蝶ヶ岳・大滝山・常念岳
- GPS
- 29:59
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,584m
- 下り
- 2,590m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:49
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 7:29
5:02駐車場-8:40テント場
(受付、テント設営、休憩)
9:27テント場-9:30蝶ヶ岳-10:34大滝山北峰-10:41大滝山南峰-11:55テント場
7月2日(土)
3:30テント場-4:09蝶槍-5:13休憩(2592)-7:07常念岳-8:06前常念-10:56駐車場
天候 | 7月1日(金):晴れ後曇り、時々晴れ、無風・微風 7月2日(土):快晴、無風・微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・金曜日5時前の時点で9割程度マスは埋まっていた。帰りの時点では路駐多数。少し離れたところにある砂利の駐車場の様子は見ていないので不明。 ・トイレあり利用可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場-蝶ヶ岳:急登が続く。途中から虫が多い。残雪なし。 ・蝶ヶ岳-大滝山:残雪が一部であったがあと数日でなくなると思う。ルート明瞭。登山者少ない。 ・蝶ヶ岳-常念岳:展望の良い縦走路だが、途中一部樹林帯に入る。常念岳への登りは標高差400メートル程度。岩稜帯なのでスリップ注意。 ・常念岳-前常念-駐車場:前常念付近は岩場の下降が続く。落石注意。ストックは使わずにしまったほうが無難。岩場が終わると樹林帯の急坂が登山口まで延々続く。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
7月1日(金)
三股の駐車場には4:51に到着。アスファルト駐車場を利用できたが、平日にも関わらず既にほぼいっぱいになっていた。連日の猛暑で天候も比較的安定しているので、出掛ける人が多いようだ。食事は既に済ませて来たので、最後に荷物を詰め込みブーツを履いて5:02に行動開始。トイレに寄ってから林道へ向かう。今シーズン初のテント泊装備なので、重さに体がまだ慣れていない。意識的にゆっくり歩く。膝の具合も心配。登山口を通過してから本格的な登りが始まる。最初は緩いがじきに急登の連続となる。出発時の気温が18℃程度と思ったよりも低かったため歩き出しても大汗までには至らなかった。まめうち平を過ぎると比較的涼しく感じるように。既に標高2000メートルを超えたので当然と言えば当然なのだが。花はオサバグサが始めは大量に咲いていた。稜線が近づくとハクサンコザクラも見えるようになってきた。それよりも虫。標高が低いところはいなかったが、徐々に増え始める。虫除けのスプレーはしてきたが、ボトルは重いので持参せず。ネットは持ってこなかった。この虫にはこの後も散々苦しめられることになる。
出発から約3.5時間かけ8:40に蝶ヶ岳ヒュッテのテント場に到着。テントが一張りもない。まずは受付に行き、帰ってきても誰もいない。適当な場所を選びテント設営。終わった後サブザックに必要な物を詰め込んで取りあえず蝶ヶ岳の山頂へ。槍穂方面の展望は相変わらず良かった。しかしテント場到着時よりも雲が増えたように見える。実際に常念岳は安曇野側から湧いた雲に覆われていて既に山容は見えなかった。山頂からの眺望を楽しんだ後は大滝山を目指す。このルートは自分に取って未踏。一回緩く下ってから緩く登り返すルート。途中は池があり、花も咲いていたが、樹林帯歩きが多く、アルプスらしい景観はあまり得られなかった。大滝山の北峰には10:34到着。槍穂の展望が良い。写真のみで通り過ぎ大滝山荘も通過して、10:41に大滝山の南峰に到着。ここから焼岳と乗鞍岳が見えた。また市街地がよく見えたので、ここからは携帯の電波が良く入った。定時連絡後に大滝山荘へ戻り、ベンチに座って休憩する。山荘手前のお花畑には、チングルマなどが咲いていた。休憩後は元来た道を戻る。一度歩いた道なので面白味はあまりない。ここを歩くハイカーは少なくて、道中2人見掛けただけだった。週末はもう少し多いかもしれない。テント場を出てから2時間強経過の11:55に戻る。思ったよりも早く帰ってきてしまった。今日はもう行くところはないので、この後テント場で沈殿。朝よりも当然テントは増えていて、その後は更に増えていた。平日でこの混雑降りなので、土日は早い時間にいっぱいになってしまうだろう。
