テン泊無理なら通えばいいじゃない〜針ノ木サーキット+蓮華岳+鹿島槍
- GPS
- 27:09
- 距離
- 51.8km
- 登り
- 5,664m
- 下り
- 5,649m
コースタイム
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 13:10
- 山行
- 12:50
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 13:57
天候 | 曇り〜ガス〜たまに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
水
食糧
行動食
バックパック
使い捨てカイロ
ダウンジャケット
ウインドブレーカー
レインパンツ
レインジャケット
帽子
ピンチ缶
ヘッデン
予備電池
メガネ
GPS
笛
コンパス
ナイフ
非常食
登山靴
ゲイター
ストック
グローブ
無線機
|
---|
感想
テント代くらいなら出せる!
高速代はケチって下道走るけどw
当初、針ノ木小屋と冷池小屋で泊まる6時間+8時間+8時間の大名山行の予定だった。
このところ追い込み系のヤマが続いてシンドかったからシルバーウィークくらいはゆったりと楽しみたかったからね。
特に針ノ木〜鹿島槍と言えば北アルプスでも有数の良ルート。
ここを駆け足で通るのはもったいない。
で、なんだよ台風。
入山可能が確約されるのは土曜のみで日曜ビミョー、月曜アウトじゃないの。
テン場予約だから何ともならんし。
仕方ないので土曜だけでも針ノ木サーキットか鹿島槍PTだけでもと現地に向かう。
一応、日帰りからテン泊縦走まで対応出来る装備は積んで行った。
金曜夜に車で走りながら思案。
日曜夜の冷池の予約を取り消したので土日二日間でテン泊は無理だ。
飛び込みで泊まれるのは針ノ木だけど、コースレイアウト上の意味が無い。
山行自体、土曜はほぼ確実に完遂出来るが、日曜は途中中断で撤退の可能性がある。
したらば土曜がサーキットで日曜PTだ。
サーキットをどちら回りにするか…?
反時計回りの方が記録多いけど、終盤の蓮華岳を前に気力がもつか?
時計回りで先に蓮華岳登っておくか?
いや、トラブルがあった時に行程カットでエスケープ出来るように蓮華岳登頂抜きを保険にしよう。
2日目の柏原新道登りの事前下見にもなるし、反時計回りで決定だ。
で、初日スタート。
案の定柏原新道入口を通り過ぎるw
初見のヤマを暗闇スタートは緊張するが、無雪期でメジャールートだから、まぁ。
先週のボッカ道を思えば、ルートミスなんてあり得ない。
…入口からミスったよなオレ。
登り途中で夜明けになって、好日が約束された空模様。
フェーンで少々暑いが、盛夏を思えば楽々だ。
種池山荘を過ぎるとそこからは大パノラマのど真ん中を貫く縦走路。
こりゃ人気あるのも当然だ。
途中で無線運用されている局長さん。
何でもフランスなど海外との交信も。
ワイヤーアンテナ装備担ぎあげでモチベーションの高さが素晴らしい。
天気良いし、比較的人少な目(?)なので快適に行程は進む。
粛々と山頂を踏破しながら針ノ木岳へ。
マヤクボ沢乗越で見覚えある岩。
去年のGWにこの岩陰でアイゼン着けたね。
あの時通ったルートを思い出しながら山頂まで。
雪が無いと簡単なものだ。
山頂越えて一つ下の鞍部からノドを覗く。
よくまぁ、こんなところを滑ったものだ。
ま、また滑りに来ると思うけど。
針ノ木小屋まで下りたら前十時ヤラカシさん休憩してた。
「頑張ろうね!」とエールを送って、さっさと蓮華岳方面へ。
停まると登る気失せそうだったw
正直、睡眠不足でキツくなってきていて、蓮華岳は勘弁。
また山スキーで蓮華大沢チャレンジでいいじゃないとも思った。
でも勢いで登った。
登って良かった。
快晴ではないものの、大パノラマが拡がる素晴らしい山頂だった。
その分下山が大変だったけど。
さて下山したものの、これで終わりじゃない。
素早くフロに入ってきてメシ喰って6時間睡眠。
目が覚めた時の天気予報次第で下山か続行か決定だ。
午前零時。
天気予報は…続行!
行くぜ二日目。
前日の下見が功を奏して、サクサクと種池山荘まで。
ここから初見だし風が強いので、一時停まれる場所あるかわからないので事前に一枚羽織る。
まだ暗い中爺ヶ岳南峰へ。
マジックアワーを期待したが、今回はガス優勢でお預けだった。
爺ヶ岳中峰、布引山と順次山頂を踏んでラスボスの鹿島槍ヶ岳南峰へアプローチ。
ここでガスと風が強くなり、雨降ってないけど濡れる状況に。
レイン着て厳しい登りを耐えれば南峰山頂。
しかし、ラスボスの向こうに影ボスの姿が…。
双耳峰は両方登ってサンチョ!だぜと気合入れ直して先に進む。
途中シビアな箇所もあるが、慎重に進めば問題無いレベル。
雷鳥先生登場で気持ちを高め(?)てラスト乗り上げれば影ボスの鹿島槍ヶ岳北峰。
達成感を得ながら振り返ればガス抜けしつつある南峰の姿。
ご褒美景色に喜びながらブロッケンを観察しつつ戻る途中、雷鳥先生が待っていてくれた。
少しおしゃれになった足元を愛でる。
ここからの帰路は忍耐。
さすがに自分的フルボリュームを連チャンはキツイ。
でも、二日間とも暗闇で見る事が出来なかった柏原新道の景色を楽しめたし、ギリで計画変更を余儀なくされたものの過去の経験や集めた情報からチェンジアップして目的の山頂を残すことなく踏んでこれた達成感が得られた。
二日間通して長時間歩行を続けれる体力もついたし、山行の充実度が以前とは違う。
無雪期の日程も残りが少なくなってきた。
年間スケジュールは遅れる事なく順調に進んでいるが、まだ山場が幾つか残っている。
百里を行くものは九十を半ばとする…。
まだ半ばまでも達していないじゃないか。
頑張らねば。
二日連チャンでこのロング、驚きました。
累積標高も5600mとびっくり
強靭な体力ですね。
回復の遅い我々高齢者には絶対マネできない行程…いや、間違ってもマネしてはいけない行程です。
敬老の日前にこの山行、高齢者をあまり刺激しないでください
刺激を受ける…ウィンクあいちで「逆境に負けず諦めずに己に克つ」と受けた刺激が、今の自分を支えています
体力多少ついてきましたが、これでも冬に遊んでいただいている方々の中で私は一番弱いですから、もっと精進しないとイカンです。
山スキーは技術や経験もさることながら、6〜7時間のラッセルの後でスキー板をしっかり踏んで雪面を捉え続ける脚力、滑った後も登り返しがあるときなど、最後まで尽きる事ない持久力が必要ですから。
sumi8848さんはじめ、山の諸先輩方から色々学び、まだまだ頑張りますよ。
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