白根三山縦走(北岳、間の岳、西農鳥岳)
- GPS
- 51:21
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 2,959m
- 下り
- 3,662m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 3:27
- 合計
- 9:24
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 11:49
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 3:39
1日目は草すべり分岐の手前でランチ、2日目は西農鳥岳でランチとしました。
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:晴れ 3日目:曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中部横断道の下部温泉早川ICを本栖湖方面へ右折、県道9号を道なりに進み国道300号につき当たったら左折、道なりに進むと、上沢交差点が出てくるので直進して 南アルプス街道/県道37号 に入る、その後道なりに約35kmほど進むと奈良田駐車場に到着です。 【駐車場】 奈良田第一駐車場(無料) 約120台程度駐車可能 ※以前あった温泉街を過ぎた駐車場は使用出来ません。 【トイレ】 奈良田第一駐車場には仮設トイレが設置されています。 奈良田第二駐車場の横に奈良田バス待合所があり、そこに仮設でないトイレがあります。 登山中は、広河原、白根御池小屋、北岳肩の小屋、北岳山荘、農鳥小屋、大門沢小屋にトイレがあります。(有料) 【アクセス】 奈良田から広河原まではマイカー規制のため、バス等利用して向かいます。 今回は日曜日出発のため、奈良田駐車場5:30発、広河原6:15着のバスで移動できましたが、8月23日以降の平日は奈良田駐車場8:45発となりますのでご利用されるときは注意が必要です。 料金は、1,050円/大人(運賃)と200円/大人(利用者協力金)がかかります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆広河原〜白根御池分岐 広河原インフォメーションセンターを出発し、吊り橋を渡ると広河原山荘に到着。 広河原山荘から白根御池分岐までは約25分樹林帯の急登を登ります。 ◆白根御池分岐〜白根御池 白根御池分岐から白根御池までは急傾斜な登山道で、一段の段差も大きく歩きづらくなります。 第二ベンチから先は、木の根や木の階段が多数あり、段差が更に大きくなります。 白根御池手前で緩やかな登りとなりますが、微妙なアップダウンや崩落箇所を通り白根御池に到着です。 白根御池には白根御池小屋があり、現在休業中ですが、トイレは使用可能で、水も給水することが可能です。 ◆白根御池〜小太郎尾根分岐 白根御池を出発してすぐは、ハンゴンソウが生い茂る、ザレ場の急登をジグザクと登り、次第にザレからガレに変わって更に傾斜が厳しくなってきます。 草すべりを登っている間は、振り返ると白根御池と鳳凰三山がよく見ますので、休憩しながら振り返ると楽しく登ることができると思います。 その後、大きな石がごろごろしているところを登り、岩場を越えると、ザレた急登に戻り、更にジグザグと登ると、視界が開け草すべり分岐に到着です。 草すべり分岐から小太郎尾根分岐までは、ザレた急登の登山道を約20分ほどジグザクに登ると到着します。 小太郎尾根分岐まで来ると、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳を見ることができます。 ◆小太郎尾根分岐〜北岳肩ノ小屋 小太郎尾根分岐を出発すると、すこしトラバース道歩き、途中岩場を越えるとその後は基本的に楽しい稜線歩きとなります。 振り返れば甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、中央、北アルプス等がよく見えます。 ◆北岳肩ノ小屋 今回は別館に泊まりました、コロナ対策として上半身にパーティションが設置されていました。 