【槍ヶ岳】今年の夏の〆は快晴の槍ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 44.3km
- 登り
- 2,178m
- 下り
- 2,166m
コースタイム
9月6日5:30槍沢ロッヂ-6:00ババ平-7:30天狗原分岐-氷河公園-8:50天狗原分岐-9:40グリーンバンド-12:00槍ヶ岳山荘-12:50槍ヶ岳山頂往復-13:50槍ヶ岳山荘
9月7日5:00槍ヶ岳山荘-5:40グリーンバンド-6:40天狗原分岐-7:45ババ平-8:10槍沢ロッヂ8:50-9:20一ノ俣-10:10横尾10:20-11:15徳沢11:30-12:30明神13:00-13:40河童橋14:10-14:20上高地BT
天候 | 9月5日(木):晴れ時々曇り 9月6日(金):今シーズン最高の快晴! 9月7日(土):曇り後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここは上高地行きのバスの始発乗り場 バスターミナルにはきれいなトイレも完備 バス:上高地まで往復 2,000円(1週間有効)上高地までは約30分 シーズンによって時刻は変わる |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎上高地BT〜横尾山荘 緑豊かな散策路 約1時間ごとに山荘がありハイキングには最適な道 明神までは観光客も多い 徳沢を越えるとほぼ登山者のみの世界に ◎横尾山荘〜槍沢ロッヂ 川沿いに上々に高度を増していく 一の股・二の股をすぎるといよいよ本格的な登山道に 沢から登りつめると槍沢ロッヂに到着 ◎槍沢ロッヂ〜大曲 ロッヂから30分位登るとババ平のキャンプ場 ここからは東鎌尾根の稜線がよく見える しばらく沢沿いの細い登山道を進むと水俣乗越の分岐に 水俣乗越の急登を行けば東鎌尾根 本日の槍沢コースはここを直進 やがて登山道が左に大きくカーブしていく この辺りを大曲と言う ◎大曲〜天狗原分岐 大曲から登山道も斜度を増していく 周りに咲いている花々に癒されながら約1時間登ると天狗原分岐 ◎天狗原分岐〜氷河公園 岩の上に描いてある目印を頼りに、ガレ場をトラバース気味に登って行く ここからの槍ヶ岳の眺めは素晴らしい 天狗池では逆さ槍も見ることが出来る ◎天狗原分岐〜播隆窟(坊主岩小舎) いよいよ登山道も急に傾斜を増し、道は細かくジグザグを切って急登を這い上がって行く グリーンバンドと呼ばれるハイマツ帯に入ると正面には槍ヶ岳の雄姿が 播隆窟(坊主岩小舎)まで来ると登山道は今度はガレた岩場に変わる ◎播隆窟(坊主岩小舎)〜槍ヶ岳山荘 まるで先月登った富士山の8合目以降のような登山道が続く 正に体力勝負 槍ヶ岳を見上げるとその岩壁にへばりつくように登っている人が肉眼でも見える 憧れの頂まで心身ともに「ひと頑張り」が必要 ◎槍ヶ岳山荘〜頂上 山頂への岩場には鎖や梯子が設置されている 三点確保の基本を守り確実に登れば悪天候でもない限り大丈夫 但し、浮き石も多いので落石には注意したい また足場の定まらない箇所もあるので下山時は特に慎重に ◎下山後は平湯温泉「ひらゆの森」がお薦め。広大な敷地にある露天風呂は一見の価値あり。大人1人@500円。 |
写真
感想
前日の大雨の影響が心配される中、「絶対、いい天気になる」を信じて早朝に出発平湯峠まで来るとガスで何も見えず、今年もいきなりレインコートかと諦めかけていたが、アカンダナに着く頃から一気にガスもなくなり晴天の予感が。
上高地に着けば嘘のような青い空が迎えてくれる。
いよいよ、今年の目標「槍ヶ岳」に向かってスタート。同行者は今年も甥っ子のHちゃん、そしてその友人2名。初登山というが若し、10kgの荷物を背負って1日10時間行動出来る体力があれば大丈夫。
