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Yamareco

記録ID: 4567554
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

椹島〜赤石岳・聖岳 繋ぐ山旅 第二章

2022年08月06日(土) ~ 2022年08月09日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
25:59
距離
32.7km
登り
3,743m
下り
3,781m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:47
休憩
0:04
合計
4:51
8:33
117
10:30
10:34
170
13:24
2日目
山行
5:32
休憩
1:08
合計
6:40
4:34
36
5:10
5:10
81
6:31
7:04
43
8:09
8:23
5
8:28
8:49
104
10:33
10:33
41
3日目
山行
7:35
休憩
1:03
合計
8:38
4:14
83
6:11
6:18
54
7:12
7:13
43
7:56
8:08
8
8:16
8:17
128
10:25
10:53
57
11:50
11:50
37
12:27
12:27
18
12:45
12:46
6
12:52
4日目
山行
5:42
休憩
0:12
合計
5:54
4:52
83
6:15
6:16
47
7:03
7:06
39
7:45
7:48
33
8:21
8:21
94
9:55
9:55
21
10:16
10:17
16
10:33
10:33
8
10:41
10:45
1
10:46
ゴール地点
天候 初日:ガス、到着後雨
2日目:晴のち曇、到着後雨
3日目:晴のちガス、到着後激しい雨
下山日:ガスのち晴
幸運にも行動中は降られず
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行き帰りとも毎日アルペン号を利用
コース状況/
危険箇所等
・椹島〜赤石小屋
危険箇所は無いが、登山口の急階段に始まり急登の連続。傾斜の緩いところで一息つきながら騙し騙し登る。確か「歩荷返し」と書かれた標識があったと思うが、エアリア(2014年版)には記載なし。漸く赤石小屋に着いた時はホッとした。すぐにビールを購入
・赤石小屋〜赤石岳
富士見平まではやや急登
その後の「ラクダノ背」は傾斜のきついトラバースだが特段危険箇所との認識は無し。砲台型休憩所からは最後の急登
・赤石岳〜百間洞山の家
赤石岳からコルまでは急な下りで脚が疲れる。馬の背を経て百間平は非常に気持ちの良い空間とすれ違った方が教えてくれたのだが、残念ながらガスってしまい堪能出来ず。百間平から小屋まではまた急な下りで脚が疲れる。到着後ビール2本購入
・百間洞山の家〜百間洞下降点
大沢岳のトラバースなのだがかなりの登り。途中、誤って右手の沢道を登ってしまい、リカバリーを含めて30分のロス。お陰で大沢岳をパスすることに。他の方にも聞いてみたのですが、間違えたのは私だけでした💦
・百間洞下降点〜聖岳
中盛丸山の登りは短いが下りは急で長い。必然的に小兎、兎の登り返しはきつい。特に兎の登りは、その後に控えるラスボス聖岳の前になけなしの体力を温存しておきたい向きにはいじめ
聖兎のコルへの下りは崩壊地のガレの縁など注意を要する上に時間がかかり、コルに辿り着いた時にはすでに疲れていたりする。聖の登りは覚悟していたのでもちろんきつかったのだが何とかなった。2800m過ぎ(ヤマレコのGPSでは2825m付近)にルートは左のハイマツ帯に入るが、他の方のレコを読んでいたので間違えずに済んだ。
・聖岳〜聖平小屋
前聖岳から小聖岳の間はガレの縁のやせ尾根の連続。とはいえ、道幅は極端に狭いわけではないので集中力を切らさなければ問題ないがすれ違いには注意したい
・聖平小屋〜聖沢登山口
岩頭滝見台までは沢沿いにアップダウンを繰り返し、殆ど高度は下がらない
それ以降、高度を下げていくが崩壊地のトラバースや桟道が頻出し多少の緊張感あり。ただし、シーズン前半のレコにあったような、ルートが不明であったり、「ぬかるんだトラバースにロープも無い」などの危険な状態は改善されていたように思う
その他周辺情報 【畑薙第一ダム臨時駐車場】
・水場:有り(沢水)
・トイレ:簡易型だがきれい
・携帯:殆ど圏外(au)
【椹島】
・水場:有り
・トイレ:水洗
・携帯:繋がる(au)
【赤石小屋】
・水場:小屋前
・トイレ:小屋外徒歩1分、きれい
・携帯:圏外(au)、充電可
・食事:夕食は豚生姜焼き、ご飯・味噌汁おかわり自由
