南アルプス(南部)
- GPS
- 152:00
- 距離
- 52.3km
- 登り
- 4,323m
- 下り
- 4,577m
天候 | 9/2:晴れ、9/3:晴れ(夕立あり)、9/4:晴れ、9/5:晴れ、9/6:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・携帯電波(機種:Docomo P904i,Softbank 931P ) *天気、携帯の機種、アンテナの向き等の電波状態により変わります。 なお、通信確認まではしておりません。御参考まで。 1日目 ・椹島(1100m) Docomo:圏外 Softbank:圏外 ・蕨段(2025m) D:圏外 S:圏外 ・千枚小屋 D:3本 S:圏外 2日目 ・荒川東岳(3141m) D:3本 S:圏外 ・赤石岳(3120m) D:3本 S:圏外 ・百間洞山の家 D:圏外 S:圏外 3日目 ・聖岳(3013m) D:3本 S:圏外 ・聖平小屋 D:圏外 S:圏外 4日目 ・茶臼岳(2604m) D:3本 S:圏外 ・希望峰 D:圏外 S:圏外 ・光小屋 D:圏外 S:圏外 5日目 ・茶臼小屋 D:圏外 S:圏外 ・横壺沢小屋 D:圏外 S:圏外 ・ウソップ沢小屋 D:圏外 S:圏外 ・沼平登山口 D:圏外 S:圏外 ・畑薙第一ダム D:圏外 S:圏外 |
ファイル |
非公開
4668.xls
計画書
(更新時刻:2010/08/28 05:00) |
感想
山行は長いし、やっぱテント泊装備でしょ。
と、現状のスキルオーバーを知りつつも突撃。
各日の距離は長いが、余裕がなくなったら、
小屋に飛び込めば大丈夫なはず・・・
1日目(椹島〜千枚小屋)
椹島から千枚小屋へ。
早くも手痛い洗礼を覚える。
ペースが上がらない。
初日は、アプローチ(運転&睡眠不足)のため、想定済。
が、予想以上に遅い。
コースタイムを大幅にオーバし、夕方に到着。
今後が心配になる。
テント場は動物が出るとの忠告を撥ね退け、テント設置。
他にテントはおらず、完全に貸切。
また、小屋から数し離れており、木壁もあるので、騒音なし。
スナフキン気分で星空を楽しみ、過ごす。
2日目(千枚小屋〜百間洞山小屋)
4時起きで、雑炊を用意。
そして、その雑炊を右足にたらふくぶちまけた。
*下山後、病院に行くと2度の火傷とのこと。
6時まで様子見をし、遅れて出発。
少し登り、荒川岳(東岳)へ。
稜線上を楽んでから、荒川小屋を目指し、一気に下る。
これが結構長く、しんどい。
正確には、20キロオーバーの荷物故にの負担。
荒川小屋には、数分下った処に豊富な水場がある。
手作りカレーを頂きたいのを我慢し、水浴タイム♪
本日は赤石岳を経て、百間洞山小屋まで行かなければならない。
慌てて登り返しを開始し、数度のアップダウンの後、赤石岳へ。
すぐ下に赤石避難小屋が見えた。
本日の宿を変更したい誘惑にかられる。
早立ちに失敗した事もあり、この時点で14時。
変更が正しい事は解っているが、翌日以降を考えると厳しい選択。
無理をし、百間洞山小屋へ。
ザレ場が多く、非常に疲れた。
小屋では珍しく各社のビールを揃えており、贅沢なチョイスができる。
私は「キリン一番搾り」を選択。
3日目(百間洞山小屋〜聖平小屋)
まさしく南アルプス!!
