雷鳥に会えた 聖岳・赤石岳 2泊3日テント泊 聖沢から椹島へ周回


- GPS
- 47:35
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 3,848m
- 下り
- 3,872m
コースタイム
10:14 聖沢登山口
10:53 出合所小屋跡
11:39 聖沢吊り橋
14:27 二つ目の吊り橋
14:58 岩頭滝見台
16:02 聖平小屋(テン泊)
◆2日目
4:39 聖平小屋
5:59 小聖岳
7:16 前聖岳 7:36
8:24 聖兎のコル
9:16 兎岳避難小屋
9:32 兎岳
10:24 小兎岳
11:08 中盛丸山
11:49 百間洞下降点
12:24 百間洞山の家 13:04
14:14 百間平
14:47 大斜面下コル
16:00 赤石岳避難小屋(荷物デポ) 16:25
16:27 赤石岳 16:40
16:42 赤石岳避難小屋泊
◆3日目
4:36 赤石岳避難小屋
4:41 荒川小屋・椹島分岐
5:10 椹島へ少し下りた広場(御来光待ち)5:47
6:06 砲台型休憩所(富士山展望悪し)
7:01 富士見平(360度展望、悪沢岳がきれい)
7:32 赤石小屋 8:00
9:50 登山口
9:55 椹島ロッジ(10時半のバスは既に満車)
12:00 バス乗車
12:53 畑薙臨時駐車場着
◆行動時間
CT 実
1日目 6:10 5:48 (94.1%)
2日目 10:35 10:21 (97.8%)
3日目 6:10 4:34 (74.1%)
※CTは山と高原地図参照
テン泊の道具を持っていたこともあるが
やはり時間短縮はかなり厳しい。
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
甲府南IC→東名富士IC(1~1.5h) 東名富士IC→新静岡IC→玉機橋→坂口温泉→井川→畑薙駐車場 (3h) 玉機橋から井川まで狭い林道の為、スピードの出し過ぎと対向車に注意。 また、この間は時間短縮不可能。 ◆駐車場 畑薙ダム臨時駐車場に駐車。 7時に到着、ほぼ満車。 駐車場は200台は行けます。 1台に2人と換算すると 400人、入山か。 仮設トイレ 3台あり。 繁忙期なのでバスは早めに出たが、2台しかバスがない。 1台=28名程度定員らしく、1回で56名がMAXか。 逃すと2時間待ちとなり、私達も2時間待ちとなった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆コース状況 ①聖沢登山口→聖平小屋 最初は急登。 その後、トラバース気味に聖沢吊り橋まで。 吊り橋はすごく揺れますので1人ずつ通過すること。 尾根筋の急坂が一番のがんばり所。 乗り切ると聖を木々の隙間から見れるようになります。 岩頭滝見台からの聖、聖沢、滝の景色は素晴らしい。 その後、川沿いの樹林帯を抜けて聖平小屋までは平坦だが結構長く感じる。 ②聖平小屋 フルーツポンチの無料提供はうれしい、うまい。 小屋の感じもいいです。 テン泊しましたが、ペグの刺さりもそれほど悪くなく、よく聖地されています。 水場も近く、トイレも少し離れた所にあり臭い等、気になりません。 20時~4時まで発電機が止まるのでうるさくもありませんでした。 ③聖平小屋→小聖岳→前聖岳 小聖岳まで案外と楽に行けますが、前聖岳までの急登がきつい。 ここはかなり登りにくいです。 ③前聖岳→コル→兎岳→小兎岳→中盛丸山 コルまでは急坂で、ガレていますので注意して下って下さい。 兎岳までの急登ですが、下から見上げるとすごく急に見えますが 淡々と登ればCT通りで行けます。 小兎岳までは微妙にだらだらと登っています。 中盛丸山への登りが、すごくきつく感じました。 聖からのアップダウンを繰り返してきたからでしょうか・・・ ④中盛丸山→百間洞山の家→百間平→赤石避難小屋 百間洞山の家まではトラバース気味の下り。 それほど急ではない。 百間洞山の家はとてもきれい。 立地的に椹島から一番遠いので、余程の時間の余裕がないと ちょうど通過点となってしまうのがもったいないが 緊急時はありがたい存在になるだろう。 百間平までの登りの途中にテン場がある。 百間平までは急登。 百間平からは尾根沿いの縦走路で気持ちがいい。 その後、現れる赤石岳へ繋がるトラバース。 ガレのトラバースだが大きめの石なので歩きにくくはない。 ここを越えると赤石避難小屋。 小屋のご夫婦、とても温かい方だった。 山小屋もいいなあと思えた瞬間。 避難小屋というと板の間の隙間風のようなイメージの方がいるが 有人小屋なので、きれいですよ。 ⑤赤石避難小屋→砲台型休憩所→富士見平 荒川小屋への分岐からは急坂を下る。 