朝食はお弁当にしてもらいました。ご飯と栄養のバランスを考えたおかずはとても美味しく頂きました
感じの良い女将さんが精一杯のおもてなしをしてくれる雰囲気の良い山小屋でした
【百間洞山の家】
・水場:小屋前
・トイレ:小屋内、きれい
・携帯:圏外(au)、充電可
・食事:夕食は有名なとんかつ、町の専門店に引けをとらない美味しさとキャベツやカレー味の鶏肉、玉葱の味噌汁などボリューム満点。ご飯、味噌汁おかわり自由
朝食はやはりお弁当にしてもらう。天むす2個を含むおにぎり4個。行動食にちょうど良かった
【聖平小屋】
・水場:小屋前
・トイレ:小屋外徒歩3分、感動の水洗トイレですが、使ったペーパーは持ち帰り
・携帯:圏外(au)ですが、縦走路から小屋に入る木道付近で繋がるという情報あり(未確認)。充電は有料
・食事:今季は素泊まりのみですがカレーライスなどランチの提供はあり
午前6時の畑薙臨時駐車場
まだ空きがありました
1
午前6時の畑薙臨時駐車場
まだ空きがありました
畑薙駐車場のトイレ
簡易式とはいえきれいに保たれていました
1
畑薙駐車場のトイレ
簡易式とはいえきれいに保たれていました
椹島までの送迎バス
「赤石岳号」と「悪沢岳号」があります
この日は赤石岳号。ナンバーは標高に因んで3121
運転手さんは登山口などの案内もしてくれました
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椹島までの送迎バス
「赤石岳号」と「悪沢岳号」があります
この日は赤石岳号。ナンバーは標高に因んで3121
運転手さんは登山口などの案内もしてくれました
椹島ロッジ
6年前と同じ佇まいでした
老朽化しており、リニア工事終了後、工事関係者用の建物をロッジに転用する予定とのことです
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椹島ロッジ
6年前と同じ佇まいでした
老朽化しており、リニア工事終了後、工事関係者用の建物をロッジに転用する予定とのことです
水場とトイレの建物
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水場とトイレの建物
東海フォレストの創業者、大倉喜八郎の案内
88歳で赤石岳に登頂したそうです
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東海フォレストの創業者、大倉喜八郎の案内
88歳で赤石岳に登頂したそうです
登山口までの間にある神社で安全登山の願をかける
1
登山口までの間にある神社で安全登山の願をかける
赤石岳登山口
のっけから急階段
赤石岳登山口
のっけから急階段
赤石小屋までのカウントダウン
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赤石小屋までのカウントダウン
行程を通じてこのような桟道が沢山ありました
崩壊地が多い中、登山道を整備してくれている関係者の方々に感謝です
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行程を通じてこのような桟道が沢山ありました
崩壊地が多い中、登山道を整備してくれている関係者の方々に感謝です
漸く半分
きのこが沢山ありました
きのこが沢山ありました
この日は一日ガスの中でしたが、急登を上がる分、暑くならなくてよかったかもしれません
この日は一日ガスの中でしたが、急登を上がる分、暑くならなくてよかったかもしれません
うわあ、最後の関門「歩荷返し」登場
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うわあ、最後の関門「歩荷返し」登場
歩荷返し無事終了
疲れました
1
歩荷返し無事終了
疲れました
おお、5/5だ
赤石小屋に到着
入り口の「ビール」に目が行きます
1
赤石小屋に到着
入り口の「ビール」に目が行きます
早速購入
うまい!
1
早速購入
うまい!
明日上る富士見平方面
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明日上る富士見平方面
聖岳方面はガスっています
1
聖岳方面はガスっています
小屋裏の展望地からみた赤石岳方面
明日晴れるといいなあ
小屋裏の展望地からみた赤石岳方面
明日晴れるといいなあ
夕食は生姜焼きでした
美味しかった
5
夕食は生姜焼きでした
美味しかった
朝食のお弁当
程良く塩気が効いていて食べやすい
5
朝食のお弁当
程良く塩気が効いていて食べやすい
2日目、まだ暗いうちに出発
2日目、まだ暗いうちに出発
良かった、晴れている!
3
良かった、晴れている!