ここのテント場は、季節的なものかもしれないが、虫が多くて大変難儀だった。風の弱い日だった影響もあると思うが、テントの外に出ると虫に集られ、テントの中にいると暑くて居られず、結局テントに入ったり出たりを繰り返して時間を過ごした。深夜クルマを運転して寝不足なので昼寝をしたかったが、それも叶わず。それでもテント場から歩いて30秒で槍穂の大展望が得られるのはやはり有り難かった。夕食は17時頃に済ませ、その後定時連絡をした後18時には本格的に寝入る。まだ外は明るかったが案外寝付けた。その後寒さで何度か起きるも比較的よく眠れた。
7月2日(土)
2時にスマホのアラームで起床。気温は腕時計をしたまま寝たので不明だが、それほど寒くなかったと思う。夏用の薄いシュラフとカバーで防寒着は着ずに十分寝られた。食事とテントの撤収をして3:30行動開始。日の出の早い時期だがさすがに真っ暗。ヘッドライトを点灯して歩き始める。あたりは暗いが槍穂を遠くに見ることができた。この時間は涼しいし虫もいないのでとても快適に歩くことができる。しかしルートミスが怖いので、ライトで照らしながら慎重に進む。横尾との分岐を過ぎ、4:09に蝶槍へ至る。ここでザックを下ろして休憩する。朝焼けを期待したがまだ早過ぎて全然焼けていなかった。この先でも展望が得られそうなところはありそうなので更に先で日の出を見ることに。そして4:30を過ぎると本格的にモルゲンロートの時間に。ザックを下ろし、カメラとスマホを構えてしばし見とれる。思ったほどは赤くならなかったが、今日は朝から快晴のようだった。
日の出を過ぎると同時に出てきたのは大量の虫だった。もうすごい数の虫。自分にも集ってくる。刺されたり噛まれたりはしないのだが、とにかくその数がすごい。大した重量ではないのだから、虫除けのネットは持参すべきだった。虫に追われながら行動するしかない。2592のピーク付近はお花畑だった。ニッコウキスゲを期待したが、まだつぼみが多くて咲いているのは少なかった。その後のアップダウンを繰り返して常念岳へ近付く。とは言え常念岳の標高は高く、標高差は400メートル程度あるので、テント泊装備を担いでいると容易ではなかった。振り返ると槍穂の展望は良いが、登りのペースはがっくり落ちる。重いので仕方ない。それでも何とか登り切り、7:07に常念岳の山頂に到着。狭い山頂だが既に先行者が何名もいて休憩していた。自分もザックを適当なところに下ろして休憩する。展望は抜群似良く、昨日と今日歩いて来た蝶ヶ岳からの縦走路はもちろん、この先燕岳まで続く縦走路もよく見えた。槍穂はもちろん、剱立山も見えた。虫さえいなければ当りの日だと思った。
今日はここまで2リットル超の水を運んでいて、それが重さの原因だったが、ここまでは涼しくてあまり水を消費しなかった。とは言えこの先給水できるポイントもないので、このまま運ぶしかない。座って休憩しつつ、食料と水を減らす。その間も虫は容赦なく集ってくるので、手で払いながら飲み食いするしかなかった。展望を楽しんだ後は下山開始。乗越まで降りきらないよう注意して前常念方面へ向かう。ここの途中ではチングルマが咲いていた。前常念には8:06に到着。カンカン照りで暑くて水分を取るため座って休憩するも、大量の虫に集られてそれどころではなかった。自分と自分のザックに大量の虫が集まってきていた。人の汗の臭いに寄ってくるのだろうか。とにかく虫の数が多くてゆっくり寛ぐことは出来なかった。休憩もそこそこに下山再開。前常念から先はしばらく岩場が続くので、ストックはザックに括り付けて両手両足で進むことに。登りの登山者も多く、途中止まって待つことも多かった。それよりもやはり虫が酷くて、集中して降りなければならないのに手で払わないとやってられない場面が多かった。もう虫には懲り懲り。何とか岩場を乗り切って再度ストックを取り出したら休憩もあまり取らずに歩き始める。標高がある程度下がると虫はいなくなったが、今度は暑さに見舞われるように。虫も暑さもこの時期大敵だ。休憩で止まる時間を多くして、意識的に水分を取るよう心掛けた。多めの水をここまで運んできたので、飲み尽くす心配はなかった。それでも暑くて最後は少しフラフラになりながらようやく登山口に到着。最後の林道は消化試合的に歩き10:56に行動終了。駐車場は路駐多数で、昨日出発した時と比べてクルマが大量に増えていた。2日間暑さと虫に晒された山行だったが、心配だった膝痛は出ないで戻ってこれた。
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