ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4668
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス(南部)

2010年09月02日(木) ~ 2010年09月06日(月)
 - 拍手
GPS
152:00
距離
52.3km
登り
4,323m
下り
4,577m
天候 9/2:晴れ、9/3:晴れ(夕立あり)、9/4:晴れ、9/5:晴れ、9/6:晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
・携帯電波(機種:Docomo P904i,Softbank 931P )
 *天気、携帯の機種、アンテナの向き等の電波状態により変わります。
 なお、通信確認まではしておりません。御参考まで。
1日目
・椹島(1100m)
 Docomo:圏外
 Softbank:圏外

・蕨段(2025m)
 D:圏外
 S:圏外
・千枚小屋
 D:3本
 S:圏外

2日目
・荒川東岳(3141m)
 D:3本
 S:圏外
・赤石岳(3120m)
 D:3本
 S:圏外
・百間洞山の家
 D:圏外
 S:圏外

3日目
・聖岳(3013m)
 D:3本
 S:圏外
・聖平小屋
 D:圏外
 S:圏外

4日目
・茶臼岳(2604m)
 D:3本
 S:圏外
・希望峰
 D:圏外
 S:圏外
・光小屋
 D:圏外
 S:圏外

5日目
・茶臼小屋
 D:圏外
 S:圏外
・横壺沢小屋
 D:圏外
 S:圏外
・ウソップ沢小屋
 D:圏外
 S:圏外
・沼平登山口
 D:圏外
 S:圏外
・畑薙第一ダム
 D:圏外
 S:圏外
ファイル
非公開 4668.xls
計画書
(更新時刻:2010/08/28 05:00)

感想

山行は長いし、やっぱテント泊装備でしょ。
と、現状のスキルオーバーを知りつつも突撃。

各日の距離は長いが、余裕がなくなったら、
小屋に飛び込めば大丈夫なはず・・・

1日目(椹島〜千枚小屋)
椹島から千枚小屋へ。
早くも手痛い洗礼を覚える。
ペースが上がらない。
初日は、アプローチ(運転&睡眠不足)のため、想定済。
が、予想以上に遅い。
コースタイムを大幅にオーバし、夕方に到着。
今後が心配になる。

テント場は動物が出るとの忠告を撥ね退け、テント設置。
他にテントはおらず、完全に貸切。
また、小屋から数し離れており、木壁もあるので、騒音なし。
スナフキン気分で星空を楽しみ、過ごす。

2日目(千枚小屋〜百間洞山小屋)
4時起きで、雑炊を用意。
そして、その雑炊を右足にたらふくぶちまけた。
 *下山後、病院に行くと2度の火傷とのこと。
6時まで様子見をし、遅れて出発。
少し登り、荒川岳(東岳)へ。
稜線上を楽んでから、荒川小屋を目指し、一気に下る。
これが結構長く、しんどい。
正確には、20キロオーバーの荷物故にの負担。
荒川小屋には、数分下った処に豊富な水場がある。
手作りカレーを頂きたいのを我慢し、水浴タイム♪

本日は赤石岳を経て、百間洞山小屋まで行かなければならない。
慌てて登り返しを開始し、数度のアップダウンの後、赤石岳へ。
すぐ下に赤石避難小屋が見えた。
本日の宿を変更したい誘惑にかられる。
早立ちに失敗した事もあり、この時点で14時。
変更が正しい事は解っているが、翌日以降を考えると厳しい選択。
無理をし、百間洞山小屋へ。
ザレ場が多く、非常に疲れた。
小屋では珍しく各社のビールを揃えており、贅沢なチョイスができる。
私は「キリン一番搾り」を選択。

3日目(百間洞山小屋〜聖平小屋)
まさしく南アルプス!!
といった感じのアップダウンを繰り返す。
日差しは暑いが、岩はよ〜〜〜く冷えていて気持ちいい。
暑さにめげつつも、聖岳に到着。
休憩しているとガスが一気に上がってきた。
ここ数日は夕立すらない好天気、そして水が乏しい。
急いで降りる事にした。
前聖岳周辺の水場は、少しルートから下らなければならない。
水音は聞こえるものの、上から水場は見えない。
行けるとは思うが、時間が読めないため、断念。

