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Yamareco

記録ID: 444221
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

間ノ岳(両俣〜三峰岳〜熊の平〜三峰岳〜間ノ岳〜北岳〜広河原)

2008年08月09日(土) ~ 2008年08月10日(日)
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OrichiNeko その他1人
GPS
32:00
距離
28.1km
登り
2,322m
下り
2,612m

コースタイム

8/9 野呂川出合(6:50)〜両俣小屋(8:55-9:05)〜野呂川越(9:50-10:05)〜三峰岳(14:55)〜熊の平小屋(15:40)

8/10 熊の平小屋(4:35)〜三峰岳(5:55-6:10)〜間ノ岳(6:55-7:15)〜中白峰(8:00-8:15)〜北岳山荘(8:35)〜巻道分岐(8:55)〜池山吊尾根分岐(9:25)〜北岳(9:45-10:00)〜肩の小屋(10:30-10:40)〜小太郎尾根分岐(11:00)〜二俣(12:10-12:15)〜広河原山荘(13:50)
過去天気図(気象庁) 2008年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
甲府→広河原 バス
広河原→野呂川出合 バス
広河原→甲府 バス
熊ノ平小屋から西農鳥
2008年08月10日 04:45撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 4:45
熊ノ平小屋から西農鳥
三峰岳への登りから朝の塩見
2008年08月10日 17:45撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 17:45
三峰岳への登りから朝の塩見
朝の西農鳥と富士
2008年08月10日 17:53撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 17:53
朝の西農鳥と富士
間ノ岳山頂
2008年08月10日 19:33撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 19:33
間ノ岳山頂
間ノ岳から北岳。その奥に甲斐駒
2008年08月10日 19:28撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 19:28
間ノ岳から北岳。その奥に甲斐駒
間ノ岳三角点。呼称は「相ノ岳」
2008年08月10日 19:35撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 19:35
間ノ岳三角点。呼称は「相ノ岳」
北岳山頂付近から雄大な間ノ岳
2008年08月10日 21:35撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/10 21:35
北岳山頂付近から雄大な間ノ岳
クガイソウ
2008年08月11日 00:24撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/11 0:24
クガイソウ
ミヤマハナシノブ
2008年08月11日 00:33撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/11 0:33
ミヤマハナシノブ
ミヤマシャジン
2008年08月11日 00:18撮影 by  PENTAX K100D , PENTAX Corporation
8/11 0:18
ミヤマシャジン