深田久弥がまさに今回の僕の思いを「日本百名山」で言い表してくれている。
「今さら槍ヶ岳について語るのも愚かなくらい、周知の山である。3千メートルを超える高さと言い、颯爽とした鋭い形と言い、我が国の山の中で最もユニークな存在である」
「一生に一度は富士山に登りたいと云うのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。富士山が古い時代の登山の対象であったとすれば、近代登山のそれは槍ヶ岳である。」
こんな思いを抱いて上高地をスタート。途中の徳沢園では早くも今回の成功を信じソフトクリームを皆に大判振る舞い。
横尾を過ぎると徐々に高度を増し、本格的な登山道に。初登山の2人も苦しみながらも付いてくる。やがて本日の宿「槍沢ロッヂ」に到着。明日はこの何倍も大変だぞ。
翌日は朝から晴天。初めての山小屋の様子に戸惑いながら若者達も5:30には食事も済ませ準備OK。小屋の裏手では木々の間から朝日に照らされた槍ヶ岳の登場。
今日は少し寄り道をして、氷河公園まで足を伸ばそうぜ。天気もいいし、いざスタート。
大曲までは、ゆるい斜度の歩きやすい登山道が続く。ここを過ぎると急登が始まる。ハアーハアーいいながら天狗原分岐に到着。ここで左に折れて氷河公園方面に行く。分かりづらいマークを頼りに岩場をトラバース気味に登っていく。案の定登山道からハズレとんでもない斜面に。それでもそこからの槍の姿の美しい事。
しばらく浮き石だらけの急な斜面を登り登山道に戻ると、目の前に小さな動物が。
本でしか見たことのない「オコジョ」だ。動きは速いが、全然人を恐れる様子もなく逃げない。本当は天狗池からの逆さ槍を見に寄り道したのだが、「オコジョ」で大満足。1時間以上も遊んだので槍沢コースの本道に戻ることに。
ここからが、いよいよ体力勝負。やがてハイマツ帯に入るとガレガレの足場の悪い急登が続く。目標の槍ヶ岳が少しも近づいてこない。
心が折れそうになるが、若者の手前頑張るしかない。
槍ヶ岳を開山した播隆上人がこもったという岩屋を越えると頭上の槍ヶ岳の岩場に張り付くように攀じ登っている人が見える。憧れの頂まであと少し。とにかく登るしかない。最後に槍ヶ岳山荘直下の城壁のような斜面をジグザグと登りつめ山荘のテラスに。やっと槍ヶ岳に登る挑戦権を手にした気分。
とにかく天気のいいうちに穂先に行こうと昼食も後回しにして、いよいよ山頂アタック。この登山道は、いままでいろんなテレビ番組に紹介されていたが実際登ってみると見るのとは大違い。恐怖心はそれほどでもないが、足場がなくては始まらない。脚の短い僕にはルート探しにものすごく頭を使うコースである。
頂上は思ったより狭く、人が10人超えると大変なことになる。団体さんが登って来ない内に撮影を済ませて景色を楽しむ。東に目をやれば燕から大天井に続く表銀座の稜線と東鎌尾根が、北は遠く立山の山々、西には裏銀座の秀峰が眺望できる。
そして南には大喰から南岳そして奥穂、ジャンダルムの稜線を見ることが出来る。
素晴らしい眺めに言葉を失ってしまう。おまけにいい景色の撮影も忘れてしまったほどだ。天気にも恵まれ至福の時間を過ごし、満腹状態になったので下山。
やはり登りに比べると怖くはないが慎重になる。浮き石も多いし、転倒すればただでは済まない。初登山の若者はややビビっていたようだが、しっり楽しんだようだ。お前ら先導した僕に感謝してくれよ。
翌日は一気に上高地までの20kmの行程。ヘッドライトを装着して5:00に下山スタート。大曲まではガレガレの急斜面が続くのでゆっくり歩く。槍沢ロッヂまで一気に降りて、お弁当を食べる。天気も心配だったので早々に出発。予想通り徳沢に着くと雨が降り出した。それでも勝利のソフトクリームはわすれないで食べる。
