白馬三山縦走・猿倉ルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,415m
- 下り
- 2,401m
コースタイム
- 山行
- 12:44
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 13:24
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野自動車道あずみ野IC〜車で約70分。 ■駐車台数→150台(工事前)→70〜80台(工事後) ■水場→なし(鎖ゲート前に沢水あり) ■トイレ→なし。 ■登山ポスト→なし。 ※駐車場が工事車両の道を確保するため、縮小されています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 登山ポストは猿倉荘の軒下に設置されています。 木の箱の中にポスト・登山計画書の用紙・筆記用具が入っています。 ■水場 猿倉荘〜白馬岳のルートでは、白馬尻小屋と避難小屋と白馬山荘直下の雪渓に地図では3ヶ所の水場があります。 白馬大雪渓は1,600〜2,200mまで、小雪渓は2,400〜2,600mまで雪渓があり雪解け水が豊富で飲料水には困りません。 しかし、白馬岳直下に白馬山荘と頂上宿舎、積雪期に雪に埋まった糞尿があり雪解け水を直接飲むには不衛生です。 浄水器・胃腸薬・煮沸消毒してから飲むと安心です。 白馬大雪渓の積雪量は約1〜3mあり、万が一雪渓の下に転落した場合は脱出・救助は大変困難です。 雪渓の下に転落した場合は人手やロープ等が必要になり、低体温症や溺死する危険が高く救助に時間は掛けられません。 安全な水場は避難小屋の裏側と村営白馬岳頂上宿舎の前になり、ここを逃すと稜線上に水場はありません。 ■猿倉登山口駐車場(1,221m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 猿倉荘まで距離160m・徒歩約5分で到着です。 ■猿倉荘(猿倉登山口・1,250m) 猿倉登山口駐車場から約5分で猿倉荘に到着です。 07/03(土)から夏季営業が始まっています。 登山ポストは猿倉荘の軒下にあります。 ※猿倉登山口は猿倉荘の左側にあるので、猿倉荘と同じとします。 ■林道・分岐点(1,277m) 猿倉荘から約15分で林道・分岐に到着です。 左折→白馬鑓温泉・分岐へ、右折→猿倉登山口駐車場へ向かいます。 御殿場(林道終点・1,416m)まで登山道の保全の為に作業車の通行があります。 ■白馬鑓温泉・分岐(1,301m) 林道・分岐から約15分で白馬鑓温泉・分岐に到着です。 左折すると白馬鑓温泉を経由して白馬鑓ヶ岳へ、直進すると白馬大雪渓を経由して白馬岳へ向かいます。 2021年は白馬鑓温泉ルートは通行止め、白馬鑓温泉小屋は営業中止です。 御殿場まで2回の渡渉があります。 ■御殿場(1,416m) 白馬鑓温泉・分岐点から約30分で御殿場に到着です。 ここで林道終点になり、本格的な登山道に変わるので装備を整えましょう。 ■白馬尻小屋(1,560m) 御殿場から約20分で白馬尻小屋に到着です。 白馬尻小屋は2021年は営業しません。 白馬尻小屋の周辺は平地で休憩や幕営適地になります。 白馬大雪渓の下部は雪切れしているので、左側の夏道で大雪渓ケルンへ向かいます。 ■大雪渓ケルン(1,627m) 御殿場から約15分で大雪渓ケルンに到着です。 標高1,640m〜2,183mまでアイゼンで白馬大雪渓を登ります。 標高2,000mを超えると傾斜がきつくなり、杓子尾根からの落石と雪渓の崩落が目立ち注意が必要です。 ■小雪渓トラバース(2,412m) 大雪渓ケルンから約120分で小雪渓トラバースに到着です。 標高2,200m〜小雪渓トラバースまで約200mの夏道は、雪解け水で滑るので特に注意が必要です。 小雪渓トラバースの取付きにはプレートが埋め込まれた巨岩が目印であり、山荘スタッフにより雪切りされていますが道幅60cmと狭く、すれ違いは不可能です。 距離は約100mと短く登下降でアイゼンは使いませんでしたが、心配な人はヘルメットとピッケルと併せて積極的に使いましょう。 万が一、滑落した場合は傾斜が緩む標高1,900mまで約500m滑落、もしくは雪渓の崩落地帯なので雪渓やクレバスに落下するかもしれません。 白馬大雪渓と同様に、多くの人が踏み固めた雪は氷化してとても滑りやすく危険です。 ■避難小屋・水場(2,432m) 小雪渓トラバースから約15分で避難小屋・水場に到着です。 避難小屋の前は休憩敵地になり、水量が豊富な水場があります。 避難小屋は宿泊禁止ですが、積雪期や悪天候の場合は積極的に利用しましょう。 ■岩室跡(2,539m) 避難小屋・水場から約30分で岩室跡に到着です。 登山道はガレ場と木段の夏道になり、稜線には村営白馬岳頂上宿舎が見えます。 この辺りから登山者が増えるのでマスクを着用すると安心です。 ■村営白馬岳頂上宿舎(2,730m) 岩室跡から約25分で村営白馬岳頂上宿舎に到着です。 山小屋泊とテント泊は事前に予約が必要です。 白馬山荘直下の雪渓には、水場があります(写真添付) ■分岐点(2,724m) 村営白馬岳頂上宿舎から約5分で分岐点に到着です。 テント場の脇の階段を登ると分岐点になり、左折→杓子岳、直進→旭岳、右折→白馬岳に向かいます。 旭岳に向かう登山者が荷物をデポしますが、盗難に注意が必要です。 ■白馬山荘(2,832m) 分岐点から約15分で白馬山荘に到着です。 体調や登山者や天候の状況で、休憩 or 山頂を選択します。 白馬山荘に荷物をデポして山頂を目指す方が多いですが盗難に注意が必要です。 レストランで登山バッジ(全6種・700円)が販売されています。 ■松沢貞逸の石碑(2,866m) 白馬山荘から約10分で松沢貞逸の石碑に到着です。 白馬山荘創始者の石碑になり、長野県側(右側)は断崖絶壁なので滑落に注意が必要です。 好天の場合は、猿倉登山口駐車場が見えます。 ■白馬岳(2,923m) 松沢貞逸の石碑から約10分で白馬岳に到着です。 白馬山荘から見上げる尖ったピークではなく、富山県側(左側)から回り込んだ新潟県側に山頂があります。 後立山連峰の最高峰になり、山頂からは荒々しい白馬岳主稜・三合尾根・白馬大雪渓が見えます。 ■松沢貞逸の石碑(2,886m) 白馬岳から約5分で松沢貞逸の石碑に到着です。 杓子岳・白馬鑓ヶ岳へ向かいます。 ■分岐点(2,724m) 松沢貞逸の石碑から約20分で分岐点に到着です。 杓子岳・白馬鑓ヶ岳へ向かいます。 ■最低鞍部(2,613m) 分岐点から約25分で最低鞍部に到着です。 分岐点と杓子岳の中間点になります。 ■分岐点(2,699m) 最低鞍部から約25分で分岐点に到着です。 杓子岳へ直登 or 白馬鑓ヶ岳へトラバースを選択します。 分岐点から山頂まで高低差は約100mですが、大きさの異なるガレ場の斜面になり、1歩進んで2歩下がる感じで山頂に向かいます。 ■杓子岳(2,812m) 分岐点から約30分で杓子岳に到着です。 鹿島槍ヶ岳から眺める爺ヶ岳に似た山容になり、山頂からは双子尾根や眼下には杓子岳東壁の断崖絶壁があります。 山頂から白馬鑓ヶ岳へ狭い東壁の稜線沿いを通過してトラバース合流点に下降しますが、稜線沿いからの滑落に注意が必要です(写真添付) ■分岐点(2,734m) 杓子岳から約10分で分岐点に到着です。 富山県側のガレ場の登山道を白馬鑓ヶ岳まで続き、好天の場合は立山三山〜剱岳〜毛勝三山を見ながらの極上の稜線歩きが期待できます。 ■杓子沢のコル(2,699m) 分岐点から約5分で杓子沢のコルに到着です。 杓子沢の最上部になり、杓子岳と白馬鑓ヶ岳の中間点になります。 ここから見る白馬鑓ヶ岳の斜面はきつく見えますが、それほど急登ではありません(個人差による) ■小ピーク(2,749m) 杓子沢のコルから約10分で小ピーク,謀着です。 白馬鑓ヶ岳まで小ピークを2つ越えて3つ目が山頂になります。 遠くから柱が見えますが何も見当たらず偽ピークとして落ち込みます。 ■小ピーク(2,783m) 小ピーク,ら約15分で小ピーク△謀着です。 休憩敵地ですが、こちらも偽ピークとして落ち込みます。 2つの小ピークの背後に構えた大きな山容が白馬鑓ヶ岳になり、小ピーク,ら約30分で山頂です。 ■分岐点(2,887m) 小ピーク△ら約10分で分岐点に到着です。 白馬鑓ヶ岳と天狗山荘の分岐点になり、小ピーク△ら直登すると山頂へ、富山県側(右側)から登ると分岐点に到着します。 ■白馬鑓ヶ岳(2,903m) 分岐点から約2分で白馬鑓ヶ岳に到着です。 白馬三山で1番山頂が広く、好天の場合は唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳まで見えます。 眼下には荒々しい北山稜・南山稜や小日向山が見えます。 ■今回の山行は梅雨で思うように登山が出来ず、今季は栂池・猿倉ルートから2連敗した白馬岳を三山縦走で目指します。 天候は晴れですが正午から雷注意報が発令され、長い稜線では逃げ場がありません。 コースタイム15時間のロングコースですが12〜13時間を想定して、景色や雷鳥は期待せず縦走だけに的を絞りました。 荷物の軽量化して、水の補給は雪解け水の補給する計画です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 白馬三山・猿倉ルートは高低差→約1,700m・距離→20km、コースタイム→12〜15時間になり日帰りが可能です(好天時の場合・山滑走を除く) 白馬大雪渓では落石と雪渓の崩落・転落に注意が必要です。 ★白馬大雪渓について 日本三大雪渓の1つになり長さ3.5km、幅100m、高低差600mあります。 白馬大雪渓は下部の緩斜面(1,600m〜2,000m)、中部の急斜面(2,000〜2,500m)、上部の小雪渓(2,500〜2,800m)の3つのエリアに分けられます。 小雪渓から白馬山荘直下、小雪渓から杓子岳の最低鞍部の直登は禁止です。 どちらも上部まで雪渓が繋がり夏道より60分以上の短縮が可能になりますが、雪渓の崩落や技術と経験の未熟者が真似して事故になりかねません。 山小屋の営業前(07月03日)ならば自己責任で通行可能です。 下山時に、杓子岳の最低鞍部から小雪渓に下降したい気持ちに何度もなりました。 また、白馬大雪渓の2,000〜2,200mは雪渓の崩落が激しく立入禁止のロープが設置されています。 杓子岳で頂上宿舎スタッフから聞いた話によると、大雪渓の崩落が激しく猿倉ルートの封鎖が検討されているそうです。 封鎖されると栂池ルートと蓮華温泉ルートからの入山になるので、事前によく調べましょう。 ★ベンガラについて 弁柄→赤い鉱石を粉状にした物。紅殻→もみ殻を赤く染めた物。雪渓上に道導としてまく赤い印や粉。 ★山小屋について 白馬三山・猿倉ルートには、猿倉荘・村営白馬岳頂上宿舎・白馬山荘の3つがあります。 白馬尻小屋は2021年は営業しません。 入山前に、山小屋の営業の有無と事前予約を必ず確認しましょう。 ★トレッキングエリアと登山エリアについて コロナ禍でも白馬大雪渓は人気エリアで全国から登山者が訪れます。 猿倉荘〜大雪渓ケンルまでトレッキングエリア、大雪渓ケンルから上部は登山エリアとなっています。 登山者とは異なる軽装で白馬大雪渓まで来る人がいます。 明確な線引きがされていますが、裏付けされた技術や経験や知識が必要です。 ★白馬大雪渓の天候と雪質と服装について 長野県では梅雨明けしましたが、ほぼ毎日正午から夕方にかけて夕立ちがあります。 同時に、雷注意報が発令されて標高約700mの白馬村でも雷が頻発しており2,700m以上の稜線では逃げ場がありません。 日照時間が長い時期なので、早立ちして正午頃には下山する計画が望ましいです。 後立山連峰の特徴として長野県側は急斜面、富山県側は緩斜面なり正午前には長野県側からガスが発生して稜線を隠します。 下山時に小雪渓でホワイトアウトの中をトラバース、白馬大雪渓を下降しました。 ガスが発生したり、晴れたり目まぐるしく変化したので悪天候や視界不良の場合は雪渓の崩落・転落や落石の回避が難しくなります。 積雪期と比べて雪崩や凍死の危険はありませんが白馬大雪渓の通行には、雪質・積雪量・天候・風・雪渓・クレバス・落石、そして体調や装備に注意が必要です。 雪質については、好天と連休で多くの登山者が白馬大雪渓を踏み固めたので氷化しています。 半袖シャツ・ハーフパンツ・手袋なしで大雪渓を登り70分、下り40分で通過しました。 登山道より大雪渓は気温が2℃低く、風速3〜5mあり立ち止まると寒いので休まず通過しました。装備には手袋とソフトシェルも必須です。 ★白馬三山を含む後立山連峰は長野県側が急斜面、富山県側が緩斜面になります。 季節を問わず滑落する場合は、富山県側だと助かる確率が高いです。 ★猿倉登山口駐車場まで国道148号線と県道322号線の自動車の運転は、鹿や動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 特に二股発電所から猿倉登山口駐車場までの5km区間の車道は狭く、すれ違いがとても困難になります。 