GWに薬師岳(行こう！歯科健診登山部)

2022年05月01日(日) ~ 2022年05月04日(水)

• GPS: 31:33
• 距離: 39.8km
• 登り: 2,662m
• 下り: 2,643m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:48
• 休憩: 0:07
• 合計: 5:55

距離 9.5km 登り 813m 下り 136m

7:37 スタート地点
8:00 8:05 飛越新道登山口
10:52 10:53 飛越新道分岐
12:30 12:31 寺地山
13:32 北ノ俣避難小屋

2日目

• 山行: 6:35
• 休憩: 0:16
• 合計: 6:51

距離 8.0km 登り 661m 下り 374m

5:33 北ノ俣避難小屋
9:14 神岡新道分岐
9:31 9:33 北ノ俣岳
10:15 10:25 北ノ俣岳
10:39 10:43 神岡新道分岐
12:17 太郎山
12:24 太郎平小屋

3日目

• 山行: 7:33
• 休憩: 0:51
• 合計: 8:24

距離 8.4km 登り 724m 下り 724m

4:38 太郎平小屋
5:13 5:14 薬師峠
7:50 8:01 薬師岳山荘
9:04 薬師岳避難小屋跡
9:30 9:57 薬師岳
10:15 10:21 薬師岳避難小屋跡
10:52 薬師岳山荘
12:10 12:16 薬師峠
13:02 太郎平小屋

4日目

• 山行: 8:15
• 休憩: 0:06
• 合計: 8:21

距離 13.9km 登り 477m 下り 1,443m

4:17 太郎平小屋
4:32 太郎山
7:07 7:08 神岡新道分岐
8:22 8:23 北ノ俣避難小屋
9:16 寺地山
10:30 飛越新道分岐
12:14 12:18 飛越新道登山口
12:38 ゴール地点

写真

当初の予定は飛越トンネル〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜新穂高下山の予定でした。実際の行動は薬師岳ピストンに。

3泊＋予備日1日の4日分の食料。
小さいカップ麺が朝食、大きいカップ麺が夕食用。
昼食は行動食としてナッツ類。

GWの山行は大抵雨に振られるので、ジャケットとズボンに防水スプレー。

装備。

ワカンと水750cc込みで14.2キロ。
普段は12キロ程度に抑えているのですが、燃料と食料を多めにした分増えています。
腰と右の背中の痛みが出ないか不安ですが、1日の行動時間を6時間前後に抑えて、燃料も食料もどんどん消費すれば大丈夫…な筈。

持っていくか迷った熊よけスプレー。
40グラム。結局削りました。

4/30 16:56

ミルクかけかき氷が食べたくて食料に加えた練乳チューブ。134グラム。

4/30 22:48

毎日アルペン号の集合場所、都庁地下駐車場。
あれ？誰もいない？

4/30 22:54

係の人が「長崎さんですか？」と声をかけてくれました。
3年ぶりに緊急事態宣言のないGWですが、まだ人は少ないのかな。

4/30 22:55

新穂高・上高地行きバスは私を入れて4人だけでした。
連休後半になると違ったのかな？

4/30 22:58

出発前の案内。

4/30 22:58

感染対策の注意。
バス内の飲酒禁止。

4/30 22:58

バス内の食事禁止。

4/30 22:58

会話は控えめに。

4/30 22:59

マスク着用。

5/1 0:26

途中のSAですた丼。

5/1 0:42

他の行き先のバスも。

5/1 0:43

燕岳・常念岳・美濃戸口行きバス。
こっちもガラガラでした。
翌日の天気が悪いと予報で出てたから？

5/1 5:13

上高地通過。

5/1 5:38

平湯到着。

予約していたタクシーに乗り、飛越トンネルまで。
宝タクシーの女性運転手Sさんが「山で食べなさい」とおにぎりをくれました。ありがとうございます。

5/1 7:30

和佐府橋を超えて、崖崩れて前のところまで送って頂きました。

腰痛対策として腰にベルト。

5/1 7:30

右脇腹、背中の痛み対策として胸から腹にかけてベルト3枚。

このおかげなのか、街歩きで胸を張って歩く習慣がついたのか、行動時間を6時間前後に控えたからなのか、こまめにストレッチをするようにしたからなのか、ともかく今回は腰、背中、脇腹の痛みはほぼ出ませんでした。