日が昇り、富士山が顔を出してくれました
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日が昇り、富士山が顔を出してくれました
蜃気楼のようです
4
蜃気楼のようです
悪沢岳です
富士見平からの悪沢岳
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富士見平からの悪沢岳
盟主、赤石岳登場
何とも堂々とした佇まい
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盟主、赤石岳登場
何とも堂々とした佇まい
またも富岳
南アルプスでしか見られない風景です
3
またも富岳
南アルプスでしか見られない風景です
明日の主役、聖岳
何とでかいことか
5
明日の主役、聖岳
何とでかいことか
赤石岳を写している自分の影
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赤石岳を写している自分の影
すごい桟道
ここでお弁当のおかずを食パンでサンドして食べる
栄養のバランスが良く考えられた心のこもったお弁当でした
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ここでお弁当のおかずを食パンでサンドして食べる
栄養のバランスが良く考えられた心のこもったお弁当でした
お花畑が随所にあり、目を楽しませてくれました
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お花畑が随所にあり、目を楽しませてくれました
トリカブト(多分)
トリカブト(多分)
かなりの急登です
かなりの急登です
そんな中、富岳が見守ってくれます
1
そんな中、富岳が見守ってくれます
だいぶ標高を上げてきました
4
だいぶ標高を上げてきました
椹島下降点に到着
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椹島下降点に到着
ピークは近い
赤石岳山頂に到着
5
赤石岳山頂に到着
三角点にタッチ
古い標識
こっちのほうが立派ですね
1
古い標識
こっちのほうが立派ですね
山頂から中央アルプスを望む
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山頂から中央アルプスを望む
恵那山か
直下にある赤石岳避難小屋
なんとういうロケーション
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直下にある赤石岳避難小屋
なんとういうロケーション
中央に百間平、その向こうに右から大沢岳、中盛丸山、小兎、兎岳の山並み
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中央に百間平、その向こうに右から大沢岳、中盛丸山、小兎、兎岳の山並み
中央に明日のラスボス聖岳
その奥は上河内岳か
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中央に明日のラスボス聖岳
その奥は上河内岳か
聖岳の上りを想像し愕然とする。あれ登るのか・・・
3
聖岳の上りを想像し愕然とする。あれ登るのか・・・
荒川三山と南ア北部の山々
まさに360度の大展望です
6
荒川三山と南ア北部の山々
まさに360度の大展望です
赤石岳避難小屋
コーラ500円
管理人のお二人は今年でご勇退とのこと
多くの登山者がお二人を慰労していました
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管理人のお二人は今年でご勇退とのこと
多くの登山者がお二人を慰労していました
ここにも高山植物が
2
ここにも高山植物が
赤石岳を後に目指すは百間洞
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赤石岳を後に目指すは百間洞
百諒燭狼せちの良い空間とすれ違った方がおっしゃっていました
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百諒燭狼せちの良い空間とすれ違った方がおっしゃっていました
下りはかなりの急斜面でした
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下りはかなりの急斜面でした
また撮ってしまった聖岳
でかい
4
また撮ってしまった聖岳
でかい
可憐です
こんどこそ高山植物の勉強をしよう
3
可憐です
こんどこそ高山植物の勉強をしよう
百間平に到着したがガスってしまった・・・
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百間平に到着したがガスってしまった・・・
確かに晴れていれば気持ち良いだろうな
確かに晴れていれば気持ち良いだろうな
この日の宿、百間洞山の家が見えてきました
早くビールが飲みたいな♪
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この日の宿、百間洞山の家が見えてきました
早くビールが飲みたいな♪
到着です
ビール!といきたいところですが、まずは来ていてたシャツ等を干します
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ビール!といきたいところですが、まずは来ていてたシャツ等を干します
小屋近くの展望地から仰ぎ見る聖岳
四角いです
1
小屋近くの展望地から仰ぎ見る聖岳
四角いです
展望地から見た小屋
2
展望地から見た小屋
待ちに待ったビールタイム!
エビスがあるとは😃
4
待ちに待ったビールタイム!
エビスがあるとは😃
もう一本!
