秋の南アルプス赤石岳〜荒川岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 3,259m
- 下り
- 3,242m
コースタイム
10:15 椹島→11:00 1/5標識→12:10 2/5標識→13:10 3/5標識→14:40 歩荷返し→15:35 赤石小屋
■2日目(10/13)
7:05 赤石小屋→7:50 富士見平→10:10 稜線→10:30 赤石岳頂上 10:50→11:30 小赤石岳→12:30 大聖寺平→13:05 荒川小屋
■3日目(10/14)
5:10 荒川小屋→6:55 荒川前岳→7:10 荒川中岳→8:35 荒川東岳(悪沢岳) 8:50→9:55 千枚岳→10:25 千枚小屋 10:50→11:15 駒鳥池→11:50 見晴台→12:25 清水平→13:20 小石下三角点 13:50→14:35 鉄塔下→15:30 椹島
天候 | 3日間とも晴れ。稜線は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■椹島〜赤石小屋 やや急な登り。ほとんど展望なし。 危険個所なし ■赤石小屋〜富士見平〜赤石岳 赤石小屋から富士見平までは緩やかな登り。 富士見平で大展望。 富士見平から先は斜面のトラバースあり。滑落注意。 その後は稜線まで急な登り。 赤石岳への稜線は危険個所なし。 ■赤石岳〜小赤石岳〜荒川小屋 快適な稜線歩き。 小赤石岳からの下りはやや急。 大聖寺平は視界不良時は道迷い注意。 ■荒川小屋〜荒川中岳 急な登り。危険個所なし。 ■荒川中岳〜荒川東岳(悪沢岳) 中岳から軽く下って、悪沢岳に向かって大きく登り返し。 この岩場の登りがきつい。 ■荒川東岳(悪沢岳)〜千枚岳 悪沢岳直下は歩きにくい岩場。 雨に濡れているとスリップしそう。 展望良い快適な下りが続くが、千枚岳直下に2か所ほど岩場の直登があり、油断できない。 ■千枚岳〜千枚小屋 危険個所なし。展望もなくなる。 ■千枚小屋〜椹島 シラビソの樹林帯の緩やかな下り。 展望箇所は見晴台の一か所のみ。 小石下三角点から少し下り、鉄塔の手前に登り返しと岩尾根歩きがあり、ここは注意が必要。 鉄塔より下は急な下り。 |
写真
感想
南アルプス南部の山。赤石岳、荒川岳、聖岳、光岳など。
山に登り始めたころからずっと行きたい山域でしたが、その山の深さからなかなか実行に移せませんでした。
まず、登山口までのアプローチが悪い。
静岡県の最深部である畑薙第一ダムまで細いクネクネ道を静岡市街からおよそ2時間。
そこからバスで未舗装のガタガタ道を1時間かけて椹島(さわらじま)まで。
さらに、椹島に至る林道も大雨が降ると土砂崩れが起こり、頻繁に通行止めになってしまう。
椹島からも日帰りで登頂できる山はなく、3日以上連続した休みがあり、かつお天気に恵まれないとなかなか行けないところです。
この秋、その機会に恵まれたので、ずっと温めていたプランを実行しました。
●南アルプス 荒川三山〜赤石岳周回3泊4日
1日目 椹島→赤石小屋 5時間15分
2日目 赤石小屋→赤石岳→荒川小屋 6時間30分
3日目 荒川小屋→荒川岳→千枚小屋 4時間40分
4日目 千枚小屋→椹島 5時間
■1日目(10/12)
金曜日の仕事が終わってからパッキングしてあった荷物を車に積み込んですぐに出発。
途中、寝ながら畑薙第一ダムへ向かい、5時ごろ駐車場に到着。
8時発のバスまで眠ろうと車で寝ていたら、6時ごろから周りが騒がしくなり、バス乗り場に登山者が集まってる。
なんと、7時に臨時便が出発するということで、慌てて列に並ぶも、3台の臨時便には乗り切れず行ってしまいました。
今度バスが来るのは、その3台のバスが行って戻ってくる2時間後…
そんなわけで、ぼ〜っと待ってました。
こんなとき、一人だと退屈です。
9時にバスが戻ってきたので、これに乗って椹島10時到着。
赤石小屋へ向かう登山道はかなり急な登り。
テント装備のザックがとても重く、足取りも重い。
どんどん追い抜かれていきます。
樹林帯のひたすらな登りで眺望はなく、退屈。
ひたすら登っていきます。
ペースはコースタイム通り。
休憩を含めて5時間半ほどで赤石小屋に到着。
テントを張って、ご飯を食べてすぐに寝ました。
寝不足だったこともあって、18時には寝入ってました。
■2日目(10/13)
この日の行程も6時間ほどなので、6時ごろ日が昇ってからのんびり起床。
なんと12時間も寝ていました。
7時に出発して、1時間ほど登ると富士見平に到着。
ここでやっと森林限界を超え、眺望が広がります。
目の前にこれから向かう赤石岳、振り返ると富士山、周りを見渡すと、荒川三山、聖岳など。
天気が良いと楽しいね!