しばらく下った平らな所で御来光待ちした。 赤石岳頂上で御来光の方が360°の眺望で良かったかもしれない。 この場所は専ら富士山の方面しか見えない。 砲台型休憩所は富士山の眺め×。 富士見平は360°の眺望がすばらしい。 下山を急ぐ場合はここで御来光を迎えるのがいいかもしれない。 ⑥富士見平→赤石小屋→椹島ロッジ 富士見平から赤石小屋は普通の下り。 赤石小屋もとてもきれい。 この山域の小屋はどこもきれいでびっくりする。 庭のベンチから聖、兎がよく見える。 その後は椹島まで長い長居急坂。 とにかく下るしかない。 ◆温泉 ①白樺荘 http://www.city.shizuoka.jp/deps/kouiki/akaisisirakaba.html 入浴料 500円 脱衣所、8畳程度。ロッカー 30~40個。 洗い場 7つ。 浴槽 内湯1、露天1。 食堂あり。 ②坂本温泉 入浴料 280円 http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/spot/22000918.html |
写真
感想
今回は初メンバーが2人参戦。
mino6464さんは以前からフェイスブックを通じて知り合いであったが
タイミングが悪く一緒に登れずにいた。
hemekami君とはネットを通じて知り合い、一緒に行くことに。
他にも、Y君が行ける予定であったが、急用で行けなくなり4人で行く事になった。
聖→赤石→荒川を2泊3日で行く事を目標にした。
無理な場合は荒川を断念する。
fickleさんは別のメンバーと全く同じルートを1日ずれて入山し、
荒川なしの2泊3日で山行する。
mino6464さんとTAMA904さんを中央道、甲府南ICでピック。
himekami君を東名、富士ICでピックし畑薙の駐車場を目指す。
himekami君、25才の登山部経験者。若い。
アラフォー 3人は正直、引く。若すぎる・・・
体力だけは負けないぞと、心に誓う。
himekami君、ピック時に
私「忘れ物ないかい」
彼「あっ、マット、マット」と慌てて車に取りに行く。
と、もう1人。
「私もマット忘れた」とmino6464さん。
たまたま持っていたプチプチを渡して代用をすることに。
波乱含みの幕開け。
初めてであっても不思議と山の話で盛り上がり、わいわいと畑薙を目指す。
メインルートが台風の影響で通れず、坂本温泉経由となり
クネクネの道が非常に大変であった。
同じ方向に向かう車が全くいないので不安にも思ったが
駐車場に着くと納得。ほぼ満車。みんな前泊だ。
慌ててバスの列に並ぶも2便確定。
9時まで2時間待つことに。
まあ、今日は急ぐわけではないのでと、まったり。
やっとバスが来て乗り込み出発。
すごい悪路。パンクもするよ。これじゃ。
ダムを見ると台風の爪痕か、すごい流木の量。
聖沢で下りて、スタート。ここで下りる人は1/3位であった。
18kgのザックの重みが肩にずっしりと来る。
初日の夕飯を豪勢に行きたかったので食料、酒が満載だ。
前半戦はキノコと戯れる。
聖沢の吊り橋が、かなり揺れ、底板も心許ない。
吊り橋の後の急登が一番大変であった。
登り切った辺りでやっと聖とご対面。
この付近にも吊り橋がもう1つ。
こちらも、かなり揺れ、底板も心許ない。
滝見台からの眺めも素晴らしい。
少し荒れたトラバースを通過しながら、聖平小屋に到着。
フルーツポンチを頂き、早速、テントを張る。
himekami君「あっ~」と大声。
「ポール忘れた・・・」
山の雑誌の失敗談に同じこと書いてあったと、みんなで大笑い。
ここにも居たか。
と、いうことで男二人で初テント泊。
夜、怪獣が出ることを覚悟するように言い聞かせる。
みな、思い思いの豪華な夕飯を食べて、
明日の一番厳しいルートを思い早めに就寝。
翌朝、3時位から周囲がざわざわし出す。
私達も4時半に出発できるように準備。
木道をしばらく進む。
霜が降りていて滑り易い。
小聖への登りを進む頃、空が白み出す。
笊ヶ岳方面が明るくなってきた。
小聖岳に着く頃には、日も大分昇り、すごく良い天気。
ここから前聖までが急で、長くて、つらい。
前聖に着くと、つらさが吹き飛ぶ。
赤石や南アスターズがずらっと見える。
素晴らしい景色。
お約束の小太郎河童写真を撮ろうとすると
himekami君「あれ、何か色が違う」
私「それ、カエルだし」
himekami君「色だけ見て、確かめませんでした・・・」
新種が追加された・・・
眺めが良すぎてなかなか次へ進めないが、今日が一番長丁場。
兎岳へ一路下る。
こちらへ進む人は少なく、先行者は2名。
奥聖に行ってピストンの方が多い感じだ。1泊2日なのかな。
先行者2名が、なぜか止まっている。
雷鳥だ!!