また河川工事で工事車両の往来があり、ガードレールがない区間があるので自動車の運転には注意が必要です。 ★猿倉登山口駐車場〜白馬鑓ヶ岳までの区間で、スマートフォンの電波は入ったり入らなかったりです(機種による) 比較的に白馬岳から離れる程に電波状況が悪くなりました。 寒さや高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーの携帯が必要です。 ★白馬三山の縦走は、猿倉登山口から日帰り、村営白馬岳頂上宿舎に泊まりピストン、縦走から天狗山荘を目指す登山者が多くいました。 猿倉ルートは距離が20kmありますが日照時間が長く日帰りが可能です。 単独登山者も多いのでセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図の携帯が必須です。 ★ストックとヘルメットは全行程は使用しました。 12本爪アイゼンは白馬大雪渓の登下降(標高1,640〜2,183m区間)使用しました。 ピッケルは携帯しましたが不使用です。 日の出前に出発したので、サングラスを忘れました。 ★残雪期でもスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図やコンパス、ルートや分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 雪山では、技術や経験や知識が全く通用しない場面に直面します。 ★残雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また、残雪期では夏山と違って沢や谷が雪で埋まり自由に歩けます。 ショートカットや直登直下などで踏み跡がいくつもあり迷う事もあります。ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★気温、風速、標高、積雪量、写真撮影、ルート工作、悪天候、危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★白馬エリアの山域では融雪が進み雪渓の崩落があり、多くの登山道では雪解け水で水浸しです。 また、雪解け水の影響で沢の水量は多く、冷たいので転落には注意が必要です。 残雪期を迎えた白馬大雪渓の斜面では、多くのクラック(ひび割れ)やクレバスがあるので無闇に近づくと危険です。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスクとアルコール消毒液を携帯して、健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また、登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 ★残雪期では、食事(行動食)、トイレ、着替え、装備の着脱など面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて、落雪・落石・滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★夏山シーズンを迎えましたがコロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山岳バッジの購入ができず困りますが、 白馬山荘のレストランに登山バッジ(全6種・700円)が販売されています。 ★残雪期の猿倉荘〜白馬岳のルートでは、トイレは猿倉登山口を逃すと村営白馬岳頂上宿舎 or 白馬山荘までトイレはありません。 御殿場(林道終点)を過ぎると白馬大雪渓には平地がなく、登山者も多くトイレには困ります。 必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★緊急時の連絡先  ̄鄙卅顴0261-72-4709 村営白馬岳頂上宿舎→0261-75-3788 G鯒六柿顴0261-72-2002 ち難した場合→大町警察署→電話0261-22-0110 ★残雪期になり暖かくなりましたが、強い紫外線(積雪期の紫外線の照り返しは夏季より強い)を浴びて重度の日焼けや、雪目で視力低下による怪我・事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラスがあると便利です。 ★猿倉登山口(1,250m)〜大雪渓ケルン(1,627m)まで雪がなく夏山ですが、大雪渓の末端(1,640m)〜大雪渓の上部(2,183m)までアイゼン歩行があります。 猿倉登山口駐車場(1,221m)は04時00分→気温17℃、猿倉登山口駐車場は17時24分→気温23℃あり、紫外線と日差しが強く、日の出から気温が急激に高くなるので体調管理や服装選びが難しくなります。 標高2,700m以上の稜線では気温16〜22℃、避難小屋では07時37分に最高気温27℃でした。 当日の日の出→04時35分、日の入り19時16分と活動時間は長くなりましたが、白馬大雪渓では17時前に陽が隠れて薄暗くなり気温も急激に下がります。 林道も草木が生い茂って暗さを感じます。 日の出と日の入り1時間前にはヘッドライトが必要です。 ★白馬大雪渓では、数えきれないほど落石が発生します。単独行なので、鳥の鳴き声・雪を踏む音・荒い呼吸・落石・雪解け水が流れる音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★今回の山行の危険箇所 ’鯒和臉齋未諒落と落石(標高2,000〜2,200m) ∪祺鬚運紊杷┐譴薪仍各(標高2,200〜2,400m) 小雪渓トラバース(標高2,412m) ぜ飮匈抻劃困ら東壁の稜線沿いのトラバース下降路 ★★遭難者予備軍と遭遇 白馬大雪渓の下山路で疲れ果てた登山者に声を掛けました。 15時過ぎにホワイトアウトの小雪渓を通過する時に、白馬大雪渓で動かない登山者を見つけました。 「疲労か、怪我か、アイゼン無しか」と考えながらアイゼンを装着して大雪渓を下降しました。 ベンガラの登山道にはアイゼンの跡がなく全てが当てはまると確信しました。 5分ほど会話して、猿倉荘から白馬岳を目指したが軽アイゼンで白馬大雪渓を上手く登れず、暑さと疲労で白馬岳を断念して頂上宿舎で敗退です。 白馬大雪渓の下降では軽アイゼンが効かず、転倒して流されて起きるの繰り返しで体力を奪われて日の入り→19時16分までに猿倉荘に到着する確率は非常に低いと感じました。 装備を見る限りヘルメットと手袋はなく、何度も転倒を繰り返して手はかじかんでいると予想できます。 自分も白馬三山の縦走で猿倉荘に到着予定は18時頃。 同行が出来ないこと、猿倉荘スタッフに下山が遅れる登山者がいると伝えること、登山者には無事に下山したら猿倉荘スタッフに下山の報告をするように伝えて現場を離れました。 その後の安否は不明ですが、登山の三種の神器は技術と経験と知識です。 昨年も同様の装備で白馬岳へ登頂したそうですが、残念ながら単独者としては失格です。 ★猿倉登山口駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがあり、とても便利なエリアです。 しかし、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で白馬三山縦走を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■おびなたの湯 ■営業期間→07/17(土)〜10/10(日) ■営業時間→12:00〜18:00(最終受付17:30) ■休館日→営業期間中は無休。 ■料金→大人650円、小人300円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
個人装備 |
靴下
ハイドレーション(水1L)
ペットボトル(水0.7L)
救急セット
ストック
ヘルメット
ピッケル
アイゼン(12本爪)
ヘッドライト
インナーシャツ
半袖シャツ
ソフトシェル
風速計
温度計
靴ひも(予備)
ワイヤー1m
乾電池
腕時計
携帯トイレ
塩あめ5ケ
手ぬぐい
コンパス
登山計画書
ゴミ袋
ちり紙
ソーセージ(小)3本
ビスケット4枚
粉末アミノ酸3本
ゼリー飲料3ケ
パン(小)5ケ
熊鈴
腰コルセット
モバイルバッテリー10
000mAh
地図
スマートフォン2台
マスク
アルコール消毒液
現金
キャップ
道迷い防止テープ
筆記用具
ドライフルーツ50g
|
---|
感想
【2021年/白馬三山・猿倉ルート(日帰り)】
■2021年07月19日(月)
ローソン白馬神城店 22:43 23℃ 715m
仮眠 22:43〜翌03:00
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2021年07月20日(火)