標高が下がっているに関わらず、頸椎痛が強まってきた。
どうも気圧が下がっているらしい・・・
小屋まで残り1時間を切った所で、雨が降り出す。
樹林帯まで降りた状態で助かった。
合羽は下を穿くか迷ったが、穿く事にした。
見るからにいい水の通り道のため、あっという間に川となる。

そんな中、小屋へ到着。
ガスで見えないが、空は晴れている模様。
が、中々雨は止まない。
早々に小屋泊に変更し、ビールタイム。
聖平小屋はトイレが屋内になく、少し離れた処にあるのが不便。
テント場は広く、整地されているので、使い勝手は良さそう。

4日目(聖平小屋〜光小屋)
起床時に見えた星空は朝食の間に隠れていた。
暗い内に早立ちする予定であったが、様子を見る事にした。
5時半に出発し、まずは南岳を目指し樹林帯を抜ける。
ピークだけ少し開けていた。
上河内岳を抜けて、茶臼岳へ。更に下り、易老岳。
聖岳までの南アルプス!という印象とはだいぶ異なる。
雄大なアップダウンはなくなり、だらだらと続く。
今回、登りよりも下りがきついということを嫌という程、思い知る。
易老岳を超えた辺りで膝が限界を超えた。
両足裏も悲鳴を上げている。
体力よりもむしろ精神が崩壊・・・

神様が囁いた。
 もっと足掻け・・・
杖が与えられた。
標高が高いためか、杖になりそうな枝は驚く程、落ちていない。
何より、涸れているようでかなりしぶとく根を張っている。

最後、涸れ沢の登りが続く。
ガレ場は結構好きなのだが、汗が止まらない。
そして、ようやく光小屋へ。
当然、テント泊の予定であったが、値段を見てしまった。
素泊り、寝袋なしでお願いします。
なんと3000円。(テントは400円)
翌日、結露を吸ったフライとテントを担ぐ気になれなかった。

5日目(光小屋〜畑薙第一ダム)
翌朝、光小屋からご来光を眺める。
光岳のピークは、眺望がない。
光岩の辺りのみ岩場となっているが、東への眺望はない。

本日は、難関の下山が待っている。
茶臼岳まで基本的に軽い登りが続く。
長い下りの前に茶臼小屋で水を補給。
小屋は改装中であるが、水場は稼働。
おいしい水を飲み、生き返る。
しかし、ここからはきついきつい下り。
2604mの茶臼岳から、一気に900m辺りまで下る。
そこから最後の登り。
もう勘弁してくれ〜〜
を数回唱えると、峠につく。

嘘のような本当の話・・・
峠の名は「ヤレヤレ峠」。
殺意を覚えるが、さすがに看板は壊せない。
そこから以外と長い距離を下ると、畑薙大吊橋。
これが、また怖く、長い。
そして、高い。
辛うじて、日があるうちに下山完了。

しか〜〜し、ここから最後の試練が続く。
畑薙大吊橋〜沼平ゲート。(未舗装)
沼平ゲート〜臨時駐車場。(舗装)
共に3キロ程度、計6キロを歩かなければならない。

沼平ゲートまでは自家用車で入れるため、ザックを放り投げれる。
空身で車へ。
この時点で既に日は落ち、温泉には間に合わない。
4泊5日の汚れを沼平の水場で水シャワー〜〜〜

なんとか火傷以外には怪我なく終わる事ができました。
火傷は毎日膿が大量に出ていた。
夜に塞がった傷は、歩く内にまた開くから仕方ない。

しかし、問題は・・・
完全に「登れる」ではなく、「登った」という結果に終わった。
とはいえ、ダブルストックの有用性に始まり、大きな実りがあった。
中々、初心者の域は脱せないが、成長してるのかな。
バリエーションルートへの道は遠いけどね。

そして、やっぱり縦走はそれ程好きでないと再認識した山行でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2702人

コメント

火傷の具合はいかがですか
初日から火傷して、そして毎日大量の膿だなんて
本当に厳しいコンディションの中よく歩き通されましたね… 頑張られました。

先週この同じルートをたどってきました。
天気はイマイチでしたがいい山でした
2010/9/28 21:27
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら