奈良田から白峰三山(農鳥岳-間ノ岳-北岳)+小太郎山 日帰り
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- GPS
- 12:51
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 3,769m
- 下り
- 3,077m
コースタイム
0:45 広河内橋 -(0:22)-
1:07 広河原庵 1:11-(1:30)-
2:41 大門沢小屋 2:53-(2:04)-
4:57 大門沢下降点 -(0:30)-
5:27 農鳥岳 5:51-(0:42)-
6:33 農鳥小屋 6:37-(0:57)-
7:34 間ノ岳 7:42-(0:43)-
8:25 北岳山荘 8:44-(0:44)-
9:28 北岳 9:44-(0:14)-
9:58 肩ノ小屋 10:04-(0:10)-
10:14 小太郎尾根分岐 -(0:46)-
11:00 小太郎山 11:14-(0:50)-
12:04 小太郎尾根分岐 -(0:28)-
12:32 白根御池小屋 12:40-(0:45)-
13:25 広河原
歩行時間10:57+休憩時間1:55=全行程12:52
標準コースタイム21:35、短縮率59.6%
沿面距離(GPS):35.3 km
累積標高差:+3,846 m、-3,172 m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
下山先:広河原インフォメーションセンター。奈良田までバス。14:00発。1,100円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○奈良田〜東農鳥岳 奈良田第2駐車場を出発しばらく舗装路を歩き奈良田第一発電所のある広河内橋を渡って左折。ゲートをくぐり舗装された林道を進みます。 やがて砂利となり、右手に飯場があります。自由に使用可能なトイレ等が設置されています。右に登山道の案内があります。 吊り橋を三回渡り大門沢の右岸を進むと沢に出ます。飛び石を渡りますが、夜間ですと対岸の印が分かりにくく迷うところです。さらにひと登りするともう一つ沢を渡ります。こちらも飛び石です。渡ってすぐに自然木の橋があります。 その後は、沢音を聞きながら右岸から徐々に離れていき尾根を登りトラバースをしていくとまた沢音が近くなってきます。登山道が沢から流れた水で水浸しになった地帯を進むとやがて対岸に渡ります。左岸を進むとまた右岸に渡りなおして少し登ると大門沢小屋です。 小屋からは徐々に傾斜をましていき、支流を2度ほど渡るとザレた急傾斜となります。その後階段状の急斜面を登っていくと標高2,660m付近でトラバースとなりビバーク可能な平坦な地点となります。(この日は一組テントを張ってました) 標高2,700mを超えてくると展望も良くなり富士山や甲府盆地が見えてきます。 ザレたトラバースを数回こなすと大門沢下降点の稜線に出ます。 大門沢下降点からは、きつい登りもなく稜線上をやや東にとりながら東農鳥岳となります。 大門沢下降点まで夜間登山でしたが、二年前に一度歩いていたので、問題はありませんでした。初めての場合、沢を渡る場所で迷いやすいかもしれません。 ここまで全てストックを使用してます。 ○東農鳥岳〜北岳 西農鳥岳までは稜線の西側を巻きます。岩稜地帯なので、ストックは無いほうが歩きやすいと思います。 西農鳥岳を過ぎるとザレた急斜面を一気に下降し農鳥小屋となります。 農鳥小屋からはまたストックを出して歩きました。 緩やかなトレイルを進むと、徐々に傾斜をましていきます。偽ピークを過ぎるとやがて間ノ岳山頂に到着します。 間ノ岳からは一度高度を落とし、細かいアップダウンをこなすと中白根山を最後に3,000mの稜線からサヨナラし2,900mUNDERの北岳山荘となります。 北岳山荘からは、岩稜混じりの急登となります。ストックを使いましたが、一部邪魔なシチュエーションもありました。八本歯コルへの分岐あたりでしまったほうが良いかもしれません。 ○北岳〜小太郎尾根分岐 高度感はありますが、良く踏まれた登山道です。ここまでの行程から比較すると、とても歩きやすい(走りやすい)トレイルです。 ○小太郎尾根分岐ピストン 登山地図では破線になっていますが、踏み跡は比較的しっかりしていました。一部稜線から外れるところが不明瞭だったりしますが、要所要所にピンクテープやケルンが積まれています。西側に巻き道が付いていることが多いので見逃さないように。 小さなアップダウンが多く思った以上に歩き応えがあります。 地図上2,646mのコル手前から見えるピークは、一つ手前のピークです。 片道2.1km。累積標高差 往路 +150m -270m、復路 +270m -150m。数字以上にきつく感じると思います。 ○小太郎尾根分岐〜広河原 草スベリは、俯角34度と急傾斜です。ザレいてるところも多く下山には気を使います。階段状に切ってありましたが、ジグザグ道より直登の比率のほうが多めのような感じでした。 白根御池小屋から少々登り返しをしてまた一気に下降します。草スベリ並の急斜面もありますが、樹林帯の中で土の比率が高いため濡れていなければグリップは良いです。 下界に降りるに従って、傾斜も緩くなってきます。 広河原山荘に降り着きましたが、直接吊り橋へ向かうルートがありました。 吊り橋を渡るとアスファルト道となり広河原インフォメーションセンタに到着です。 |
ファイル |
行程表
(更新時刻:2013/10/02 10:03) |
写真
14:00のバスに間に合うことが確信できましたので、CT60%切りを目指して広河原まで50分以内で降ります
感想
奈良田から朝一のバスで広河原へ行き、白峰三山(白嶺三山)を日没前で日帰り縦走するのが一般的です。バスで広河原に6:20到着ですので、3時間で登ったとして、北岳山頂は9時ちょい過ぎ。ガスが出始める時間帯です。
せっかくの3,000m峰ですので、朝のきれいな景色が見たいということで、逆回りの奈良田を深夜に出発して、農鳥岳でご来光を拝むことにしました。5:30に農鳥岳到着を目安に0:30奈良田の第二駐車場を出発することとしました。
コースタイムの60%を目標に行くと、11:50ごろ広河原に着いてしまいます。11:10発と14:00発のバスの間なので待ち時間が長かです。
小太郎山をピストンすると、丁度14:00のバスに間に合う感じなので追加しました。
14:00のバスに間に合わないと、16:40ですのでかなり待つことになります。
小太郎尾根分岐の到着時間で小太郎山のピストンをするか、断念して14:00のバスに間に合わすか。どうなるのか展開が楽しみです。
二年前奈良田から農鳥岳〜間ノ岳を日帰りピストンしているので、深夜通過部分も問題ありませんでした。事前に大門沢の橋も修復完了していてOKとの情報もあり安心してました。
予定通り農鳥岳でご来光を拝み、北岳には9:30くらいに到着。バスで奈良田から登ってくるのと大差ない時間でした。
天候にも恵まれ、終始快晴。この日、山に行った人はみんな笑顔だったと思います。
天気が良かったため休憩がついつい長くなってしまいました。間ノ岳あたりから遅れだし北岳では30分以上の時間オーバー。その後もイーブンで、小太郎山のピストンをすると、ぎりぎり14:00に下山できるかどうかのライン。草スベリからダッシュで白根御池小屋へ。到着時点で間に合うことが確信できました。
そうなると、当初の目標60%切りに目が行きます。12:40白根御池小屋出発、残り50分で下山できれば、目標クリヤーということで、またまたダッシュ。とにかく登ってくる登山者がひっきりなしで待ちが多く、焦りましたが広河原山荘に13:21到着し、トボトボ歩いて目標の13:33に間に合いました。
広河原ではアイスを食べたいと思っていましたが、なんとインフォメーションセンターには、自販機しかありませんでした。
バスの中でうたた寝しつつ、奈良田に到着。とにかくビールが飲みたかったので、温泉はパスして甲府の自宅まで戻りました。お風呂にのんびり浸かって至福のビール。
この時間が今のところ一番幸せな時間です・・・。
○食料、水分
自家製エナジージェル約600ml持参。約400ml消費。
ベスパHYPER 3個(2個消費)。アミノバイタルPRO顆粒タイプ4個(3個消費)。
大福、草餅、よもぎ餅など。塩飴。
