記録ID: 3685912
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積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
室堂乗越・立山二山〜初冬の風趣ある山行〜
2021年10月29日(金) ~
2021年10月30日(土)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,240m
コースタイム
【2021年10月29日:タイムコース】
10:31 室堂ターミナル
11:10 浄土沢
11:55 新室堂乗越
13:00 標高2400m展望地 13:25
15:30 ミドリガ池
15:50 立山室堂山荘(小屋泊)
【2021年10月30日:タイムコース】
07:35 立山室堂山荘
08:25 室堂山展望台
09:15 浄土山
10:00 龍王岳
11:00 一ノ越
12:10 雄山山頂
13:00 一ノ越
13:35 祓堂
14:10 室堂ターミナル
10:31 室堂ターミナル
11:10 浄土沢
11:55 新室堂乗越
13:00 標高2400m展望地 13:25
15:30 ミドリガ池
15:50 立山室堂山荘(小屋泊)
【2021年10月30日:タイムコース】
07:35 立山室堂山荘
08:25 室堂山展望台
09:15 浄土山
10:00 龍王岳
11:00 一ノ越
12:10 雄山山頂
13:00 一ノ越
13:35 祓堂
14:10 室堂ターミナル
天候 | 【2021年10月29日 富山県東部(富山)の当日天気】 天気:晴 最高気温:19.3℃ 最低気温:9.9℃ 日積算降水量(mm):0.0mm 日の出:06:11 日の入:16:58 【標高2400崚庫消呂派強く寒かった。東大谷から湧き上がるガスで劔展望できず】 【2021年10月30日 富山県東部(富山)の当日天気】 天気:晴 最高気温:20.3℃ 最低気温:9.1℃ 日積算降水量(mm):0.0mm 日の出:06:12 日の入:16:56 【展望は富士山まで遠望できました。正午近く、雄山山頂では無風でとても過ごしやすい】 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
《発:07:15 着:08:30》 【コ ン ビ ニ】 立山駅まで最後のコンビニエンスストアは、 県道沿いの道路のアルペン村にセブンイレブン 【立山駅から室堂】 09:40ケーブルカー立山駅発-09:50高原バス美女平−10:40室堂着 基本:立山ケーブルカー:07分 1.3km 立山高原バス :50分 23km ※毎年11月に入ると冬期ダイヤにかわります。 始発が8:40 室堂着が10:00近くになり、最終接続も16:10となり 行動時間が6時間程度となるためにゆとりあるプランニングが必要 http://www.alpen-route.com/news/H26/wtt.pdf 【駐車場】 立山駅近くには大小多くの駐車場あり すべて無料です |
コース状況/ 危険箇所等 |
【総評】 過去の雪の立山に2回ほど登った時は11月で雪付きよく、山スキーや山スノボーの方々に交じって、登山者は1・2名程度だったのですが、まだ降雪した程度の立山では登山者ばかりで山スキーの方はおらず、30日には一の越まで登山さんの列でした。主観ですが奥大日岳までの登山道は雪が少なく踏み抜きに次ぐ踏み抜きで、非常に難渋しました。 【雪質・積雪量】 ■積雪量は深いところで10〜50cm程度。ワカン・スノーシューの積雪期登攀 用具は使いませんでした。 ■雪質はもちろん時間経過とともに朝方は硬く、昼近くになると緩んでく るし日陰は終日凍結しているし、陽射し当たるところは緩雪。その上で 10月後半の降雪初期で積雪している雪も、まだ結束性がなく踏み抜くと ころは深々と踏み抜き。乾雪で硬く踏み抜かない箇所もある。先行者の トレースを追って『踏み抜かないだろう』と思っている箇所で踏み抜く ことがあります。 【注意箇所】 10月後半の立山降雪初期は総じて、どの登山道も凍結・積雪箇所あり 非常に滑りやすく転倒・滑落の危険性が高くなっているので足の着地、 蹴出しと滑らないような足運びの意識が必要です。  ̄大日岳道:降雪開始時期は雪締まりないが2000岼幣紊旅眞呂砲禿仍各刺縮未魯ラストあり。登攀具必要なのですが締まりない雪は踏み抜く多く、アイゼン装着しての踏み抜きは体力消耗激しい。Timeoverで奥大日は踏めず。登り始めが10時過ぎであったことを加味しても奥大日登山道は東斜面で融解は早い。 ⊆柴音魁曽土山道:室堂山登山道は日陰斜面にて踏み抜き少なく歩きやすい。個人的に雷鳥遭遇率が高い登山道にて雷鳥君に会えることを期待してたんですが…出会えずでした。 室堂〜一の越:10月末の時点で大雪なく降雪状況の登山道はよく踏まれており歩きやすいが浄土山日陰斜面はクラスト状況で転倒即滑落の危険性高い。 ぐ譴留曄鼠沙魁Ф風で雪付きはきっと11月末まで大きく変わらないと考えられる。浮石も多く、降雪部にはクラストもある。