といった感じのアップダウンを繰り返す。
日差しは暑いが、岩はよ〜〜〜く冷えていて気持ちいい。
暑さにめげつつも、聖岳に到着。
休憩しているとガスが一気に上がってきた。
ここ数日は夕立すらない好天気、そして水が乏しい。
急いで降りる事にした。
前聖岳周辺の水場は、少しルートから下らなければならない。
水音は聞こえるものの、上から水場は見えない。
行けるとは思うが、時間が読めないため、断念。
標高が下がっているに関わらず、頸椎痛が強まってきた。
どうも気圧が下がっているらしい・・・
小屋まで残り1時間を切った所で、雨が降り出す。
樹林帯まで降りた状態で助かった。
合羽は下を穿くか迷ったが、穿く事にした。
見るからにいい水の通り道のため、あっという間に川となる。
そんな中、小屋へ到着。
ガスで見えないが、空は晴れている模様。
が、中々雨は止まない。
早々に小屋泊に変更し、ビールタイム。
聖平小屋はトイレが屋内になく、少し離れた処にあるのが不便。
テント場は広く、整地されているので、使い勝手は良さそう。
4日目(聖平小屋〜光小屋)
起床時に見えた星空は朝食の間に隠れていた。
暗い内に早立ちする予定であったが、様子を見る事にした。
5時半に出発し、まずは南岳を目指し樹林帯を抜ける。
ピークだけ少し開けていた。
上河内岳を抜けて、茶臼岳へ。更に下り、易老岳。
聖岳までの南アルプス!という印象とはだいぶ異なる。
雄大なアップダウンはなくなり、だらだらと続く。
今回、登りよりも下りがきついということを嫌という程、思い知る。
易老岳を超えた辺りで膝が限界を超えた。
両足裏も悲鳴を上げている。
体力よりもむしろ精神が崩壊・・・
神様が囁いた。
もっと足掻け・・・
杖が与えられた。
標高が高いためか、杖になりそうな枝は驚く程、落ちていない。
何より、涸れているようでかなりしぶとく根を張っている。
最後、涸れ沢の登りが続く。
ガレ場は結構好きなのだが、汗が止まらない。
そして、ようやく光小屋へ。
当然、テント泊の予定であったが、値段を見てしまった。
素泊り、寝袋なしでお願いします。
なんと3000円。(テントは400円)
翌日、結露を吸ったフライとテントを担ぐ気になれなかった。
5日目(光小屋〜畑薙第一ダム)
翌朝、光小屋からご来光を眺める。
光岳のピークは、眺望がない。
光岩の辺りのみ岩場となっているが、東への眺望はない。
本日は、難関の下山が待っている。
茶臼岳まで基本的に軽い登りが続く。
長い下りの前に茶臼小屋で水を補給。
小屋は改装中であるが、水場は稼働。
おいしい水を飲み、生き返る。
しかし、ここからはきついきつい下り。
2604mの茶臼岳から、一気に900m辺りまで下る。
そこから最後の登り。
もう勘弁してくれ〜〜
を数回唱えると、峠につく。
嘘のような本当の話・・・
峠の名は「ヤレヤレ峠」。
殺意を覚えるが、さすがに看板は壊せない。
そこから以外と長い距離を下ると、畑薙大吊橋。
これが、また怖く、長い。
そして、高い。
辛うじて、日があるうちに下山完了。
しか〜〜し、ここから最後の試練が続く。
畑薙大吊橋〜沼平ゲート。(未舗装)
沼平ゲート〜臨時駐車場。(舗装)
共に3キロ程度、計6キロを歩かなければならない。
沼平ゲートまでは自家用車で入れるため、ザックを放り投げれる。
空身で車へ。
この時点で既に日は落ち、温泉には間に合わない。
4泊5日の汚れを沼平の水場で水シャワー〜〜〜
なんとか火傷以外には怪我なく終わる事ができました。
火傷は毎日膿が大量に出ていた。
夜に塞がった傷は、歩く内にまた開くから仕方ない。
しかし、問題は・・・
完全に「登れる」ではなく、「登った」という結果に終わった。
とはいえ、ダブルストックの有用性に始まり、大きな実りがあった。
中々、初心者の域は脱せないが、成長してるのかな。
バリエーションルートへの道は遠いけどね。
そして、やっぱり縦走はそれ程好きでないと再認識した山行でした。
コメント
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初日から火傷して、そして毎日大量の膿だなんて
本当に厳しいコンディションの中よく歩き通されましたね… 頑張られました。
先週この同じルートをたどってきました。
天気はイマイチでしたがいい山でした
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