※白馬三山・猿倉ルート登り はれ
ローソン白馬神城店 03:00 23℃ 715m 着替え・食事 03:00〜24 23℃
猿倉登山駐車場 03:24〜44 17℃ 1,221m
着替え・荷作り 03:44〜04:00
猿倉登山口駐車場 04:00 17℃ 1,221m
猿倉荘 04:05 19℃ 1,250m
林道・分岐 04:18 20℃ 1,277m
白馬鑓温泉・分岐 04:23 20℃ 1,301m
御殿場 04:52 21℃ 1,416m
白馬尻小屋 05:14 20℃ 1,560m
大雪渓ケルン 05:27 18℃ 1,627m
小雪渓 07:24 27℃ 2,412m
避難小屋 07:37 27℃ 2,432m
岩室跡 08:06 24℃ 2,539m
白馬岳頂上宿舎 08:31 19℃ 2,730m
分岐点 08:38 17℃ 2,724m
白馬山荘 08:55 17℃ 2,832m
松沢貞逸の石碑 09:06 17℃ 2,866m
白馬岳 09:16〜23 17℃ 2,932m
松沢貞逸の石碑 09:28 17℃ 2,866m
白馬山荘 09:36 17℃ 2,832m
分岐点 09:50 20℃ 2,724m
最低鞍部 10:16 16℃ 2,613m
分岐点 10:42 19℃ 2,699m
杓子岳 11:11〜15 16℃ 2,812m
分岐点 11:26 20℃ 2,734m
杓子沢のコル 11:32 15℃ 2,699m
分岐点 12:07 19℃ 2,887m
白馬鑓ヶ岳 12:09〜16 19℃ 2,903m
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2021年07月20日(火)
※白馬三山・猿倉ルート下り はれ
白馬鑓ヶ岳 12:16 19℃ 2,903m
分岐点 12:18 19℃ 2,887m
杓子沢のコル 12:42 19℃ 2,699m
分岐点 12:52 21℃ 2,734m
杓子岳 13:13〜35 21℃ 2,812m
分岐点 13:47 22℃ 2,699m
最低鞍部 14:04 20℃ 2,613m
分岐点 14:35 22℃ 2,724m
白馬岳頂上宿舎 14:40 20℃ 2,730m
岩室跡 15:00 19℃ 2,539m
避難小屋 15:14 19℃ 2,432m
小雪渓 15:17 19℃ 2,412m
大雪渓ケルン 16:21 17℃ 1,627m
白馬尻小屋 16:31 17℃ 1,560m
御殿場 16:49 19℃ 1,416m
白馬鑓温泉・分岐 17:10 21℃ 1,301m
林道・分岐 17:14 21℃ 1,277m
猿倉荘 17:19 22℃ 1,250m
猿倉登山口駐車場 17:24 23℃ 1,221m
着替え 17:24〜38 23℃ 1,221m
実家 17:38〜21:05 24℃ 1,000m
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■梅雨明けから、短い夏山シーズンへ突入。
毎週、白馬へ通うが大雨・雷注意報で空振り。
この3週間は、登山が出来ず不完全燃焼。
今季は、白馬岳に2度も敗退しているので
意地を張り、日帰りの白馬三山に的を絞る。
今回の山行は、梅雨の鬱憤を晴らすため
景色も雷鳥も望まず、縦走に焦点を合わす。
コースタイム15時間を12〜13時間と予想。
正午から雷注意報発令で稜線は逃げ場なし。
稜線の雷は、目の前を真横に横切り怖い。
気温が高く、強い日差しを浴び続けたけれど
極上の稜線歩きが出来て、疲労は少ない。
昨年11月から毎週白馬に通うが足りない。
白馬鑓ヶ岳から先の不帰ノ嶮も歩きたい。
これで、2連敗した白馬岳はひと段落した。
あとは、3連敗の鹿島槍ヶ岳と五竜岳に登り
積雪期に赤岩尾根と遠見尾根から挑戦する。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■体重→64.0kg 荷物→5.55kg
日の出→04:35 日の入り→19:16
移動距離→19.72km(上り10.76km、下り8.96m)
移動時間→12時間44分(合計)
(上り→07時間11分、下り→04時間39分)
休憩時間→00時間40分
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する