しかし、多くの登山者さんに踏まれトレースしかりあるので助かります。五ノ越あたりで西斜面でしっかり雪付きしている箇所では焦らず足を進めた。とにかくアイゼン必須。 【装備】 ピッケル・アイゼン必須。あればメットも持参されることをお勧めしますす。 【その他の登山者】 10月29日:標高2400m:男性ソロの1名 10月30日:浄土山:男性ソロ1名。4名パーティー1組 立山:一の越から途絶えないほど 雄山神社は渋滞してました ※ちなみに立山室堂山荘で宿泊者は多かった。 その他周辺情報 【登山ポスト】 地下一階に入山届、相談窓口あり 入山届が必要になりました。 対象期間:4月、5月、11月 対象地域:室堂周辺 提出方法:室堂ターミナル内の入山安全相談窓口 http://toyamaken-sotaikyo.jp/ http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2014/0416a.html ※室堂ターミナル階段踊場の山岳情報板は必読です。 【水 場】 室堂 玉殿湧水 【立山について】 飛騨山脈の北部、黒部川左岸山稜の中ほどにある。 かつては『たちやま』といい、富山平野から仰ぐ連峰の峰々全体を指したともいうが今では狭義には雄山神社峰本社の建つ雄山山頂を指す。 立山連峰の主峰群で、中部山岳国立公園を代表する山の一つである。 剱岳とならび、日本では数少ない、現存する氷河を有する山で称名川と 黒部川の分水嶺で3方向に氷河地形を持つ。 台形の楯状の尾根にある大汝山、富士ノ折立までも含める場合もある。 最高地点が大汝山3015mで次いで富士ノ折立2999mで雄山3003mとなっ ている立山信仰上では、浄土山、立山雄山、別山を立山三山という。 立山は日本の山岳信仰の山として、加賀白山と駿河富士山と共に 日本三霊山の一に数えられる。 立山は701(大宝元)年、佐伯有頼の開山と伝えられている。 山の姿は阿弥陀如来の五体とし、『一ノ越』は膝、『ニノ越』は腹、『三ノ越』は肩、『四ノ越』は首、『五ノ越』は頭部、山頂は『烏瑟』とする神体山。室堂平を囲む四方の山々は仏の坐す『八葉蓮華』に見立てている 立山については、最古の文献である万葉集には「多知夜麻」と記され、 古くは「たちやま」と呼ばれていたようである。立山が刃を上にして太刀を横に置いた形だとも聞く。また、たちやまは「太刀山」であるから、本来は剱岳のことであるが、なぜ今の場所を立山と言うようになったのかはわからない、という説もある。 また、日本を作り終えた神が天界に戻る際に踏み台代わりに足をかけて立った山だから「たちやま」という説もある 余談ですが単独行の加藤文太郎氏は1926年(大正15年)から死去する前年の1935年(昭和10年)まで毎年のように立山を訪れています。 【立山の自然について】 日本の屋根と言われる飛騨山脈は、日本最古の岩石飛騨変成岩からなり、造山運動で隆起立山もその一つ1峰。冬季この尾根に遮られて大量の降雪を見る。稜線の東側には南西の季節風に運ばれた雪が吹き溜まり、御前沢圏谷の氷河地形(猿又ようの石堤があって(サルマタノカールと俗称)を持つ。 西側には、東大理学部山崎直方博士によって1905(昭和20)年に国指定自然記念物になった。 立山で氷河!? 氷河とは、「重力によって長期間にわたり連続して流動する雪氷体(雪と氷の大きな塊)」と定義され、極東アジアでは、カムチャッカ以北に分布しており、現在の日本には分布しないとされています。 2009年9月、立山の雄山(3003m)の東面、御前沢(ごぜんざわ)雪渓で長さ700m、幅200m、厚さ30mに達する日本最大級の氷体がアイスレーダ(電波で氷の内部をスキャンする機材)探査により発見されました。この氷体はその厚さと表面傾斜から現在でも流動している。 氷河である可能性があることから、2010年「富山県元気な雪国づくり事業」の補助を受け、高精度GPS等を用いた氷体の流動観測が行われました。 その結果、1ヶ月で6〜30cmの移動が確認され「氷河」であると確定され 国内初の現存する氷河となりました。 氷河とされたのは、立山連峰の剱岳(つるぎだけ)北方稜線(りょうせん)東側の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、雄山(おやま)東側の御前(ごぜん)沢雪渓の三つの氷体。三ノ窓と小窓の両雪渓下に厚さ30メートル以上、長さ1キロ前後の氷体があり、昨秋の調査で1カ月間に最大30センチ超の流動が確認されたという。 御前沢雪渓下の氷体でも1カ月間に7〜9センチの流動があった。 【崩れる大地】 〜知られざるもうひとつの立山〜 明治39年からの砂防工事 新湯 護天涯 立山黒部アルペンルート(弥陀ヶ原台地)の南側に知られざるもう一つの立山ともいうべき「立山カルデラ」があります。周囲を切り立った断崖で囲まれ、容易に近づけないのであまり知られていませんが、中部山岳国立公園の一部です。 立山カルデラは、東西約6.5km、南北約4.5km、標高差が500〜1700mもある巨大なくぼ地です。立山火山に食い込んだ谷が激しい侵食作用によって拡大してできた侵食カルデラといわれています。カルデラの内部は美しい弥陀ヶ原高原と全く異なり、荒々しい風景の崩壊地が目立ちます。これまで度々崩壊しては、内部に土砂をため、大雨の度にその土砂が下流域に流れ出して大きな災害をもたらしてきました。そのため、この中では、これまで1世紀もの間、砂防工事が進められています。 一方で、こうした崩壊地にもそこに適応した動植物が生を営み、点在する池沼と共に荒れ地に潤いを与えています。また、カルデラ内の数カ所からは温泉が湧出し、戦前は立山温泉として湯治客や登山客、砂防関係者で賑わいました。 現在、立山カルデラは危険防止のため工事関係車両以外乗り入れ禁止となっています。 |