5/1 7:34

小雨の降る中、出発。

5/1 7:36

崖崩れ手前に車が5台。

5/1 7:37

テムレス装備。
ずぶ濡れになっても乾かしやすいよう、薄手のものです。

5/1 7:39

下山時には溶けていた雪の箇所。

5/1 7:40

倒木多数。

5/1 7:43

練馬からも。

5/1 7:45

がけ崩れの箇所。

5/1 7:46

よく見ると、がけ崩れではなく全層雪崩？

5/1 7:57

フキノトウ。
今考えれば、摘んでおいて夕食のカップ麺に入れればよかった。

5/1 7:57

あちこちに生えてました。

5/1 7:58

山之村ガイド地図。

5/1 7:58

飛越トンネル前駐車場。

5/1 7:59

飛越トンネル閉鎖中。

5/1 8:00

登山口にはほぼ雪なし。

5/1 8:06

刈り払い済み？

5/1 8:14

登山口の気温は5℃。

5/1 8:37

標高を上げると徐々に雪が。

5/1 8:47

鉄塔。

5/1 8:54

ここでアイゼン装備。

5/1 9:04

雨で溶けたのか踏み跡が判然としない箇所が多く、適当に歩きます。

GPSを見ながら歩きます。

5/1 9:06

時折ピンクテープ。

5/1 9:19

頂いたおにぎりを食べながら歩きます。

5/1 9:33

寒くなってきたので、テムレスの下にグローブを。

5/1 9:59

時に踏み抜きも。

5/1 10:57

一度、腰まで踏み抜きました。

5/1 10:59

踏み抜いた跡。

5/1 11:33

ツリーホールの間を縫うように歩く箇所も。

5/1 12:35

ツリーホール拡大。
この日すれ違った登山者は7人ほど。

5/1 13:31

雨の中、ようやく北ノ俣避難小屋に到着。
全身びしょ濡れです。

5/1 13:33

避難小屋裏手。

5/1 13:42

表側。
傾いていた左側に、新しい丸太が当てられています。
はしご、取っ手も新しいものに。

5/1 13:42

水が出ていました。ありがたい。

5/1 13:43

閂を外して入ります。貸し切りでした。

5/1 14:29

びしょ濡れの服を全部脱ぎ、乾いたものに着替えます。

5/1 14:28

行動食を入れていたナルゲンボトルにお湯を入れ、びしょ濡れのグローブに入れて乾かします。

5/1 16:38

濡れた服はしばらく吊るして水滴を落とします。
次にプラティパスにお湯を入れ、お湯アイロンで衣服を可能な限り乾かします。

5/1 15:14

暇つぶしに持ってきた携帯ラジオ。
貸し切りなので遠慮なく鳴らします。

5/1 15:26

温かいものを腹に入れます。

5/1 15:52

濡れたものを吊るし、テントを張ります。

5/1 15:52

雨が雪に変わりました。

5/1 19:39

夜7時の気温、7℃。

5/2 3:04

翌朝三時起床。−2℃。
干していた生乾きのハードシェルは、凍っていました。

5/2 3:18

カップ麺をテント内にこぼしてしまいました…
持ってきていたトイレットペーパーで拭き取ります。トホホ。

5/2 5:06

片付け完了。

5/2 5:06

記録ノート。最近の記録は見つからず。筆記具がが置いてないから？

5/2 5:25

昨夜は5センチほど積もった模様。

5/2 5:26

外気温は−5℃。

5/2 5:26

よく晴れています。

5/2 5:36

カチカチの雪面に、うっすら昨日の雪が積もっています。

5/2 5:52

アウターグローブの外側の革が、まだ凍りついたままです。

5/2 6:17

インナーグローブのみつけて、行動しながら少しでも乾かします。

5/2 6:37

それほど雪が深いわけではありませんが、背負う荷を少しでも軽くしたいのでワカン装備。

オクトスのラチェット式バンドは、着脱が手軽で良いです。

5/2 7:54

アニマルトレース。

5/2 8:50

神岡新道分岐直下。
ハイマツの上は歩きにくく、夏道ラッセルはくるぶし〜すね程度でやはり体力を消耗します。結局ほぼ夏道ラッセル。

5/2 9:12

神岡新道分岐に出ました。

5/2 9:13

黒部五郎小舎へ向け、まずは北ノ股岳へ。
ラッセルと踏み抜きで体力を消耗。

5/2 9:32

北ノ俣岳。

5/2 9:32

黒部源流域、パノラマ画像。

5/2 10:20

自撮り。

5/2 9:35

雲ノ平方面。

5/2 9:55

黒部五郎方面ですが、全くのノートレースです。
この先もこのラッセルと踏み抜きが続くのであれば、明るいうちに黒部五郎小舎にたどり着くのは困難でしょう。

計画を修正。残念ですが、また北ノ俣避難小屋に戻り下山しよう、そう考えました。

5/2 10:01

自分のトレースを辿り、神岡新道分岐に戻ります。

途中、目の前の薬師岳を見ていると、太郎平をベースにピストンならギリギリ行ける気がしてきました。
薬師岳も積雪期ルートの下調べはしています。
とりあえず、今日は太郎平まで行ってみることに。

