総合力が試された小金沢連嶺(裂石〜湯ノ沢峠〜初狩)
- GPS
- 14:47
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,176m
- 下り
- 2,620m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:12
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:30
06:38塩山駅-07:11大菩薩峠登山口(裂石)BT-08:52上日川峠-09:20福ちゃん荘(踵治療)-10:11大菩薩峠-12:06小金沢山(小休止)-13:10牛奥ノ雁ヶ腹摺山-14:39黒岳(小休止)-15:24湯ノ川峠避難小屋
【2日目】
05:46湯ノ沢峠避難小屋-06:21大蔵高丸-06:50ハマイバ丸-07:32米背負峠(小休止)-08:09大谷ヶ丸-09:20滝子山-09:53檜平(小休止)-12:21初狩駅
天候 | 5/1:曇りのち晴れ(雲多い) 5/2:概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・JR中央線塩山駅南口100円パーキングに駐車(500円/日) ・山梨交通バスで大菩薩登山口へ 【帰り】 ・JR中央線初狩駅より塩山駅へ ・塩山駅にて車回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【裂石〜上日川峠〜大菩薩峠】 ・危険箇所無し。 ・巣鴨学園の細かい道標がありました。峠越え強歩大会があるとのこと。 【大菩薩峠〜小金沢山】 ・石丸峠からの登りから残雪あり。 ・小金沢山へのトラバース道はルートが不明瞭。赤テープを見逃さないこと。また、ルートは稜線上にあるので稜線を外さないこと。 【小金沢山〜湯ノ沢峠】 ・黒岳への登りも残雪や倒木が多く、ルート不明瞭、更に踏み抜き地獄。非常に体力を消耗した。 【湯ノ沢峠〜大谷ヶ丸】 ・残雪は殆どない。南斜面(下り)はヌルヌル道で滑る。 【大谷ヶ丸〜初狩駅】 ・積雪は殆どなし。 ・大谷ヶ丸山頂から滝子山へのルートが不明瞭。大谷ヶ丸山頂直下の分岐からがわかりやすい。 【全体を通して】 ・大菩薩峠以降は、残雪、倒木が多いことでルートを外すことが多い。 ・元々、入山者が少ないことからルートが不明瞭である。 ・ピークからの分岐(尾根の分岐)で方向が変わるのでコンパスで方向を確認しないととんでもない方向に進む可能性がある。 ・更にやルートがピークに向かうのか、巻き道なのか、地図で確認しておかないと道迷いに陥る可能性がある。 ・北斜面には多く残雪が残っているので、踏み抜き多く、時間が掛かる、また体力も消耗する。 ・雪が腐っているのでアイゼンは利かない。 |
写真
感想
今回の5月連休は一度行きたいと思っていた小金沢連嶺に行くことにする。早く登山口に到着したいので車移動とし、塩山駅のタイムズに車をデポすることにする。(500円/日と安いので)
登山口は、テント泊装備でザック重量があるので、上日川峠としたいところであるが、甲斐大和からのバスが8:40からしかないので、早く塩山駅に到着したら、6:40のバスで大菩薩峠登山口(裂石)に移動し、そこから登ることにした。1時間以上は多く歩くことになるが、上日川峠には早く着けるので、その方が時間を有効に使えるためだ。
自宅を3:30に出発し、塩山駅には6時に着いたので、予定通り6:40のバスで裂石に向かう。バスには誰も乗っておらず、一人で登山口に向かう。バスを降りて、準備を整えて出発する。
舗装路を歩き、途中から林道に入り、ゆっくりと高度を上げていく。登山道周りの森は、まだ新緑が始まっておらず、冬の装いである。よって景観が良い。いつもなら振り返ると南アルプスがドーンと聳えているのだが、雲が多くよく見えない。まあ、数日前の予報では雨であったことを考えると、雨が降っていないだけ良い。
第1、第2展台第を過ぎ、上日川峠に到着する。気温がだいぶ高くなってきたことから、相当汗をかいた。すると前からバスが来る。よく見ると甲斐大和からのバスである。早く上日川峠に着きたいので、わざわざ方歩行時間を長くしてまで裂石から登ってきたのに、結局上日川峠には同じ時間となった。まあ良いか。
それより、右踵が痛む。まだ1時間30分程度しか歩いていない。新しく買った登山靴が合わない様だ。買ってから八ヶ岳、涸沢槍を歩いた時は何ともなかったが、何故か前回、丹沢主脈を歩いたときから靴擦れを起こす様になった。福ちゃん荘で登山靴を脱ぎ、踵を見ると既に水ぶくれとなっていた。しかたがないので絆創膏を貼り、紐をゆるめに締めて歩くことにした。多少痛むが問題になるほどでは無い。
分岐を大菩薩峠にとり、ゆっくりと歩く。沢筋には多く残雪が残り、今年の豪雪が激しかったことを思わせる。
大菩薩峠に到着する。ここが最後の売店となるのでポカリを2本買う。200円/本と良心的である。お約束の写真を撮り、出発する。ここから残雪が多くなる。昨日の雨で踏み後が流されてルートが不明瞭であるが、赤テープを追って行けば、特に問題は無い。
森を抜け、熊笹の稜線に出る。石丸峠が見える。石丸峠は過去に一度訪れているが、その先には行っていない。強はその先に進む。
石丸峠を過ぎ稜線を進む。小金沢山に至る前半の稜線は熊笹の稜線となるが、後半は結構細い稜線となる。残雪が多くルートが良く解らない。地図を見るとルートは尾根筋に付けられているので、尾根を外さなければ問題は無いが、途中の岩場を越えるのか、巻くのか解らない。とにかく尾根を外さず、歩きやすいルートを選んで歩いた。