やっとお目にかかれました。
どうやら子供を連れた親鳥を含め7羽ほどだ。
ラッキー。
登山道のすぐ脇なのでしばし写真撮影。
そうは言っても進まないとならないので歩を進めると一斉に飛んでいった。
鞍部に到着し兎を見上げる。
結構な登りだ。名前の割に手厳しい。
この頃からmino6464さんの体調が思わしくない。
先行しながら、様子を伺いつつ登る。
避難小屋を過ぎ、頂上に着くと、中央、北ア、南アがよく見える。
この山が一番いろんな山が見えたかもしれない。
小兎へ一旦下り地味にまた登る。
この後の中盛丸山の登りが、なんかやたらときつい。
百間洞山の家に着いた頃には、mino6464さん
薬が効いたのか良い方向には向かっているが荒川まではNGと判断。
赤石避難小屋泊と決定する。
百間洞山の家に泊まると翌日がきつすぎるので、なんとか赤石までがんばってもらうことに。
ここで手ぬぐいを購入。最後の1枚。ラッキー。
百間洞山の家で赤石避難小屋の様子を聞くと、今日はかなり混んでいるとの情報。
しかし選択の余地はない。
百間平までの急登を登り、百間平で一息つく。
赤石岳下の大トラバースが見える。
またまた厳しいね。
1時間起きに登り下りを繰り返す。厳しい山塊だ。
赤石避難小屋に到着。
入り口は人でごった返しており、順番に受け付け、自炊をする。
私達の後からも、何名かやってきた。
本当に入りきるのかと思いながら自炊と翌日の支度をする。
36名ほどになったようだがMAX68名泊めたことがあるそうだ。
ご主人の話や奥さんのハーモニカを聞きながら夜が更けていく。
何があっても来る人を受け入れる、山小屋とはそういう所ということを実感した。
ご主人と秘密の場所での2次会も楽しかった。
子供へのお土産として雷鳥とオコジョのバッチを購入。
翌朝、4時半に出発。
少しでも早いバスに乗りたいので山頂ではなく少し下におりて御来光にする。
この選択は間違いだったかな・・・
山頂であれば、荒川、聖も見えたのに、富士山の方角しか見えない。
雲海が見える位の位置でしばし御来光を。
富士見平は360°の展望。
荒川にいつか登ることを誓う。
悪沢、千枚がよく見える。かっこいい。
赤石小屋まで下り、休憩。
ここで朝食にありつく。
荒川小屋で「悪沢岳」と書いてあるTシャツを買う予定であったが
行けなかったので、かみさん用にTシャツを購入。
女性受けするデザインだと思う。
昨日から抜きつ抜かれつしていた愛知の方から
ここから椹島まで2時間半で以前下りました、との話を受け
himekami君とダッシュで下り、4人分のバスの予約をすることにする。
長い樹林帯の急坂を下り、2時間で椹島に到着。
行きのバスで見かけた方と立ち話を楽しむ。
12時のバスのチケットをGETし、ノンアルを飲みながらテントを干す。
30分位した頃、女子チームが下山。速い。びっくりした。
この山行を振り返りながら女子チームは生ビールで乾杯。
くー、たまらん。飲みたい。ノンアルで我慢、我慢。
畑薙の駐車場にバスに揺られて到着。
白樺荘へ向かい、カラスの行水。
その後、富士市まで戻り 036cyoさんお奨めの「さわやか」で
げんこつハンバーグを頂く。
これ、うまいです。
http://www.genkotsu-hb.com/
hemikami君と別れ、一路、甲府へ。
みなと話ながらだったのが良かったのか、眠気は起きなかった。
今回の山行は天気に恵まれて最高であった。
また、南アルプスの山容の大きさを再確認することにもなった。
今回も山と山友に感謝!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
聖のテント場にいらっしゃったの、覚えています。
「ココで飯作るかぁ~」とか言っておいしそうに食事をされていましたね。
天気もよく、最高の山日和でした。
またどこかの山でお会いしましょう!
BIMOTA様
コメントありがとうございます。
みなさん、顔出しNGの方が多いので、当方からは全くわからずです。
荒川に行けなかったのが残念ですが、次回リベンジしたいと思います。
自転車で登山口まで来られてますね。
自転車だけでも疲れてしまいそうです。
天気、最高でしたね。
アクセスだけが厳しい山域ですね。
もう少し早めと遅めのバス運行が欲しいですね。
はじめまして
9/21私も聖平のテン場におりました(黄色のツェルトの者です)
横一列でテントを張られておられましたね
お互いにお天気に恵まれ良い山行になりましたね
ButaModern様
はじめまして。
横一列で三つ張っていました。
遅い到着の方でしたので、周りが余り見えておらず・・・
黄色のツェルトがあったようなと、うろ覚えです。
荒川まで行かれたんですね。
荒川小屋泊で荒川も狙っていたのですが、荷物の重みにやられてしまった感じです。
私も経験ありますが、案外素泊まりをすると貸し切りだったりしますよね。
荒川小屋泊であれば、素泊まりの予定でしたのでお会いして話しをできたかもしれませんね。
3日間、本当に良い天気でしたね。
最高でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する