上高地までの途中、明神館で昼食を摂り天気の回復を願うが本降りに。レインウエアを装着して急ぐ。おかげで予定より早く上高地BTに到着。
今回の山行は、この夏の〆に相応しい素晴らしいものとなった。
まずは山の神様に感謝。つぎにお天道さまに感謝。そして同行してくれた3人の若者と今回の山で知り合ったすべての人に感謝。「ありがとうございました。」
登山にあわせて、平日に休暇を取られてるなと
思っておりました。直前までの、台風がらみの悪天候で
2泊3日の長丁場、心配しておりました。
素晴らしいお天気でしたね。
槍ヶ岳、本当かっこいい山ですね。
感動を、分けていただきました。
sugi-chanさん
まずは槍ヶ岳登頂おめでとうございます。
お天気にも恵まれ最高の山行だったことでしょう。
おじさん独りだとくじけそうな気持ちも
若者3人に引っ張られ、いや失礼しました。
引っ張ったんですよね
槍の頂上から眺めた景色はいかがでしたか。
写真を撮ることを忘れるくらい感動物なのでしょうね。
記録には残らずとも記憶にはしっかり刻み込まれた
事でしょう。
槍ヶ岳は私にとってもいつかは登ってみたい山です。
いつかはこのレコ参考にさせて頂きます。
いつになることやら・・・
私と言えばレコにUPした通りの雨模様の山行と
なりsugi-chanさんたちのいる上高地は雲の中では
手の振りようもありませんでした。
日頃の行いの違いですかね
さて来年は劔岳ですか?
期待しております。
天気も回復して素晴らしい山行になりましたね。
青空・這い松・北アの稜線そして北アのランドマーク・・・・
感謝の言葉が溢れるレコにsugi-chanさんの感激が伝わります。
いい夏でしたね。
実は前日の大雨で、我が家の前の道が冠水しそれは大変なことになっていました。天気予報だと何かスッキリしないし、今年の夏はダメかなと諦め気分で上高地に向かいました。
ところが、実際はご覧の通りのお天気で本当に素晴らしい山行きが出来ました。
初登山の若者達も、思い出に残る登山になったことでしょう。
本当に山の神様に感謝です。
槍ヶ岳登頂されたんですね!お疲れ様でした〜!!
槍の穂先の最後の長いハシゴ、高度感があってドキドキの箇所
それを登りきって、山頂へ立ったときの
「感無量〜!」の気持ちが伝わってきました
良い天気で本当に良かったですね〜
周りに見える山々が美しかったことでしょう。
徳沢での勝利のアイスクリーム、最高ですネ
若い人を連れていると、どこかの学校の山岳部の顧問に間違われることが多く、最近ではいちいち説明するのも面倒なので「はい、そのような者です」とか「親子です。」とかいい加減に応えています。
でも若者と山に行くと、体力の違いをつくづく感じます。彼らは3日間、10kg以上のリュックを担いで10時間近く動いてもビクともしません。おじさんは3日が限度です。
これでは剱岳には行けません。
来年はテント泊でのんびり登山に徹しようと考えています。
onetotaniさん こんばんは。
やはり登山成功の秘訣は一にお天気、二に無事下山ですね。
特に今回のように行動時間が長い山行は本当にお天気に左右されます。あの日もあと1時間、山頂へのアタックが遅れたらガスまみれでした。
そう思うと本当に感謝の気持ちが湧いてきます。
これからも山の神様と仲良く過ごしたいと思います。
slowlifeさんの通った大喰、中岳、南岳の稜線、大キレツト、北穂、奥穂までよく見えました。
今の僕では体力的に絶対無理と言うのがよくわかりました。
それにしても槍の頂上の高度感はハンパないですね。
高所恐怖症の甥っ子は、山頂で這いつくばっていました。
また来年も徳沢のアイスクリームを食べれるようにに、あのあたりのお山に登ろうかと思っています。
約一名、sugiちゃんのDNAをものすごく感じる青年がみえますので
言わずもがなわかりました。