また、敷き布団はビニールで覆われ消毒が簡単にできるよう工夫されていました。 インナーシーツor寝袋、枕用のタオル等を持参する必要があります。 肩ノ小屋は宿泊者も水が有料(1リットル100円)となります。 食事も美味しく夕食は新名物の肩の小屋の肩ロースは大変美味しかったです。 小屋番さん、コロナで大変なところ対応ありがとうございます。 ◆北岳肩ノ小屋〜北岳 肩ノ小屋の横を過ぎ北岳山頂に向かうと、すぐにザレた急登となります。 道は分かりやすいように、赤と黄色の矢印等のマーキングがありますので、それを確認しながら登ればコースを外れることはないと思います。 両俣分岐点から先は、岩稜帯で大きな岩をマーキングに沿って登っていき、山頂に近づくと細いザレ道となります。 全体的に危険を感じる高度感はありませんが、段差も大きく、ザレているところは滑りますので、慎重に登りましょう。 ◆北岳山頂 北岳山頂は広くなっていますので、ゆっくりと休憩することが可能です。 展望は360度の大展望となっています。 富士山、間ノ岳、塩見岳、鳳凰三山、金峰山、甲武信ヶ岳、乗鞍岳、北アルプス、立山、八ヶ岳、浅間山等の山々を望むことが可能です。 今回は天気も良く、また前日の雨のおかげかスッキリと見ることが出来ました。 ◆北岳〜北岳山荘 北岳から吊尾根分岐までは、ザレた急傾斜の登山道をジグザクに下ります。 間ノ岳への稜線が素晴らしいのでよそ見をしてずり落ちそうなりますので気をつけましょう(笑) 吊尾根分岐からトラバースルート分岐までは、まず、岩稜帯を下り、木の階段と鎖場を下ると、山肌に沿って細いトラバース道を進み、稜線に戻るとトラバースルート分岐に到着です。 分岐から北岳山荘までは、稜線を約20分歩くと到着です。 北岳山荘は休業中でしたが、公衆トイレは使用可能となっていました。 ◆北岳山荘〜中白根山 ガレた登山道をジグザクと約40分かけて登って行きます。 特段危険な箇所はありません。 ◆中白根山山頂 中白根山の山頂はあまり広くありませんが、少し先に進むと大きなスペースがありゆっくりと休憩することができます。 展望は、北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、富士山がよく見えます。 ◆中白根山〜間ノ岳 中白根山から一端下り、その後は間ノ岳までアップダウンが続きます。 ガレ場、ザレ場、岩稜帯と間ノ岳まで変化に富んだルートとなっています。 岩等に着けられたマーキングを頼りに進みましょう。 ◆間ノ岳山頂 間ノ岳の山頂は広くなっていますので、ゆっくりと休憩することが可能です。 展望は360度の大パノラマで、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北アルプス、富士山はもちろん、塩見岳がよく見るようになり、その後には、悪沢岳、赤石岳等の南アルプスの南側がよく見えていました。 ◆間ノ岳〜農鳥小屋 間ノ岳から農鳥小屋までは、急傾斜のザレガレた登山道をマーキングに沿ってジグザクに下ります。 大変滑りやすく、また落石を起こしやすい登山道となっていますので、焦らず慎重に下りましょう。 乱暴に歩いていると農鳥小屋の親父さんに注意されますよ〜。 ◆農鳥小屋〜西農鳥岳 農鳥小屋から西農鳥岳までは、岩場を越え、ザレ場やガレ場の急登を約70分黙々と登ると到着します。 特段危険箇所はありません。 ◆西農鳥岳山頂 西農鳥岳の山頂はあまり広くなく、数人程度の休憩可能ですが、ゆっくり休憩する場合は、農鳥小屋方面に少し戻ったところがおすすめです。 ちなみに、標識が立っているところより、農鳥岳側にある峰が本来の西農鳥岳でしょうか?昔は標識がなかったので、隣の峰を西農鳥岳と認識していました。 山頂からの展望は、塩見岳が近づき、南アルプスの南側の悪沢岳、赤石岳がよく見えるようになります。 もちろん間ノ岳、北岳、北アルプスや富士山もよく見えます。 ◆西農鳥岳〜農鳥岳 西農鳥岳から農鳥岳は、稜線というより山肌についたザレガレミックスのトラバース道をアップダウンを繰り返しながら歩きます。 途中、岩場を越える箇所がありますが、危険はありません。 歩きながら塩見岳が大変よく見えます。 ◆農鳥岳山頂 農鳥岳の山頂はあまり広くありませんが、一段さがったところに広場がありこちらは大変広くなっていますので、ゆっくりとした休憩は一段下が落ち着くかもしれません。 展望は大変良く、間ノ岳、北岳、八ヶ岳、鳳凰三山、富士山、塩見岳、悪沢岳、赤石岳等がよく見えます。 ◆農鳥岳〜大門沢下降点 農鳥岳から大門沢下降点までは、ザレた急斜面をジグザグに下ります。 危険箇所はありません。 ◆大門沢下降点〜ゴーロ帯上端 大門沢下降点からの下りは、大変滑りやすいザレ場の急傾斜に加え、段差が大きい箇所が多々あります。 また、道幅も狭く、ハイマツ等が生い茂っているため、斜面が寄りがちとなり危険ですので慎重に下って下さい。 途中、いったん開けたところがありますが、そこはゴーロ帯上端ではありません、その後、森の中をしばらく進むと25・・mの標識がありそこがゴーロ帯上端だと思います。 ◆ゴーロ帯上端〜ガレの上端 ゴーロ帯上端からのくだりは、中ぐらいの岩がゴロゴロとした急傾斜で、生い茂った枝が登山道にでているのでかなり歩きづらい感じです。 ガレの上端は看板がなく、標高的に一度広くなったところがガレの上端だと思われます。 ◆ガレの上端〜大門沢小屋 ガレの上端を過ぎると、丸太の梯子や、木の梯子を浸かって大きな段差を下り、沢の横を歩く箇所は、ザレて道は狭く、木も生い茂っているため、大変あるきづらかったです。 沢から離れ、樹林帯に入るまでに、二度ほど沢を渡ります。 水量も多く、石が滑りますので気をつけて渡りましょう。 樹林帯の下りは先ほどより傾斜が緩やかで歩きやすくなっていますが、中々大門沢小屋が見えないので精神的にキツくなってきます(笑) ◆大門沢小屋 大門沢小屋は大部屋もカプセルベットのように仕切りができており、小さな個室といった感じでした。(コロナ対策なんでしょうね。) インナーシーツor寝袋、枕用のタオル等を持参する必要があります。 夕食の鶏肉のケチャップ煮は美味しかったです。デザートにはシャインマスカットが出てきました。 トイレはちょっと抵抗がある方がいるかもしれませんが、山小屋なのでそこは我慢が必要です。(トイレットペーパーは持参しましょう。) ほかの登山者との団らんは、小屋前のベンチ(タープ有り)で可能で、今回も少しお酒を飲みながら歓談させていただきました。 水もふんだんに出ているので、水に困ることも無く安心です。 小屋番さん、コロナで大変なところ大変お世話になりました。 ◆大門沢小屋〜峠 大門沢小屋を出発すると、沢に向けて一気に下ります。 段差も大きく足場もあるいので気をつけて歩きましょう。 沢沿いのため、大きな岩等も多く途中に単管パイプ等で作った橋を渡ったり、沢水が流れてこんでいる登山道を歩きます。 急傾斜を下っていると少し緩やかになり細いトラバース道を登り返して少し行くと峠に到着です。 ◆峠〜大古森沢 峠からは、沢から離れ樹林帯を歩くので、先ほどより少し歩きやすくなります。 ジグザグに歩き一気に高度を下げ行きます。 大古森沢の箇所ははっきりとは分かりませんでしたが、二つの沢が出合う箇所の先当たりでいいのでしょうか? この沢渡ですが、かなり水量があり、橋が流されているので慎重に渡りましょう。 ◆大古森沢〜大門沢登山口入口 樹林帯の中、アップダウンを繰り返しながら下って行きます。 人工的なコンクリートの橋が見えると登山口までもう少しです。 この橋を渡らないと結局下に降りても川を渡ることはできません。 その後、吊り橋を渡り、少し下ると登山口に到着です。 ◆大門沢登山口入口〜ゲート 登山口からゲートまでは林道をひたすら歩きます。 工事中のため、工事車両が結構出入りしていました。(平日のため) ◆ゲート〜奈良田第一駐車場 ゲートから奈良田第一駐車場までは、約20分車道を歩きます。 10tトラックがかなり走っていますので結構怖いです。 ガートマンが歩行者ありと連絡を入れていますが、トラックの運転手は特段気にせず減速しないでとおり過ぎていきます。 あまりにも、台数が多くまたマナーが悪いので歩いていて少しイラッとしました。 |