水1リットル。大門沢小屋まで0.3リットル消費。全て捨てて1リットル補給(無料)。北岳山荘までで0.8リットル消費。1リットル補給(100円)。白根御池小屋までで1リットル消費。全て捨てて0.7リットル補給(無料)。下山時点で0.2リットル余り。合計2.6リットル消費。
○装備
ザック(10+3リットル)、ハイドレーションパック、スマートフォン、ハンドタオル、心拍計GPSウオッチ、デジカメ、鍵、お金、充電用リチュウムイオンバッテリ、靴擦れ保護パッド、伸縮テーピング、地図(コピー)、単三電池1本、ヘッドライト、ゴミ袋、熊鈴、ポール、ファーストエイドと薬少々、テーピング。
トレランシューズ、カーゴパンツ、撥水ノースリーブシャッツ、ドライロングシャッツ、ウィンドウストッパジャケット、防寒手袋。
○未使用のもの
ペーパー、免許証、保険証、レスキューシート、予備コンタクトレンズ、鏡、予備ヘッドライト、レインウエア上、レインウエア下、速乾タオル。
qwg01230さん、こんにちは。
いい景色を堪能されたようですね。
天候の特性を読んでルートを決める。凄いです。
いつかは私もと思ってお気に入りに頂きました。
>自宅に帰ってお風呂にのんびり浸かって至福のビール。
最近私も車が多いので、同じ気分を味わってます。
qwg01230さん、こんばんは
日曜日は静岡も快晴で僕も地元の低山に登ってきました
今回のqwg01230さんの山行は計画の段階から気になっていました
それにしても最高の天気ですね
やはりコースタイムの60%は一つの目安になりそうですね
50%で計算出来たら楽なんだろうなぁ
発想が違いますね
山頂での日の出お見事です
日帰りでこれを味わえるのは羨ましい限りです。
真っ暗い中、農鳥岳まで5時間切り
ご褒美に快晴の稜線ですね
ますます快調
インフォメーションセンターなんかおいて欲しいですよね
北岳行ったとき、広河原山荘のビールの旗の前を通り過ぎやっと着いたら何も無い。
仲間はビール買いに広河原山荘まで戻ってました
今日武田のエントリーですね。
>いい景色を堪能されたようですね。
天気が良すぎてかなり日焼けしてしまいました。
帽子持ってけば良かったとちょっと後悔してます。
>いつかは私もと思ってお気に入りに頂きました。
大門沢をぜひ夜中に歩いてみて下さい。吊り橋以外は怖いところ無いと思います。
>最近私も車が多いので、同じ気分を味わってます。
生ビール
銘柄はサントリーのプレミアムじゃ無い普通のモルツが一番好きです。
>大門沢はきついと有名なので興味があります
みなさんそう言いますね。
確かに二年前初めて登ったときは、きつかった。
今回は周りが見えない分ペースに集中できて結構楽でした。
>やはりコースタイムの60%は一つの目安になりそうですね
装備をもっと削れば60%切るのも楽なのですが、レースと違い安全を犠牲にするのはリスクがあるので、厳しいですね。
私の場合筋力はだいぶ山用にできてきたので、問題は心拍機能
パワーアップのトレーニング方法は、若いころからやってきたのでよく分かっているのですが、こっち
>50%で計算出来たら楽なんだろうなぁ
電卓使わなくても簡単に計算できて良いですね。
CTが30時間超えてくると、50%と60%の違いはかなり大きいです。
槍−穂高縦走の時、見損なったので今回は狙ってました。
この時期過ぎると、3,000m峰での日の出は防寒対策必要ですし。
>真っ暗い中、農鳥岳まで5時間切り
今回は、日の出に間に合えば良いと思ってましたが、0:30に出発して、5:30に山頂ということは、5時間切らないといけないということですものね。
>仲間はビール買いに広河原山荘まで戻ってました
ですよね。
自販機が一つ置いてあるだけとは思ってもいませんでした。
>今日武田のエントリーですね
すっかり忘れてました。
おかげさまでエントリーできました。
明日は、身延山13kmにエントリーします。
おはようございます。
奈良田を逆走して小太郎山まで行く気持ちの強さが
すごいです。
三年前の記録先ほど拝見しました。北岳より小太郎山がメインだった山行ですね。
私も小太郎さんどころか往復誰にも会いませんでした。
北岳登った後だと、感動が薄くなってしまいますね。
先に小太郎やっつけてから北ですね
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