表丹沢/玄倉川水系 鍋割沢
- GPS
- 06:55
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,468m
コースタイム
12:15鍋割山稜12:30
12:35小丸
小丸北尾根(仮称)下降
13:10尊仏ノ土平13:38
13:41鍋割堰堤
13:552条5m滝(左岸高巻き)
14:33F2−6m高巻き終了
14:555m滝(シャワークライミング直登)
15:255mCS滝(左壁から落ち口へ)
15:405m垂瀑(右岸尾根へ)
16:00塔ノ岳西尾根16:08
16:22不動の水場16:25
16:35塔ノ岳
16:51花立山荘
17:10堀山の家17:20
17:47二俣
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
小丸北尾根(仮称) ■小丸山頂から植生保護柵の左側を下降する。 全体的に踏み跡もあり下部さえ注意すれば特に問題なく降りられる。 鍋割沢 ■遡行グレード 2級 ■尊仏ノ土平と呼ばれる広河原から鍋割沢を歩き出すと 鍋割堰堤が迫ってくる。 この堰堤の左岸手前に1966年の遭難慰霊碑が小さく立っている。 ■F1−2条5mは今回左岸から高巻く。 その上のF2−6mの直登は厳しいとの情報があったので 左岸ガレルンゼを十数m登り高巻きに入るが、見た目より悪い。 何とか小尾根に乗り少し下って、その先のルンゼを腐った倒木頼りに 沢に降りた。 ■20m岩壁をやり過ごし、2段4m滝、3m滝と問題なく乗り越せば 5m滝が行く手を遮る。 右側のルンゼ状から巻こうとしたが、これは悪すぎる。 結局流芯の右側から取り付き、落ち口手前でシャワーを浴びながら 流芯の中に左足を決めて登りきる。 流芯右側に一箇所残置ハーケンがあった。 ■その上の5mCS滝は左岸から小さく巻き気味に登り落ち口にトラバース。 ■2m幅広滝、2m滝を容易に越せば、右がガレ沢、左が5m滝の二俣状。 今回は時間切れのため5m滝の右岸尾根に乗り、旧一般登山道である 塔ノ岳西尾根に詰めた。 ■西尾根をそのまま登れば、不動の水場がある。水量は少ないが この時期でも結構冷たくておいしかった。 ご注意)当ルートはバリエーションであり、沢登り技術、読図技術をマスターし、 装備も万全を配している方向きです。 一般登山のみの方はご遠慮いただき、同様のルートを行こうとする場合は ベテランと同行されるとか、必要な技術を講習等でマスターして下さい。 |
ファイル |
(更新時刻:2009/05/25 23:03)
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写真
感想
平日の休みは結構生活的にやることがあるものだ。
やれ振込みだの郵便出しだの。
そんなことから出発が遅くなってしまった。
まぁいいさ、時間切れになったら適当な尾根から逃げようじゃないか。
鍋割山や塔ノ岳の向こう側にある鍋割沢は
玄倉川源流のひとつでありながら
位置的にはやはり「表丹沢」であろう。
その源といえば主に塔ノ岳にあり、決して鍋割山から発生はしていないのに
なぜこの名がついたのかは未知。
西山林道二俣に車を置き、沢へのアプローチは小丸新道から小丸北尾根にする。
小丸新道は結構な高度差があり、鍋割山稜に着く頃には前頭筋が少し攣り気味。
小丸ピークの植生保護柵の左側から小丸北尾根を下降する。
地形図を見れば特に迷う所もなく、玄倉川現流域のアプローチとして価値があるね。
だだっ広い尊仏ノ土平と呼ばれる河原に降り立ち
一休憩の後、鍋割沢を目指す。
広い河原が終わる頃、大きな鍋割堰堤が進路を塞いでいる。
右側から容易に乗り越せそうなので高台に上がると
小さな遭難碑が立っていた。
1966年東京理容学校第13期によるF2で遭難した同期に捧げるものだ。
ソロだし身を引き締めて遡行を続ける。
左岸が壁状になれば二条4m滝。
流芯も登れそうであったが、パートナーがいるわけでもないので
右側から高巻きに入る。
尾根状を乗り越せば、20m奥に同じくらいの高さの滝が見えた。
なるほどあれが例のF2か。
直登は厳しい旨、事前の情報から知っていたので
そのまま高巻きを続けてみるが、
滝の落ち口に同高度でトラバースするのは見る限り不安定そう。
仕方なくガレルンゼをもう10mほど登り尾根状を目指すが
部分的にしっかりしたブッシュがなくなったり、足元がぐずついたり
噂通りなかなか悪かった。
最後は朽ちた倒木が埋まったルンゼを慎重に降り沢床に戻る。
ホッとして少し歩けば20mはある堂々とした岩壁。
脆くなければルート開拓でもしたいくらいだ。
沢は岩壁の先で左に曲がる。
そして見栄えのする5m以上の滝。
はじめ右側のえぐれたルンゼを登ってみたが、こいつは絶悪。
出直そうとしたら一瞬ハングした岩から左手が抜けてヒヤッとした。
結局流芯右から取り付き最後は流れの中に足を突っ込んでのシャワークライム。
ハーケンが途中1本あったので、長めのスリングでセルフを取りながら登る。(卦蕁楪度)
懸垂で残置したスリングを回収し登り返す。
ちょっとしたゴルジュの中の滝なので陽も当たらず(雲っていたが)
シャワーを浴びるのは冷たい冷たい。
次に現れたのはこれも5m以上ありそうなCS滝。
右壁から取り付き落ち口へバランストラバース。
もうこの辺で「これは1級のグレードを越えているぞ」と一人で叫ぶ。
二俣の右は涸れているが左は5m以上の直瀑で登れそうもない。
左右どちらも巻けそうだが、今回は左側尾根状から巻いてみた。
ふと時計を見るとすでに15:50。
「ありゃぁ〜時間切れだぁ」
名残惜しいがそのまま右岸尾根を登り詰めて
旧一般登山道である塔ノ岳西尾根へ飛び出した。
キツツキ類が侵入者に対し威嚇に近づいてきた。
「ごめ〜ん、すぐ立ち去るからさ」
塔ノ岳手前の不動も水場は水量少ないがなかなか冷たくておいしい。
誰もいない塔ノ岳をやり過ごし堀山の家で小休憩し、二俣まで一気に下る。
何とかヘッデンの世話にならずに降りられた。
鍋割沢は悪い巻きがあるけれど
意外にもゴルジュが多く
脱初級者にはおもしろい沢だと感じた。
もし次に行く機会があればソロではなくてパートナーと行きたいもの。
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