感想

普通タイトルに北岳が入るものですが、北岳は17年前に登頂しているので、初めてなのは間ノ岳のみ。単独ならば奈良田から2泊3日くらいで大門沢を登るコースを取りたいところでしたが、今回はパートナーが一緒。1泊2日(土日)が必須ですので、泊まりをどこにするかが悩みどころ。8月前半の土曜ですから肩の小屋でも北岳山荘でも混雑必至。やっぱり悲惨な状況は避けたいな、と考えた結果熊の平が浮上しました。広河原〜北岳〜間ノ岳〜熊の平を1日で踏破するのは少し厳しいので間ノ岳、北岳登頂を2日目に回して、1日目は野呂川出合から仙塩尾根〜熊の平とします。バス時刻を調べたところ、朝スタートだと野呂川出合到達は昼前になってしまうので、安全なスケジュールをとるため前夜発にしました。甲府でホテル泊まりも考えましたが、費用の問題もあり、ホテルでぐっすり寝てしまって4時のバスを寝過ごしたらという不安がぬぐえないところもあり、駅のベンチで仮眠に決定。
自宅を金曜21時前出発。土曜朝だったら橋本まで車で行くのですが、金曜からコインパーキングに停めると48時間突破する可能性があるので自転車で入谷まで行きました。高尾駅22:26の鈍行で甲府へ向かいます。ここで寝ると駅で寝れないかも、ということでなるべく起きてるように努めます。後から考えるとここで寝てたほうがましだった。
予定通り0:00前に甲府へ到着。とりあえずバス停へ行ってみると既に10人くらいはベンチで寝てました。小腹がすいたのとトイレに行きたくなったので付近を散策。結局ファミレスに入ってしばらく過ごすことにしました。そのうち最終のかいじに乗ったパートナーが着いたので合流。2:00までそこにいて、再びバス停へ移動。さらに寝てる人は増えてターミナルのベンチ全部埋まってる状態。よく見たら山梨交通の人もいて、先着順にザックを並べるようにとのこと。いわれるままにザックを並べて、付近で2時間寝ずに過ごすことになりました。
さて、ようやく4時近くなってバスが3台到着。1台25人より多かったから80人以上はいたということですね。われわれは1号車の最後のほうに乗車。荷物は床に置いて、あとは2時間寝てるだけです。と思ったのですが、えらい飛ばすのでゆれも相当。うつらうつらしてもまた目が覚める状態で車は夜叉神峠へ。5:30のゲート開門を待って出発。
さらに30分弱ゆられたところでやっと広河原へ到着です。後続のバスからも人が降りて、乗合いタクシーの人もいてバス停はごった返してます。北沢峠行きの券を買う人の列も凄く、6:45出発のはずがすぐに出るとのこと。ラッキーでした。朝食をとる間もなくバスに乗り、野呂川出合で下車。降りたのは7人ほど。ゆっくり準備し、朝食をとって林道を歩き始めました。
野呂川を遡りながらいくつもの沢をまたいでいきます。途中見上げると仙丈のカールが見えたり、後方に甲斐駒が堂々たる姿を見せたり気分の良い道です。はるか前方に見えた中白根沢の頭を通る尾根を通り過ぎるころには林道も終わり、川沿いの登山道を登っていくと両俣小屋へ。小屋のおかみさんでしょうか、「どこ行くの!」と声をかけてきました。「熊の平!」と応えると、「気をつけて!」と我々を励ましてくれました。
少し休憩して水を補給し、野呂川越へ登り始めます。余り通る人は多くないようで、地面は軟らかめ。しかも地図に「急坂」とありますがその通りです。しかし樹々の隙間から見える尾根に励まされながら登ると稜線に出ました。ここから仙塩尾根です。とにかく樹林の変わらない景色の中をじりじりと登っていきます。ピークが丁度良い間隔であり、休憩しながらおよそ100mずつ高度を上げて行きます。寝不足が効いてきて超眠いと思いながらも、やがて樹林はダケカンバになり、いよいよハイマツとなり、前方に見える三峰岳までもう少し・・・というところで前方から轟音が。雷です。と思ったら大粒の雨が落ちてきました。雷はさらに激しくなり、電光から音までを計ると相当近い感じ。これは無理だろうとしばらく姿勢を低くして待機です。なんと雹まで降ってきました。しかもでかい。痛い。我慢ならなくなってダケカンバのあるところまで後退。撤退も覚悟して待ってたらやっと音も遠くなってきて、周りも明るくなったので前進を決断。岩稜の道となって三峰岳を越え、熊の平へ下りますが、思ったより険しい。濡れているのもあると思いますが、かなりこわいトラバースもあります。難所を抜けると一気に道は広い尾根上になり、雷がこわいので転がるように下って行きます。農鳥小屋への分岐を過ぎると道は深いハイマツからダケカンバとなり、一気に下って崩壊地の横を通って無事小屋へ到着しました。
10人寝られそうな2段ベッドの上段にはわれわれ2人だけ。少し本読んだらもう眠気がやってきて、昨日の寝不足もあったのでしょう。朝食まで全く目は覚めませんでした。
若いスタッフさんが「朝食ですよ!」と来てくれたのは3:40。朝食をすませあわただしく昨日濡れた合羽などをザックにしまい、すっかり明るくなった4:30、再び三峰岳を目指し出発です。それにしても良い小屋でした。多分また行くと思います。天気は上々。塩見、富士が望まれます。
昨日は長く感じた三峰岳直下の岩場も、今日見るとすごい短い範囲でした。三峰岳を過ぎ、間ノ岳を目指して登り始めます。さすがに人が増えてきました。そして国内第4位、間ノ岳山頂は人であふれています。三角点の呼称が何故か「相ノ岳」でした。
いよいよ北岳を目指します。北岳山荘までは快適な雲上の稜線漫歩。中白峰からの北岳もすばらしい。山荘を過ぎてからの北岳への登りはさすがに容赦の無いものがあります。南側に間ノ岳。近くで見ると大きすぎて何だか良く分からない山容ですが、この辺から見るとさすがの雄大さですね。東へ長い尾根を延ばしていますが、登山道はないのかな。
最後の急登をがんばりきって北岳登頂。17年ぶりになります。前回はガスで何も見えませんでしたが、実は今回もここまで来ると鳳凰山くらいしか見えなくなってしまいました。ちなみに、ここの三角点も呼称が何故か「白根岳」でした。
小太郎尾根から右俣コースを下って行きます。昨日雨に打たれて体が冷えたからか足がつりそうできつい道のりでした。花の北岳にふさわしく、チシマギキョウとかマルバダケブキとかいっぱいありましたけど、だいたい終わりみたいでした。
広河原15:00発のバスは出発時点でもう満員。しかも夜叉神峠で山ほど乗ってきて大変でした。つかれた。今回はとても良かったですけど、疲れも格別。しばらくお休みが必要みたいです。

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