5/2 10:29

太郎平への道。全くのノートレース。
雪庇が見えます。

5/2 11:00

雪庇を踏み抜かないように、GPSで現在地と進行方向を確認しながら、なるべく夏道に沿うように歩きます。

5/2 11:14

太郎平小屋が見えてきました。

5/2 11:14

薬師岳。

5/2 11:31

同じく単独のSさんに追い越されました。

5/2 12:17

太郎平小屋に到着。

5/2 12:29

太郎平小屋周囲。

5/2 12:55

小屋周囲の積雪は1m程度？

5/2 13:01

小屋から少し離れた箇所で、携帯の電波を拾い妻に生存報告。
インリーチミニでメッセージは送っていますが、やはり声を聴くほうが安心できるようです。

5/2 13:08

薬師岳は雲の中。明日は晴れてくれますように。

5/3 4:32

翌朝。外気温は−6℃。

5/3 4:36

翌朝。

5/3 4:36

赤牛岳方面。

5/3 4:37

昨夜も5センチ程度積もったようです。

5/3 4:41

薬師岳山頂は雲の中。

5/3 5:07

まずは薬師峠キャンプ場へ。

5/3 5:08

気温は−8℃。

5/3 5:10

グローブに霜が。それなりに風もありました。

5/3 5:12

薬師峠キャンプ場の管理建物（右）とトイレ（左）は雪の下。

5/3 5:14

薬師峠キャンプ場から薬師岳山荘への夏道は一部沢筋に沿っているので、積雪期は斜面を直接登ります。

5/3 5:19

うっすらトレースが見える箇所も。

5/3 5:56

くるぶしからスネ程度のラッセル。

5/3 5:58

なるべく雪崩リスクの高い傾斜の強い箇所を避け、木が生えていて傾斜がゆるい箇所を登ります。

5/3 6:07

朝日。体感気温が一気に上がります。

5/3 6:15

靴紐が解けていたので、二重に結び直します。
今回履いてきたエクイリビウムは残雪期用なので、体があたたまるまでは足先がしびれました。

5/3 6:28

僕の前に道はない。

5/3 6:24

僕の後ろに道は出来る
道は僕のふみしだいて来た足あとだ
だから
道の最端にいつでも僕は立っている
（高村光太郎　道程）

5/3 6:38

GPSで現在地と進行方向を確認しながら、延々とひとりラッセル。

5/3 6:47

晴れてきた！

相変わらずくるぶしから時折スネラッセル。
ワカンがなかったら敗退でした。

5/3 7:13

スキーのシュプール跡？

ロープにもエビの尻尾。
薬師岳山荘辺りから、強風に晒されるように。

多分風速13m前後だったかと。

ズレてる？

薬師岳山荘。

5/3 8:23

岩が露出している箇所が多くなります。

東南尾根との分岐点に立つ避難小屋跡。

平坦なビクトリーロード…と思いきや、夏道の膝ラッセル。
今考えれば、露出している岩の上を歩けばよかったかも。

山頂！

自撮り。

社は氷漬け。

残雪期薬師岳登頂！
この日の一番乗りでした。

多分この日の登頂者は3人。

5/3 9:42

山頂パノラマ画像。

スキーで登ってきたヤマレコユーザーのマコさん。

マコさんに撮って頂きました。
ありがとうございます。

マコさん。

これから金作谷カールを滑り、薬師見平でテン泊予定とのこと。

無雪期の記録は見たことがありますが、積雪期にも行けるんだ…
上の廊下がスノーブリッジで渡れるかどうか次第だそうです。

マコさんのスキー跡。

結局引き換えしてきて
「金作谷カールで雪崩にのまれてなんとか脱出した」
こともなげに^^;