小金沢山に到着する。富士山が見えるはずだが、雲に隠れて見えることが出来ない。行動食をとり、出発する。次は牛奥ノ雁ヶ腹摺山となる。ここも同じ様な残雪、倒木が多くあり、歩きやすいルートを探しながら歩く。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山に着く。先の黒岳は残雪が多く見えて、苦労しそうだった。ここまで、比較的、雪が締まり、踏み抜きは少なかったが、直近は踏み抜きが多くなっていた。恐らく気温が上がり、雪が緩んできたと思われる。
黒岳の登りでは予想通り、踏み抜きが多くなった。たまに膝以上抜くこともあり、疲労した体では、踏み抜いた後の復帰は非常に苦労した。
黒岳に到着する。ここまで来れば後は下って湯ノ沢峠まで少しである。大菩薩峠を出てから誰にも会っていないので、恐らく避難小屋には誰もいないか、少数であることが予想されるので、テントは張らず、避難小屋でも良いかなと思ったいた。
黒岳を出る。一度下ってから分岐らしきルートが見える。どちらに行くかよく分からないのでコンパスを当てると正規ルートは正面の丘を越えて行くようだった。丘を越えると道標があったので、ルート選択は正解だった。ここから一気に下る。過去のルートはロープでふさがれており、新しいルートとなっていた。新しいルートは、熊笹を刈り取ったばかりで本当に新しかった。かなりの急斜面で非常に滑って苦労した。
下りきると避難小屋方面との分岐に差しかかり、直ぐに避難小屋に到着した。写真で見たのと同じで(あたりまえ)駐車場の周りにトイレと避難小屋がある。避難小屋を覗くと誰もいないので小屋泊まりが確定した。寝具があったが、使用摺する気にはならず、マットとシェラフは出した。夜寒くなるかもしれないので毛布だけは貸して頂いた。
避難小屋の案内を見ると水場は2カ所あるようなのでまずは近場に行った。水はちょろちょろ流れており、流れを堰き止めて持参したビールを冷やした。塩ビの配管から流れる湧き水をボトルに汲んだ。1L汲むのに1分ほど掛かったが特に問題は無い。一度小屋に戻り、ノートを眺めた。私の前は4/28の泊まっているようだった。水場に戻り、ビールを取ってみると既に冷えており、小屋も戻り、いかフライをつまみに2本飲んだ。
アルファ米を戻し、中華丼を食べた。まだ7時前で明るかったが、やることもないので寝た。
ウトウトしていると、小屋の周りに誰か来た様な気がした。最初は鹿な何かが来てゴソゴソしているかと思ったが、フライかツエルトを広げる様なバサバサとした音がした。誰かが来てテントを張っているのかと思った。その後もガタガタ音がして食事でもしている様な音がした。その後静かになったので寝た。
朝、目が覚める。まだ暗いので4時くらいだと思うが、トイレに行きたくなったので、ヘッドランプ付けてトイレに向かった。昨日ガサガサしていたので、当然テントが張られていると思ったが、何もなかった。いくら早立ちだとしても暗い内から撤収完了、出発しているだろうか。寝ていたとは言え、テント撤収時の夜露を払うバサバサと言う音は聞こえなかった。チョット気味が悪くなったが、きっと早立ちしたのだろうと自分に言い聞かせた。
朝食と取り、準備を整えて出発する。分岐に戻り、大蔵高丸に登る。昨日とは違い、南アルプスと富士山がよく見える。
昨日と違い、残雪は殆ど無く、快適にルートを進める。富士山を見ながら、ハマイバ、大谷ヶ丸を過ぎる。大谷ヶ丸山頂からの滝子山へのルートは不明瞭でコンパスを確認しながら歩いた。
滝子山手前で初狩駅方面の分岐があり少し悩んだ。地図だと滝子山山頂から初狩駅に向かうはずだが、何故か分岐から初狩駅に向かうルートとなっていた。とりあえず山頂に向かった。山頂からどこかに降りる赤テープがあったが、山頂直下のあれだけ立派な初狩駅への道標があるので、やはり戻ってから初狩駅方面に向かうのが無難と思った。
分岐に戻り、一気に下る。途中、男坂と女坂の分岐があり、私は男なので男坂を下った。
檜平では桜が綺麗に咲いていたのでのんびりと花見をしながら休憩をした。その後、一気に下ろうとしたが、昨日の疲労からか、直ぐに足が動かなくなり、ゆっくりと下る。
藤沢川の沢で顔を洗い、さっぱりして初狩駅に向かう。駅には「ここだ」と思った交差点で曲がったが、実はここではなくもっと先だった。結局10分以上ロスした。駅が見えた時には下り電車が出発したところで、その後30分電車を待った。
電車に乗り、塩山駅周辺に止めてある車を回収して温泉に入り、帰路に着いた。
コメント
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20年ほど前の冬に一人で縦走したのでなつかしく読ませていただきました。湯の川峠の避難小屋はすっかり新しくなったのですね。昔は、ほこりだらけの掘っ立て小屋でした。確か、直ぐ近くまで林道が来ていたと思います。
コメント有り難う御座います。
youji様のHP拝見させて頂きました。横須賀在住なのですね。現在所帯を持って横浜在住ですが、独身時代は横須賀在住でした。
山はのんびりとやっています。基本単独で家族もあるので安全第一でやっています。「無理はしない、やばそうだったら撤退」をモットーに少しずつレベルを上げています。今後とも宜しくお願いします。
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