鹿島槍ヶ岳、五竜岳（柏原新道から遠見尾根まで縦走）

2021年08月11日(水) ~ 2021年08月13日(金)

• GPS: 19:48
• 距離: 25.1km
• 登り: 2,874m
• 下り: 2,775m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:41
• 休憩: 0:31
• 合計: 6:12

距離 9.3km 登り 1,485m 下り 488m

6:47 扇沢駅
7:01 柏原新道登山口
8:05 ケルン（柏原新道）
8:13 8:16 駅見岬
9:00 9:01 水平岬
9:25 富士見坂
10:09 10:11 種池山荘
11:02 11:07 爺ヶ岳南峰
11:25 11:44 爺ヶ岳中峰
12:07 12:08 爺ヶ岳北峰
12:38 冷乗越
12:59 冷池山荘

2日目

• 山行: 8:55
• 休憩: 1:03
• 合計: 9:58

距離 9.0km 登り 1,213m 下り 1,154m

5:40 冷池山荘
5:48 冷池山荘テント場
6:32 布引山
7:16 7:32 鹿島槍ヶ岳
8:08 8:13 鹿島槍ヶ岳北峰
9:27 9:39 八峰キレット
9:49 10:04 八峰キレット小屋
12:01 12:06 北尾根ノ頭
14:17 14:27 五竜岳
15:38 五竜山荘

3日目

• 山行: 3:28
• 休憩: 0:06
• 合計: 3:34

距離 6.9km 登り 186m 下り 1,148m

5:42 五竜山荘
5:48 5:50 遠見尾根分岐
5:51 白岳
6:55 6:56 西遠見山
7:31 7:32 大遠見山
7:58 7:59 中遠見山
8:16 8:17 小遠見山
9:03 地蔵の頭
9:16 白馬五竜アルプス平

天候

1日目晴れ
2日目晴れのち曇り、霧
3日目雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

往路
信濃大町駅前駐車場に駐車。車中泊。3日で1500円
信濃大町駅からアルピコ交通のバスで扇沢まで。後は柏原新道まで歩き、
帰路
遠見のエスカルプラザから神城駅まで徒歩。（駅まで無料のシャトルバスもあった）
神城駅から信濃大町まJR

コース状況／危険箇所等

良好

その他周辺情報

遠見のエスカルプラザに入浴施設あり。信濃大町側には大町温泉郷の薬師の湯で日帰り入浴できる

写真

8/11 5:17

駅前にある登山届のポスト。ここで登山届を提出

8/11 5:16

信濃大町駅。バス停で始発を待っていたら切符売り場の方から道路の様子でバスが出るかどうか分からないとの事。他の登山者に伺うと前日は雨の為扇沢までの道が1日通行止めになっていたとの事。

