乗鞍岳&善五郎の滝スノトレ・・冬の乗鞍高原を満喫
- GPS
- 11:42
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,625m
- 下り
- 1,633m
コースタイム
2日目 位ヶ原山荘7:29−8:03頂上分岐−8:35ゲレンデトップ−9:09休暇村駐車場
3日目 休暇村乗鞍高原6:40−6:47牛留池−7:22善五郎の滝−7:55休暇村乗鞍高原
天候 | 1日目 快晴 2日目 晴れ時々曇り 3日目 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗鞍高原への道は除雪や凍結防止の措置が取られていますが、夜間は−10℃以下に冷え込むので、冬用タイヤは必須と思います |
コース状況/ 危険箇所等 |
休暇村駐車場から、リフトの動いていないゲレンデ(圧雪されていて歩きやすい状態)を登り始めました・・8時半からはリフトが動き出し、30分程(1回券400円×3)でゲレンデトップまで行けるようです ゲレンデトップでスノーシューを装着してツアーコースに入りました・・コース上には1〜6の標識があり、樹林が伐採されているので迷うことはないと思います 位ヶ原山荘分岐から先は、スノーシューを着けていても20cm程沈み、少しキツかった印象・・肩ノ小屋口付近で後続の方が追い抜いていかれ、そこからトレースを使わせてもらい少し楽になりました 位ヶ原付近は道標等殆ど無く、ガスにまかれた場合も想定して地図・コンパス・GPS等は必須と思います 肩ノ小屋付近から剣ヶ峰にかけての稜線上は、雪が締まって所々氷結部もあり12本爪アイゼンを使用・・アイゼンの爪がよく効く雪質でした(朝日岳頂上付近のトラバースは、谷底を見ると少し怖かったですが) 宿泊した位ヶ原山荘は、1部屋使わせてもらえて料理も美味しく、ご主人の細かい気配りも嬉しい小屋でした 「休暇村〜善五郎の滝」の遊歩道は、スノーシューツアー(ガイド・昼食付2千円とのこと)が毎日行われているようで、雪上にハッキリと道ができていました |
写真
感想
今回は、3座目(過去に御嶽山と仙丈ヶ岳)となる厳冬期3千m峰の登頂を狙って乗鞍岳に登りました。
夏季は標高2700mの畳平までバスで上がれる“お手軽3千m峰”のイメージがある乗鞍岳ですが、積雪期は長野側の乗鞍高原スキー場から標高差1400mを登ることになります(リフトを使うと約1000m)。
頂上までの距離・標高差から日帰りも可能な感じですが、厳冬期高山への“リスペクト”と休みが取れたこととで、位ヶ原山荘泊での計画となりました。
前週末は全国的な大荒れの雪模様だったものの、その後冬型の気圧配置から移動性高気圧に覆われるタイミングが自分の休日と重なり非常にラッキーな展開に。
特に初日が最も天気が良さそうで、「早めにスタートして一気に登頂」することにしました。
スキー場のリフトを使うことも検討しましたが、稼げる標高差は400m弱なので、翌日宿泊予定の休暇村の駐車場から歩くことに。
幸いに、未明から“ヤマテンお墨付き”がズバリのドピーカンで、ご来光を拝めたり、ゲレンデ歩行中から高天原〜剣ヶ峰を見上げつつの登行となりテンション⇑。但し、「マサカ!」が起きやすい厳冬期高山なので、ペースは抑えめで体力温存を意識します。
無人のゲレンデを順調に登り、ゲレンデトップでスノーシューを装着してバックカントリーコース(通称ツアーコース)へ。最初は急坂だったものの、その後は緩斜面にスキーのトレースがありスイスイのいいペース。位ヶ原では槍穂も姿を見せ、青空の下の絶好のスノトレ・フィールドとなりました。
スタートしてから4時間半が経過した頃には少しキツさを感じてきましたが、ちょうどそのタイミングで後続の方(ツアーコースの1番地点でテン泊されていた方かな?)が追い抜いて行かれ、トレースを使わせてもらってかなり楽になりました。(感謝感謝)
サクサク進んだ肩ノ小屋付近から見た朝日岳への稜線が光って見え、凍結している恐れもあると感じて岩陰でスノーシュー・ストックをアイゼン・ピッケルにチェンジ。
実際のところ稜線上はアイゼンの爪が良く効く雪質で、(朝日岳頂上付近のトラバースは少し怖かったですが)慎重に進んで特に問題なく剣ヶ峰に登頂。
風速20m以上は当たり前という強風地帯ながらこの日は多分5mにも満たない“そよ風”程度で、3座目の厳冬期3千m峰登頂の余韻に浸りつつ大展望を満喫できました。
そして下山後は宿泊する位ヶ原山荘へ。
宿泊者は自分も含めて5名で、個室1部屋を使わせてもらえて鹿肉鍋の夕食もGOOD!。
何より、ご主人の細かな気配りが嬉しい“また泊りに来たい山小屋”でした。
2日目は、初日に登頂してしまったので下山後の時間が余り、久しぶりにゲレンデスキーを楽しみました。
「山スキーも面白そうだなぁ」とは思うものの、スキーは1年に1回やるかどうかの自分の腕前(しかも単独行が殆どの山行スタイル)で、山スキーに手を出すのは“無謀”を通り越して“自殺行為”に近いと思っています。
この日は安全な(と言うか最悪ケガをしてもスノーモービルが飛んで来てくれる)ゲレンデ内の非圧雪エリアでトライ。
結果は予想通りで、圧雪されたゲレンデでは、(スピードやフォームはともかく)上級者バーンでも問題なく滑れますが、非圧雪エリアはやはり難しくてコケまくり。
正直「山スキーは引導を渡された」感じで、今後も無理せずやっていきたいと思います。(山スキーの道具に大枚をはたく前で良かったです)
そして予備日だった3日目は、未明から曇っていて 「牛留池からの絶景を見たい!」はオアズケだったものの、善五郎の滝への氷瀑見物スノトレを楽しみ、乗鞍岳登頂を始めとした冬の乗鞍高原を満喫して帰路につきました。
直近の情報ありがとうございます。来週登る計画ですが、先週末の大雪の影響が心配です。過去には位ケ原で雪崩もあったことから新雪が積もってると不安を感じます。山荘は素敵なところだそうで楽しみです。
コメントありがとうございます。
山荘からは雪崩のリスクを減らすために、樹林帯沿いを進むと良いとのことです。
位ヶ原山荘は、ごく普通の小屋ながらご主人がお出迎え・お見送りをしてくれたりして細かな配慮が嬉しい小屋でした。「食事が中々ノドを通らない小屋」もある中で、食事も十分美味しかったです。
来週の乗鞍山行をタップリと楽しんできてください!
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