椹島〜赤石岳・聖岳 繋ぐ山旅 第二章
- GPS
- 25:59
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 3,743m
- 下り
- 3,781m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:40
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 8:38
天候 | 初日:ガス、到着後雨 2日目:晴のち曇、到着後雨 3日目:晴のちガス、到着後激しい雨 下山日:ガスのち晴 幸運にも行動中は降られず |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・椹島〜赤石小屋 危険箇所は無いが、登山口の急階段に始まり急登の連続。傾斜の緩いところで一息つきながら騙し騙し登る。確か「歩荷返し」と書かれた標識があったと思うが、エアリア(2014年版)には記載なし。漸く赤石小屋に着いた時はホッとした。すぐにビールを購入 ・赤石小屋〜赤石岳 富士見平まではやや急登 その後の「ラクダノ背」は傾斜のきついトラバースだが特段危険箇所との認識は無し。砲台型休憩所からは最後の急登 ・赤石岳〜百間洞山の家 赤石岳からコルまでは急な下りで脚が疲れる。馬の背を経て百間平は非常に気持ちの良い空間とすれ違った方が教えてくれたのだが、残念ながらガスってしまい堪能出来ず。百間平から小屋まではまた急な下りで脚が疲れる。到着後ビール2本購入 ・百間洞山の家〜百間洞下降点 大沢岳のトラバースなのだがかなりの登り。途中、誤って右手の沢道を登ってしまい、リカバリーを含めて30分のロス。お陰で大沢岳をパスすることに。他の方にも聞いてみたのですが、間違えたのは私だけでした💦 ・百間洞下降点〜聖岳 中盛丸山の登りは短いが下りは急で長い。必然的に小兎、兎の登り返しはきつい。特に兎の登りは、その後に控えるラスボス聖岳の前になけなしの体力を温存しておきたい向きにはいじめ 聖兎のコルへの下りは崩壊地のガレの縁など注意を要する上に時間がかかり、コルに辿り着いた時にはすでに疲れていたりする。聖の登りは覚悟していたのでもちろんきつかったのだが何とかなった。2800m過ぎ(ヤマレコのGPSでは2825m付近)にルートは左のハイマツ帯に入るが、他の方のレコを読んでいたので間違えずに済んだ。 ・聖岳〜聖平小屋 前聖岳から小聖岳の間はガレの縁のやせ尾根の連続。とはいえ、道幅は極端に狭いわけではないので集中力を切らさなければ問題ないがすれ違いには注意したい ・聖平小屋〜聖沢登山口 岩頭滝見台までは沢沿いにアップダウンを繰り返し、殆ど高度は下がらない それ以降、高度を下げていくが崩壊地のトラバースや桟道が頻出し多少の緊張感あり。ただし、シーズン前半のレコにあったような、ルートが不明であったり、「ぬかるんだトラバースにロープも無い」などの危険な状態は改善されていたように思う |
その他周辺情報 | 【畑薙第一ダム臨時駐車場】 ・水場:有り(沢水) ・トイレ:簡易型だがきれい ・携帯:殆ど圏外(au) 【椹島】 ・水場:有り ・トイレ:水洗 ・携帯:繋がる(au) 【赤石小屋】 ・水場:小屋前 ・トイレ:小屋外徒歩1分、きれい ・携帯:圏外(au)、充電可 ・食事:夕食は豚生姜焼き、ご飯・味噌汁おかわり自由 朝食はお弁当にしてもらいました。ご飯と栄養のバランスを考えたおかずはとても美味しく頂きました 感じの良い女将さんが精一杯のおもてなしをしてくれる雰囲気の良い山小屋でした 【百間洞山の家】 ・水場:小屋前 ・トイレ:小屋内、きれい ・携帯:圏外(au)、充電可 ・食事:夕食は有名なとんかつ、町の専門店に引けをとらない美味しさとキャベツやカレー味の鶏肉、玉葱の味噌汁などボリューム満点。ご飯、味噌汁おかわり自由 朝食はやはりお弁当にしてもらう。天むす2個を含むおにぎり4個。行動食にちょうど良かった 【聖平小屋】 ・水場:小屋前 ・トイレ:小屋外徒歩3分、感動の水洗トイレですが、使ったペーパーは持ち帰り ・携帯:圏外(au)ですが、縦走路から小屋に入る木道付近で繋がるという情報あり(未確認)。充電は有料 ・食事:今季は素泊まりのみですがカレーライスなどランチの提供はあり |