初登山のお友達も無事登られて、sugiちゃんの引率がとてもよかったのだと確信しました。
いちいちの説明を省くためには 次回からは、
「sugi山岳会引率者」と書いたTシャツと腕章を着用される事をおすすめします。
そうそう、先週の信じられない大雨で
たぶんsugiちゃん家は大丈夫かな?と心配していたところです。
なんせこちら柳ヶ瀬も冠水しましたからね〜
なのでsugiちゃん槍ヶ岳行きは大丈夫かな?とも心配しておりました。
信じられないような青空で、お天気の神様が味方してくださったんですね
今度はまたメンバーが増えたりして
「sugi山岳会」ますますのご発展を
sugi-chan さん、コンバンワです。
槍ヶ岳山荘と槍沢ロッジでどんぴしゃりの山行となったモノです。画像を見ていてあと0.5日早ければ〜とちょっと悔しがっています。でも槍沢から見れた槍ヶ岳はピカイチでした。どうも舞い上がってしまい鈴木ともこのTシャツを購入し忘れました。
素敵な山行記録堪能させて頂きました。
sugi-chan さん、こんにちは。
自分もこの時期行きたいところだったんですが、、、
とてもいい天気でうらやましい
おまけに「オコジョ」にまで会えて!!
んっ、逆さ槍が見れるとの「天狗池」は??
夏の〆、最高の山行きに・・・拍手!!
ご心配ありがとうございました。
4日の大雨で我が家の前の道は川と化して、あの東海豪雨の時のようでした。
翌日も天候は不安定でしたが、何とかなるだろうと出発しました。
そうしたらアカンダナでバスを待つ間に晴れ間が現れ、あとはレコの通り、今シーズン最高のお天気となりました 。山の神様には本当に感謝です。
槍ヶ岳は近くで見ると単なる岩の塊というより、その姿は畏怖さえ感じられました。
こんな天気のいい日に登れたことは本当にラッキーだったと思います。
さて、次なる目標は新居を背負ってのアルプス縦走、また今日から体力トレーニングに励もうと思っています。
天気のいい時間帯に登れたことは本当にラッキーでした。
実は、天狗原で遊んでいると大喰あたりから俄にガスが湧きあがり、こりゃ急がないとヤバいぞ槍ヶ岳山荘まで焦って登ったんです。
おかげで晴れている間に山頂には行けたんですが、舞い上がっていたので肝心な絶景を写真に撮るのを忘れました。
またどこかのお山でお会いしたら声をかけてください。
これからもお互いによい山行きを!
まさにピンポイントの天気でした。
天狗池の件ですが、いい訳ではないですが、実は天狗原でルートを見失いとんでもないガレ場に初登山者を連れて行き、本来のルートに戻るのに時間がかかったことと、その頃大喰辺りからガスがかかり始め、天狗池を取るか槍穂を取るかの究極の選択に迫られていました。
CLとしては、後者を選択したんですが、お陰で、天気のいいうちに槍の山頂に登れたし天狗原ではオコジョにも出会えました。
「転んでも只では起きない」という僕の人生観そのものですね。
次こそは「逆さ槍」を見に行きたいと思っています。
sugi-chanさん こんにちは
大変遅いコメントですいません
最高の夏〆登山でしたね
憧れの槍ヶ岳、レポートと写真で
堪能させて頂きました
もう秋冬になってしまいましたので
北アルプスは来シーズンまでお預けです
また復活しましたのでよろしくお願いします
aki0406さん ご無沙汰してます。
元気でしたか?転勤先で古巣の根性の悪い部下にいじめられてるんじゃないかと心配してました。
槍ヶ岳はやはり北アルプスのランドマークだけあり、素晴らしい山で、次回は別のルートから登りたくなりました。もっとも体力次第ですが・・・
今年行けなかった八ヶ岳に、来シーズンこそテントを担いで行きたいと思っています。
また、aki0406さんの楽しいレコをお待ちしてます。
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