その他周辺情報 | ★富山県民限定商品 ・富山県民限定「紅葉の立山往復プラン」(9/1〜10/31の毎日) ・富山県民限定「白銀&紅葉の立山往復プラン(11/1〜11/30の毎日) < 11/1〜11/30 (当日窓口販売のみ)> ※立山駅 始発〜12時00分発までの便 ■代金 大人 10,000円のところ 5,000円 小人 6,000円のところ 3,000円 ■プラン内容 1. 立山駅〜室堂〜大観峰往復(当日利用) 2. アルペンルートで使えるクーポン券 大人・小人ともに 2,000円分 ※アルペンルートでのお食事・売店・乗り物追加の利用も可能です。 +さらに、「富山おみやげクーポン」 大人2,000円分 小人1,000円分 ※乗り物追加の利用はできません。 ■購入方法 立山駅総合案内センターにて申込書をご記入のうえご購入ください。(現金のみ) ※WEBきっぷでの販売はございません。 ※乗車時間の事前予約はできません。 ※ご出発日当日以外の事前の販売はございません。 【5000円で4000円分のクーポンが付いてくるのでとてもお得感あり】 【立山室堂山荘】 営業 期間:2021年は〜11/24(水)まで 連 絡 先:076-465-5763 現地連絡先:076-463-1259 日帰り温泉:700円 営業時間:16:00〜21:00(宿泊者は無料) リンスinシャンプー、ボディーソープ備え付けあり 脱衣場にドライヤーあり 400円で浴衣の貸し出しもあるそうです。 朝食:06:30〜07:30 夕食:18:00〜19:30 フードメニュー:うどん700円 その他あり 館内に自販機ありジュース:200円〜 ビール:350円〜 アイス:200円 ※お湯は無料でした。 ※モンベルクラブ会員特典 宿泊の方に缶ビール(350ml)又は缶ジュース1本サービス 料金:11000円(一泊二食付き) C103号室6畳間に一人で泊まりました。 ※B棟の102号室 101号室は雄山の展望素晴らしい C棟はちょっと展望期待できない ※部屋に新しいシーツに枕カバーに歯ブラシにハンドタオルあり 【日帰温泉】 よしみね温泉 グリーンパーク吉峰 料 金:600円 場 所:〒930-1362 富山県中新川郡立山町吉峰野開 12 電 話:TEL 076-483-2828 FAX 076-483-3255 開館時間:午前10時〜午後8時30分 定 休 日:23年度4月より年中無休になったとのこと。 H P:http://www.yoshimine.or.jp/relax/01.html モンベルクラブ会員特典 吉峰温泉入浴料10%OFF http://club.montbell.jp/privilege/fshop/search/disp.php?shop_no=891112 |
写真
感想
立山は、私がその頂を一番数多く踏んだ山の一つである。中でも頂上の雄山神社の社務所に泊めて貰って、早暁、日の出を拝した時の印象は忘れられない。四方の山々が雲海の上に眼ざめるように浮かび上がってくるのを眺めながら、やはり立山は天下の名峰であることを疑わなかった。
ーーーーーー日本百名山 49立山(3015m) 深田久弥ーーーーー
公共交通機関を使っての登山は2019年09月26日(日帰り)の奥大日以来約二年ぶりとなる。山行に関わる人的環境もコロナ禍によって変化していた。
富山県内は9月15日以降、すべての警戒判断指標が基準を下回り2週間が経過すること等から、10月4日から、新型コロナウイルス感染症対策の警戒レベルがステージ1へ移行したそうです。感染者数の減少と「入院率」「病床使用率」や「重症者の病床使用率」などの医療提供体制への負担軽減によって、気が緩みそうになる中、だからこそ感染対策を尽くし山行に臨みたい。室堂平に立った時、コロナ禍の時期だからこそ見えてくる風景がある。登山環境に整備し尽力してくださる方々に改めて感謝の念が込み上げてくる。
久しぶりの立山。何度も歩いている立山の登山道。何度も歩き、何度も登って回数を重ねても、新たな興奮と感動が生まれる立山。
初冬には珍しい、凪の温かで穏やかな雄山山頂。日常の生活にも静穏な日が少しでも早く訪れることを峰本社に祈って…
正直に申せば、山行に躊躇いもあります。しかし、山は何も変わらず只そこにあって素晴らしい感動を与えてくれました。
初冬の風趣ある山行。
ありがとうございました立山さん。
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