その他周辺情報 | 【宿泊】 北岳肩ノ小屋(1日目) TEL:090-4606-0068(小屋直通)及び080-9524-5262 URL:http://katanokoya.com/ 宿泊:1泊2食 9,500円(朝飯お弁当に変更可能) お弁当1,000円 その他:予約必須、マスク、インナーシーツ、タオルを持参 大門沢小屋(2日目) TEL:090-7635-4244(小屋直通)AM7:00-PM6:00 URL:https://www.daimonzawa.com/ 宿泊:1泊2食 9,000円(現在シャワーは使用禁止) その他:予約必要、マスク、インナーシーツ、タオル持参 【日帰温泉】 奈良田の里温泉 女帝の湯 〒409-2701 山梨県南巨摩郡早川町奈良田486 TEL:0556-48-2552 URL:https://www.hayakawa-zaidan.net/ 日帰り入浴 550円/大人 営業時間 9:00から18:00(受付17:30まで) ※食事処もやってやっていました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
登山地図
コンパス
笛
登山計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ツェルト
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
今年の夏休みは白根三山を縦走しようと、7月から縦走の計画を立てていたのですが、仕事の関係や、山梨県のまん延防止等重点措置の関係で行くことが出来ていませんでした。
9月12日でまん延防止等重点措置が解除されましたので、12日〜14日の行程で白根三山を縦走してきました。
本当は13日から山に入りたかったのですが、平日は奈良田から広河原に向かうバスが8時45分となってしまうため、5時半のバスがある日曜日から山に入ることにしました。
当初予定では、1日目は広河原から肩ノ小屋までとしていましたが、到着した時間が微妙に早かったこと、天気も良く遠くまで良く見えていること、また、2日目の朝は日の出前に動き出すので山頂からの展望を楽しめないため、1日目に頑張って北岳まで登りました。
がんばって登ったかいがあり、素晴らしい展望を楽しむことができました。
2日目は、4時にヘッドライトを付けて登山を開始しましたが、一度登った北岳のルートをある程度覚えているので、問題無く登ることが出来ました。
日の出を山頂で迎えようと思いましたが、到着時間が少し早く、また、雲も多めだったため、日の出はあきらめ、間ノ岳を目指しました。
北岳から見る間ノ岳までの稜線は素晴らしかったです。
2日目は終始天気が良く、稜線歩きが大変楽しかったです。
少し風が強かったので、途中寒さを感じました。(秋ですね〜)
間ノ岳で景色を楽しみ、西農鳥岳でランチを食べ、前回行かなかった農鳥岳を目指しました。
西農鳥岳からは初めての道となりましたが、アップダウンもあり中々大変でした。
ただ、景色は大変よく、南アルプスの南側もよく見えていました。
白根三山からみる塩見岳は大変かっこいい山容をしています。
間ノ岳から塩見岳に抜けたくなるくらいでした(笑)
今度はぜひ塩見岳から間ノ岳を目指したいな〜と思いました。
その後、農鳥岳から悪沢岳、赤石岳等の展望を楽しみ、大門沢小屋を目指しましたが、いや〜長かった。
朝早めに出ていて正解だったと思いました。
思ったより、道が険しく、また、コロナ自粛でなまった体にはかなりキツかったです。
どうにか小屋にたどり着いた時は、小屋前のベンチがありがたかった。
大門沢小屋の皆様ありがとうございます。
3日目は朝飯を食べ、ゆっくり準備をして奈良田に向けて出発しました。
10時過ぎに駐車場に到着したので、ゆっくりと女帝の湯に浸かって汗を流し、食堂も再開していたので、馬もつ煮とそばを食べお腹いっぱいで帰ることになりました。
帰りがけ道の駅に寄ったり、実家に寄ってから帰ったので結局、自宅には夜の7時過ぎになっていました(笑)
今回の山旅は、三日間天気も良く気持ち良く、3,000mの稜線歩きを満喫することができ大変楽しい山旅となりました〜。
各山小屋の皆様、コロナで大変な中対応ありがとうございました。
また、よろしくお願いします。
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