ただ、ここからの登りがきつい。
いつも稜線が見えてからがしんどいのですよね。
稜線に着くと、絶景!
中央アルプスとその奥に御嶽山。北アルプスの山並みも。
ここにザックをデポして赤石岳に向かいます。
荷物がないとさくさく足が進みます。
赤石岳からの景色も最高。
富士山が大きいです。
広い山頂をのんびり散歩してました。
景色を十分に満喫した後は荒川小屋へ。
3,000m級の稜線歩きはとても楽しい。
空を歩いているような感じです。
この楽しみを山に登っていない人にも伝えたい。
13時過ぎに荒川小屋に到着。
東海フォレストの帰りのバスに乗るためには、1泊以上小屋に泊まらないといけないので、今夜は荒川小屋の素泊まり小屋に泊まります。
この小屋がとても快適!
広いし、きれいだし、夜は電気も付きます。
ドコモの電波も強く入ります。
そして、楽しみにしてた荒川小屋の晩御飯のカレー。
おいしいし、おかわり自由です。ちょっと食べすぎました。
素泊まり小屋は今夜は青年と二人のみ。
広々使えてとても快適です。
青年は一日で椹島から荒川岳を回って荒川小屋へ来たということ。
すごいね!若いっていいね。
■3日目(10/14)
計画ではこの日ものんびり行程で千枚小屋で1泊して椹島に下りる予定でしたが、台風接近の情報を聞き、この日に一気に椹島に下りることに。
そんなわけで、4時に起きて、準備をして5時過ぎにまだ暗いうちに出発。
荒川前岳に登る途中で日の出です。
富士山のすぐ左にオレンジ色の太陽が昇ってきました。
この日もコースタイム通りに進捗。
荒川前岳・中岳の稜線は風が強くかなり寒い。
中岳からはいったん下って、荒川東岳(悪沢岳)に登り返します。
この垂直に近い岩場が、重いザックを背負っているととてもキツイ。
後ろにひっくり返りそうになります…
がんばって悪沢岳頂上に到着。8時半。
風が強く寒いので、ちょっと休憩して下山開始。
千枚岳に向かっては景色を眺めながらの快適な下りが続くのですが、千枚岳直下も怖い岩場の登り返しがあるので油断ができません。
千枚小屋到着が10時半ごろ。
エネルギーを補給して、ここから椹島までの約5時間の下りに備えます。
千枚小屋から椹島までのルートは緩やかな下り。
快調に飛ばしていきますが、小石下三角点から少し下ったあと、予想外の登り返しと岩尾根歩きがあるので注意が必要です。
15時半ごろ椹島に到着。
14時の終バスはもう行ってしまっているので、今夜はここにテント泊して、翌日の朝一のバスで帰ることにします。
ここにはなんとお風呂があります!