8/11 6:08

切符売り場の方から無事バスが出ると伺い一安心。定時にバスが出ました。

8/11 6:44

黒部ダム行きの扇沢駅着。登山装備の方は皆さんこちらで並んでいました。柏原新道まで歩いて戻る人は少なかったです

8/11 6:59

柏原新道前の駐車場。本当はこちらに止めたかったけど帰路の車の回収を考えたら信濃大町に止める事にしました。

8/11 7:01

橋を渡って登山口へ。係の方が登山届の記入を促されてました。私は駅で出しましたと説明。そのままスルー

8/11 7:02

8月1日までの遭難件数。例年を知らないが、確かに死亡23件は異常に多い気がする。気持ちを引き締めます。

8/11 7:02

さあ登山口到着。真夏の大冒険の始まり〜

8/11 7:04

登り始めすぐの道。稜線までは急登覚悟で黙々と登ります

8/11 7:42

木の間から対面の山々が見えてきます。多分針木岳

8/11 8:00

左側が崖になっているとの注意書き。種池山荘までは注意書きや場所の表示がまめにしてあり道を整備されている方の尽力が伺われます。

8/11 8:00

こちらが左側が崖になっている道。確かによく見ると切れ落ちている

8/11 8:02

針木岳方面の展望が開けてきました

8/11 9:50

休憩なしで登ってきたら意外と早く種池山荘が見えてきました。

8/11 9:55

種池山荘到着

8/11 10:07

コーラを購入。ベンチで一休み

8/11 10:08

種池山荘から立山が良く見えました。剱岳は手前の木に隠れてここからは見えませんでした。

8/11 10:08

休憩していると「富士山が見える」との声が聞こえてくる。南南東に目を凝らすと確かに富士山がかすかに見える

8/11 10:09

小屋の西にある種池

8/11 10:17

爺ヶ岳方向。これから向かいます。

8/11 10:20

途中振り返ると剱岳が見えます。堂々とした佇まいにテンションバクあがり

8/11 10:20

こちらは立山。

8/11 10:26

そして明日登る鹿島槍ヶ岳も見えてきました。

8/11 10:26

爺ヶ岳の登山道。あちこち目移りして全然前に進まない。

8/11 10:29

槍や穂高も見えてきました。更にテンションアップ

8/11 11:00

爺ヶ岳南峰到着。

8/11 11:13

北峰に向かう道中、コマクサ発見

8/11 11:32

爺ヶ岳中峰到着。ここで休憩。昼食のパンを食べる。

8/11 11:39

剱岳の山容。迫力あります

8/11 11:50

冷池山荘へ向かいます。登山者は結構いたのですが、ほとんどの方は爺ヶ岳戻る様で、急に人が減った感じがしました。

8/11 12:40

赤岩尾根の分岐

8/11 12:56

冷池山荘着。予定よりかなり早く着けました。この日はここで一泊。5人は泊まれる部屋にコロナ対策の為2人で使用。

8/11 13:12

冷池山荘の玄関奥にある東野登山隊のサイン。いつも楽しく拝見させて戴いてます

8/11 16:59

夕食です。5時からです。ご飯とお味噌汁はお代わり自由。そのせいかご飯の一杯目は少なく盛られています。食べ残しを少なくする為の知恵ですね

8/11 18:56

山荘の窓から撮影した剱岳方向に沈む夕日。剱岳が木に隠れてしまったけど綺麗でした。

8/12 4:57

12日朝。5時から朝食です。こちらもお味噌汁とご飯はお代わり自由。

8/12 5:28

出発前に東の空を撮影。朝のうちは天気は持ちそうだ

8/12 5:28

前日なかなか全容が見えなかった鹿島槍ヶ岳がはっきり見えます。

8/12 5:45

少し登った所から冷池山荘を振り返る。すごいところに立っているなあ

8/12 5:57

チングルマ第二形態。実の状態らしい。第一形態の花の時は普通の花すぎて私は気がつかないと思う

8/12 6:33

布引山頂上。道は巻いてましたがほんの少し登れば頂上なので踏んでおきます。後はこれから向かう鹿島槍ヶ岳

8/12 7:20

鹿島槍ヶ岳（南峰）頂上到着。

8/12 7:19

鹿島槍ヶ岳頂上から見た五竜岳。ここで初めて対面。キレット小屋まではっきり見える。手前の道は北峰に行く道。崖の上を巻いて行く様子に今回　初めてにして唯一ビビる。45Lのバック担いで取り回せるか自信がなくなりかける。ヘルメット装着。

8/12 7:20

北峰の様子

8/12 8:01

南峰から北峰までは南峰の下りはキツ目の岩場で手強かったのですが鞍部まで行けば後は穏やかな道です。こちらはキレット方向と北峰との分岐点。北峰を踏むかどうか迷ったがバックをデポして行ってみる

