大雪山(旭岳)〜トムラムシ〜十勝岳を歩く真夏の大縦走
- GPS
- 24:25
- 距離
- 70.9km
- 登り
- 4,189m
- 下り
- 5,151m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:31
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 9:02
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 7:45
天候 | 8/9:曇り時々晴れ 8/10:曇りのち雨のち曇り 8/11:晴れ! |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
新千歳空港→(電車)→旭川駅→(バス)→旭岳ロープウェイ ロープウェイ周辺のドミトリーで前泊 バスは1450円 OUT:十勝岳望岳台 駐車場→白金の湯バス停まで徒歩 13:05の路線バスで旭川駅まで帰還(次は16時台) 旭川駅に後泊し、翌日、新千歳空港から帰京 バスは1220円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
姿見駅〜旭岳 旭岳の登りは急登ですが、序盤に登るのはここくらい。 旭岳〜忠別避難小屋 主にフラットな道が続きます。白雲岳にも登りましたが、別の登山者の情報によると熊が出るらしい。。。 笹が被っている登山道が多く、足が濡れるのと、水捌けが悪いのか、前日の雨で水溜まりになっている道が多かったです。 避難小屋については、20人程度のキャパがあると思います。水は雪渓から取る必要があります。トイレあり。 忠別避難小屋〜トムラムシ 特に危険箇所というわけではないですが、トムラムシ回りが若干岩場です。その他、八ヶ岳の青年小屋回りのような大きな岩がゴロゴロしてる地点もありました。岩が濡れていると注意が必要です。 トムラムシ〜双子池テント場 籔いです。藪に覆われ、道も不明瞭な箇所があるのと、顔に草も虫もかかるので耐性の無い人はちょっと。。。 視界がないとヒグマが怖いので、大きな音を鳴らしながら通過する、周囲に注意を払いながら通過するという意識が必要です。(ヒグマの糞もありました) トムラムシを越えたあたりからアップダウンも出てきます。コースタイム通りに行くのも、結構大変な行程ですので、時間に余裕をもった行動が必要です。 双子池テント場〜十勝岳 前半とはうって変わって、アップダウンが激しいです。 オプタテシケ山へは朝一で550mアップするので、脚にガツンときます。(例えるなら三俣からの鷲羽) オプタテシケ山や美瑛岳の回りは岩場です。(北アルプスの岩場に比べれば、危険度は低いですが、ヘルメットを着用してる人もいるので、安全行動で。) 十勝岳の回りは富士山須走コースのような砂質で足を取られます。 十勝岳〜駐車場 特に危険の無い登山道です。大きい石がコロコロしていて、少し歩きにくいです。 |
その他周辺情報 | ◎宿泊 前泊:旭岳温泉ホステル ケイズハウス北海道 →ドミトリー形式で3900円。お風呂(温泉あり)や冷蔵庫、キッチンは24時間使用可能。売店もあり、20時までならカップ麺もお菓子、冷凍食品やアイスも購入可能。 朝は食パン2枚無料(もちろんトースターもある)。 後泊:9C ホテル 旭川 →7600円と少しお高いが、夏休み中で駅回りなので、まあ。。。普段は半分くらいの値段か? 朝食つき。シャワー(お風呂なし)とトイレ共同。 コインランドリーや自販機はホテル内にあり。 ◎食事 登山中: →主食はお餅(最近ロングやるときはいつも餅) その他、スープ類、チーカマ、パン、カキピー、チョコなど珍しくたくさん持っていった。 水分は6L(水4L+スポーツドリンク2L)担いで、途中で調理水として1L雪渓から取った(浄水器+煮沸)。 下山時は水1L余ったので、結果的には補充不要だった。 下山後: →串鳥 旭川本店(旭川駅周辺、焼き鳥) ◎お風呂 8/8:ドミトリーのお風呂(温泉つき) 8/11:天然温泉みなぴりかの湯 (日帰り1400円と高めだが、内部は綺麗。) ◎その他 モバイルバッテリーは40800mAhrのものを持ち込みました。飛行機で引っ掛かるのが160Whrらしいので、40.8Ahrのリチウムイオン電池だと×3.7Vで151Whrなのでギリokです。重いですが。。。 現地調達品(旭川駅のスポーツ用品店)は携帯トイレ、ガスカートリッジ、ライターです。 その他、行動食、水分関係なども仕入れました。 空港で12kgくらいあったので、約20kgくらい? 公共交通機関なので、お風呂セットや下界の着替えを担ぐ必要があり、重量が増えた感じです。それとザックに雨が染み込んで。。。 |
