ランプの山小屋 船窪小屋から烏帽子岳
- GPS
- 50:20
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 3,192m
- 下り
- 3,175m
コースタイム
07:45 七倉岳登山口⇒ 08:40 尾根に出る⇒ 09:20 唐沢のぞき⇒
11:05 八合目⇒ 12:15 天狗ノ庭⇒ 13:30 船窪小屋
16日
05:20 船窪小屋⇒ 09:07 コル分岐⇒ 06:25 船窪岳⇒
07:40 船窪岳第二ピーク⇒ 09:45 コル⇒ 10:30 不動岳⇒
12:35 南沢岳⇒ 13:45 烏帽子岳分岐⇒ 14:00 烏帽子岳⇒
14:20 烏帽子岳分岐⇒ 14:40 前烏帽子岳⇒ 15:00 烏帽子小屋
17日
06:00 烏帽子小屋⇒ 06:40 三角点⇒ 08:15 水場⇒
08:50 高瀬ダム⇒10:05 七倉岳登山口
天候 | 15日 晴れ夕方雷雨 16日 晴れ 17日曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
長野県道326号線を西に向かい大町ダム葛温泉を過ぎ七倉トンネルを抜けた七倉山荘前の駐車場はいっぱいでしたのでしかたなく七倉山荘付近の路肩に車を置きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
15日 七倉山荘前の山ノ神トンネル手前東京電力七倉管理所ゲート横にある登山補導所に登山計画書を提出、今回のルートでの危険個所など細かい説明を受けて出発しました。 山ノ神トンネル入口から右手に七倉沢沿いに少し進み、急斜面をジグザグに登りました。 道標のある尾根に出てシラビソなどの針葉樹帯の中を尾根伝いに登り、唐沢のぞき付近まで登ると一時的に登山道は緩やかな勾配になりました。 岩場に架かる丸太ハシゴが連続する鼻突八丁の急登が始まり、立ち休みばかりで前に進まず中々きつい登りでした。 低木帯に出ると展望が開きましたが容赦なく照りつける夏の太陽にペースダウン、天狗ノ庭付近の木陰で数分眼を閉じ眠気を覚まし再び登りました。 船窪小屋に近づくと緩やかな勾配の道になり、楽しみながらお花畑や目の前の山々を眺め今日の宿泊地船窪小屋に着きました。 16日 船窪小屋スッタフが鳴らす鐘の音を合図に出発、等高線をなぞるように進みテント場に下がり不動沢の崩壊地の縁に沿って船窪乗越に下がりました。 登り返して船窪岳を目指しハシゴやワイヤーそして、一番緊張した細尾根を通過しました。 船窪岳第二ピーク途中登山道に排出して日が経っていない熊の糞があり、滑落しないように神経を使い熊にも注意を払って進みました。 船窪岳第二ピークからは崩壊地の裏を進み再び崩壊地の縁を不動岳登りました。 不動岳は白い砂礫が広がり小さいコマクサがたくさんありこれから年月が経つときれいなコマクサの群生地が見られると思いました。 南沢乗越に下がり登り返して広々とした白い砂礫の山頂に登ると三角点が浮いた状態の南沢岳に着きました。 烏帽子岳は目の前に近づいて池塘が点在する烏帽子田圃下がりました。 昨日熊が出没したと情報がありここも緊張して通過しました。 烏帽子岳分岐から空身で烏帽子岳に登り前烏帽子岳を越えて烏帽子小屋に着きました。 17日 モルゲンロートの烏帽子岳を見ようと前烏帽子岳まで登りましたが、東の空は雲がかかり光が弱く残念ながら見る事はできませんでした。 小屋に戻り北アルプス三大急登のブナ立尾根を下がり河原に出ました。 濁沢に架かる丸太橋を渡りキャンプ場を過ぎ、不動沢に架かる長い不動沢吊橋を渡り対岸の不動隧道を抜け高瀬ダムに下がりました。 つづら折りの車道をダム底まで下がりさらにトンネルや洞門が続く車道を下がり七倉山荘前に戻りました。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
お盆休みで有名な山は登山者が多く混みあうと思い、以前から泊まってみたいと思っていた船窪小屋をメインにして烏帽子岳に登る無理の無い二泊三日の山旅にしました。
ルート上には二百名山の烏帽子岳があるのみで感心は薄く、登山者の数も少なく静かな山旅でした。
低山なれど不動沢の崩壊地を回る稜線は危険を伴いますが、暑い夏に冷や汗をかくスリルを楽しむ事が出来ました。
稜線歩きはアップダウンがきつく体力もかなり必要でした。
以前に登頂した山々を稜線から見上げるのも思い出がよみがえり、登頂した山を裏から見る山登りも良いもんだと悟りました。
また次に登りたい山が美しい山容を見せて呼んでいる感じで、頭の中でどうしたら登れるか考えが回り意欲が湧いてきました。
山の魅力は高さだけでは無いことを今季の夏に体験し登山の楽しみ方が広がりました。
船窪小屋
オール電化が進み電気が無いと生活できない現代に船窪小屋には発電施設は無く灯りはランプでした。
もちろん冷蔵庫も無くビールは山の湧水を汲んできて冷やしていました。
飲み水は山の湧水をテン場の下からくみ上げて使用し、雑排水は天水を使用していると小屋のスタッフが語ってくれました。
野菜等は室に保存して使いまるで大昔の生活に戻ったようです。
電気が無いからと手抜きはありません、夕食の料理は瀬戸物の皿や小鉢にきれいに盛られて一品一品心がこもり大変美味しく頂きました。
「チーン」ハイ出来上がりましたとそっけない現代の料理では味わう事が出来ない触感を体験しました。
朝の出発時に若い女性スタッフが「○○さんきおつけて」と名前を呼んで鐘を
鳴らし送り出してくれました。
とてもうれしく家族的な温かさを感じ、また訪れたい気持ちになったランプの山小屋でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する