8/12 8:08

北峰到着。後は南峰

8/12 8:16

再び分岐点に戻ってきてバックを回収。腹を括ってキレット方向に進む

8/12 8:22

キレットに着くまでも既に難所の連続。でも意外と恐怖心はない。きっと八峰キレットはもっとえげつないんだろうなあと勝手に妄想を膨らます

8/12 8:46

下の方にキレット小屋が見えてます。距離はそんなに遠くないにのになあ

8/12 9:19

岩場に黄色のスプレーで登山道の主張。他の山だったら鎖ぐらい有りそうだけど。この山は決して過保護ではない。鹿島槍ヶ岳からキレット小屋の間ですれ違う登山者多し。聴くと五竜山荘から来たそうだ。朝何時に出たのだろう。みんな疲れた顔をしていた。

8/12 9:24

なんだかんだで八峰キレット手前まで到着。難路の連続だけどビビる程ではなかった。ただ疲れる

8/12 9:24

八峰キレット手前の鉄梯子の橋。鎖を持って渡ればただの橋

8/12 9:26

八峰キレット到着。最初見たとき思わず「これだけ？」と声を出してしまった。

8/12 9:27

八峰キレットの切れ目から剱岳を望む

8/12 9:29

キレットの梯子の先にももう少し崖沿いの道が続く。

8/12 9:35

キレット小屋手前の崖沿いの水平歩道。

8/12 9:37

同じく水平歩道を近くから。この道作った人偉い。実際歩くと見た目ほど怖くはない。

8/12 9:47

キレット小屋到着。この小屋建てた人偉い。

8/12 9:52

小屋でファンタ購入。ここから先の難路の連続も知らずもう後は楽勝なんて考えていた。

8/12 10:03

さあ再出発

8/12 10:13

ガレた道、岩場、鎖場が相変わらず続きます

8/12 10:40

岩場を降って振り返って撮影。黄色のスプレーが道の主張。つーか道か？

8/12 10:59

途中のコブから五竜岳方向。この辺から心の中で〃難路は続くよどこまでも♪〃というフレーズがリフレイン

8/12 11:19

口ノ沢ノコル。どこで拾ったカゼ情報を鵜呑みにしたのか分からないが何故か私はここから先はもう楽な道ばかりと思い込んでいました。

8/12 11:46

北尾根の頭着。ここでお弁当休憩。口ノ沢ノコルからここまでは確かに難路感はなかったけど

8/12 11:48

冷池山荘で作って貰ったお弁当。山小屋で貰ったお弁当の私史上最も綺麗で美味しそう

8/12 11:55

五竜岳方向に雲がかかり出してます。前衛峰のG5（この時は名前を知らない）を急登する道が見えてきたが見えなかったことにする

8/12 12:30

岩場の登り下りを繰り返しつつG5の下まで来ました。途中、このガレ場を借りて登っている先行者の姿が見えたのでやっぱり登るんだと諦めました。

8/12 12:41

G5を登っている途中今まで来た道を振り返る。見た目よりは登り安かった。

8/12 13:08

途中、左手に小さな鳥が歩いているのを発見。雷鳥の雛でした。よく見渡すと親鳥と雛がもう一羽。今年初雷鳥。ラッキーと思いつつ雷鳥が姿を出すとなると天気が降り坂になるなとも思う

8/12 13:15

G5の表示。この先の鎖の降って登る折り返しが難所感があった。キレットよりこっちの方が危なくないか？次のG4も場所も名前も認識せず通過。

8/12 14:13

G4通過後見上げる様な五竜岳を勢いで登る。岩場が多かったけど下から見たよりずっと登り安かった。五竜山荘と頂上の分岐点近くてキレット方向上級者コースの案内発見。そうか、これで私も上級者か、と勝手に思う。

