団一枚では寒く、フリースを着込み、布団を二枚重ねて就寝。フリースを持ってくるか最後まで悩んだのだけど正解だった。
・夜中に天井の蛍光灯の紐を引っ張ってみたらちゃんと点灯。一階のトイレも一晩中明かりが灯っていた。
・手洗い場の蛇口の上に消毒液が備え付けてある。ちゃんと浄化槽があるのでしょうかね。歯磨き粉を使ってもよかったのかな?
大部屋も見学したけど空いてさえいれば悪くはなさそう。でもストレスなく就寝や身支度ができて、翌日快適な山歩きができるのであれば個室を利用するのは、あり、じゃないかな。決して無駄遣いではないと思う。
8/10(土)
朝4時ころから皆ごそごそし始めるが僕も睡眠時間たっぷりでとっくに起きている。
窓の外はすごいガスと強風で御来光なんて論外。
外来食堂でコーヒーを飲みながら天気予報を見たら白馬地方は晴れとのこと、山の上は別世界だ。
8時ちかくまで天気の好転を待ったが状況は変わらず。とりあえず白馬岳山頂まで行ってみることにした。
フリースの上にWINDSTOPPERのジャケットを着込んで出発
白馬山荘をちょっと見学してから山頂に到着した。(白馬山荘は大規模すぎないか?少しこじんまりした頂上小屋のほうが居心地よさそうな気がする)
山頂は360度のガス。天気の好転を信じて白馬大池への稜線歩きをスタートした。
子蓮華山までは足元の花しか見るものはなし。
すれ違った人に三国境あたりで雷鳥を見たとの情報を仕入れたが、会うことはできず。コマクサも見つけることができなかった。
このまま何も見えないまま白馬大池に着くのかと思っていたら、突然ガスが消え去り
目も前に長い稜線が現れた。あちこちから歓声があがる。
うれしくて、うるうるしながら撮影する。来てよかった。
雷鳥坂を下り、白馬大池周辺のお花畑が見事で前に進まない。チングルマとハクサンコザクラが綺麗だった。
乗鞍岳を経て無事栂池自然園に到着。バスで白馬駅へ戻る。
当初はこのまま東京へ帰る予定であったが、明日は日曜日。もう一泊して翌日は唐松岳に登る事にした。
○費用
民宿あさひや(8/9)6,975円
白馬頂上宿舎(8/10)宿泊料8,000円 個室料金8,000 計16,000円
栂池パノラマウエイ(下りのみ) 1,720円
宿泊した場所は違いますがまさに我々と同じコースですね!
お花が見事で、ガスが切れてからの稜線歩きは最高でしたね
2ヶ月違うとこんなにも違うんだなぁと思いながら見させていただきました。
いつもながら綺麗な写真の数々、ありがとうございました。
唐松岳のレコも楽しみにしてますよ〜
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