「やばそうだったので引き返した」
とのことでした。

天気のいいうちにさっさと太郎平まで戻ります。

避難小屋跡。
半畳もないように見えますが…昔は壁があったのかな？

愛知大学大量遭難の追悼ケルン。

東南尾根。

正規ルート。

ハイジ尾根。

薬師岳山荘へ。

標識。

右が私のワカン跡。
左は、もう一人すれ違った歩き単独の方のトレース。

気温が上がり、雪が腐ってワカンに絡みつきます。

雪を叩き落とす為にピッケルを出します。

5/3 12:39

太郎平へ戻りました。

5/3 12:53

ん？朝にはなかったシュプールが。
スキーの方が多数太郎平に。

北アルプスの天然かき氷。
美味しゅうございました。

靴紐が解けないように、最初から二重に結んでおきます。

今日は下山のみ。

外気温は0℃。

太郎平を後にします。

神岡新道分岐まで登り返し。

ワカン装備。

5/4 5:44

富山平野。

5/4 5:44

薬師岳を振り返ります。

5/4 5:44

雪庇。

5/4 6:31

スキーヤーが続々。

5/4 6:41

太陽の周りに輪っかが。

5/4 7:00

5/4 7:04

太郎平からもスキーヤーが。

5/4 7:05

赤木平からも登ってくる人が。

5/4 7:07

神岡新道分岐はテント村に。

5/4 7:09

2日前は全く踏み跡がなかったのに。

5/4 7:10

下山開始。

5/4 7:11

2日前にラッセルした道が、すっかり踏み固められています。

5/4 7:22

スキーヤーが続々登ってきます。

5/4 7:36

無数のトレースとシュプール。

5/4 7:36

雪が黄色くなっているのは、黄砂？

5/4 7:36

白山方面。

5/4 7:41

無数のシュプール。

5/4 7:42

暑いので背中と腰のハクキンカイロを外します。

5/4 7:46

ハロ。

5/4 7:49

あちこちの雪面に亀裂が。

5/4 8:16

北ノ俣避難小屋にはテントが少なくとも3張り。

5/4 9:07

春の様相。

5/4 10:15

暑いので腕まくり。

5/4 10:15

下山が長い！

5/4 10:17

気温は9℃。暑い！

5/4 10:38

ルートを時折間違え、登り返すこと数度。

5/4 10:55

倒木地帯。

5/4 11:13

有峰湖。

5/4 11:43

鉄塔。
携帯が繋がったので、行きにお世話になった宝タクシーのSさんに電話。迎えをお願いします。

5/4 12:00

雪が切れたのでアイゼンを外します。

5/4 12:10

道路が見えた！

5/4 12:17

登山口に戻りました。

5/4 12:21

ここから1キロあまりの舗装路歩き。

5/4 12:31

がけ崩れを越えると。

5/4 12:32

車がむっちゃ止まってます。50台近くはあったかな。

5/4 12:42

気温は22℃。

5/4 13:08

迎えの時間まで服を着替え、パッキングをやり直します。

5/4 13:11

今回は、右脇腹も背中も腰もほぼ痛みなし。
山手線一周ウォーキング等で、姿勢を良くして長時間歩けるようになったから？

5/4 13:17

迎えの時間まで一休み。

5/4 13:48

宝タクシー到着。

5/4 13:57

Sさんに頂いた麦茶とサンドイッチ。
ありがとうございます。

5/4 15:24

平湯温泉で4日ぶりのまともな食事。

5/4 15:59

新宿行きの高速バスを予約。
時間までひらゆの森で汗を流します。

5/4 16:35

風呂上がりのソフトクリーム。
帰りの高速は30キロ渋滞、バスタ新宿到着は夜中の1時をまわり、ホテルに泊まって翌朝帰宅。楽しかった！

撮影機器：

iPhone 12 Pro Max Apple

感想

wakodental

GWに薬師岳登ってきました。

当初は飛越トンネル〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高の予定でしたが、黒部五郎岳方面のトレースがまったくない為、薬師岳ピストンに変更しました。

薬師岳アタックの日は午前中結構な風があり、ノートレースで山頂までくるぶし〜スネラッセル。残雪期とは思えないような厳しい状況でしたが、登頂できて大きな達成感がありました。

6月に今度は新穂高側から登れるといいな。

コメント

maco

薬師へのトレース心強かったっす！
ありがとうございました。
厳冬期みたいな厳しさに参りましたが、ここはいつ来てもいい場所ですね
またどこかで！

wakodental

macoさん
黒部源流域は無雪期2回、積雪期2回目ですが、隔絶された環境が私も好きです。

次は夏に高天原か読売新道の予定です。またどこまでお会いしましょう。