ロッジくろよん-雄山-内蔵助山荘-剣岳-室堂
- GPS
- 56:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,933m
- 下り
- 2,084m
コースタイム
7/25 内蔵助山荘4:47-5:48剣御前小舎-7:06剣山荘-9:59剣岳--剣御前小舎-14:13雷鳥沢テン場
天候 | 7/24晴後曇 7/25晴後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・黒部平から一ノ越え山荘は雪渓を横切る道がいくつか。滑り始めたら止まりません。軽アイゼンがあると安心。 ・雄山への登りでは、コースから外れたところに迷い込み、落石、滑落の危険に。 確実にコースをたどりましょう。 ・この時期は雷注意報が当たり前に出されます。早めに宿に着くように心がけましょう。 ・剣岳はたてばい、よこばいに代表される岩峰です。気をつけましょう。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
信濃大町から黒部ダムに入りました。一般観光客に混じってダムを見物。ちょっと登山道っぽい道を通って、初日のお宿、ロッジくろよんに向かいました。チェックインの時に今回の行程を確定。
翌日は朝食をとらずに早立ち、黒部平の駅で朝食&お花を写真に収めます。ここから東一ノ越へ向かう道はいくつかの雪渓を横断します。東一ノ越への最後の登りは登山道が雪渓の下。東一ノ越から一ノ越にも雪渓あり。慎重に歩きます。軽アイゼンを持っていくことをお勧めします。
一ノ越ではテレビ局の取材が入っていました。私は浄土山へ向かいます。雷鳥と出会います。そのまま室堂山に向かおうとしますが、どうしても道が見つけられませんでした。
一ノ越に折り返し、御山に向かいます。雲が出てきました。急登で、両手も使いながら登ります。途中で登山道を間違え、気づいたときには登るも引くもできなくなり往生しました。目の前が正規の登山道なんですが、あと1mがどうしても動けない。動こうとすると崩れるか落ちるか、なんて感じでした。
山頂では修学旅行生らしき集団。私はお参りして、お札をいただきました。敬虔な信心の場でもあります。大汝山へ向かい立山の最高峰に到達。休憩所で雷注意報が出てる旨を聞き、先を急ぎます。富士の折立では怖いのでてっぺんには登らず、横を通り抜けます。内蔵助山荘へ向かい高度を下げます。深い霧の中、この道でいいのか不安でしたが、やがて霧の中から間近に建築物が現れ、それが内蔵助山荘でした。改築して新装オープン直後だったようで快適でした。
翌日は日の出を期待して小屋の外で色づく山の端を見つめます。後立山が雲海の上にいくつもの島を作っていましたが、明るくなると同時に山荘ごと霧の中に包まれました。私はそのまま登山道へ。剣へ最短ルートを通るつもりが、予定外の剣御前小舎に。分岐ではしっかり道を確認しないといけません。思い込みで間違ってしまいます。剣御前小屋からは剣山荘に残雪の上を歩くのが近いのですが、アイゼンを持っていないので、剣沢小屋経由のルートに迂回します。そこから剣山荘にのぼり、そこで宿で作ってもらったお弁当をいただきました。
ここから先は岩山。核心の連続です。これを登るのかという緊張に気持ちが引き締まります。三点支持を意識しながら必死に登りました。やがて山頂に到達。三角点に触れます。このあとの下りも、緊張の連続。と。核心が終わるころ、雷鳥の親子に遭遇。しばらくカメラと共に戯れます。雪渓を切ってあるという情報を得たので、登りは敬遠した剣山荘から剣御前小舎への道を選びました。そこから雷鳥沢に下る途中で雨が降り出します。その中をみくりが池温泉へ。気持ちよく汗を流し、室堂ターミナルへ。ぬれた靴で足元が再び冷え切ってしまいましたが、これで山行終了。
この山項は、剣岳が映画化され話題となったのを機に、新田次郎の原作を読んでみて、ここに登りたいと強く思ったのがきっかけです。それまでアルプスに上ったことすらなかったのですが。初めての雪渓、初めての山小屋、初めてのアルプス。初めて尽くしの山行でしたが、気持ちよく楽しめました。しかし、剣岳への登山道は怖い。この道、一般ルートでいいのか?と感じました。また登りたいかというと、よほどの理由がないと、もう登らない、とそのときは思いました。ただ、充実感はしばらく体の中に満ちていたと思います。
お宿に同宿の関西から来た人から、朝食をお弁当にして早立ちしたほうがいいよとアドバイス。行程的には大正解。感謝です。単独登山ですが、一人で登っているわけではありませんね。特に小屋泊まりでは、そこで情報を交換でき、ベテランの人の知恵を頂けます。初アルプスで剣、という私にちょっと何かを含んだ反応があったように感じましたが、その理由が今は分かります。でも止めるまででもないしな、確かに。ほかにも押し付けがましくなく、それとなく何かを示唆してくれたような気がします。一期一会の人に、ありがとう。
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