写真
感想
ちょうど6年前に鳥倉から三伏峠を経て荒川三山を縦走し椹島に下山した。その際、翌年には椹島から赤石岳、聖岳を歩きたい、などと書いていたのだが、その後は休みが思うように取れなかったり、家庭の事情だったり、漸く状況が整うと今度はコロナ禍・・・気が付くと歳月を重ね、当然ながら自分も6歳年をとった。
中高年にとって6年の歳月は重い。当初は今回もテント泊で臨む予定だったが、昨年の栂海新道以来感じるようになった大幅な体力の低下、7月の金峰山では然したる登りでないのに苦しむ状況に衰えを痛切に感じた。赤石小屋にキャンセルが出たのを機に、行程の全てを小屋泊に変更したのだが、それでも自分の体力が山行に耐えうるものなのか不安で仕方がなかった。もちろん、相応のトレーニングは積んできてはいても、である。
結果的にはテント泊に比べれば大幅に軽いザックを背負い、速くはないものの普通に歩くことはできて、予定より早着することで休養も十分。美味しくて栄養たっぷりの小屋の食事をたらふく食べて翌日も快調、と好循環となった。おかげで行動中に雨に降られることもなく、聖岳山頂こそガスったものの、赤石岳山頂を含む縦走路では大展望に恵まれた。可憐な高山植物も相俟って夏のアルプスを十分に堪能することができた。
小屋も悪くないな、自分ももう年だしこれからはテントは一泊程度にして、長い山は小屋にしようかな?そんな考えが心に浮かんだのは事実。今でも半分はそう思っている。年相応の山の楽しみ方があって良いのではないか、と。そんな中、百間洞では自分より明らかに年齢が上と思われる方がテント泊縦走をしていた。聞けば甲斐駒ヶ岳から光岳にかけて縦走中とのこと。「繋ぐ山旅」などといいかげんな名前を付けて、自分が何年もかけてやっていることをこの人は一回でしようとしている。もちろん「ひとはひと」なのだが、そもそも自分もテントを買ったのはこんな山歩きがしたかったからではないのか、との考えが頭によぎる。長い距離を時間に縛られず気の向くままに歩きたい。そんな思いが頭をもたげる。装備の見直しや食事は基本的には小屋で調達するなど軽量化を図り、サプリメントで栄養面をサポートするなど工夫の余地は有るのではないか・・・。トレーニングが必須なのはもちろんではあるが。
来年は聖沢から入り、上河内、茶臼、光へ縦走しよう。そうすれば北岳から光岳まで一本の道で繋げることができる。旅の友としてテントを背中に背負っていけるかはまだわからないけれど。
6年前と同じ服を着て、殆ど変わらない体重も、服の上からでも明らかに判る体形の変化。ピークで写った自分の写真を見て複雑な思いだ。
猛威を振るうコロナ禍にあって今年は南アルプスの小屋は営業してくれた。宿泊者を絞り距離をあける、パーテーションで仕切るなど工夫と苦労が絶えないことと思う。
採算は確保出来るのかわからない。宿泊料は飛躍的にあがった。トイレで使った紙や小屋で買ったビールの空き缶も含め、ゴミはすべて持ち帰りとなった小屋もある。
それでも小屋を開けてくれるのはありがたい。たとえテント泊であったとしても、営業小屋が開いていなければ自分のレベルでは南アルプスの縦走は難しい。
不特定多数の登山者を受け入れることは感染のリスクを伴う。現に、光岳小屋では感染者が出て、一定期間営業停止となったと聞く。そんなリスクにさらされながらも、笑顔で迎え、送り出してくれる山小屋のスタッフの皆さんに感謝の気持ちで一杯です。
コメント
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夏は合宿のつもりで計画するんだ
独りなんだけど笑
南ア、いいですね、奥深くて。やはり夏は縦走ですね。うらやましい。
こちらは再来週、鹿児島遠征予定です。韓国岳・高千穂峰・開聞岳の3座を予定。
暑くてへばるかもですが、頑張ります。
おかげさまで楽しい山行になりました
鹿児島遠征、天気が良いといいですね
私も韓国岳などには学生のころ登ったのですが、既に記憶が・・・
上京の際は久しぶりに飲みたいですね🍻
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