槍ヶ岳・南岳 地震のため大キレット断念
- GPS
- 35:58
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 3,021m
- 下り
- 2,965m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 13:17
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市営新穂高第3駐車場(P5)は満車 https://www.okuhida.or.jp/wp-content/uploads/2020/08/ec1807c5527141f372d77ee561002573.pdf 鍋平登山者用駐車場 P8から新穂高センターまで約30分 新穂高センターから鍋平登山者用駐車場 P8まで約40分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:新穂高登山指導センター、林道ゲート チビ沢〜南沢の間、登山道に落石痕あり 槍平小屋の情報を確認してください。 https://www.yaridaira.jp/ https://twitter.com/yaridairagoya 雨天時の沢の増水等、ライブカメラも併せて確認してください。 https://twitter.com/yaridairano3 |
その他周辺情報 | ひがくの湯と登山者食堂 開設時間:11:00〜22:00(夏・秋:9:00〜22:00) ※最終受付は、1時間30分前まで 電話番号 : 0578-89-2855 大人750円 (登山者700円) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
MYアイテム |
ひかりつ
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
携帯トイレ
|
感想
今回の山行は出発前からいろいろありました。
8月15日(日)・16日(月)に予約しましたが、お盆中は天候が悪くキャンセルして9月19日(日)・20日(月)に予約し直しました。
いよいよ出発が近づいてきたら、台風が17日(金)から18日(土)にかけて日本列島を西から東に通過していくとのことで、台風の動向に注視し計画をA案とB案の2種類用意しヤマレコ経由でコンパスに提出しました。
A案は飛騨沢ルートで槍ヶ岳登頂後、南岳山荘に向かい2日目は北穂経由の上高地へ下山。バスで新穂高へ戻る。
B案は上高地から槍沢経由の南岳山荘、2日目はA案と同じ。
2日とも悪天候の場合は登山を中止するつもりでしたし、19日に風が強い予報でしたらB案、19日までの雨量が多く、滝谷出合や各沢の徒渉が困難な状態ならばB案、問題なければ、槍ヶ岳に登りたいので、時間の融通が利くA案と決めていました。
19日の2:00に市営新穂高第3駐車場(P5)に着きましたがもちろん満車で駐車場が鍋平登山者用駐車場(P8)になってしまい下山時の鍋平までの登りを考えると憂鬱になり、その時はB案にすればよかったと思いました。
意を決して3:30に霧雨の中スタートし新穂高まで降りて新穂高登山指導センターで計画書を提出し槍ヶ岳へ向けてスタートしました。コンパスに提出しているB案は途中で取り下げました。
穂高平小屋から槍の穂先が見え良い天候が期待できテンションが上がってきました。
途中、テント泊の方としばらく一緒に登りました。その時のペースのおかげで、最後まで登ることが出来たと思っていて、とても感謝しております。
槍平小屋、飛騨沢千丈乗越分岐で休憩し、千丈乗越から槍ヶ岳へ向かいました。
標高を上げるにつれ紅葉は始まっており、天気も良く、まわりの山がよく見え、写真を撮りながら進みました。少しペースを上げると頭痛がするので、呼吸と水分補給を意識しました。
槍ヶ岳山荘に着き、槍の穂先のほうを見ると少し渋滞していましたが、荷物をデポし山頂を目指しました。
山頂からの眺望は素晴らしく、黒部源流の山々、裏銀座、立山連峰、後立山連峰、穂高連峰などは良く見えました。
富士山の山頂だけは雲の上に覗かせていましたが、南アルプス、八ヶ岳、中央アルプスなどは雲がかかっていて、北アルプスだけが晴れているようでした。
槍ヶ岳山荘に戻り、少し休憩してから南岳山荘へ向かい、途中で連絡を入れ、16時50分に山荘に到着しました。
受付をすまし、食事までの時間、部屋にいると地震がありました。
同じ部屋の方が夕陽を撮りに行っているときに地震に遭い、北穂のほうからガラガラと岩が崩れる音を聞いていて、部屋に戻ってきて、明日はどうするという話になりました。
その時は、部屋の中にいて岩が崩れる音などが聞こえなかったので、ここまで深刻な状態になっている認識はありませんでした。「誰か行けば、行きますよ」という感じです。
食事をすまし部屋に戻って同じ部屋方々と意見交換をしていると、余震が何度かあったので、安全なルートで下山しようとなりました。
翌朝、日の出を見てから荷物を用意し飛騨乗越(槍ヶ岳方面)に向けて出発しました。同室の方とは、飛騨乗越まで一緒に行きました。
その日は朝からヘリが飛んでいて何だろうと思っていました、飛騨乗越で北鎌尾根で6名遭難したと聞いてびっくりしました。
飛騨乗越から飛騨沢ルートで下山を始め槍平小屋で休憩していると、南沢と滝谷出合の間の登山道を畳2枚分の落石が通過した後があると初めて知りました。
南岳新道の下部のほうが崩落との情報がありましたが、南岳新道で下山してくる人がいて、槍平小屋で情報を求められていました。
槍平小屋を出発して南沢を過ぎてしばらく行くと、落石の痕跡がありました。
12:00頃に地震があったのは気が付きませんでした。その時刻頃、前方ほうでドーンと鳴った後ガラガラと音がしていたので、落石があったものと思われます。
滝谷出合までは緊張しました。
滝谷出合を過ぎても落石が迫っている場所がありました。
登ってくる人たちには落石があるので注意してくださいと声をかけました。
白出沢を過ぎると林道になり新穂高まで急いで下山しました。
新穂高ロープウェイでしらかば平までと考えましたが、気合を入れなおし鍋平の駐車場まで登り、無事、車に戻ることが出来ました。
今回、地震があり状況がわからない状態で、同じ部屋になった方々と意見を交換し、2日目に安全に下山出来たことについて、とても感謝しています。
2日目の行程を変更してもあまり悔いなかったは、初日に槍ヶ岳に登れたことが大きかったのだと思います。
今回の地震による落石でけがをされた方にお見舞い申し上げます。
現在捜索中の50代男性が早く見つかりますように。
南岳山荘のスタッフの皆様、大変お世話になりました。
残念ながら感染された方の一日も早い回復と小屋の宿泊再開を願っております。
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