疲れているとこれがたまらなく美味いです
1
疲れているとこれがたまらなく美味いです
ポテチぱんぱん
お目当ての夕食
街のとんかつ店に全く引けを取らないさくさくとした揚げ具合
ご飯と味噌汁はもちろんおかわり
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お目当ての夕食
街のとんかつ店に全く引けを取らないさくさくとした揚げ具合
ご飯と味噌汁はもちろんおかわり
聖平小屋まで470分もあるのか
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聖平小屋まで470分もあるのか
3日目も朝早く出発
朝食のお弁当は天むすを含めたおにぎり四個🍙
3
3日目も朝早く出発
朝食のお弁当は天むすを含めたおにぎり四個🍙
この日も天気は上々です
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この日も天気は上々です
富士山を仰ぎ見る
4
富士山を仰ぎ見る
問題の場所
ここを誤って右にいってしまう
落ち着いてみれば間違えようが無いのだが考え事でもしていたのか
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問題の場所
ここを誤って右にいってしまう
落ち着いてみれば間違えようが無いのだが考え事でもしていたのか
マルバタケフキ
暁光と富岳
幽玄な姿です
荒川三山の背後には塩見岳か
2
荒川三山の背後には塩見岳か
百瞭恐執濺世ら大沢岳を仰ぐ
1
百瞭恐執濺世ら大沢岳を仰ぐ
しつこく富岳
中盛丸山から見た大沢岳
2
中盛丸山から見た大沢岳
中盛丸山山頂に到着
1
中盛丸山山頂に到着
聖岳
険しそうです
1
聖岳
険しそうです
小兎岳と兎岳(奥)
兎の登りはなかなかきつかった
3
小兎岳と兎岳(奥)
兎の登りはなかなかきつかった
右から赤石岳、荒川三山、塩見岳
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右から赤石岳、荒川三山、塩見岳
中盛丸山を振り返る
なかなかの迫力で名のある山に見える
4
中盛丸山を振り返る
なかなかの迫力で名のある山に見える
中央アルプス
小兎山頂から赤石岳
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小兎山頂から赤石岳
聖岳山頂への稜線
これは険しい・・・
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聖岳山頂への稜線
これは険しい・・・
兎岳の登りもきつかった
1
兎岳の登りもきつかった
キレットを彷彿とさせる稜線
1
キレットを彷彿とさせる稜線
影を自撮り
兎岳の登り
歩いてきた縦走路と赤石岳
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歩いてきた縦走路と赤石岳
兎岳山頂
兎岳避難小屋
どこから入るのだろうか
兎岳避難小屋
どこから入るのだろうか
聖兎のコルへの下り
ところどころに崩壊地あり、足元に注意が必要
聖兎のコルへの下り
ところどころに崩壊地あり、足元に注意が必要
ヘルメットの忘れ物が
この後は登りに必死で写真がありません
1
ヘルメットの忘れ物が
この後は登りに必死で写真がありません
ラスボス攻略
聖岳山頂に到着しました
きつかった
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ラスボス攻略
聖岳山頂に到着しました
きつかった
山頂は強風とガスで何も見えず残念
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山頂は強風とガスで何も見えず残念
百瞭兇覇噂匹諒に撮っていただきました
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百瞭兇覇噂匹諒に撮っていただきました
小聖への下り
ガレの縁を多く通過します
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小聖への下り
ガレの縁を多く通過します
マルバタケフキの群落
南アルプスらしい風景です
マルバタケフキの群落
南アルプスらしい風景です
薊畑に到着
もうすぐ聖平小屋です
薊畑に到着
もうすぐ聖平小屋です
聖平小屋に通じる木道
この付近、電波が通じるとの情報がありましたが未確認
聖平小屋に通じる木道
この付近、電波が通じるとの情報がありましたが未確認
聖平小屋に到着
最終日、ガスが濃くルートミスが怖いので予定よりやや遅めに出発
最終日、ガスが濃くルートミスが怖いので予定よりやや遅めに出発
桟道が多数出現しました
桟道が多数出現しました
最初のうちは殆ど標高が下がりません
最初のうちは殆ど標高が下がりません
椹島まで4時間
滑りました
滝見台からの風景
滝見台からの風景
トリカブトに虻が
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トリカブトに虻が
所々に崩落が見られましたが対処はされていたと思います
1
所々に崩落が見られましたが対処はされていたと思います
これは一人で渡りたい
1
これは一人で渡りたい
揺れました
落石でしょうか