8/12 14:13

頂上と五竜山荘との分岐点。頂上方向を示す案内がなかった様な気がする

8/12 14:18

分岐点から少し歩いて五竜岳到着。

8/12 14:31

分岐に戻り五竜山荘へ向かう。ここから先は平坦な道であって欲しい

8/12 15:32

平坦な道であって欲しいという私の願いを嘲笑うかのような岩場の連続をうんざりしながら降る。距離にして半分くらいから穏やかな道となるが既に足が痛い。五竜山荘手前で晴れ出し黒部市方向が綺麗に見え出す

8/12 15:37

頂上からコースタイム40分のところ1時間かけて五竜山荘到着。本当に疲れました。宿泊の受付をした時、常駐している山岳パトロールの方に翌日の天気と不帰峰の様子について伺うと13日より14日の天気が荒れて危ないので翌日中に下山する様勧められる。ここで撤収を決断。天狗山荘にキャンセルの電話を入れる

8/12 17:02

夕食。5時からでした。カレーライスとお味噌汁はおかわり自由でした。

8/13 5:04

翌朝、最終日。朝食の時間は5時から7時と自由に取れる様です。私は5時から頂きました。

8/13 5:41

翌朝、まだ小雨。雨具を装備して下山開始

8/13 5:45

少し登り五竜山荘を振り返る

8/13 5:48

唐松岳と白岳との分岐点。

8/13 5:54

白岳頂上着

8/13 6:04

白岳からの降りの鎖場。暫く岩場がちょくちょく出てくる

8/13 7:06

西遠見の表示。この辺から道が平坦になり歩き易くなる

8/13 7:06

西遠見の表示のすぐ脇の池。山と高原地図にある池塘だろうか

8/13 7:29

大遠見着。この前後から歩き易くなり、速足で飛ばしてみる

8/13 7:59

中遠見着

8/13 8:18

小遠見着。道は巻いてましたが折角なんで頂上を踏んでみる。この辺から雨が強くなりI phoneのタッチパネルが押せなくなり写真から撮れなくなる

8/13 9:18

五竜白馬ゴンドラ駅到着。雨具を脱ぎゴンドラ降りる

8/13 9:39

ゴンドラにて下山

8/13 10:10

ゴンドラ駅のあるエスカルプラザから神城駅まで雨の中歩く。無料シャトルバスがあるのに気がついていたがシャトルバスの出発が10時25分で電車が35分発。間に合わないと思い歩いたが、乗ってきて間に合った人もいたので乗ってくれば良かった。

8/13 12:05

JRが15分遅れて信濃大町に到着。車で着替えてから大町温泉郷の薬師の湯に行き入浴。さっぱりして帰路につきました。

撮影機器：

iPhone 7 Plus Apple

感想

サトシ

夏季休暇を利用して後立山連峰を縦走してきました。
前日10日が急遽出勤になってしまったので就業後、信濃大町駅前の駐車場で車中泊。翌11日の始発のバスにて扇沢へ向かう。扇沢着後柏原新道まで歩き登山開始。天気は快晴。気持ちよく爺ケ岳を通過。予約していた冷池山荘泊。翌12日は朝は晴れるが昼から雨の予報。鹿島槍、八峰キレット、五竜岳を通過して五竜山荘へ向かいます。この日の道程は私完全に舐めてました。情報収集不足で大変なのは鹿島槍から口ノ沢のコルまでであとは穏やかな道だろうと思い込んでいたのですが、五竜山荘まで岩場の連続だったのですね。とにかく疲れました。五竜山荘に到着後、常駐している山岳パトロールの方に翌日の天狗山荘までの気象状況相談したら翌日はともかく翌々日が大荒れになるので翌日の13日の午前中には下山してくださいとの事。予定を変更、13日の天狗山荘の予約のキャンセルの電話をして、遠見尾根のルートの情報収集。翌日13日は朝から下山。アルプス平からゴンドラで降り神城駅からJRで信濃大町まで戻りました。当初は13日に不帰峰を経由して天狗山荘に泊まり、翌日14日に白馬岳を登った後猿倉に下山の予定でした。又々リベンジしなくては行けない山が増えてしまった。