さっぱりしました。
■4日目(10/15)
朝、6時半のバスで椹島を後にします。
遠いけれど、いいところだったなぁ。
また来たい。
ちなみに、畑薙ダムから静岡市街まで80kmほどあり、細いクネクネ道が大半を占めるので、帰りの運転も油断なく。
久しぶりのテント泊装備での縦走でしたが、かなりきつかった。
コースタイムを維持するのが精いっぱい。
秋は日の出も遅く、日の入りも早いので、5〜6時間/日ぐらいの行程にとどめておくのがのんびり写真を撮ったりできて快適でしょう。
そして、この季節は気温の変化が激しく、ウェア選びが難しい。
朝は寒く、昼間に日が照ると暑い。
また、3,000mの稜線で風が吹くとめちゃくちゃ寒いけれど、1,500mぐらいの樹林帯では暑い。
今回、椹島→赤石小屋→赤石岳→荒川小屋→荒川岳→千枚小屋→椹島の時計回りルートでしたが、一般的には反時計回りルートがよく歩かれているそう。
反時計回りのほうが登りは緩やかな感じでしょうか。
初めての南アルプス南部でしたが、やはりここに来る方々はみなさん山に慣れている感じがしました。
北アルプスや八ヶ岳、南アルプス北部は歩き尽くして、最後に残ったこの山域に来た、という感じ。
楽しい山行でした。
コメント
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gucci1212さん はじめましてnaotosasと申します。
12日に逆回りで下山して、雨で見ることができなかった
この季節の荒川三山からの風景を拝見できて
とてもうれしい気持ちになって初めてコメさせて戴きました。
いや〜3000メートルの空中散歩…晴天に恵まれて素晴らしい
ありがとうございました
naotosasさん、初めまして!
12日朝に椹島で私が乗ってきたバスとすれ違ったんですね〜
今回の3連休はほんとお天気に恵まれました。
赤石岳、荒川三山、でかいお山ですね!
南アルプス南部の山にはまりそうです。
来年は聖岳、光岳にも挑戦します〜
こんばんは〜
お勧めの南アルプス南部、お天気に恵まれて素晴らしい山行を楽しめたようですね。
深い森と大きな山々、富士山を眺めながらの3000mの稜線歩きと魅力いっぱいですね。
聖、光やその稜線上の山々も素晴らしいところいっぱいですのでアクセスの難しさに負けずぜひぜひまた登りにきて下さい
まめぴょんさん
このたびは初の南アルプス南部の山行に向けていろいろ指南いただきありがとうございました!
おかげさまでトラブルなく楽しい3000mの稜線歩きが楽しめました。
来年が楽しみです〜
gucci1212さん、荒川小屋ではお世話になりました。
14日は、何とか聖平小屋まで辿り着くごとができました。
ただ、小屋に着いたのは18:40と13時間ほどかかってしまい、今までで最も過酷な山行となりました。
特に百瞭兇ら聖岳までのルートはアップダウンが激しく、苦行に近いものがありました。
重い荷物を背負っての山行は、無理せず、ほどほどの行程にとどめておいたほうが楽しめますね(日が短い秋はなおさらですね)。
15日は、上河内岳は諦めて、椹島に降り、10:30のバスに乗って帰りました。
結果2時間ほど雨に降られましたが、gucci1212さんから台風接近情報を教えてもらっていなかったら、半日は雨の中格闘しないといけないところでした。感謝です。
また、どこかでお会いしたら、よろしくお願いします。
usofuyuさん、こちらこそありがとうございました。
1日で荒川小屋から聖平まで歩いたんですね!
すごい!!
おつかれさまでした。
今回、台風は意外と速くやってきましたね。
私も翌日、一気に椹島まで下りておいて正解でした。
一年を通して、北アルプス、八ヶ岳付近のお山によく登りに行ってますので、またお会いしましょう!
ではでは〜
私達は小屋の方ですが同じ日に赤石小屋にいたようです。
ルートも同じですね!
到着と出発の違いで絶妙に時間がズレてる感じですが
2日めは荒川小屋だったんですね。
私達は昼間ちょっといただけですが、すごくいい場所で
次に機会があれば泊まってみたいと思ってました
それこそテントも良さげ・・・水場の往復の際に
テン場を通りましたが、入り口の向きを調整すると
テントの中で寝転んで富士山が見れそうですよね
guruさん、はじめまして!
おつかれさまでした。
3連休はお天気に恵まれて楽しかったですね〜
2泊3日行程だと、2日目に赤石小屋→千枚小屋までがたくさん歩かないといけないので、大変でしたね。
こちらは3泊4日行程だったので、テントを担いでの縦走は重くて大変でしたが、のんびり歩けて楽しかったです〜
次回は是非テントで挑戦してみてくださいね〜
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