写真
感想
【計画】
今年の夏山は北海道に一回は行くと決めていた。昨年、友人パーティーが入って、とても良さそうだったし、北海道の登山経験があまり無く、興味があったから。
利尻方面も検討していたが、一人だと公共交通機関で回った方がコスパが良いので、大雪山〜トムラムシ〜十勝岳の縦走をやってみることにした。(トムラムシまでだと下山後のバスなどがあまり無い)
ロングコースではあるが、今までに比べて特別長い訳ではなく、二泊なら余裕もありそうなので、トライしてみることにした。熊や藪は心配でしたが。。。
空港は旭川空港と直前まで悩みましたが、旭川空港回りに店がない(ガスカートリッジは売ってるらしい)ことと、本数の少なさから、結局、新千歳空港にしました。
【8/9】
前日にドミトリーの他のお客さんとも話したが、天気がうーーん。10、11は晴れそうなこと、9も雨は降らなそうなことを確認して、行ってみることに。
真っ白な景色でテンションは上がりませんが、涼しいし、許容範囲。サクサクっと登って歩いて、予定よりかなり早く小屋にも到着。午後は晴れ間もあり、上出来の初日でした。小屋にはワンゲルの学生パーティーが来ており、十勝岳から何日もかけて来た(前日はヒサゴ沼)ようなのでルートの情報交換をしました。みんなで食事を分担して担ぎ上げて、リーダーが仕切って調理して、見ていてとても楽しそうでした。夕方に男女のパーティーも入ってきて、自分を入れて、3パーティーとなりました。
全然寒くなくて、Kindleでダウンロードしといた黒部の山賊を読みながらぐっすり寝ました。
【8/10】
翌朝、ワンゲルの子のラジオを聞いていると、雨は朝までで、だんだん前線が下がっていくとのこと。これは晴れるか!と思いきや。。。
他の2パーティーは4時に出ていき、私は5時前に出発しました。
順調に歩いていると、雨にはあたりたくなかったのに、トムラムシ手前でそれなりの本降りに。まじかーと思いつつ、渋々レインを来て歩いていたら1時間くらいで止みました。しかしガスは1日取れず、記念すべき90座目の百名山はガスガストムラムシに。。。木道に熊の糞があり、視界が悪いので、音を立てて、歩いていると、三川台のところに浄水器の落とし物が。北海道の山で浄水器がないと、進退極まる場合があるので、テント場まで運ぶと、持ち主が見つかりました。若いお兄さんで「ありがたすぎるぅーーー」と言わて、ちょっと面白かったです笑
テント場では先に二張張られていて、私の後に1パーティー来て、合計四張となりました。忠別避難小屋のパーティーは誰もいなかったので、前日はヒサゴ沼?
この日もKindle読んで、爆睡しました。まったく寒くない!
【8/11】
5時過ぎくらいにテント場を出発。
めっちゃ晴れとる。。。良かった。。。。
正直、天気悪すぎて、一泊二日で突破しちゃおうかも迷っていましたが、ずっと曇天は悔しすぎるので、予報を信じて、最終日にかけていました。
4時半くらいに出発した先行2パーティーは、オプタテシケ山の上の方を歩いてました。(こういう時、追いかけたくなるよね!)
オプタテシケ山、ベベツ岳と登ったり、下ったり、今までの平坦が嘘みたいなアップダウン。でも天気が良いので全然気にならない。
十勝〜美瑛岳を稜線を歩いていると、なんか見たことある陽気なステップを刻んでる人が前から。。。山友のbatako33とまさかの遭遇(笑)
十勝岳の周遊中とのことでした。登山してると世界狭いなぁ。。。
ってな感じでバスの時間ドンピシャで下山出来ました。
旭川駅まで戻って、お風呂&打ち上げ!
【総括】
天気が微妙な序盤でしたが、最終的に晴れたのでよし!
計画通りに縦走出来て、楽しかったです!
十勝岳まで縦走する人は稀のようで、通りすがる人に頑張って!と声をかけてもらえるのが嬉しかったです。
良い夏山一人旅となりました。
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