最後の関門、崩壊地のトラバース
ステップはきってありますが雨の日は歩きたくないですね
2
最後の関門、崩壊地のトラバース
ステップはきってありますが雨の日は歩きたくないですね
長い下りを終え、聖沢登山口に到着
頑張った
2
長い下りを終え、聖沢登山口に到着
頑張った
ここから林道を椹島へ
落石に怯えながらの長い林道歩きです
1
ここから林道を椹島へ
落石に怯えながらの長い林道歩きです
赤石岳が見えます
赤石岳が見えます
赤石岳登山口に戻ってきました
3
赤石岳登山口に戻ってきました
無事に下山の報告
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無事に下山の報告
椹島に到着
キンキンに冷えた生ビールと肉うどん
7
椹島に到着
キンキンに冷えた生ビールと肉うどん

感想

ちょうど6年前に鳥倉から三伏峠を経て荒川三山を縦走し椹島に下山した。その際、翌年には椹島から赤石岳、聖岳を歩きたい、などと書いていたのだが、その後は休みが思うように取れなかったり、家庭の事情だったり、漸く状況が整うと今度はコロナ禍・・・気が付くと歳月を重ね、当然ながら自分も6歳年をとった。
中高年にとって6年の歳月は重い。当初は今回もテント泊で臨む予定だったが、昨年の栂海新道以来感じるようになった大幅な体力の低下、7月の金峰山では然したる登りでないのに苦しむ状況に衰えを痛切に感じた。赤石小屋にキャンセルが出たのを機に、行程の全てを小屋泊に変更したのだが、それでも自分の体力が山行に耐えうるものなのか不安で仕方がなかった。もちろん、相応のトレーニングは積んできてはいても、である。
結果的にはテント泊に比べれば大幅に軽いザックを背負い、速くはないものの普通に歩くことはできて、予定より早着することで休養も十分。美味しくて栄養たっぷりの小屋の食事をたらふく食べて翌日も快調、と好循環となった。おかげで行動中に雨に降られることもなく、聖岳山頂こそガスったものの、赤石岳山頂を含む縦走路では大展望に恵まれた。可憐な高山植物も相俟って夏のアルプスを十分に堪能することができた。
小屋も悪くないな、自分ももう年だしこれからはテントは一泊程度にして、長い山は小屋にしようかな?そんな考えが心に浮かんだのは事実。今でも半分はそう思っている。年相応の山の楽しみ方があって良いのではないか、と。そんな中、百間洞では自分より明らかに年齢が上と思われる方がテント泊縦走をしていた。聞けば甲斐駒ヶ岳から光岳にかけて縦走中とのこと。「繋ぐ山旅」などといいかげんな名前を付けて、自分が何年もかけてやっていることをこの人は一回でしようとしている。もちろん「ひとはひと」なのだが、そもそも自分もテントを買ったのはこんな山歩きがしたかったからではないのか、との考えが頭によぎる。長い距離を時間に縛られず気の向くままに歩きたい。そんな思いが頭をもたげる。装備の見直しや食事は基本的には小屋で調達するなど軽量化を図り、サプリメントで栄養面をサポートするなど工夫の余地は有るのではないか・・・。トレーニングが必須なのはもちろんではあるが。
来年は聖沢から入り、上河内、茶臼、光へ縦走しよう。そうすれば北岳から光岳まで一本の道で繋げることができる。旅の友としてテントを背中に背負っていけるかはまだわからないけれど。
6年前と同じ服を着て、殆ど変わらない体重も、服の上からでも明らかに判る体形の変化。ピークで写った自分の写真を見て複雑な思いだ。

猛威を振るうコロナ禍にあって今年は南アルプスの小屋は営業してくれた。宿泊者を絞り距離をあける、パーテーションで仕切るなど工夫と苦労が絶えないことと思う。
採算は確保出来るのかわからない。宿泊料は飛躍的にあがった。トイレで使った紙や小屋で買ったビールの空き缶も含め、ゴミはすべて持ち帰りとなった小屋もある。
それでも小屋を開けてくれるのはありがたい。たとえテント泊であったとしても、営業小屋が開いていなければ自分のレベルでは南アルプスの縦走は難しい。
不特定多数の登山者を受け入れることは感染のリスクを伴う。現に、光岳小屋では感染者が出て、一定期間営業停止となったと聞く。そんなリスクにさらされながらも、笑顔で迎え、送り出してくれる山小屋のスタッフの皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

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コメント

スゴい!まるで夏合宿だ!
2022/8/12 19:24
ありがとう
夏は合宿のつもりで計画するんだ
独りなんだけど笑
2022/8/12 20:43
お疲れ様でした。
南ア、いいですね、奥深くて。やはり夏は縦走ですね。うらやましい。
こちらは再来週、鹿児島遠征予定です。韓国岳・高千穂峰・開聞岳の3座を予定。
暑くてへばるかもですが、頑張ります。
2022/8/13 0:51
ありがとうございます
おかげさまで楽しい山行になりました
鹿児島遠征、天気が良いといいですね
私も韓国岳などには学生のころ登ったのですが、既に記憶が・・・
上京の際は久しぶりに飲みたいですね🍻
2022/8/13 8:35
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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